ドラマ「下剋上受験」は、中卒の父親が自ら勉強を教え、500日で娘の偏差値を30も上げた、奇跡の実話！
そんな奇跡を産んだのは、この家族の大きな愛とかたい絆でした。
原作は、中卒の父と娘の壮絶な中学受験の体験を綴った、ノンフィクション(実話)ブログ「父親の記念受験」を書籍化した本「下剋上受験」。

娘・佳織の合格校はどこなのでしょう？めざした合格校は桜蔭学園ですが・・果たして実際の進学先は？
また、現在は高校生になる佳織の進学先は、豊島岡学園という噂があります。

全ては「全日本統一小学生テスト」から始まりました。
全問答えを書けたという佳織に、信一は1位を期待
しかし結果は・・・26021人中25065番　偏差値41
最悪の結果に、娘・佳織の将来に不安を募らせる信一
そして決意する
「人生は途中からじゃ変えられねぇってことだよ！絶対無理なんだよ！」
「でも佳織はまだ間に合う。今から頑張ればまだ間に合う
だからお父さんと一緒に勉強しよう！一緒に中学受験しよう」
信一が下した無謀な決断は、桜井家に大きな嵐をもたらすのだった！
　
　

　
　

●ドラマ「下剋上受験」原作実話ネタバレ1

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■全日本統一小学生テスト

2011年6月下旬
無料だからと信一が佳織に6月に受験してもらった「全日本統一小学生テスト」の結果が返ってきた。
佳織は小学校のテストで80点以上だし100点もある。作文コンクルールで表彰状ももらったことがあるので、信一は、ちょっとは結果に期待していた。
全問答えを書けたという佳織に、信一は1位を期待
しかし結果は・・・26021人中25065番　偏差値41
最悪の結果に、娘・佳織の将来に不安を募らせる信一
このままではまずいと、塾に行かせることを考える。

信一は必死になって慣れないネットサーフィンをし、学歴について調べた。
すると、学歴社会の現実を目の当たりにする。
中卒になってしまったら、負のスパイラルに陥った人生になってしまう。

■塾

塾を調べて問い合わせすると、見下されたような気分になった。
調子のいいことを言って、バカにされている感じだった。

7月。もうすぐ夏休み
信一は佳織に入塾テスとを受けてもらった
結果は惨敗・・・しかし塾側は入塾を認めるという
ただし佳織の成績では、信一の求める偏差値60ではなく52～53止まりといわれる。
大学をめざすには私立中学を勧められるが、しっくりこない。
費用が高額なわりに、見返りが小さく思えて仕方がない

■桜蔭学園

7月下旬
信一は、塾でもらった偏差値一覧表から最上段にある桜蔭学園が気になり調べた。
すると
卒業生が、東京大学75名・早稲田175名とあり驚く。まさにエリートだ。

信一は佳織のために「人生表」を作った。
小学生でもわかるように、今必死に勉強して東京大学に行けば、その後の人生が大きく変わることを伝えるために。
スポーツ選手や芸術の道よりも、明らかに近道で、一発逆転できるのではないか

小学5年の夏休みの日の夜
信一は佳織に想いを伝えた。一緒に勉強を頑張ろうと。お互い遊びは我慢することになるけど。
やるなら2学期の最初9月1日から。
そして信一は、中学受験の最高峰・桜蔭学園を狙おうと宣言した。

■準備

2011年8月
予算10万円で参考書や問題中を、本屋で大量に購入した。
中学受験塾のテキストもそろえた。
他にも、鉛筆・消しゴムを良い物をそろえ、ストップウォッチも購入。必要な文房具は手啞当たり次第そろえた。

信一は、友人たちに、1年5ヶ月間は付き合えないと連絡。
電話も無理だと伝える。
俗世間との断絶だ。

●ドラマ「下剋上受験」原作実話ネタバレ2

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■受験勉強スタート

いよいよ受験勉強スタート
算数の問題集を開き、ストップウォッチを10分にセットして佳織と始めた。
佳織は10問中3問正解
信一は全滅だった
その後見直しをして全部正解するまでに45分かかった。
次に漢字をやって終わった頃には2時間が過ぎていた。

翌日からは、計算スピードをあげるため、らくらく問題を数多くこなすトレーニングをする。
さらに計算名人の著書を読んでアドバイスからコツを学んだ。
すると、わずか10日で、答え合わせも含めて15分くらいで出来るようになった。
2ヶ月後には、制限時間15分の問題を半分の時間で全問正解するレベルに。

一方、漢字は苦戦した。

■本格的な受験算数

本格的な受験算数もスタート
中学受験の算数といえば、特殊算（旅人算・通過算・流水算など）
しかし信一も佳織もわからない
信一は、佳織が寝たあと問題に挑戦し、調べた結果、夏のドリルの仕組みと同じだと気付いた。
相対速度の相対、距離を速さで割る理由がわかり、感動する。

信一は毎晩、佳織が寝たあと算数の解明に取り組んだ。
そして佳織にわかりやすいように、すごろく作りを始めた。
しかし寝る時間を削ってるので昼間の仕事に支障が出る。
そこで、知人の大学生・福山さんにすごろく作りを時間給1000円で頼んで助けてもらった。

中学受験塾サピックス小学部のカリキュラムを見ると、特殊残をこなすスピードはものすごかった。
しかし信一は、時間をかけて算数のセンスを磨くことを選んだ。

信一は佳織に教えるために予習をする。
そのため、テキストの予習ページを信一の分をコピーするために、コピー機をリースした。
ただ月額24000円かかるので妻は激怒した。
24000円は痛いので、信一は時間の都合がつくポスティングのバイトをした。

■佳織が寝不足

佳織は
帰宅➝少し休憩➝5時頃から学校の宿題➝6時頃から風呂と食事➝7時から受験勉強
という毎日で、受験勉強は25時までいていた。
そのせいで睡眠不足になり、学校ではいつも眠くなった。

話し合った結果、佳織は学校でこっそり寝ることにした。
そして夜9時に寝て朝4時に起きる朝型学習スタイルに変えた。
睡眠時間は7時間。登校まで3時間勉強できる。
しかし、朝起きても寝てしまうので、また夜に戻した。ただし睡眠時間は7時間で。

■本格的な受験国語

漢字ドリルを続けながら、本格的な受験国語をスタート
しかし国語問題のレベルが高すぎる
語彙力がないので何度も読まないと理解できない
そこで語彙のテキストの登場
国語を深く読むことも、速く読むことも、語彙の数が勝負！
「難解な語彙を含んだ短文を理解しながらたくさん読むこと」が国語の勉強法だと考えた。

■社会と理科

社会と理科の勉強もスタート
地理は学校で習っているので歴史の勉強をすることに。

信一はまた知人の大学生・福山さんに協力を依頼。
桜蔭学園の過去問題を1問1問調べて
社会と理科2冊ずつの参考書に、暗記すべき箇所を蛍光ペンで塗って、インデックスするという内容。
そうすれば、どこを勉強すればよいかわかるから。
それぞれ1週間でやってもらった。

信一は暗記方法をネットで調べたら「エビングハウスの忘却曲線」を見つけた。
これによると、人は1日たつと70%も忘れてしまうらしい。
結果、何気ない瞬間に思い出す作業が必要だと考えた。

■信一　不安を抑える薬

算数はだいぶ進んだが、速さの単元に佳織は苦戦している。
そんな佳織を見て、理解できている信一はイライラして、時には怒鳴ってしまう。
そんな自分が嫌になり、イライラを抑える薬を求め、医者の元へ。
ただ、受験勉強が理由だと言えず、夫婦仲が原因だと説明。
興奮や緊張、不安を抑える薬を処方してもらった。

それから数日たち効果を感じたが、不安でたまらなかった。
また医者へ行き「不安です」と告げるとさらに薬を処方された。
いつのまにか大量の薬がキッチンの棚に。

■算数

中学受験の算数は、つるかめ算など特殊算をたくさん覚える必要がある。
しかしすべて覚える時間的余裕は佳織にはない。
信一は、なぜ方程式を使わずに、特殊算を使うのか理由を探る。

また、仕事算の勉強をはじめたが、そもそも佳織は「仕事」がなんなのかわからない。
信一はていねいに、ひとつずつ教えていく。
しかし解き方をいくら教えても、少し期間をあけると佳織は忘れてしまう。
原因を考えた。
信一は話すばかりで、佳織は聞いているだけだ。これが原因かも。

翌日から信一は聞き役に回った。
佳織が説明をするのだが、話を延々と聞いているのはイライラして暴れたくなる。薬の量が増えた。
しかしそんなキツイ思いを佳織はしていたのだ。
ただ、時間がかかりすぎるので、この方法はやめた。
2人で一緒に解説することにした。まさに二人三脚。

空間図形。これはカップアイスに置き換えて考えた。

■国語

漢字についてどうするか
・間違えた漢字をその日に10回書かせる
・間違えた漢字を半紙に大きく書かせる
・間違えた漢字を週に一回繰り返し書かせる
など考えたが、これは「～させる」という罰に近い考えだと気付く。
そこで
佳織が間違えた漢字を、信一が10回書くというゲーム感覚にした。意外と効果があった。

また、サピックスの問題集で間違えた漢字はすべて単語カードにした。
復習のときに書けたら思い切ってちぎる。
増えるだけだとやる気がなくなるから。
単語カードを作る担当は進一で、書いてみてちぎる担当は佳織。
ちぎる作業は楽しいらしい。
ちぎったカードを箱に溜めたらすごい量になった。

問題文を解けない佳織に信一は「あれほど言ってるのに～」を連発。
これでは佳織はウンザリするし信一もイラつく。
そこで、前もって信一が注意点を問題集に書きこんでおくことにした。

■妻がキレる

小学5年の3学期の終業式のよる
「今すぐ受験勉強なんてやめなさい！」と妻の不満が爆発した
妻は最近佳織とスーパーに行ってない
韓国ドラマを見るチャンスも減った
父娘で楽しくやってるのが気に入らない
睡眠不足のせいで学校の宿題は雑
通知表はひどい内容だった
などが理由だ

しかし信一はひるまない
妻を仲間に入れたら喜んだが、2日しか彼女はもたず、テレビを観に行った。

●ドラマ「下剋上受験」原作実話ネタバレ3

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■６年生

佳織は６年生になった
担任の先生の家庭訪問がスタートしたが、佳織の中学受験には無関心だった

理科の勉強
大きなベニヤ板を買ってきて、そこに書き込んだり、実際の理科の実験をしたりした。

■信一がうつ病に　ペンだこも

社会は予想以上に停滞
地理と歴史は同時進行だが、暗記する量が多すぎて、覚えては忘れての繰り返しだ。

そこで
入浴時と朝食時にCDを流して聴いて覚える作戦
しかし長すぎてなかなか覚えられなかった・・
信一は、佳織に気持ちを伝えることが精一杯だった

算数が難しくなるにつれ、信一の体調が悪化。原因はストレスと寝不足だ。
医者に行くと、典型的なうつ病と診断された。
信一は、受験までは万全の精神状態で臨みたいので、朝昼晩と大量の薬を飲み始めた。まるで柿ピーでも食べるように。

2人とも睡眠不足と毎日戦っていた。
また、信一と佳織は2人ともペンだこが出来て指が痛かった。

■　

算数は中盤戦に。だいぶ勉強ができるようになった佳織
ただ佳織はすべての科目で「あっしまった」というようなミスが非常に多かった
信一は、桜蔭学園の学生や医者を例にあげて、ミスの重要性を佳織に話した
そしてミスをどう防ぐか話し合うことに。

●ドラマ「下剋上受験」原作実話ネタバレ4

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■いよいよ受験！めざす合格校は桜蔭学園！

信一は、小学5年の夏に中学受験を決意して9月からスタートしたことを振り返る。
1年5ヶ月の間、ずっと一緒に勉強してきた。今の佳織ならきっと戦える。

最後の数日は加湿器をフル稼働して、風邪をひかないようにした。
消化の悪い食べものも避けて体調管理に気を付けた。
国語と算数はとくに時間配分に大事だから、時計屋で腕時計の電池も交換した。

受験2日前
最後の調整
最大の関門である国語について信一と佳織は話し合う。
脳死・戦争・文化・芸術・協調性など今まで解いたテーマを整理した。

受験前日
見直しておきたいことは山積みだったが9時を過ぎた
「よし1月31日午後9時15分、受験勉強終了だ。佳織ごくろうさま」
信一の前に涙があふれた。
佳織は「けっこう楽しかったね」と言ってくれた。

■受験当日2013年2月1日(金)
信一と佳織は桜蔭学園の入学試験会場へ。

朝から筆記試験が始まり、午後には保護者面接があった。
保護者面接では桜蔭学園を選んだ理由を聞かれ信一は
「偏差値が一番高いからです」と答えた。正直でいたかった。
帰り道、佳織は精一杯やったと満足していた。

■翌日2月2日(土)合格発表
佳織は桜蔭学園を不合格になった・・・

信一はあとで気付いた。
中学受験に残された期間は1年5ヶ月だと思っていたが、それは間違いだった。
桜蔭学園に最多合格者を送り出すサピックス小学部は、9月と11日に模試を行っているが、2回目の11月までが、受験勉強としての期間だったのだ。
最難関を目指すには、ここまでに仕上げないといけなかったのだ。
佳織が11月の模試を受けた時は、まだ勉強不足だったから周囲より2か月遅れで受験を迎えてしまった。

佳織は言った
「お金持ちになれなくてもいいから、桜蔭に行きたかった。桜蔭じゃなかったらこんなに毎日がんばれなかった」
そして甘かったと振り返り
「大丈夫。相手との距離をつかんだ以上、これは間違いなく辿り着くよ」

■エピローグ
2014年6月
佳織は、ある有名私立中学の中学2年生
毎年多数の東京大学合格者を出す難関中学だ
医学学科の合格実績はとくにスゴイ

佳織は東京大学目指してイキイキと勉強している

信一は、断絶していた友達はみんなびっくりして、家庭教師も頼まれたほど。
また、1年5ヶ月で飲んだ薬の量は約2000錠
診察代と薬代は約20万円
現在、減薬治療中だ

●ドラマ「下剋上受験」　現在の進学先は？豊島岡との噂

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桜蔭学園は不合格で残念でしたね。でもそれで終わらない、その先を見ているところがすごい。

佳織の現在の進学先は非公開ですが、ネットの噂では、合格校は豊島岡学園ではないかといわれています。
中高一貫校なので、噂どおりなら、現在通う高校も豊島岡学園でしょう

東京大学を目指して頑張っていると思います！