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野村萬斎さん大泉洋さんW主演のSPドラマ「黒井戸殺し」が4月14日に放送されるので、キャスト相関図とあらすじ、原作を読んで犯人と結末ネタバレを紹介します。
「黒井戸殺し」の原作はミステリーの女王アガサクリスティの小説「アクロイド殺し」。
「アクロイド殺し」は、富豪アクロイドを殺した犯人を、ポアロ探偵(野村萬斎)とシェパード医師(大泉洋)が追うミステリーの傑作。今回、三谷幸喜さん脚本でドラマ化されました。
キャスト相関図とあらすじ、原作を読んで犯人と結末ネタバレを紹介するので、SPドラマ「黒井戸殺し」に興味ある人参考になれば幸いです。
目次
●ドラマ「黒井戸殺し」放送日
放送日:2018年4月14日(土)19:57~23:10
放送局:フジテレビ
●ドラマ「黒井戸殺し」キャスト相関図
キャスト相関図は原作「アクロイド殺し」と同じで、名前も似せて日本語だと変な名前にしてるのが、三谷幸喜さんっぽくて面白い。一欄の()内は原作の名前です。
■片田舎・殿里村キャスト相関図
■事件を捜査
● 名探偵・勝呂 武尊(すぐろ たける)(野村萬斎)
● 鱧瀬(はもせ)弁護士(浅野和之)
(ハモンド弁護士)
● 警部・袖丈 幸四郎(佐藤二朗)
(ラグラン警部)
■柴家
● 村で唯一の医師・柴 平祐(大泉洋)
● 姉・柴 カナ(斉藤由貴)
(キャロライン・シェパード)
■黒井戸家
● 村の名士・黒井戸 禄助(遠藤憲一)
(ロジャー・アクロイド)
● 黒井戸禄助の婚約者・唐津 佐奈子(吉田羊)
(フェラーズ夫人)
● 義理の息子・兵藤 春夫(向井理)
(ラルフ・ペイトン)
● 姪・黒井戸 花子(松岡茉優)
(フローラ・アクロイド)
● 義妹・黒井戸 満つる(草刈民代)
(セシル・アクロイド夫人)
● 秘書・冷泉 茂一(れいぜい もいち)(寺脇康文)
(ジェフリー・レイモンド)
● 執事・袴田 次郎(藤井隆)
(ジョン・パーカー)
● 女中頭・来仙 恒子(余貴美子)
(エリザベス・ラッセル)
● 女中・本多 明日香(秋元才加)
(アーシュラ・ボーン)
■ほか
● 禄助の旧友で作家・蘭堂 吾郎(今井朋彦)
(ヘクター・ブラント)
● 復員服の男(和田正人)
(チャールズ・ケント)
●ドラマ「黒井戸殺し」あらすじと予告動画
■佐奈子(吉田羊)死亡
昭和27年3月、片田舎・殿里村で、富豪の未亡人・唐津佐奈子(吉田羊)が寝室で死亡しているのが見つかった。村で唯一の医師である柴 平祐(大泉洋)は、その検死のため朝から唐津邸を訪れた。死因は睡眠薬の過剰摂取。佐奈子は昨年、夫を毒殺した疑惑があり、柴の姉・カナ(斉藤由貴)は、佐奈子が夫殺害の罪にさいなまれ自殺したのでは、と推測する。柴の親友で村一番の富豪・黒井戸禄助(遠藤憲一)は、佐奈子に結婚を申し込んでいたため、彼女の死に大変なショックを受ける。黒井戸は、自宅に柴を招き、姪・黒井戸花子(松岡茉優)、義妹・黒井戸満つる(草刈民代)、秘書・冷泉茂一(寺脇康文)、旧友・蘭堂吾郎(今井朋彦)らと食事をした後、
■佐奈子から遺書が届く
柴と二人になると黒井戸は、佐奈子が夫殺しの件である男に脅されていると話していた、と明かした。そこへ、佐奈子から遺書が届く。黒井戸は一人でそれを読みたいと言ったため、柴は屋敷を後にした。■黒井戸が刺されて死んでいた
屋敷を出たところで、柴は、復員服を着た見知らぬ男(和田正人)とすれ違い、不審に思いながら帰宅する。すると、黒井戸が何者かに殺害された、と黒井戸の執事・袴田(藤井隆)から電話が来た。柴が屋敷に駆け付け袴田に聞くと、そんな電話をした覚えはないと言う。嫌な予感がした柴は、黒井戸の部屋の鍵を壊し中に入ると、黒井戸が短剣で背中を刺されて死んでいた。■捜査が始まった
その後、屋敷に刑事・袖丈(佐藤二朗)が到着し、捜査が始まった。聴取を受けた女中頭・来仙恒子(余貴美子)が、東京にいるはずの黒井戸の義理の息子・兵藤春夫(向井理)を村で見かけた、と証言したことから、春夫に疑いがかかる。
春夫の婚約者・花子は、春夫の疑惑を晴らそうと考えを巡らす。半年前に柴家の隣に引っ越してきた職業不定の不思議な男が、実は引退した名探偵・勝呂武尊(野村萬斎)だと思い出した花子は、ぜひ勝呂に捜査を依頼したいと、柴に相談に来る。あまり気乗りしない柴だったが、花子の必死の願いを受けて勝呂に捜査を依頼。
■勝呂と柴。コンビとなった二人
勝呂は花子の依頼を快諾。柴に、ホームズのワトソンの様に相棒としての協力をお願いする。渋々勝呂と行動を共にすることにした柴。コンビとなった二人は、捜査を開始、警察や黒井戸邸を訪れる。■全員が容疑者
袖丈警部から、失踪した春夫だけでなく、あの晩黒井戸邸にいた全員が容疑者であると聞いた勝呂は、黒井戸家の女中・明日香(秋元才加)を始め、関係者全員から証言を得る。すると、次々と不可解な事実が浮かび上がる。■遺産相続について衝撃的な事実
そんな中、黒井戸の弁護士・鱧瀬(浅野和之)は、黒井戸親族や関係者を集め遺産相続について話し始めた。すると、衝撃的な事実が明らかとなり…。引用:http://www.fujitv.co.jp/kuroido/story.html
予告動画:
●ドラマ「黒井戸殺し」原作読んでネタバレ 犯人と結末は?
ドラマ「黒井戸殺し」の原作、アガサ・クリスティ「アクロイド殺し」を読んだので、犯人と結末をネタバレします。
■「黒井戸殺し」相続問題
黒井戸禄助の遺産を相続するのは、借金まみれの義理の息子・兵藤春夫だった。黒井戸禄助の願いで、春夫は禄助の姪・花子と婚約していた。
しかし春夫はその前に、女中の本多明日香と恋仲になり秘密で結婚していた。そんななか花子と婚約の話があり、遺産を相続して借金を返済したら婚約解消すればいいと思って、禄助に嘘をついたままでいた。
ところが婚約を知った明日香は黒井戸禄助に結婚を暴露。だから春夫は東京から急いで戻ってきていた。怒った禄助が遺産相続をなしにしたら大変だから。
案の定、禄助は自分を騙した春夫を許さず、直後に起きた「黒井戸殺し」。このままでは犯人にされると思い、柴医師に助けを求めた結果、精神病院にかくまってくれた。
■「黒井戸殺し」犯人ネタバレ
勝呂探偵は全員を集め、春夫が隠れていた理由も説明し、この中に犯人がいると告げる。
黒井戸禄助の死体が発見されたとき、現場にいたのは4人。
・柴医師
・執事の袴田次郎
・禄助の旧友の蘭堂吾郎
・冷泉秘書
当日の9時30分
執事の袴田次郎は、部屋の外で黒井戸禄助の声を聞いていたが、それは録音機で録音した声だった。9時30分時点で実はすでに死んでいて犯人が流した音声だった。
黒井戸禄助は録音機を購入していたが、遺品の中に録音機はなかった。それは犯人が持って帰ったから。しかし録音機は大きいのでポケットに入らず、しまえるほどの入れ物を持っていた人物が犯人だ。
犯人は、春夫の靴で足跡を残して、春夫を犯人に仕立てようとした。つまり春夫の靴を持ち出すことができた人物でもある。
また、花子がやって来る前にテーブルから凶器の短剣をとるチャンスがあった人物。
そして死体が発見されたあと、執事の袴田が警察に通報してる間、書斎で数分間1人きりになった人物。犯人は録音機をしまう必要があったから。
これらに該当し、大きな録音機をしまえるほどのカバンを持っていた人物・・・犯人は柴医師!
一緒に事件を追っていた相棒がなんと犯人だった!
■「黒井戸殺し」犯人のヒントは時間だった
勝呂探偵が犯人に気づいたヒントは、時間の小さな食い違いだった。
全員が小屋から屋敷まで5分かかると言ったのに対し、柴医師はなぜか10分もかかってた。
犯人は椅子に座る黒井戸禄助を背後から刺し殺すと玄関から出て東屋まで走り
↓
カバンに入れてきた春夫の靴を履いてぬかるみを歩き
↓
窓枠に足跡を残し、書斎に忍び込んで内側からドアに鍵をかけ
↓
また東屋に走って自分の靴に履き替え、門まで急いで行った。
計ってみるとぴったり10分だった。柴医師と同じだ。
■佐奈子を脅迫した犯人ネタバレ
佐奈子を脅迫した犯人も柴医師だった。
脅し取った金は投資ですぐ失い、もっと搾り取ろうとしたら佐奈子は想定外に自殺してしまった。
佐奈子から遺書に脅迫のことが書いてあったら、黒井戸禄助に真相を知られて人生オシマイだ。だから殺した。
短剣を使ったのは、凶器の出所が自分だとわからないようにするためだった。録音機は9時30分に動くようセットした。
執事の袴田から「黒井戸が何者かに殺害された」と電話があったのも嘘。電話は海外旅行に行く患者に頼んでかけさせたもので、会話の内容はなかった。
■結末ネタバレ 犯人の意外な最期
勝呂探偵は犯人が柴医師である説明を終えると、翌朝に警察に事件を真相を伝えると予告し、善良な姉のため逃げ道を選ぶチャンスを与えた。
柴医師は帰宅して、手記を書き終えた。もともとは「黒井戸殺し」の犯人だとバレず、勝呂探偵の失敗記録として出版するつもりだった。しかし手記は自分が犯人だと告白する結末で終わった。
善良な姉には自分が犯人だと知られたくない。姉は自分を愛してくれていたから。
柴医師は、佐奈子がしたのを同じ、睡眠薬の過剰摂取で自殺した。
★終わり
以上、「黒井戸殺し」の犯人と結末ネタバレでした。犯人が逮捕されず、逃がされて自殺するという意外な結末でした。
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