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映画【検察側の罪人】原作の犯人ネタバレ。あらすじの結末は「最上と沖野の信頼が疑念に…正義とは」

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「検察側の罪人」の原作は、雫井脩介さんの傑作小説。ジャニーズの大物2人・元SMAP木村拓哉さんと嵐の二宮和也さんが夢の共演ですが、話題作りのためのアイドル映画では渾身の力作となっています。

23年前の女子中学生殺人事件は犯人逮捕できぬまま時効を迎えた。そして現在、老夫婦の殺人事件が起きた。2つの事件に関係する容疑者を追い詰めるエリート検事・最上(木村拓哉)と、駆け出しの検事・沖野(二宮和也)。2人は師弟関係だったが、信頼が疑念に変わっていく。

キャストと、原作小説を読んで結末・犯人まであらすじネタバレするので、ドラマ「検察側の罪人」に興味のある人は参考になったら幸いです。
 
 

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●映画「検察側の罪人」キャスト


元SMAP木村拓哉さんと嵐の二宮和也さんが夢の共演です。今までジャニーズ事務所の方針で、SMAPと嵐は紅白歌合戦など特別な時以外は、映画・ドラマ・バラエティで共演はNGでした。

映画の原田監督が原作を読んで2人をイメージし、ダメもとでオファーしたら叶ったキャストです。

■「検察側の罪人」キャスト

■検察と警察
■東京地検 刑事部

● 本部係検事:最上毅(木村拓哉)
昇進間近のエリート検事。老夫婦殺人事件の犯人を、過去の未解決殺人事件の重要参考人・松倉の犯行だと疑ったことで、警察の捜査方針も「松倉犯人説」へと傾倒していく。
● 検事:沖野啓一郎(二宮和也)
入庁5年目の若手検事。新人時代に研修を受けた最上を師匠だと心酔していた。しかし最上が松倉を犯人に仕立てよううとしているのではないかと疑い始める。
● 沖野の担当事務官:橘沙穂(吉高由里子)
入庁2年目の若手事務官。念願叶って刑事部に配属された。誰にも言えない秘密を持つ。


■警視庁 捜査一課

● 刑事:青戸公成(谷田歩)
最上・沖野ら検察官と連携して捜査する

■老夫婦殺人事件

● 被疑者:松倉重生(酒向芳)
時効となった過去の未解決事件の重要参考人。老夫婦殺人事件の当日、被害者宅をうろついていた。
● 第二の被疑者:弓岡嗣郎(大倉孝二)
居酒屋で酔って犯行をほのめかす発言をしていた。

● 被害者:老夫婦


■23年前の女子中学生殺人事件
(時効となった過去の未解決事件)

● 被害者:久住由季
 最上の大学時代の学生寮管理人・久住夫婦の娘。

■弁護士

● 弁護士:小田島誠司(八嶋智人)
板倉の国選弁護人。
● 人権派の大物弁護士:白川雄馬(山崎努)
小田島弁護士を擁護し板倉の弁護団を結成。
● 町の弁護士(マチ弁):前川直之(大場泰正)
【最上の旧友】最上・丹野と大学の法学部時代の同期。儲からないのに刑事事件を担当。

■闇社会

● ブローカー:諏訪部利成(松重豊)

■政治家の収賄事件

● 衆議院議員:丹野和樹(平岳大)
【最上の旧友】大学時代からの親友。義父で大物政治家の高島進の秘書。収賄事件の参考人。

 
 

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●映画「検察側の罪人」原作小説読んであらすじネタバレ


映画「検察側の罪人」の原作小説を読んだので、犯人などあらすじネタバレします。果たしてどんな結末が・・・
 
 

■沖野が検事になった理由

沖野はもともと弁護士志望だった。しかし研修時代に最上が言った言葉「法律という剣を究めて、世の中の悪を一刀両断する」をきっかけに検事を目指した。

■沖野が東京地検の刑事部に配属

検事5年目の沖野は最上のいる東京地検の刑事部に配属された。沖野のような若手は応援部隊だが、最上のようなベテランになると警察が捜査本部を設置するような事件を担当する本部係検事になる。

沖野は最上に挨拶に行き、否認事件(被疑者の自供が得られない事件)のような難しい事件でもいいから、最上の担当事件を手伝いたいと伝えた。

■「老夫婦殺人事件」発生

大田区で殺人事件発生。現場は多摩川近く、六郷にある民家で死後数日。警察からは強引な取り調べをするタイプの青戸警部が来ていた。最上と沖野は現場検証・司法解剖・捜査会議に立ち会う。

被害者は
・都筑和直(72才)
・都筑晃子(72才)
2人とも腹や胸、背中を4~5回ずつ刺されていた。『凶器は小さめの文化包丁』で被害者に刺さったまま、柄は犯人が持って逃げた。

老夫婦は近所のアパートの大家で家賃は手渡しで徴収。知人に金貸しもしていた。競馬や競輪で出会ったギャンブル仲間に金を貸していた可能性がある。

捜査陣は怨恨も含めて交友関係を洗うことにした。2人を殺した計画的犯行で動機が金銭絡みなら、求刑死刑の凶悪犯罪だ。第一発見者は殺された晃子の妹・原田清子夫婦。

金庫から、知人に金を貸した借用書が発見された(1人当たり20~80万円)。犯人は金庫から自分の借用書を持ち去ってる可能性がある。数十万の現金も消えていた。金庫の指紋は拭き取られていた。

■被疑者・松倉重生

借用書のリスト11人のなかに松倉重生(63才)がいて最上は驚く。

■17年前の女子中学生殺人事件

最上は大学時代、学生寮管理人・久住夫婦の小学生の娘・由季を、妹のように思い勉強をよく見てあげていた。

しかし最上が大学を卒業して4年後の夏、由季は絞殺されたと知った。17年前のことだ。犯人は逮捕されないまま時効が成立している。

由季は当時、中学2年生で、殺される5日前にも犯人に襲われ逃げ切ったが、自宅に侵入してきた犯人にスパナで抵抗するも殺された。いま生きていれば結婚して子供もいる年齢だ。

当時「週刊ジャパン」が警察を後押しする飛ばし記事として犯人らしき人物を書いたが、決め手の証拠が得られず逮捕できなかった。それが松倉重生だった。

松倉重生は当時40才。嫁と7年前に離婚して1人暮らし。子供の養育費を払わず遊んでいた。学生寮の住人と遊び仲間でよく寮に来ていて、以前から由季にムラムラしていたのだ。

 
 

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■松倉が犯人であってほしい

最上は、由季を殺したに違いない松倉が今回の犯人であってほしいと願う。こんなこと思ったのは初めてだが、時効で逃げ切った松倉を今回こそ逮捕して極刑を。

沖野は犯人が借用書を持ち去ったと考えるが、最上は借用書のリスト11人を捜査するよう青戸警部に話した。前科者・アリバイがない者など、松倉含む7人を重要参考人としてピックアップ。最上は事情聴取にも立ち会う異例の対応をとる。

7人を事情聴取する中で、都筑和直との交友関係に、借用書にない弓岡という人物が。ギャンブルにハマって仕事をクビになったらしい。沖野は弓岡が気になったが最上はさらりと受け流してしまう。

松倉は犯行を否認。犯行当日は仕事終わりに都筑宅から自転車で15分の中華料理屋「銀龍」で飲んだあと、都筑和直に金を借りるため電話とメールで連絡がつかなかったからそのまま帰ったという。

最上は松倉が嘘をついてるとし、警察は松倉の行動確認をすることにした。沖野は疑問に思いつつもベテランのカンがあるのだと思った。

最上と青戸警部は別件逮捕もやむを得ないと、松倉が「女子中学生殺人事件」と今回の「老夫婦殺人事件」両方の犯人だと決めつけているよう様子で話を進めるようになった。

■松倉が由季を殺した犯人だと認めた

松倉2回目の事情聴取。都筑宅前の目撃証言で嘘が発覚。松倉は家の鍵がかかっていてから帰ったが犯人に間違われるのが怖くて嘘をついていた。この嘘でさらに警察の目が厳しくなった。

松倉を犯人と断定するには証拠が足りないが、最上は追及の手を緩める気はない。強引に捜査を進めさせ 需要参考人扱いで行動監視する。

否認を続ける松倉に警察は、23年前の事件のことでもいいから話せと優しく諭す。

「お前が殺めたのか?」
「すいません」
松倉は久住由季を殺した犯人だと認め、すすり泣きした。

その後、松倉が勤務先のリサイクルショップで家具・家電を横領した容疑で、別件逮捕した。これで自宅アパートのガサ入れが出来る。老夫婦殺人の証拠が出ればよいが。借金の事実以外、直接証拠はないのだ。

■最上が証拠隠滅をはかる

松倉自宅のガサ入れで、最上は中華料理屋「銀龍」のレシートを発見した。

事件当日のレシートがあり、4月16日は午後5:08の時間だった。最上は血の気が引いた。

このレシートは松倉の供述が正しいことを裏付ける証拠だ。捜査側が組み立ててた「四時半犯行説ストーリー」の障害となる。最上は当たりを見回し、捜査員にバレないようにレシートをポケットにしまった。
 
 

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■沖野が取り調べ

ガサ入れで証拠が出なかったので、あとは取り調べに懸けるしかないが、松倉は横領は認めてるも夫婦殺しは否認を貫いてる。

沖野は検察側の取り調べを買って出た。1回目の取り調べで、沖野はめったにやらない人格攻撃にまで踏み込んだ。心理的に追い詰める。しかし成果なかった。

沖野はやり方を変えて、身の上話を親身に聞いて懐に入って自供を引き出そうかと思ったが、最上は冷たく却下。

2回目の取り調べ。沖野は厳しくがなり立てる「いつまで白を切るつもりだ、おいこの人殺し!」「裁判やればこっちが勝つ手は揃ってるぞ」「このまま否認したら情状酌量の余地なしだ」「お前の話を信じる人間なんかこの世に1人もいない」

徹底的に追い詰め、罵詈雑言を浴びせ追い詰めていった。しかし成果はなかった。

3回目の取り調べ。
松倉はかなり弱ってきているがまだ否認している。

沖野は疲弊し、夜眠れずに睡眠導入剤を服用するなど物凄い疲労感。担当事務官の沙羅も、沖野の体を心配して、松倉が本当に犯人なのか疑問に感じ始めていたい。

■最上が有罪証拠をでっちあげ

捜査は行き詰まり、自供か直接証拠、特に凶器が出ないと難しくなってきた。

最上は有罪証拠でっちあげを計画し、早朝に都筑宅へ行き、松倉の自宅から持ち出した『絆創膏』と『ダウンジャケットの羽毛』を裏庭に仕掛けた。

松倉拘留9日目。
沖野の顔つきはすっかり若者らしさが消え、青戸警部も松倉は犯人ではないと感じ始めていた。そんななか、最上はもう一度現場検証をして証拠を探すよう警察を動かす。しかし風で飛ばされたのか、最上は仕掛けた証拠は発見されなかった。

■第二の被疑者・弓岡

一方で青戸警部は、窃盗容疑で逮捕した男が居酒屋で、元板前の「弓ちゃん」という知人が「都筑夫婦殺し」をほのめかすワル自慢をしてるのを聞いたという。「弓ちゃん」は競馬仲間の1人で、競馬が原因で板前をクビになった弓岡嗣郎(58才)のことだ。借用書に名前はなかった人物だ。

最上は「酒場の話だから、どこまでまともに捉えたらいいかという問題はある」と言い、青戸警部は「ただ気にはなる」と目くばせした。沖野はもともと、弓岡のような借用書に名前のない人間を怪しんでいたから動揺した。

最上がその窃盗犯の男に弓岡のことを聞いて言葉を失った。

弓岡は包丁で人を刺すと刃が折れることを話していた。これは報道されてない捜査情報だ。弓岡が犯人だと考えるのは自然なことだ。これ以上松倉犯人説で捜査を進めることはできない・・・「終わったな」と最上は思った。
 
 

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■最上が弓岡を殺した

そんななか最上の大学時代の旧友・丹野が遺書を残して自殺した。丹野は義父の収賄疑惑をかぶり、東京地検の特捜部が動いていて逮捕目前だったので、これで捜査は空中分解となる。

このことが最上を後押しした・・・「自分にしかできないことをやろう」由季殺しの罪を免れた松倉に天誅として、やってもいない罪を被せると決意した。

最上は外の公衆電話から弓岡に電話。「お前の味方だ 捜査関係者だ」「警察がお前に目をつけた」「お前が逮捕されると困るから、誰にも言わずしばらく行方をくらませ」
日曜日に箱根で落ち合い、潜伏場所に連れていく約束をした。犯行時の証拠品は『折れた包丁』も含めてすべて持っていくよう指示した。盗んだ借用書は可燃ごみに出したという。

一方、警察は弓岡犯人説で動こうとしたが、最上は松倉も捜査対象から外さないよう促し、青戸刑事は困惑しつつも了解した。

最上は丹野の通夜の帰りに、闇ブローカーの諏訪部の元へ行き、拳銃を50万円で買った。

土曜日、嫁と子供には友人と泊りでキャンプに行くと嘘をついて、新幹線で小田原へ行き、叔父に車を借りた。適当に見つけた無人の別荘の裏庭に、シャベルで穴を掘ってから、公衆電話から弓岡に電話して迎えに行き、凶器の「刃が欠けた包丁」を受け取り車に乗せる。

弓岡の動機は金だった。借金して作った100万円を競馬情報会社にまんまをだまし取られ、都筑にさらに80万円借りようとして反対され、説教された頭に血が上って包丁で刺したという。

そうして隠れ家として連れていった無人の別荘の裏庭で、弓岡を撃った。

一発目は外した
二発目は当たった
三発目で心臓を撃って殺した
死体は、昼間に掘っておいた穴に埋めた。薬莢も探したが、暗くて2つしか見つからず、残り1つはあきらめた。拳銃と薬莢は弓岡のバッグに入れて一緒に埋めた。

弓岡は2人も殺したから罰せられるべき人間だ。しかしこれで最上自身も、弓岡や松倉と同じ罪人になった・・・

■凶器が見つかり殺人で逮捕

沖野は、新たな被疑者として借用書に名前のない弓岡が浮上して「やはりそうだったか」と思うと同時に、松倉への取り調べに対する気持ちは切れてしまった。

弓岡は警察が目をつけたとたんに行方をくらましたので、捜査は行き詰まり。しかし最上は松倉をこのまま再逮捕に持ち込もうとしている。

沖野は、松倉を冤罪=検事としての破滅という不安を感じていた。冤罪に手を貸すのは、法曹として万死に値する行為だ。

そんななか匿名の通報によって、多摩川緑地の川岸で凶器が見つかった。『刃の折れた包丁』だ。包丁を巻いた競馬新聞は赤ペンで書き込みされ、松倉の筆跡と酷似していた。洗われていたので指紋は採取できなかった。

それでも松倉は「誰かにハメられた」「犯人は弓岡だ」と否認したが、警察は老夫婦殺人容疑で逮捕した。弓岡のことは「酒場でよくあるガセネタ」と片付けられた。

その後も松倉は否認を続けたが、警察に焦りはない。物的証拠はあるから、否認すれば裁判での印象を悪くして罪が重くなるだけだ。

沖野は、松倉が犯行にいたるまでの経緯や動機、犯行後のストーリーを、最上があまりにも詳細に話せることに違和感を感じていた。捜査情報からそこまで見通せるものなのか。最上が警察にコントロールされてるのでは?と思った。

沖野は違和感を正直に最上に話した。

● 包丁は洗って指紋を消してるのに、書き込みした競馬新聞で包んで捨てるのはおかしいし、そもそも包まずに川に捨てれば済むことで、見つけてくれと言ってるようなものだ。包みからは指紋も採取できた。

● 弓岡も、大阪に出稼ぎに行くと姉に連絡した直後、箱根で消息を絶っている。携帯ももう通じないはおかしい。

● 捜査陣の、松倉に対する執念と、弓岡に対する淡白さのギャップに、違和感を感じる。

● 警察が秘密裏に弓岡と接触して凶器を受け取り、しばらく行方をくらますよう指示したのでは?しかし動機がわからない・・・

しかし最上は、物的証拠が出たのだから松倉を立件する方針に変更はないときっぱり。その後、沖野は担当を外された。
 
 

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■沖野が沙穂を抱いた

沖野は事務次官と沙穂と、老夫婦殺人事件に一区切りついたらう約束していた打ち上げをする。

酒で酔った沖野は最上の愚痴ばかり。最上は凶器が発見されてから、捜査をどんどん引っ張るようになり、描いたストーリーありきの強引な捜査をしていた。

松倉は過去に少女を殺し、時効を迎えて罪を逃れてるが、だからといって冤罪にしていいわけじゃない。それに冤罪にしたら、真犯人が裁かれずに逃げてしまう。

沖野は検事を辞めて、松倉の弁護士になって最上と対決したいが現実は不可能だ。捜査情報の秘匿義務を負ってる人間が、反対の立場にいる被告人の弁護人はなれない。

沖野は沙穂を自宅まで連れていき、抱いた。

■沖野が検事を辞めた

老夫婦殺人事件は、凶器と状況証拠を軸に、最上のストーリに沿った調書が集められ、公判請求が済んだ。

裁判では死刑判決に持ち込みたい。そのためには一審が勝負だ。

裁判員に松倉の人間性を印象付けるため、女子中学生事件の凶悪性や時効まで逃げ切ったことをアピールし、被害者の遺族、女子中学生事件の担当警察官をを証人で呼ぶ作戦だ。

一方で沖野が辞職届を出した。最上は、沖野を失望させ辞職まで追い込んだことを痛恨の極みと感じている。

■小田島弁護士 

沖野は松倉の国勢弁護人・小田島弁護士を訪ね、無罪の見地で戦うべきだと話す。この事件の捜査には何か違法な工作の疑いがある 証拠はないが。。。

沖野が担当検事だったと知り困惑する小田島に「勝てば名前が売れて今後大金を稼げる」と説得する。

・松倉犯人説の疑問点
・弓岡嗣朗の存在
・警察の動きなど
違和感と見解を話し、沖野は小田島を手伝うことにした。

2人で「週刊平日」の記者に会い、松倉の捜査情報を伝えた。

沖野は弁護側の証人として法廷に出て、取り調べで松倉に対する心証を話す仰天アイデアがある。しかしそれは検察を完全に敵にまわす覚悟だ。どんな仕返しされるかわからない。
 

■無罪職人・白川雄馬弁護士

『冤罪事件あるところ白川あり』
「週刊平日」の記者が、無罪職人の異名をもつ白川雄馬弁護士を連れて小田島の事務所にやってきた。

白川弁護士はノーギャラで弁護団の1人に加えてほしいという。白川パワーで道筋が開けてきた。

白川雄馬が弁護団に加わると発表すると、「週刊平日」は老夫婦殺人事件の松倉は冤罪で真犯人がいると報じ、ライバル誌「週刊ジャパン」も松倉のペンで糾弾し、世間の注目が集まってきた。

白川弁護士のおかげで、「銀龍」店主は証人に前向きになった。

防犯カメラの映像も入手。松倉に似た自転車の男が5時11分に写っていて、銀龍を出た時間と合う。犯行時刻にコンビニのカメラに映った、ゴミ箱にスリッパを捨てた黒い男は松倉ではなかったのだ。

ただ白川弁護士は、冤罪の疑いを裁判員に抱かせ、死刑を免れれば勝利と考えている。これは沖野が求める無罪とは全然違う。
 
 

 
 

■弓岡の銃殺体が見つかる

一方で、最上が弓岡を殺した別荘で、庭の手入れ中に拳銃の薬莢と銃殺体が見つかったというニュースが報じられた。

身元確認の結果、沖野が真犯人だと睨んでいた弓岡嗣朗だった!

弓岡の所在がわかれば、松倉の冤罪を証明できると思っていたので沖野は大ショック。キーマンの死とともに事件の真相は闇に葬られてしまう・・・沙穂はこれも捜査側の工作ではないかと。

しかし警察にこんなことする人間がいるとは思えない。

松倉と弓岡2人に報いを受けさせるためか。時効で逃げ延びた松倉に相応の罰を与えるため冤罪にし、罪を逃れた真犯人の弓岡を殺すとは。

■沖野が気づいた

自殺した丹野議員は大学の同級生だったことは知っていたが、沖野は恐ろしい事実に気づいてしまう。

女子中学生事件の当時、被害者が住んでいた独身寮に最上も住んでいた。被害者の由希を妹のように可愛がっていたのだ。

弓岡が殺された週末、最上が沖野に休みを取らせたのは、自分が自由に動くためだったのだ。拳銃はきっと面識のある闇ブローカー諏訪部から手に入れたのだ。

現職の検事が、事件の犯人(弓岡)を拳銃でひそかに葬った。それによって無関係の男(松倉)が冤罪になる・・・

沙穂はこんなことは忘れて弁護士になって、2人でがんばろうと沖野を諭すが、沖野は松倉の冤罪を晴らさないと次に進めない。

一方で最上は、弓岡を殺した犯人が自分だといつバレるかと、息苦しい毎日を送っていた。

■最上がやっぱり犯人か

・警察上層部に最上の疑いを話しても、証拠がない
・週刊誌で記事にするにしても証拠がない
・それなら拳銃を売ったという、諏訪部の証言があれば・・・

沖野は「週刊平日」に調べてもらった諏訪部の携帯に電話して六本木のバーで会い、最上に拳銃を売ったか尋ねる。情報源になってもらうたね麻雀ゲームをして勝つが、答えは「俺は売ってない」。『物は売っても人は売らない』という諏訪部の信念か・・・突破口がふさがれた

こうなったら最後の手段。「週刊平日」に「蒲田の事件を担当した元検事の告発」という記事を出す。弓岡が行方不明になった土日に、最上がキャンプに行くという理由で、小田原に行き叔父から車を借りた事実もつかんだ。

■最上が逮捕された

「週刊平日」が発売された。見出しは「蒲田老夫婦刺殺事件 公判前に浮上した担当検事の恐るべき疑惑」

最上の周囲がよそよそしくなり、異動の辞令が出て小部屋で1人レポートを書く仕事をあてられる。

その後、最上は連日検事から取り調べを受けるが、関与を否認。Nシステムにも車が映り、誰かが公衆電話から弓岡に電話した形跡もあったがどれも状況証拠だ。

テレビが最上を取材しにきた。証拠が固まり逮捕が近い。松倉を裁こうとした老夫婦刺殺事件の公判は延期された。

そして最上は殺人と死体遺棄の容疑で逮捕された。最上の弁護は大学時代の同期の前川弁護士。

■「我々の勝利です」

「週刊平日」の記者は沖野に「我々の勝利です」と喜んだが、沖野は晴れやかな気持ちになれなかった。

松倉は釈放され、釈放会見がテレビのニュースになり、両隣には小田島弁護士と白川弁護士。白川は冤罪を強調するため、時効になった女子中学生殺害事件も強要された自供だったと仰天の説明した。あくまでクリーンな人間を味方としたというアピールだ。

夜には白川弁護士の事務所で松倉の出所祝いパーティー。沖野は松倉に取り調べでの非礼を謝った。松倉に自白を強要したのは沖野本人なのだから。

白川は別室で沖野のポケットに報酬の入った封筒をねじ込み「正義は金になるのが真実だ」と言い、弁護士登録をして白川事務所で働くことを勧めた。そのあと白川は松倉に祝い金を渡し、松倉は大喜びしていた。

帰り道、沖野は白川から受け取った報酬をまるごと、コンビニの募金箱に入れた。

■正義とはなんだ?

翌日、沖野は沙穂と一緒に東京拘置所へ。最上とは1人で面会した。

最上は「君には悪いことをした」と、将来ある若者を検察から去らせてしまったことを謝罪した。

沖野は「僕に弁護士をやらせてください」と震える声で切り出した。沖野が告発したことは最上も察してるから、普通に考えればおかしい。しかし沖野は弁護士として最初の仕事はこれしかないと思っていた。

しかし最上は「ありがとう、でも助けてくれる人間はもういる。君は他の人間を助けてやってほしい」

東京拘置所が見える駅のホームで沖野は立ちつくした。最上の目は検事の目のままだった。

・23年前の犯人・松倉は罪を逃れた
・真犯人・弓岡は最上に殺された
・最上は逮捕され松倉を裁けなかった

沖野は何を信じて、何の味方のつもりなのか。正義とは・・?

急行電車が通り過ぎるとき、沖野は抑えていた衝動が爆発して「うおおおおおー!」と叫んだ。沙穂が沖野を抱きしめた。

★終わり
以上、映画「検察側の罪人」の原作小説を読んだので、犯人などあらすじネタバレでした。正義とは何かを訴える、深い物語でした。
 
 



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