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唐沢寿明さん主演のドラマ「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」のキャストとあらすじ、原作小説を読んだので、トリック、お父さんなど、ラスト結末の解説ネタバレします。
「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」の原作は2017年「第15回このミステリーがすごい!大賞」大賞を受賞した岩木一麻さんの小説。早くもドラマ化。医療ものでありながら刑事もののような流れも。
がんが消えた・・完全寛解。これは奇跡?それとも何者かの陰謀?がん消滅の謎を追う医師、次々に巻き起こる不可解な事件 犯人扱いされる医師、そして次第に明らかになる真実とは?謎が謎を呼び、息をもつかせぬ展開に待ち受ける衝撃の結末とは?
キャストとあらすじ、原作小説を読んだので、トリック、お父さんなど、ラスト結末の解説ネタバするので、ドラマ「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」に興味のある人は参考になればと思います
目次
●SPドラマ「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」キャスト
超豪華キャストが集結!唐沢寿明さんと渡部篤郎さんは意外にも初共演。
渡辺麻友はAKB48卒業後、初のドラマ出演。これから女優業を本格始動するまゆゆの演技にも注目です。
■日本がんセンター
● 呼吸器内科医:夏目典明(唐沢寿明)
真面目で同僚や患者から評判が良い。
● 同僚の研究医:羽島悠馬(渡部篤郎)
夏目の高校からの親友。研究に没頭する変わり者で院内で浮いた存在だが、夏目は豊富な知識を買ってよくアドバイスを求める。
● 患者:小暮麻里(柴本 幸)
肺腺がんで余命半年の末期と診断され生命保険の事前給付金を受け取った。しかし半年後、末期がん患者のがんが消え去り完全寛解した。
● 患者:横山宗彦(みのすけ)
末期の肺腺がんで生命保険の生前給付金を受け取ったあと、がんが寛解した。が、殺される
■生命保険会社
患者の小暮麻里が「生命保険加入から8ヶ月という早さでがんを発症」「本人の収入の割合に比べて高額の保険に加入」「がんが完全寛解した」の3点で夏目の保険金詐欺を疑う。
● 調査部:森川雄一(及川光博)
夏目&羽島の高校時代からの同級生
● 調査部:水島瑠璃子(渡辺麻友)
雄一の優秀な部下
● 夏目の嫁でフリーライター:紗季(麻生久美子)
ずっと追いかけている代議士が密かに通院している湾岸医療センターを調査してる
■新進気鋭の病院「湾岸医療センター」
● 医師:宇垣玲奈(りょう)
● 夏目の恩師:西條征士郎(北大路欣也)
20年間消息不明だった。
■独立行政法人総合医薬品医療機器機構(PMDA)
● 柳沢昌志(加藤虎ノ介)
旧厚生省から出向中
■ほか
● 代議士:早乙女誠二(勝野 洋)
● 西寺直樹(手塚とおる)
● 榊原一成(吉田鋼太郎)
●SPドラマ「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」あらすじ・予告動画
日本最高峰のがん医療を提供する日本がんセンターの呼吸器内科医・夏目典明(唐沢寿明)は、生真面目で誠実な性格で、同僚や患者にも評判が良い優秀な医師である。一方、同僚の研究医・羽島悠馬(渡部篤郎)は、診察などの臨床を全くしない上に、他の医師を寄せ付けず一人で研究に没頭する変わり者で、院内でも浮いた存在。そんな二人は高校時代からの親友であり、夏目は周囲が苦手とする羽島に対しても物おじせず、医師としての羽島の豊富な知識を買っており、何かと助言を求めることが多い。
■がんが消えた・・・
夏目はこの日、自らが担当した末期がん患者のがんが消えたという謎について羽島に相談していた。小暮麻里(柴本幸)という女性の患者で、肺にがんが広がる肺腺がんであった彼女は、夏目が担当した時点ではすでに余命が半年という状況で治る見込みはなく、生命保険の事前給付金も受け取っていた。しかし半年後、麻里のがんはすべて消え去り、完全寛解したのだ。夏目と羽島は、奇跡は起こらないと思いつつも、麻里のがん寛解について理由がわからず、頭を抱える。■保険金詐欺を疑われる
一方、麻里のがん寛解について、不審だと感じた人物が他にもいた。夏目、羽島の高校時代からの同級生で、生命保険会社の調査部に勤める森川雄一(及川光博)と、その部下・水島瑠璃子(渡辺麻友)である。森川と瑠璃子は、麻里が生命保険に加入してから8ヶ月という早さでがんを発症した点、本人の収入の割合に比べて高額の保険に加入していたという点、そしてがんが完全寛解したという3つの点において疑問を抱き、保険金詐欺の可能性を夏目に糾弾する。■完全寛解2人目
そんな中、夏目の患者がさらにもう一人、がんを克服する。麻里と同じ末期の肺腺がんだった横山宗彦(みのすけ)も、生命保険の生前給付金を受け取ったのち、完治が不可能とされたがんが寛解したのだ。不可解な完全寛解に警察までが麻里、横山の保険金詐欺を疑い、夏目はがんセンターから謹慎を言いつけられる。納得がいかない夏目は、がん消滅の謎を独自に追うことに。果たして、これは医学の奇跡なのか。それとも何者かの陰謀なのか。■殺人事件まで発生
さらには殺人事件まで発生し、警察から追われる身となった夏目は、この事件の背景にある新進気鋭の病院の存在に気づく。それは、フリーライターをしている夏目の妻・紗季(麻生久美子)が調べている病院・湾岸医療センターだった。■湾岸医療センター
事件を追う夏目と羽島の前に現れた湾岸医療センターの医師・宇垣玲奈(りょう)。そして、その背後には夏目が行方を追い続けていた恩師・西條征士郎(北大路欣也)の影が見え隠れする。
果たして、事件の全貌には何が隠されているのか──。がん消滅の謎とは──。あらすじ引用:http://www.tbs.co.jp/gan_shoumetsunowana/story/
予告動画:
●SPドラマ「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」がんがテーマ
がんは2人に1人が発症し、誰もががんに関心ある時代です。
ロケ地は栃木県立がんセンター。手術・抗がん剤治療・放射線治療、これらを組み合わせて行う集学的治療が得意です。
■完全寛解はありうる?
白血病・悪性リンパ腫などの血液のがんでは、かなりの患者に完全寛解が得られるので決して珍しいことではないそうです。
ただし、いわゆる固形がんと言われる肺がん・胃がん・膵がんなどの完全寛解はほとんどないそうです。
がんはまだ解明されていない部分もたくさんあります。肝臓がんの肺転移が、何も治療しないのに消えてしまった症例は実際にあったそう。原因は不明・・・
■がん治療の今後
遺伝子解析によって患者にどの抗がん剤が一番効くか選択する「個別化医療」がどんどん盛んになっていくといいます。どの分野でもそうですが、AI(人工知能)ががんの診断から治療まで大きく絡んでくることは間違いないそう。
●SPドラマ「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」ラスト解説ネタバレ(トリック・お父さん)
「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」の原作小説を読んだので、トリック、お父さんなど、ラストの解説ネタバレします。
■夏目と西條征士郎の関係
10年前、東都大学医学部。腫瘍内科講座教授・西條征士郎のもと、学生の夏目はマウス動物実験に励んでいた。マウスに人間のがん細胞を移植し、抗がん剤治療後の腫瘍の大きさや転移を調べていた。
がんには「がん幹細胞」というがんの大元になる細胞がある。西條征士郎は「がん幹細胞」に対する抗がん剤の効果を調べるための独自の実験手法を開発していた。
ある日、学部長が事務長を連れてやってきて西條征士郎と怒鳴り合った。事務長は、西條征士郎と見間違えるくらい顔と背格好が似ている人だった。
西條征士郎の部屋に夏目が入ると
・ネオプラズム(腫瘍のこと)
・救済!
とホワイトボードに書かれていて、両方とも腫瘍内科では聞かない単語なので夏目は違和感を感じた。
・TLS(腫瘍崩壊症候群)
も書いてあった。腫瘍細胞が大量死する際に起こる緊急症の1つで、抗がん剤が効きすぎて患者が死亡するケースのこと。
夏目は西條征士郎の博士課程の学生として受け入れてもらい、4年間の博士課程を終えて博士号取得が決まってるとき西條征士郎は夏目に研究をやめると告げた。
研究をやめて何をするか?返事はこうだった。
「医師にはできず、
医師でなければできず、
そしてどんな医師にも成し遂げられなかったことをです」
西條征士郎は10年前に嫁が病気で死去していた。6年前には娘の恵梨香が死去し噂では自殺だった。退職と関係があるのだろうか?
■西條征士郎の娘の死因
西條征士郎の娘・恵梨香は、羽鳥の彼女だった。しかし当時恵梨香は羽鳥に「上条由里子」と名乗り大学の図書館で出会った。
死因は異常妊娠の1種「胞状奇胎」だった。羽鳥の精子由来のDNAから絨毛がんを発症を死んでしまった。羽鳥はそのことを知らず、恵梨香と再会することはなかった。
恵梨香は羽鳥を守るため嘘をついていたので、西條征士郎は娘が不幸に死んだと思っていた。だから、娘を殺した男に復讐するために大学をやめていた。
恵梨香のやさしさが羽鳥を苦悩させ、西條征士郎を狂わせていた。
■西條征士郎が死亡
西條征士郎が屋形船で夏目たちに娘の死因や、完全寛解トリックをネタバレしたあと陸にあがると、西條征士郎は突然ワンボックスカーで拉致された。
1週間後、西條征士郎はバラバラ死体で発見された。
犯人は自首し、末期がん患者で動機は転移したことに対する復讐だった。
夏目は犯人が榊原一成だと思った。保険リストから、西條征士郎が複数の反社会勢力と関係があるとわかっていたからだ。
■ラスト解説1.完全寛解トリックのネタバレ
西條征士郎が死んで2か月後。湾岸医療センターは業務を縮小しつつも続いている。
柳沢昌志はがんセンターから湾岸医療センターに戻ってきたあとも要求を拒み続けた。しかし肺がんが進行して苦しみ、結局は要求を受けいれ、完全寛解する治療をした。
トリックのネタバレ。
湾岸医療センターの宇垣玲奈たちは、初期のがんを発見して転移前に摘出し、遺伝子組み換え技術を利用して「自殺装置を組み込んだがん」を患者の体内に戻していた。
自殺装置の作動スイッチは、化学物質ポナステロンAだ。
このトリックを使って、小暮麻里たち低所得者への救済と、柳沢昌志ら有力者への脅迫を行った。
こういった活動は今後も続く。今までは偶然のがん発見に頼っていたが、最近はゲノム編集技術によって人工的にだん細胞を作り出すことに成功。人口がんの種類も増えていくだろう。
有力者らにわざとがんを植え付け脅迫して金を手に入れ、低所得患者への救済資金にする。
※西條征士郎の「救済」とは、末期がんをになり一度死の淵を覗き込むことで魂が救済されること。
■ラスト解説2.恵理香の出生の秘密
西條征士郎は宇垣玲奈と出会った頃に嫁と娘の秘密を打ちあけた。
娘の恵理香が死んだとき、男のDNAを採取すると同時に娘自身のDNAも採取した。そのとき、恵理香と親子関係にないと判明した。
西條征士郎は学生時代に「無精子症の夫婦のための精子提供ボランティア」に参加したことを、結婚後に嫁に話したら嫁はそれが許せず、仕返しに不倫して子供を作ったようだった。
嫁が選んだ不倫相手は、西條征士郎に顔も背格好もそっくりな当時大学の事務員(その後の事務長)だった。血液型も西條征士郎と嫁と同じO型だった。
その後、嫁は病死。
西條征士郎は事務長に復讐と同時に計画に利用した。
事務長を誘拐し、地下室でがん移植の実験台にして、鎮痛剤なしで末期がんの苦しみと完全寛解を何度も繰り返し味合わせた。やがて事務長は死を望んだ。
■ラスト解説3.西條征士郎の死のトリック
西條征士郎は死んでいなかった。殺された西條征士郎はニセモノ。
殺された西條征士郎は顔も背格好もそっくりな事務長だった。
ナイフで刺されたように見せかけてまかれた血は事務長のもの。DNA鑑定で恵理香と親子関係も確認され、遺体は西條征士郎立だと断定された。
■ラスト解説4.お父さんネタバレ
蓼科の別荘。ここにいるのは西條征士郎と宇垣玲奈だけ。
「おはようございます。とてもよい天気ですね、お父さん」
少なくともあと数か月はここで2人きりで過ごすから、宇垣玲奈は「先生」と呼ばず「お父さん」と呼んだ。
宇垣玲奈は、西條征士郎が学生時代に「無精子症の夫婦のための精子提供ボランティア」に参加して生まれた子供だった。
★終わり。
以上ネタバレでした。
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