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嵐の二宮和也さん主演の医療ドラマ「ブラックペアン」のキャスト相関図とあらすじ予告動画、原作本を読んで最終回結末ネタバレに迫ります。
「ブラックペアン」の原作本は、チームバチスタの原作者・海堂尊さんによる小説「ブラックペアン1988」。
原作本は新人研修医・世良雅志(竹内涼真)の目線で、「オペ室の悪魔」渡海征司郎(嵐の二宮和也)・佐伯教授(内野聖陽)・高階権太(小泉孝太郎)の3人の関係が描かれています。物語のカギとなるブラックペアンの意味と真相がわかる最終回の結末ネタバレは、全ての謎が解けるまさかの衝撃展開で鳥肌もの。
キャストとあらすじ・予告動画と、原作小説を読んで最終回結末ネタバレに迫るので、ドラマ「ブラックペアン」に興味のある人は参考になったら幸いです。
目次
●ドラマ「ブラックペアン」キャスト相関図 主演は嵐の二宮和也
★ブラックペアンの意味とは?
ペアンとは、止血用鉗子(かんし)のことで、主に手術中に止血するために使われるハサミのような医療器具です。
ブラックペアンとは「神の手」を持つ外科医・佐伯教授が、手術の仕上げに使う特製のペアンのことで、つまり手術の成功を意味します。
■キャスト相関図■
■東城大学医学部付属病院
● オペ室の悪魔:渡海征司郎(嵐の二宮和也)
天才外科医だが性格に難あり
● 佐伯清剛(内野聖陽)
総合外科学教室の教授
● 高階権太(小泉孝太郎)
新任エリート講師。
● 守屋信明(志垣太郎)
● 黒崎誠一郎(橋本さとし)
● 垣谷雄次(内村遥)
● 関川文則(今野浩喜)
■研修医
● 初期研修医:世良雅志(竹内涼真)
● 田口公平(森田甘路)
● 速水晃一(山田悠介)
● 島津塔子( 岡崎紗絵)
● 北島達也(松川尚瑠輝)
■看護師
● 新人:花房美和(葵わかな)
● 班長:藤原真琴(神野三鈴)
● 猫田真里(趣里)
● 宮元亜由美(水谷果穂)
● 新井美緒(原アンナ)
■帝華大学
● 西崎啓介(市川猿之助)
外科教授。
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● 木下香織(加藤綾子)
元看護師。治験コーディネーター。
● 池永英人(加藤浩次)
医療ジャーナル誌『日本外科ジャーナル』の編集長。
● 横山正(岡田浩暉)
● 篠原健一(丸一太)
● 福本真人(渋江譲二)
■渡海の家族
● 父:渡海一郎(辻萬長)
● 母:渡海春江(倍賞美津子)
●ドラマ「ブラックペアン」あらすじと予告動画
東海地方にある東城大学医学部付属病院では、“神の手”を持つと称される心臓外科医・佐伯清剛教授(内野聖陽)によって、難しい心臓手術が行われようとしていた。
三ヵ月後に日本外科学会理事長選を控え、佐伯教授と一騎打ちと噂される帝華大学の西崎啓介教授(市川猿之助)もこの手術を見学、治験コーディネーターの木下香織(加藤綾子)や医療ジャーナル誌編集長・池永英人(加藤浩次)も注目する手術だ。
そんな重要な手術の最中、佐伯が受け持つ別の患者の容態が急変。医師たちが対応にあたるが状態は悪化、研修医の世良雅志(竹内涼真)や新人看護師の花房美和(葵わかな)らはなす術がない。そんなとき、手術室に一人の男が現れる。同僚医師らから“オペ室の悪魔”と呼ばれる外科医・渡海征司郎(二宮和也)は、鮮やかなオペをしてみせるが…。
一方、東城大にやってきた新任講師・高階権太(小泉孝太郎)は、最新医療用機器「スナイプ」の使用を推進しようとする。彼は西崎教授から東城大に差し向けられた刺客だった─。
あらすじ引用:http://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/story/
予告動画:
●ドラマ原作「ブラックペアン1988」 原作本読んであらすじネタバレ 最終回の結末は?
ドラマの原作小説「ブラックペアン1988」を読んで最終回の結末まであらすじネタバレします。
※ドラマと原作の違い
原作は世良(竹内涼真)の目線で描かれてます。
ドラマで描かれる手術は心臓手術ですが、原作では食道がん手術であり時代背景が1988年です。
■原作ネタバレ 5月
■世良雅志(竹内涼真)
東城大学医学部でサッカー部だった世良雅志(竹内涼真)は、東城大学医学部付属病院の佐伯外科に入局して4日目の新米研修医だ。
ある日、みな手術前の手洗いをしているなか世良雅志は遅刻して、8年先輩の垣谷雄次(内村遥)に怒られる。イソジンでの手洗いは外科医の基本中の基本だ。
手術の患者は鈴木久子、病名は胃癌。術式は胃全摘。垣谷が第一助手、世良が第二助手を務める。執刀医は、佐伯教授。佐伯教授は手洗いのときは上機嫌だが、手術中は鬼のように厳しい。
佐伯教授は、下部食道合併切除胃全摘出をわずか10分で終えた。そして銀色のペアンを使ってマジシャンのように鮮やかに食道空腸吻合(ふんごう)していき、最後に佐伯教授だけが持つ黒いブラックペアンで糸をまとめて終了。佐伯教授は鼻歌まじりで手術室を出て行き、開いた腹を世良と垣谷が縫合する。
世良は佐伯教授から「初めてにしては上出来だった」と褒められたと同時に「だがクソの役にも立たない糸結びだ。外科医としては最低だな」といわれ、毎日牡丹の花を咲かせろと絹糸を一束プレゼントされた。牡丹の花とは、白衣のボタンで糸結びの練習をしろという意味。糸結びは外科医の生命線だから。
■佐伯教授(内野聖陽)
佐伯教授は日本を代表する外科医で、佐伯教授以上の技術を持った外科医はいないといわれるほど。
そんな佐伯教授はトップを務める佐伯外科からの内部独立に積極的で、脳外科、肺外科、小児科がこれまで独立していった。
現在は側近の黒崎助教授が、佐伯外科の人員の3割を擁してる心臓血管外科の独立を目指してると噂だ。もしそうなると残った7割の佐伯外科は専門分野である腹部外科に人材がいないので、佐伯教授は外部から後継者を招こうとしているという噂もあった。
■高階権太(小泉孝太郎)
手術後、世良はコーヒーの香りに惹かれて入った看護婦控室で出会った男を、高階権太(小泉孝太郎)とは知らずに佐伯カンファレンスへ案内する。
高階権太は、日本アカデミズム頂点である帝華大学の西崎教授から東城大学医学部付属病院へ派遣されてきた。『西崎教授の秘蔵ッ子』といわれてるが、実は帝華大学は出る杭は打たずに抜いて捨てるスタイルであり、口が達者でアメリカ留学経験のある高階権太は厄介払いされていた。
高階権太は前日に無断で緊急手術をしたことがバレると、他の医者たちがオロオロしていたので患者を救うためにルールを変えてやったと答えた。そこまでビッグマウスを叩くならと、当初は佐伯教授が執刀するはずだった食道がんの手術を高階講師が行うよう指示される。
そして世良はたまたま高階講師をカンファレンスに案内した縁で、厄介者である高階講師を指導教官としてその下につくことになってしまった。
■原作ネタバレ 5月
■「スナイプAZ1988」手術成功
高階講師の食道がんの手術のカンファレンスで、自ら考案した食道自動吻合器「スナイプAZ1988」を使って手術すると宣言。ちなみに食道がんの手術は、外科手術の最高峰。「スナイプAZ1988」はアメリカでの実績はあるが日本では初めてとなる。
「こいつが日本の外科手術を変える」という代物で、リーク(縫合不全)を100%防止でき、技術がなくても誰でも簡単に食道がんの手術を行うことができる、革命的アイテム。10年かけて佐伯外科が行う教育を、2年で達成できる。
しかしヒラで最年長・10年選手の渡海征司郎(二宮和也)は、外科手術には技術が大切だと反論する。渡海は「オペ室の悪魔」といわれるほど凄腕だが、昇進を断り続けてるためヒラのままだった。渡海は第一助手として手術に参加することになった。
5月13日
高階講師の手術当日。今日は世良の医師国家試験の合格発表日でもある。
高階講師は食道自動吻合器「スナイプAZ1988」をメスで開けた穴に入れて狙撃銃のようにして手術するのを見て、渡海は「こんなの手術じゃない」「おままごと」だと吐き捨てるが、手術は無事成功した。
世良も無事、医師国家試験に合格して正式に医者1年生となり、夜には祝賀会が開かれ深夜まで飲み明かした。
↓スナイプAZ1988の画像
■原作ネタバレ 7月
■世良の失敗
7月。夏休み体制で医療スタッフが手薄ななか、世良は垣谷に指示され、大学4年生3人を5日間ベッドサイドラーニグとして手術など医療現場を案内・指導することになった。
ある日、垣谷が執刀医の手術で世良はミスをした。
世良は糸結びが上達していたが慢心はするなと注意された矢先だった。前日の残業が響いて眠気が襲ってきたとき手先に余計な力が入り、患者の脾臓を傷つけ、静脈系の出血を起こしてしまった。
垣谷では手に負えないので、急いで渡海が呼ばれると、危険領域に平然と踏み込んでいき、アッという間に止血を行い患者の危機を救った。そして世良は縫合を任されるが、渡海から何度もダメ出しを食らい5回目30分でやっと終了。
渡海は世良に、希望するなら指導してやってもいいぞと甘い言葉を言った。
あと片付けのとき世良は、新人看護師の花房に称賛とねぎらいの言葉をかけた。
■ワイロ
渡海は日中は手術室の外科控室でゴロゴロして、夕方5時15分の定時になると帰るスタイルで、起きてるときはロックをフルボリュームでかけていた。
世良は渡海の執刀による手術で第二助手で参加するため、患者のことを聞きにいくが定時になってしまい、繁華街にある夜の店『シャングリラ』に付き合う。そこにはサンザシ薬品の木下という男がいて、渡海が抗生剤をオーダーする見返りとして店での勘定を全て払っていた。
世良はワイロだと指摘するが、医師国家試験合格の宴会も、別の製薬会社・精錬製薬のワイロだと知り世良は呆然とした。確かにあのあと精錬製薬の抗生剤が発注されていたのを覚えている。世良は、キレイ事ばかりでは患者を助けることができないと渡海から教わる。
■世良が大失敗 患者を殺しかける
手術は、3人大学生が見学するなか行われた。渡海は手術の重要な過程である「左胃動脈の結紮(けっさつ)」をイジワルしてわざと世良に指示。頭にきた世良は断らず引き受けるが、失敗して患者の腹部から大出血を引き起こしてしまう。
血の噴水が学生を直撃し、1人は卒倒した。世良が殺しそうになった患者を、渡海はあっさり結紮して「オペ室の悪魔」の腕を見せつけ、鼻歌を歌いながら手術室を出ていった。
翌日、世良は仕事を休んだ。渡海がいなかったら患者を殺していた事実に苦む。
すると高階講師が酒を持ってやってきて一緒に飲み始める。高階講師は過去に患者5人を殺したが、それでも医者をやめないので責任があるからで、「君には外科を志す以外に負債を返済する道はない」とまるで阿修羅のように世良に言った。翌日、世良は病院に戻ってきた。
渡海は、世良が殺しかけたことを患者に話していた。しかし患者は助かったことに感謝し、「これに懲りずにいい医者になってください」と世良を励ましたのだった。
そして世良が面倒を見た医大生3人もレポートを提出して去っていった。レポートには偉そうなことが書いてあって、ムカついた世良はとことん外科を極めてやると決意した。
■原作ネタバレ 10月
■世良と花房
10月。病院には内緒で、世良と花房は映画デートしていた。
病院では渡海は高階講師をしたの名前でからかって「権太」と呼んで遊んでいた。おかげでみんな影ではゴンタと呼び、藤原婦長はゴンスケと呼ぶほど病院中に浸透していた。
また、渡海は看護師の猫田真里を気に入ってるが、猫田は相手にしてない。猫田が興味があるのは昼寝場所だけだった。
そして高階講師は最近、食道自動吻合器「スナイプAZ1988」を20台も注文した。※スナイプは1回限りの使い捨て。
■「スナイプAZ1988」で関川が手術決定
10月で高階講師が赴任してから5か月が経ち、食道がん手術は高階講師の独壇場になりつつあった。症例カンファレンスでも、佐伯教授はあまり話さず高階劇場と化していた。
そんななか佐伯教授は、5か月間好きにやらせてきた代わりに高階講師に3つの義務を与えた。
1.佐伯教授がフォーラムで発表するスライド資料の製作
2.「スナイプAZ1988」の結果を来春の学会で発表
3.他の医局員に食道がん手術を行わせる
佐伯教授は、高階講師が「誰にでも食道がん手術ができる」と大ボラを吹いていたことから、口が達者な1年坊・世良に「スナイプAZ1988」を使った手術の執刀医を指名した。世良は腰が抜ける。
すると高階講師は、胃亜全摘手術を5回経験している外科医が最低条件だと反論し、研修医1年生の世良には無理だから他の者を指名するよう頼んだ。
すると関川が自ら立候補。関川は高階講師の食道がん手術に3回参加していたので、佐伯教授も認めた。
一方で、高階講師が助手で参加することも、手術室に入ることも禁止するという厳しい命令を下した。高階講師は新技術の導入には研修するのが当たり前だと食い下がるが、未来では未熟者が見よう見まねで挑戦して人を殺すから、身をもって知っておく必要があると言い放った。
また、佐伯教授が「スナイプAZ1988」を認めてるのは失敗例がないからで、1回でも失敗したら中止させてもらうと名言した。
■渡海の父親と佐伯教授の確執
世良は渡海に、佐伯教授が高階講師に命じた件を話した。
渡海によると、高階講師が「スナイプAZ1988」だけでなく「IVH(中心動脈栄養輸液)」も使ってることから、佐伯教授の神経を逆なでしまくってるという。
渡海は佐伯教授について「自身の身に危険が及ぶと、誰でも平気で切り飛ばす。たとえそれが長年の盟友であったとしても」と言い、17年前に起きた渡海の父親と佐伯教授の確執を語り始めた。
■渡海の父親と佐伯教授の確執
17年前
「IVH(中心動脈栄養輸液)」は渡海の父親・渡海一郎が確執した技術で、渡海一郎は東城大学医学部付属病院に技術導入するため極北大学から赴任した。
当時の外科学教室の大林教授は反発したが、当時の佐伯助教授はその価値を認めて積極的に使い、渡海一郎と良好な協力関係を築いた。
ある日、佐伯助教授がスペインの学会に行って3日目、緊急患者がきて渡海一郎が診察した。クローン病で直腸穿孔したため直腸切除の術後患者だったが、診察してX線写真を撮るとなんと腹部にペアンが置き忘れられていことが判明。
佐伯助教授はスペインなので、渡海一郎は大林教授に報告。すると大林教授は佐伯助教授から報告を受けてすでに知っていて全て承知のうえで隠蔽していた。
渡海一郎は手術をしてペアンを取り出そうとしたが『ペアン摘出は行うべからず』と連佐伯助教授から絡があり、隠蔽のため、渡海一郎は関連病院に飛ばされてしまった。
そのよる、世良は酒を飲み過ぎた。
■「スナイプAZ1988」が誤作動?
手術でトラブルが起きれば下っ端が責められる。
関川による「スナイプAZ1988」を使った食道がん手術を、妙に勘がするどい猫田主任が器械出し当番を後輩の花房に押し付けたと知った世良は、嫌な予感がして渡海に相談。
すると渡海は、想定してる中で最悪の事態になるかもと言い、それを回避したいなら、高階講師の居場所を把握しておけ、高階講師の目となり触覚となれと世良にアドバイスした。
10月19日 手術当日。
猫田はなぜか外回りとして手術に参加していた。執刀医の関川はオドオドしている。
高階講師は教授室で、落ち着かない様子で佐伯教授の真向かいの席に座っていた。しかし関川はミスをしてしまい、世良が高階講師を呼びに来た。
佐伯教授は高階講師に「行ったら二度とスナイプは使えないし、お前の居場所もない」と言い、高階講師は世良に「私はここで結果を受け止める」と言ったが、世良はサッカー部で鍛えた足でテーブルを蹴り上げて「俺は外科医を辞めない。辞めるもんか。でも目の前で患者が死ぬのを見るのは絶対にイヤだ」と説得すると、高階講師は手術室に向かった。
関川はスナイプが「誤作動」したと思っていたが、「誤作動」ではなく関川の「操作ミス」だった。高階講師は、世良と猫田を手術スタッフに加えてメンバーを入れかえ、スナイプなしで手術を行い、患者の命は救われた。その様子はまるで阿修羅だった。
世良は渡海が六本木で豪遊してると聞いていたが、外科控室で万が一のため待機していた。だから猫田は手術に参加していた。
高階講師は目を覚ましてくれた世良にお礼を言って、佐伯教授に自ら病院を辞めると申し出た。
佐伯教授は高階講師を試していたのだった。患者を助けにいかなったらクビにするつもりだった。高階講師が遠くの思想ばかり見ているから、目の前にある医療の現実を見せようとわざとしたことだった。
今回のような失敗が起きたときリカバリーできる外科技術がないと「スナイプAZ1988」の一般化はできないのだ。
そして佐伯教授は、病院長選挙に出馬するから、参謀になれと高階講師に命じた。
■原作ネタバレ 11月
■病院長選挙と後継者
11月初旬
病院長選挙が公示され、立候補者は、佐伯教授・内科の神林教授・皮膚科の中村教授の3人。佐伯教授は実技を重んじるので弱点は論文だったが、高階講師を召集したことや「スナイプAZ1988」の手術で注目され、11月中旬には「国際外科フォーラム」を控え、選挙の大本命だった。
佐伯教授は病院長になったら、次の教授(後継者)は高階講師にすると言った。黒崎助教授は側近だが教室からの独立を狙ってることを佐伯教授は見抜いていたし、渡海は医者というより手術職人だし本人にもその気がない。
佐伯教授が病院長を目指す理由は、自分より能力が低い連中にとやかく言われないように、自由度があげるためだった。
■渡海の復讐
11月23日
佐伯教授は大勢の医局員を連れて極北市の「国際外科フォーラム」へ出かけた。高階講師、渡海と世良ら1年生は留守番だ。
佐伯教授の講演は11月25日の16:00に行われる。13:00から高階講師は手術を控えていたので、緊急外来があったら渡海が任された。
その時間を狙って、渡海は佐伯教授が助教授時代に直腸穿孔の手術をした際、ペアンを腹部に置き忘れた患者・飯沼達次を、緊急外来として入院させた。
何も知らない高階講師は、渡海から患者が痛がってると報告を受けペアンを取り除くよう指示を出す。高階講師がいまの手術を終えて渡海と合流次第、ペアンを取り除く手術開始だ。
世良は佐伯教授の許可が必要では?と高階講師に食い下がり、その眼から尋常ならざる事態を感じた高階講師は、世良に佐伯教授に電話するよう命じた。
14:00
世良が講演前の佐伯教授に電話し、途中から渡海が割って入ると「ペアンを取り出すのをやめろ。とんでもないことになるぞ」と激怒される。
これは渡海の復讐だった。父親が見つけた佐伯教授のミスを、17年の時を経て息子が取り出し、暴露する。
■ペアン
渡海は高階講師から先に開腹を始めるよう指示されるが、高階講師に責任を押し付ける策略のため断る。
15:30手術開始して1時間半が経過。高階講師と渡海は大昔の手術に起因するひどい癒着に苦戦。小腸と大腸が繊維組織で固定されてしまってペアンにたどり着けない。
手術開始から4時間後、ペアンの取っ手らしきものが見える。
さらによる10時半
高階講師はついにペアンをつかむが、本当に見落としで置き忘れなのか疑問に思う。渡海は見落としに決まってると否定する。
そして高階講師がペアンを取り除こうとしたとき「やめるんだ」という声が。学会の講演をキャンセルしてドクターヘリ~飛行機~タクシーと駆け付けた佐伯教授だった。
しかし渡海がペアンを取り除いた。すると腹部からどす黒い大量出血が始まり、渡海も高階講師も手に負えない事態となった。
佐伯教授は手術室に入ると、渡海一郎との確執を謝罪し真相を話しだした。
■真相
20年前、患者・飯沼達次の直腸穿孔を手術したとき、仙骨前面の静脈からの出血を止められず、やむをえずペアンを患者の体内に置いたままにした。置き忘れではなく、外すことができなかった。
佐伯は患者と家族に告げるべきだったが、納得させる自信がなく話せず、仕方なくフォローはきちんとするつもりで退院させた。
しかし17年前のあの日
佐伯がスペインに行ってる間に、飯沼達次が急患外来できて渡海一郎がペアンの置き去りに気付いてしまった。
佐伯は公演間近だったので手術を避けるよう電報だけ打って、説明は後回しにしたが、帰国すると渡海一郎はすでに関連病院に飛ばされたあとだった。
それ以来、佐伯はブラックペアンを特注して手術器具に加えた。ブラックペアンは自分の技術に溺れないための戒め。ブラックペアンを使うとき、それは外科医を辞めるときと覚悟していた。
佐伯は渡海一郎を探したが、ようやく見つけたときには離島の医者になっていて、大学に戻ってほしいと説得したが、戻る気はないといわれた。
罪滅ぼしをしたがった佐伯に渡海一郎は根負けし、1つだけ頼み事として『息子を佐伯の手で1人前の外科医に仕立て上げてほしい』という願いを託した。
佐伯は渡海を外科の正道に導けなかったことが心残りだ。
真相を話し終えた佐伯教授は患者の腹部をブラックペアンで止血した。仙骨前面の静脈を破ったら通常の止血はできずペアンで止血するしかない。でもブラックペアンは特注カーボン製なので、レントゲンには映らないし、死んだとき火葬されたら一緒に燃えて、後には残らない。
佐伯教授は今回の事態の責任を取って辞職すると言った。しかし
渡海が手術適用は自分のミスだとして責任を取って病院を辞めた。佐伯教授と高階講師どちらが辞めてもダメージは大きいから、佐伯教室を守るために。
最後まで引き留めた世良に渡海は「お前の思い切りはよかった。俺の想いの一部をお前に残せた」「立派な医者になれよ」と言い残して病院を去っていった。
■最終回結末ネタバレ エピローグ
ところで「国際外科フォーラム」の講演は黒崎助教授が急遽代役を務めたが現場は大混乱で、評判も散々に終わった。
渡海がいなくなり、猫田は昼寝がしずらくなった。
1月中旬、病院長選挙が目前に迫っている。渡海を失い地獄に付き合えと言う佐伯教授に、高階講師は極楽に連れていくと安心させた。
渡海のその後を知る者は誰もいない
★終わり
以上、ドラマの原作小説「ブラックペアン1988」を読んで最終回の結末まであらすじネタバレでした。
ドラマと原作本では主役が渡海になっていたり、手術が心臓手術だったりあらすじに違いがありますが、物語のキーとなる渡海と佐伯教授の確執を巡るブラックペンの意味と真相は変わらないと思います。どんなドラマになってるか楽しみですね。
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