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檀れいさん主演のテレ朝ドラマスペシャル【嫉妬】が放送されるので、原作小説の結末とあらすじをネタバレします。
【嫉妬】の原作は藤本義一さんの小説。1971年には岩下志麻さん浅丘ルリ子さんの2大女優W主演で映画化されて以来、約半世紀を経て再び映像化された不朽の復讐サスペンスです。
原作者の藤本義一さんは2012年に79才で亡くなってますが、檀れい×国仲涼子による令和版2020年の【嫉妬】を天国から見守ってると思います。
そんなドラマスペシャル【嫉妬】の原作小説の結末とあらすじをネタバレ紹介するので、【嫉妬】の興味ある人は参考になれば幸いです。
目次
テレ朝ドラマスペシャル檀れい【嫉妬】キャスト登場人物
■嫉妬する女たち
● 野口姿津花/志村実里(檀れい)
【旦那の不倫相手の文奈に嫉妬】
結婚して10年間、嫉妬することもされることも避けて無難に生きてきたが、まじめ旦那の高史が見知らぬ不倫相手と心中して大ショック。何があったか真相を探るため『志村実里』の偽名でホステスになり、生き残った不倫相手の永井文奈がママを務めるクラブで嫉妬を抱きながら近づく。
● 死んだ高史の不倫相手:永井文奈(国仲涼子)
【嫉妬のかたまり】
銀座のクラブ『紫嶺』ママ。姿津花の旦那・高史と心中したが生き残った。性格は嫉妬のかたまりでライバルに容赦せず、計算高い小悪魔。姿津花の正体に気づいてるか不明。
● 死んだ高史の妹:野口聖子(トリンドル玲奈)
【兄嫁の姿津花に嫉妬】
(姿津花の義理の妹)フリーのWebデザイナー。兄と結婚した姿津花に嫉妬して嫌がらせを繰り返したブラコン。真相を探るため兄が勤務していた『電宝堂』で働く。
● 死んだ高史の母:野口時江(藤田弓子)
【息子の嫁の姿津花に嫉妬】
(姿津花の義理の母)溺愛する息子と結婚した姿津花に嫉妬する姑。
■神奈川県警箱根警察署刑事課
● ベテラン刑事:城所良一(中村梅雀)
高史と文奈の心中事件の担当。
■死んだ高史の勤務先・広告代理店『電宝堂』
● 姿津花の旦那で係長:野口高史※死亡(原田泰造1人二役)
出世コースから外れてるが真面目に仕事をこなし、家庭も大事にする堅実な性格。何の前触れもなく文奈と心中して自分だけ死んでしまう。
● 課長:佐伯信勝(手塚とおる)
面倒見よく親切そうだが、高史の死後は姿津花を自分の女にしようとする?
● 常務:岡村忠行(榎木孝明)
高史や佐伯の所属する部門の管理職。
■姿津花の協力者
● 雑誌記者:鈴田雄一郎(原田泰造1人二役)
高史の死の真相を探る姿津花に手を貸す。顔が高史に似てる。
ドラマスペシャル檀れい【嫉妬】原作の結末ネタバレ
まず、ドラマの登場人物の名前は原作と違って今風の名前にアレンジされてます。
● ドラマの名前
➝原作の名前
● 野口姿津花/志村実里(檀れい)
➝野口姿津子/野村伸枝。
● 高史の不倫相手:永井文奈(ふみな)(国仲涼子)
➝『紫苑』ママ永井扶美子(ふみこ)。
● 高史の妹:野口聖子(トリンドル玲奈)
➝節子。
● 故・野口高史(原田泰造)
➝同じ。
● 岡村常務(榎木孝明)
➝岡村部長。横領した金で扶美子のパトロン。
● 鈴田記者(原田泰造)
➝大企業の重役・鈴田。
● ドラマに登場しない?
➝鈴田の息子・パリ留学した画家の池沢達也。鈴田の嫁(旧姓池沢)が岡村部長と不倫してデキた子供。
わかりやすいようにドラマの名前でネタバレします。
■【嫉妬】原作の結末ネタバレ
心中から半年後、文奈(ふみな)(国仲涼子)は、すっかり信用していた姿津花(檀れい)に正体を明かされ人殺し呼ばわりされたショックで、錯乱状態に陥ります。
文奈は警察に自首し、高史とは純愛だったが、岡村常務の指示で偽装自殺を仕組んだと証言しますが、錯乱状態であり、物的証拠もないので罪にとわれる可能性は低いです。
高史の妹・聖子(トリンドル玲奈)は仕事をとるため岡村常務(榎木孝明)と枕営業して妊娠中絶。そのあと姿津花に騙されたような形で岡村が兄の不倫相手のパトロンだと知ったショックで自殺未遂し、半狂乱人間になります。
岡村常務(榎木孝明)は水上飛行機の事故で死にます。
鈴田記者(原田泰造)は原作だと大企業の重役で、過去に岡村常務に嫁を寝取られて子供を産まされてる恨みがあります。姿津花にパトロンになったあと2000万円の生命保険を残して水上飛行機の事故で重傷、いずれ死にます。
ドラマに登場しない?鈴田の息子・池沢達也は、岡村常務が死んで鈴田が重傷になったあと『紫苑』オーナーになり、姿津花と寝てパトロンになります。姿津花は新しいママになり復讐終了するも虚しさだけが残ります。
という結末です。
続いては原作のあらすじをネタバレします。
ドラマスペシャル檀れい【嫉妬】原作のあらすじネタバレ
■1 旦那が不倫相手と心中
野口姿津子と高史は5才の息子・亮一と平凡な団地暮らしで、夜の夫婦生活は淡泊でも不満はなかった。
そんななか旦那の高志が突然失踪して1週間後に死体で見つかった。不倫相手と東京➝東北➝紀州へ旅行し、白浜の旅館で薬飲んで服毒自殺するも、不倫相手であるクラブ『紫苑』のママ永井扶美子(ふみこ)は生き残っていた。
姿津子は真面目な旦那の不倫と心中を知ってWショック。一方で、いつも通り仕事する扶美子に嫉妬し、きっと高志を誘って殺した犯人だと疑う。
■1 『紫苑』に潜入
姿津子は真相究明と復讐のため『野村伸枝』の偽名を使い『紫苑』にホステスとして潜入。偉そうに仕事を教える扶美子に我慢しならがら、自分より年上の扶美子と高志が不倫してたことに嫉妬する。
姿津子は生計を立てるため昼間は生命保険の勧誘員の仕事を始めた。扶美子の高級マンションをアポなし訪問すると、オフの扶美子はオンと真逆で弱弱しかった。
だが部屋には高志のお土産と同じ大理石の平皿や、高志と同じ趣味の本があって嫉妬する。
扶美子のパトロンは高志の上司の岡村部長だと知り共犯を疑う。
■2 鈴田との出会い、節子の枕営業
広告の仕事をしてる義妹の節子が、PR雑誌の受注をとるために岡村部長に枕営業した。だが姿津子は、岡村部長が高志の不倫相手のパトロンという正体を隠してしまう。
一方で姿津子も、扶美子から紹介されたパトロン、大会社の重役・鈴田と肉体関係になる。
鈴田は高志の上司の岡村部長と大学の同期で、昔、岡村に嫁を寝取られた恨みがある。岡村部長の不正を掴んでるので、社会的に抹殺して復讐を願っている。
鈴田は、不正の証拠を掴んだ高志を邪魔に感じた岡村部長が、扶美子に誘惑させて殺したと仮説を立てる。
■3 『宝石のブローチ』
扶美子が交通事故に遭い入院するが命に別状はなかった。
病院で付き添いをした姿津子は、扶美子の手帳の中に見たことない明るい顔した高志の写真を見つけた。扶美子はその男性を愛していたが事故死したと言った。
殺した相手の写真を持ち歩くだろうか?まさか本当に愛していたのか?
姿津子が真相究明のため白浜の旅館へ行くと、女中が偽装心中の疑いを証言した。心中途中で扶美子は薬を吐きに部屋を出たが、助けを呼ばず、逆に口止め料10万円を女中に払っていた。
姿津子は女中が現場から盗んだ『宝石のブローチ』を受け取った。きっと岡村部長が扶美子にプレゼントしたものだ。
そんななか義妹の節子が、枕営業した岡本部長の子供を妊娠してしまい中絶した。姿津子は節子に事情に明かさないまま『宝石のブローチ』にあげて、岡村部長の反応を様子見る作戦に出た。
ところが『宝石のブローチ』を通じて節子は岡村部長から、自分が兄の不倫相手のパトロンに枕営業して妊娠中絶した事実を知って絶望すると同時に、事実を隠していた姿津子に騙されたとショックを受け、睡眠薬の過剰摂取で自殺未遂してしまう。
節子の遺書には原因は姿津子だと書いてあり、姿津子は節子の仕事仲間から罵声を浴びた。半狂乱の人間嫌いに変貌した節子は「あなたよりずっと兄を愛してる!」と姿津子を憎んだ。
ここまでの事件になったのに岡村部長は扶美子に心中について何も言わなかったので、作戦失敗に終わった。
■4 復讐のシナリオが見えた
扶美子は退院すると、姿津子が看病してくれた感謝を店のみんなに伝えた。
パトロン岡村部長が浮気相手に『紫苑』譲ることを恐れた扶美子から、浮気相手が誰なのか調べてくれと頼まれた姿津子は、それは野口節子だと報告した。
1人で秘密を持つこと辛くなった姿津子は、正体と復讐目的を鈴田に告白した。
その一方で、鈴田の息子・池沢達也から陶器の個展デートに誘われ、雇われの身で満足せず、鈴田から金をもらって店持ったほうがいいと言われる。達也は鈴田の嫁(旧姓池沢)が岡村部長に寝取られてデキた子供。
そんななか姿津子は、シャンパンで悪酔いした扶美子を高級マンションまで送りとどけ、言われるまま着物を脱がせて、水を口移しで飲ませると、裸を見て自分のほうが勝ってると思い嫉妬心が減った。
岡村部長を利用して、『紫苑』が鈴田の店になり、自分がママに代われば、鮮やかな復讐劇に幕を閉じることができる。
そう思ったとき扶美子が寝言で「タカシさん」と呟いたので、まさか本当に高志を愛していたのか?とうろたえる。
■5 扶美子に正体をばらす
扶美子が「姉妹店のママになってほしい」と言ってきたタイミングで、姿津子は正体を明かした。
「あたしは節子の姉・野口姿津子です。
あなたに殺された野口高志の妻です。
始めから憎んでました。
何度も殺してやりたいと思った」
扶美子はまさかと驚き顔面蒼白になり「彼が誘った」と言い訳。
「白浜まで行った。見殺しにした。犯罪者、殺人者。白状しろ」と追い詰めると扶美子は「騙してたのね」と逆ギレしつつ
「岡村部長の秘密を彼は知っていた。殺してない。一緒に死のうと思ったが彼だけが死んだ。」「岡村部長の指示ではなく、純粋な愛だった。」
錯乱状態になった扶美子に「あなたはこれから裁かれる。苦しむだけ苦しめばいい」と追い詰め、姿津子は、部屋をあとにした。
あとは行く末を見守るだけでいい。だが安らぎはなく虚しさだけが残った。
■6 岡村部長が事故死、鈴田は重傷
鈴田が「せめてこのぐらいするよ」と2000万円の生命保険を契約し受取人を姿津子にしたあと、琵琶湖で水上飛行機が着水失敗の事故を起こし、岡村部長が死んだ。
パイロットと鈴田は全身打撲の重傷。扶美子も誘われていたが姿津子と対決した後で乗るの断っていた。
これは鈴田が、岡村部長と扶美子を巻き込んで無理心中しようとしたのか?
■7 鈴田の息子・池沢達也
鈴田の息子・池沢達也は全て知っていた。姿津子の本名、ホステス、ママの扶美子は岡村部長の愛人であることなど、鈴田から聞いたのだろう。
池沢達也は姿津子を乗せて高速道路をスピード違反でぶっとばし「助けてほしい」と言った。
その後『紫苑』の名義は池沢達也に切り替わった。実の父親である岡村部長の愛情だったのかもしれない。
■8 結末ネタバレ
扶美子はあのあと錯乱状態のまま交番に自首して今も半狂乱。だが裁くのは私なんだから自首されたら姿津子の負けだ。
扶美子は「岡村部長の指示で偽装心中した」と供述したが、錯乱状態のため、精神鑑定のうえ裁判しても殺人罪が適用できるかどうかは不明となってしまった。
自供しても物的証拠や第三者の証言がなく、現場の白浜警察は心中と断定してるから旅館の女中の証言は役に立たない。
扶美子はマジックミラーの部屋で監視され、髪は乱れ、崩れた姿勢でうつむいている。殺意はなく愛し合っていたから高史に岡村部長の不正を教えたと証言もしてるが、姿津子は「嘘です」と信じない。まさか本当に純愛で不倫していたと?
高史は岡村部長が銀行からの不正融資を流用して私腹を肥やしてる事実を掴んでいた。東北のガソリンスタンド経営、神戸のスーパー経営、東京のブティック、北新地の『紫苑』・鈴田の観光会社・・・しかし本人死亡のため裏付けが取れないし、会社側もダンマリなので、警察はもう手が出せない。
節子は姿津子を憎んでるので証言する見込みがない。
鈴田は重傷で証言は無理。
刑事は姿津子に「なぜ半年も疑ってて通報しなかったのか?」と言うが、「それが嫉妬」だと言ったとしても男に理解されないだろうから言わない。
姿津子は『紫苑』の新オーナーになった池沢達也とホテルで肉体関係になった。これで『紫苑』の新しいママになり、重症の鈴田はいずれ死んで生命保険金2000万円が手に入る。
池沢達也に「あんたの思い通りになった」と言われるが、姿津子は復讐を果たしたはずなのに涙も出なかった。
【嫉妬】原作とドラマの違い
ドラマは現代版に大胆アレンジしてるので、原作とは違う結末になりそうです。
原作では人が死んだり錯乱状態になったり、復讐遂げてもむなしいという不幸な結末なので、ドラマは事故死や錯乱がない結末かもしれません。
ドラマのあらすじ
野口姿津花(檀れい)は、広告代理店に勤める夫・高史(原田泰造)と結婚10年目の主婦。小さなすれ違いはあるものの、些細な不満には目をつむり、ささやかな幸せを守ることだけを考えて暮らしてきた。
ところがある日、大阪に出張しているはずの高史が箱根の旅館で死亡した、という知らせが入る。高史は銀座の高級クラブのママ・永井文奈(国仲涼子)と宿泊しており、2人は同じ睡眠薬を飲んで心中。文奈だけが一命をとりとめたという。
激しいショックを受ける姿津花に、追い打ちをかけるような出来事が起きる。姿津花が席を外している間に文奈が葬儀に現れ、これみよがしに100万円もの香典を置いていったのだ。動揺さめやらぬ姿津花に、高史の上司・佐伯信勝(手塚とおる)がさらなる衝撃を突きつけた。なんと高史が会社の金8000万円を私的流用し、文奈に貢いでいたというのだ。それは真実なのか…!? 確かめたい一心で雨の中、姿津花は文奈のクラブに向かう。だが、そこへ姿津花を自分のものにしようと狙う佐伯が出現。拒否した姿津花は逆上した佐伯に突き飛ばされ、車道に倒れ込んでしまう。
そのとき、急停車したタクシーから降りてきたのは、ほかでもない文奈だった。心中相手の妻だとは気づいていないらしく、文奈はずぶ濡れの姿津花に手を差し伸べ、自分の店に連れていき、ドレスを貸す。「みすぼらしい格好でかわいそう」「その気になったらいつでもウチの店に来て。力になってあげる」――文奈に哀れみの言葉をかけられたとき、姿津花の胸に思いがけず、嫉妬が芽生えはじめる。
その後、高史が結婚記念日に思い出のレストランを予約していたことが判明。堅実な夫が横領、ましてや心中などするはずはない…。そう確信した姿津花は、文奈が置いていった香典100万円を惜しげもなく使い、メークや髪形を変えて再び文奈のクラブへ。夫の死の真相を探るべく、“志村実里”という偽名を使い、ホステスとして働きはじめる。だが、そんな姿津花の前に、亡き夫とどこか面影の似た雑誌記者・鈴田雄一郎(原田泰造・2役)が現れて…!?
引用:https://www.tv-asahi.co.jp/shitto/#/%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%98?category=drama
ドラマは高史が8000万円横領してることになってますが、岡村常務が黒幕だと思います!
雑誌記者・鈴田雄一郎(原田泰造・2役)は原作だとパトロンですが、岡村常務に恨みがあるのは同じかもしれないですね。
まとめ
テレ朝ドラマスペシャル【嫉妬】の原作の結末ネタバレとあらすじ、ドラマとの違いについて紹介しました!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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