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役所広司さん主演ドラマ「陸王」のキャスト・相関図と、原作小説を読んで最終回ラストネタバレします。
ドラマ「陸王」は池井戸潤さんの小説が原作。TBSが満を持して制作した感動の企業再生ストーリー!この秋一番の骨太エンターテインメントになること間違いなし。
どん底の足袋業者がつむいだ一つの夢、弱小企業の意地。コンペの相手は大手スポーツメーカー。でもそこには希望が…「マラソン足袋が完成したら人類本来の走りを可能にする」最大の売りは足袋ならではの、裸足感覚の靴。20名の従業員・家族・夢に賛同する者たち、それらを武器に大手スポーツメーカーと真っ向勝負し、ランニングシューズ「陸王」開発に挑んでくというあらすじ。
キャスト・相関図と、原作小説読んで最終回ラストネタバレを紹介するので、ドラマ「陸王」を見れなかったひとや、テレビで見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。
目次
●ドラマ「陸王」キャスト相関図
主演は15年ぶりの連ドラ出演の役所広司さん。57本を超える映画に出演、なんと80を超える映画賞を獲得。そんな映画界の至宝が、原作を読んで挑戦したいと運命を感じ出演を決めたそうです。
※ドラマ公式サイトに相関図がないので、相関図は手作りです。
■相関図
■こばせ屋
埼玉県行田市にある、どん底の老舗足袋業者
● 四代目社長:宮沢 紘一(役所広司)
足袋の需要が減り、経営を立て直すためマラソン足袋「陸王」開発を始めるが、ノウハウや開発費の資金など前途多難。
● 長男:宮沢 大地(山﨑賢人)
大卒だが就職に失敗し、継ぎたくない家業を手伝いながらモヤモヤと就活中。父親に反発するが「陸王」のソールに使う「シルクレイ」の生産を任される。
● 係長のヤス:安田 利充(内村遥)
みんなのまとめ役。宮沢社長と経理富島の緩衝材でもある。
● 縫製課の最年少:仲下 美咲(吉谷彩子)
高卒で入社してミシンの使い方や社会人の心得を身に付けた。
● 縫製課のナンバー2:水原 米子(春やすこ)
リーダーあけみをサポートする。
● 縫製課の最年長:西井 冨久子(正司照枝)
宮沢社長が産まれた時から知ってる。「こはぜ屋」の最盛期~現在を知ってる。
● 縫製課:橋井 美子(上村依子)
社長に遠慮なく意見を言えるムードメーカー
● 縫製課リーダー:正岡 あけみ(阿川佐和子)
元気一杯で責任感も強い。縫製技術は国宝級。
● 経理のゲンさん:富島 玄三(志賀廣太郎)
先代社長から経理だった。新規事業に厳しく意見するが会社を守りたい気持ちは宮沢社長と同じ。
■宮沢家族
● 長女:宮沢 茜(上白石萌音)
大地の妹。家族思いの高校3年生。
● 紘一の嫁:宮沢 美枝子(檀ふみ)
家族を支え、家族のことを把握してる。
■「陸王」開発協力者
● スポーツショップ経営:有村 融(光石研)
ランニングインストラクターでもあるので知識豊富。学生時代は茂木とライバルとして切磋琢磨した。
● 椋鳩通運セールスドライバー:江幡 晃平(天野義久)
高校時代は陸上部で長距離の有名選手だった。
● 飯山 晴之(寺尾聰)
倒産した「飯山産業」の元社長。繭の特殊加工技術で「シルクレイ」を開発するも資金をかけすぎて倒産した。特許で一発逆転を狙ってる。
● 晴之の嫁:飯山 素子(キムラ緑子)
倒産後はパートで生活費を支えてる。
● 大地の同級生:広樹(緒形敦)
大地と同じく就活に悩んでる。
■「ダイワ食品」陸上競技部
ライバルは「アジア工業」
スポンサーは「アトランティス」
● 茂木 裕人(竹内涼真)
学生時代に箱根駅伝5区を走った期待の新人。しかし豊橋国際マラソンレース中、走り方が原因でで膝を痛める。フォーム改良に取り組み「陸王」と出会う。
● 監督:城戸 明宏(音尾琢真)
打倒「アジア工業」!
● 兄貴分:平瀬 孝夫(和田正人)
後輩たちの面倒見がいいベテラン。長距離ランナーとして才能に限界を感じてる。
● エース:立原 隼人(宇野けんたろう)
● 加瀬 尚之(前原滉)
● 内藤 久雄(花沢将人)
● 川井(佐藤俊彦)
● 水木(石井貴就)
● 端井(安藤勇雅)
■「アジア工業」陸上競技部
「ダイワ食品」のライバル
● 毛塚 直之(佐野岳)
学生時代は箱根駅伝5区で茂木とデッドヒートを繰り広げた。現在は天才ランナーとして注目され茂木を大きくリードしてる。
● 吉田(山本涼介)
■「アトランティス」日本支社
米国の一大スポーツ用品メーカー
● 営業部長:小原 賢治(ピエール瀧)
利益至上主義で結果がすべて。利用価値のない選手は容赦なく切り捨てる。
● 小原の部下:佐山 淳司(小籔千豊)
小原の腰巾着。小原の顔色をうかがいながらダイワ食品・陸上部」へ出入りする。
● シューフィッター:村野 尊彦(市川右團次)
ランニングシューズ業界のカリスマ。選手のことを第一に考えるシューズ調整のプロ職人。
■埼玉中央銀行行田支店
● 企業融資担当:坂本 太郎(風間俊介)
人との繋がりを大切にし、「こはぜ屋」の将来を考えて新規事業の参入を提案しバックアップするが・・・
● 企業融資課長:大橋 浩(馬場徹)
「こはぜ屋」の新規事業に対して懐疑的。
● 支店長:家長 亨(桂雀々)
中小零細企業の融資は渋り、確実な利益だけ追求する。だから「こはぜ屋」新規事業を提案した坂本をよく思わない。
●陸王 原作小説読んでラスト最終回までネタバレ
■「こばせ屋」衰退
こばせ屋は足袋の需要が減って業績不振。埼玉中央銀行に融資の相談に行くと担当の坂本から新規事業を勧められる。
そんなある日、都内に営業でさんざんだった帰りに、娘に頼まれてスニーカーを買いに行った店で、5本指がそのまま靴になった人気のランニングシューズ「ファイブフィンガーズ」が目にとまる。
実は「こばせ屋」も先代のときマラソン足袋を作っていたと判明。
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■ランニングインストラクターの有村融
宮沢社長が埼玉中央銀行の坂本太郎にマラソン足袋のアイデアを話すと、まずは走りを研究したほうがいいといわれ、ランニングインストラクターの有村融を紹介してくれた。
有村融によると現在のシューズは踵で着地する「ヒール着地」の形状になっていて足の故障の原因になっている。
一流アスリートは足の中央で着地する「ミッドフット着地」またはその先の「フォアフット着地」で、人間本来の走り方をしているという。
有村融はまず、宮沢社長に散歩することをすすめた。
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■国際マラソン大会で茂木がケガ
アイデアを温めてるうちに半年が過ぎ、宮沢社長は3月の国際マラソン大会を息子の大地と一緒に見に行った。学生時代に箱根駅伝5区を走った期待の新人「ダイワ食品」茂木裕人選手はレ-ス途中で足を痛め、ライバル毛塚に追い抜かれた。
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■新規事業チーム開始
先代の時代に廃盤になったマラソン足袋の在庫があり、その名前「陸王」を今回の新規事業で作るシューズの名前にした。宮沢社長は息子の大地を新規事業チームに誘ったが断られた。
「陸王」のコンセプトは、怪我や故障をしにくいミッドフット着地を実現するシューズ。裸足感覚を売りとする。軽さも重要。
2週間後に「陸王」の試作品1号ができた。宮沢社長は試しに履いて走ってみたが、指の間の痛みがひどく30分が限界だった。検討した結果、ソールが大事だということになった。
■茂木選手
夏。大地は就活が軒並み失敗して仕事に身が入らず、ミスも多い。
2ヶ月かけて改良した「陸王」試作品2号をランニングインストラクター有村融に試してもらうと、このソールだと300km持たないので、少しソールを厚くして矯正用シューズとして売り出すのはどうかと言われる。
宮沢社長は「ダイワ食品」陸上部を訪ね、城戸監督に「陸王」を渡して、茂木選手に履いてもらうよう頼むが、相手にされない。
茂木選手のケガの原因は走り方だった。走り方を変えなければまた同じケガをする。走り方を帰るのは簡単ではなく時間がかかるし、それで以前のような成績を出せるかはわからない。
■光誠学園のコンペ
埼玉中央銀行の坂本太郎が、業績の悪い前橋支店に左遷された。
ランニングインストラクター有村融から、都内にある光誠学園のコンペを紹介された。宮沢社長はプレゼンで手ごたえを感じたが、競合は大手のアトランティス。
コンペの結果はアトランティスの勝利だった。理由は「陸王」には実績がないから。しかも値段はアトランティスは陸王の2倍の金額なのに選ばれた。陸王はソールの耐久性も疑われていた。値段ではなく実績とソールで負けた。
■小原と村野が対立
アトランティスの村野は、選手を大事にするカリスマシューフィッター。村野は茂木選手を心配し、ソールを薄くしてはどうかと提案する。一方、営業部長の小原は、走れない茂木は価値がないとみて契約解除を宣言。村野はそんな小原と対立を深める。
■初めて陸王が売れた
8月。光誠学園の紹介で、町村学園から足袋のコンペの連絡があった。担当者に会うと実は足袋は怪我の不安があるということで、宮沢社長は陸王を提案。競合他社と比べて陸王は最高値だったが、なんと採用されて。初めて陸王が売れた。
■残業続きで社員たおれる
町村学園で使う陸王のソールはゴム底でも大丈夫だが、レースで使うには弱い。しかしソールの開発費は5000万年必要で、そんな金はない。
町村学園の発注分の生産に取り掛かるが、残業続きのせいで縫製課の最年長・冨久子さんが倒れて救急搬送された。冨久子さんの抜けた穴を最年少の美咲が埋める。
■新素材シルクレイの特許・飯山晴之
前橋に左遷された埼玉中央銀行の坂本から、新しいソールを作れるかもしれない会社があると連絡がくる。インテリアの製造販売会社シルクールは、繭の特殊加工技術で特許をもっていて、その素材はソールにぴったりだった。
しかしシルクールは2年前に倒産していた。社長の飯山晴之は特許で一山あてようと資金を使い果たし、不渡りを出して倒産した。
ちなみに坂本をやめて東京キャピタルという投資会社に転職するという。銀行は企業の過去しか見ないが、投資会社は将来にお金を出すので夢がある。
飯山晴之は特許使用料として年間5000万円を要求してきた。売れた分のロイヤリティを代案として提案するが断られる。宮沢社長は会社を見てほしいと頼むが、それも断られる。
同じ時期、飯山晴之は知人から紹介された東京第一商事から、ヨットの素材に特許を使わないかという話があって当てにしていたが結局ナシになる。絶望した飯山晴之を、パートで生活を支える嫁が説得し、こばせ屋に見学に行くことになった。
最終的に飯山晴之がプロジェクトに技術顧問として参加することを条件に特許使用OKとなった。3年の独占契約。3年たっても売れなかったらほかのメーカーと共同開発を進めるという条件も。
■飯山晴之と大地がコンビ組む
椋鳩通運の江幡の提案で、市民団体の駅伝にこはぜ屋が1チーム5人で参加した。息子の大地や宮沢社長も走り、30名募集したモニターにも応募があり宣伝は成功した。
飯山晴之が名付けた新素材の名前は、絹のシルクと粘土のクレイをあわせた造語でシルクレイ。製造設備は新造すると8000万円かかるが、飯山晴之が隠していた製造機械を使わせてくれることになった。
大地は飯山晴之のソール開発を手つだう。
■村野がアトランティスからこばせ屋へ
茂木選手は予定より早く怪我が治り、特別練習から一般練習に移るが、小原は自分からサポート契約を解除しておきながら村野のせいにする。
村野はついに不満が爆発して、アトランティスを辞めた。小早は村野など替えのきく現場要員として思っていなかった。
ランニングインストラクター有村を通して村野と宮沢社長は出会い、村野はこばせ屋で一緒に「陸王」の夢に参加する。
■茂木もチーム「陸王」に参加
茂木選手のライバル毛塚選手はいまや世間が大注目する選手。一方の茂木選手はライバルからも無視され、世間からも忘れられていた。アトランティスからもサポート解除された。
そんなときシューフィッター村野からから陸王を進められて、こばせ屋のサポートを受けることになる。その後、都内の選考会でいい走りを見せると、それを見たアトランティスの小原を手のひらを返したように、村野の後釜のシューフィッター佐山に、茂木を取り返すよう命じる。
■アッパー素材のタチバナラッセル
宮沢社長のアイデアで、足袋にソールをつけて新商品「足軽大将」を作ると、値段が倍もするのに大ヒットした。
しかし一方で、茂木選手の意見をうけて陸王を改良するためのアッパー素材がも見つからず苦労する。そんなとき、埼玉中央銀行の大橋が、設立4年のベンチャーだが特許をもつ繊維会社「タチバナラッセル」を紹介してくれた。
そうしてタチバナラッセルから生地を仕入れてアッパー素材が入手し、陸王の改良に成功。茂木はそれを履いて公式戦復帰を果たす。=陸王も公式戦デビューとなった。
■こばせ屋とアトランティスで悩む茂木
順調だったこばせ屋と茂木選手の関係にアトランティスが水を差す。
佐山が茂木選手に、こばせ屋の信用情報を見せて、吹けば飛ぶような弱小企業だと伝え、アトランティスに戻ってくるよう説得した。茂木選手はこばせ屋が思っていたより小さな会社だとわかり悩む。
こばせ屋とアトランティス・・・悩んだ茂木選手は練習で「RⅡ」を履いて走ってみる。それを知った宮沢社長は茂木選手が離れていくのを覚悟する。一方でアトランティスの小原と佐山は茂木を取り返したと思い込み喜ぶ。
小原と佐山が喜んだのもつかの間、ニューイヤー駅伝で茂木選手が履いたのは「RⅡ」でなく「陸王」だった。
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アトランティスの佐山は、今度は陸王のアッパー素材の生地を供給しているタチバナラッセルに独占契約を持ち掛ける。タチバナラッセルはベンチャーなので仕方なく独占契約に応じた。=こばせ屋に供給できない。
宮沢社長は激怒するが、タチバナラッセルのように生地を提供してくれる会社が見つからない。さらにソールを作る機械が致命的な故障をしてしまい生産中止の大ピンチに陥る。
村野は選手としての茂木のことを考え、仕方なく「RⅡ」を検討するよう勧める。
そんなとき救いの神が。東京キャピタルに転職した元埼玉中央銀行の坂本が、アメリカのアウトドアブランド「フェリックス」がこばせ屋を買収したいという。
宮沢社長は助かるにはこれしかないと思うが、フェリックスは当初、シルクレイの特許をもつ飯山をヘッドハンティングして断られたから、こばせ屋ごと手に入れようとしたと判明。そこで、買収されるのではなく業務提携することにした。
そうしてフェリックスから3億円の融資を受けることに成功。ただし5年で返済できなければフェリックスの傘下に入る条件つきだ。3年間はフェリックスがこばせ屋に安定して発注してくれるという話を信じて契約した。
★最終回ラストネタバレ
■茂木が復帰レースで優勝
京浜国際マラソンで茂木選手は復帰レースに挑む。こばせ屋の宮沢社長たちも応援にかけつけた。
アトランティスの小原と佐山は、茂木選手が「RⅡ」を履くと思い込んでいたが、茂木選手が履いたのでは、こばせ屋の「陸王」だった。シューフィッターの佐山も小原も激高として茂木選手にどうゆうことなんだと詰め寄る。
茂木選手は、製造機械が壊れてピンチになったこばせ屋と、2年目に誰からも見放された自分を重ね合わせていた。今、こばせ屋が苦しいからといって「陸王」と履かなかったら、当時自分に背を向けた連中と同じことをすることになる。自分自身を裏切ることになる。だから「RⅡ」でなく「陸王」を履いた。
そうして茂木選手は京浜国際マラソンに陸王を履いて出場。前半はペースを抑え考えるレースをし、ラストはライバル毛塚選手をやぶって優勝した。
■大地が就職
大地はメトロ電業に内定をもらったが、こばせ屋で働きたいので断ろうと思うと父・宮沢社長に相談と、メトロ電業に就職しろと予想外の答えが返ってきた。
理由は、こばせ屋には足りないものが多いし何が足りないか宮沢社長自身わからない。だからメトロ電業という優良企業で働いて、こばせ屋では得られない経験と知識を蓄えてくれということだった。
■アトランティスから選手が離れていく
アトランティスでは大変なことが起きた。茂木選手が京浜国際マラソンで優勝したあと、1ヶ月で7人もの主要選手がサポート打ち切りを申し出て、こばせ屋に移っていった。
現在のこばせ屋は新素材シルクレイが注目され、村野がフィッティングする「陸王」はトップアスリート注目のシューズとなった。
日本支社長から、村野を切ったのは小原の判断ミスだとも疑われている。小早は村野など替えのきく現場要員として思っていなかった。でもそれは大きな間違いで、選手たちは村野がいたからアトランティスにいたのだった。
■銀行もびっくり。新工場
6月。埼玉中央銀行の家長支店長と大橋は、取引先に向かう途中、別に興味はないが思い出したのでこばせ屋に寄ってみた。
するとなんとびっくり。2階建ての新工場が敷地内にたっていた。中では従業員たちが忙しそうに働き、1億円が必要と言っていた真新しい巨大な機械もある。
こばせ屋は、アウトドアブランドのフェリックスと業務提携をして融資を受けていた。
しかし埼玉中央銀行の口座には、それだけの金額は入金されていない。それはフェリックスのアドバイスで東京中央銀行本店に口座を開設してメインバンクとしたからだった。家長支店長は不機嫌をあらわにしてこばせ屋をあとにした。
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