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11月10日「世にも奇妙な物語2018秋」の、川栄李奈さん主演ドラマ「クリスマスの怪物」のキャストとあらすじ、原作を読んで結末まであらすじネタバレ紹介します。
「クリスマスの怪物」の原作は、朱川湊人さんによる短編小説集『水銀虫』収録の「薄氷の日(うすらのひ)」です。
IT社長の彼氏からのプロポーズを期待する主人公・奈央(川栄李奈)に降りかかる、クリスマスイブの恐ろしい出来事を描きます。最後の最後までぞっとする展開が連続。
キャストとあらすじ、原作を読んで結末まであらすじネタバレ紹介するので、「世にも奇妙な物語2018秋」の「クリスマスの怪物」に興味のある人は参考になればと思います。
「世にも奇妙な物語2018秋」はドラマ5本!
「幽霊社員」感動コメディ
「あしたのあたし」ブラックコメディ
「クリスマスの怪物」ホラー
「脱出不可」ラブサスペンス
「マスマティックな夕暮れ」コメディ
目次
●世にも奇妙な物語2018秋『クリスマスの怪物』キャスト
「世にも奇妙な物語」オムニバス形式の短編ドラマ集で、タモリさんのストーリーテラーでおなじみ。
主人公の奈央を演じるのは女優の川栄李奈さん。
川栄李奈さんは、2019大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」のキャストでもある、いま引っ張りだこの女優。
AKB卒業生で一番安定しる勝ち組で成功者。AKB時代よりも露出が増えてる数少ない一人です。
真面目で地道に謙虚な姿勢や、顔の印象が薄いことが幸いして役のイメージが固まらず色々な役が回ってくるのかもしれません。年を重ねるにつれ味が出て、名脇役と呼ばれるようになるかも。
■ドラマ『クリスマスの怪物』キャスト
● 小野寺奈央(川栄李奈)
クリスマスイブに彼氏からのプロポーズを期待してる24才のジュエリーショップ店員。7年前のある事件にトラウマがある
● 彼氏でIT企業社長:緒方良輔(本郷奏多)
穏やかな性格で紳士的なIT企業社長。物語の行方を左右するキーマン。
●クリスマスの 怪物
正体は?
■原作に登場
● クラスメイト:三塚秀美
● 奈央の仲良し:美晴
●世にも奇妙な物語2018秋『クリスマスの怪物』あらすじ
クリスマスイブが近づき、恋人で、IT企業社長の緒方良輔にすてきなホテルディナーを予約してもらった主人公の小野寺奈央は、その日良輔からのプロポーズを期待している。
気がかりはクリスマスイブになると必ず現れる、不気味な装いの“怪物”の存在。ボロボロのコートを羽織り、背中が大きく曲がっている醜い姿の“怪物”。ボサボサの髪に覆われているため表情は見えない。この“怪物”は、7年前に起きたある事件を境に、クリスマスイブになると奈央の前に必ず現れるようになった。
忘れられないすてきな一日になるはずのクリスマスイブ当日。ディナーを終えた奈央の目の前にその“怪物”が現れて―。
あらすじ引用:https://www.fujitv.co.jp/kimyo/
●世にも奇妙な物語2018秋『クリスマスの怪物』原作『「薄氷の日(うすらのひ)」』を読んで結末まであらすじネタバレ
『クリスマスの怪物』の原作は朱川湊人さんによる短編小説集『水銀虫』収録の「薄氷の日(うすらのひ)」です。
■結末までネタバレ
■今日はクリスマスイブ プロポーズに期待
奈央は彼氏の良輔と夜7時に約束したレストランに向かう最中、人混みの中に「クリスマスの怪物」が見えた気がした恐れる。自分に責任がなくおびえる必要がないのに・・・
彼氏の良輔は電話で「今夜はきっと忘れれない夜になる」と言っていたからきっとプロポーズしてくると期待。
良輔は若くして成功したIT社長だが、もともとゲームオタクで交際経験も少なく世間知らずで顔もフツメン。でも大金持ちだから、結婚相手としては超一級だ。出会いは友達が企画した合コンで、良輔は身分を隠していたが奈央はなぜか惹かれて付き合った。
出会ってから2年半。2人で海外旅行にも行き、会社の人にも知られてる。あとは結婚するだけ。一生お金で苦労することはない私は勝ち組だ。
■クリスマスの怪物の正体ネタバレ
一足先にレストランに到着すると、女性店員の名札が「三塚」でドキっとするが、三塚秀美とは別人でホッとする。奈央は良輔の前でたばこを吸ったことは一度もないが、三塚秀美を思い出すと落ち着かずタバコが吸いたくなる。
そう三塚秀美こそが、9年前の高校生の頃から年に一度のクリスマスイブに現れる「クリスマスの怪物」なのだ。
ただ三塚秀美はマトモな思考能力はないはず。マンション5階から飛び降り、命は助かったが頭を強く打って脳に深刻なダメージを負ったせいで、同じ24才なのに幼稚園児並みの知能しかないのだから。
■奈央と美晴がイジメた三塚秀美
中学1年生でクラスメイトだったオカッパ頭の三塚秀美は、奈央の仲良しの美晴が好きな男子と親しく話していたことで、中学2年生からイジメの対象になった。
奈央は美晴に同調して2人でイジメを開始
美晴は秀美が吐くまで腹を蹴ったり、クラスで1番モテない男子にラブレターを描かせて掲示板に貼ったりした。
奈央は秀美の顔を便器に押し付けて水を飲ませたり、無理やり下着を脱がせて下半身をカメラで撮影したりした。
1番面白かったイジメはクリスマスイブ。中学2年の2学期の終業式のあと繁華街で、「森のくまさん」を踊りながら歌わせた。声をかけられたら「私はバカでぇす!」と答えさせた。奈央と美晴は遠くから見物して爆笑。
ところが中学3年の秋、秀美は飛び降り自殺を図り、脳挫傷。数日間は意識を回復したが、深刻な後遺症が残り、知能は幼稚園児並み、足も複雑骨折して杖なしでは歩けなくなった。学校に来れなくなり自宅で介護生活。
教師たちは飛び降りの原因を進路の悩みと考えたが、クラスメイトの証言でイジメがバレた。しかし証拠はないので奈央は認めず 父親は地元の名士なのでそれ以上追求もされずイジメ問題はうやむやになった。これにより奈央は「証拠がなければ世の中どうにでもなる」と学習した。
中学の卒業式に秀美は親に連れられて来たが、奈央と美晴を見つけると「森のくまさん」を歌い始め、両親が止めに入ると「私はバカでぇす!」と叫んだ。その顔はまるで、やられた仕打ちは全て覚えてるぞという目つきだった。
■その後
秀美のことを忘れるたい奈央は、美晴や同級生と会わないで済むように電車で2時間の距離にある私立高校に進学。住まいは親戚の家に下宿した。
美人の奈央は学校ではマドンナ的存在となりモテた。秀美事件の教訓から今度はおとなしくしていたら「キレイで優しい」と良いほうに勘違いされたのだ。
ところが高校1年のクリスマスイブ、商店街で秀美を見た。電車で2時間かかるここに、介護が必要なはずの秀美が1人でいて「森のくまさん」を歌い始め「私はバカでぇす!」と叫んだのだ。奈央は逃げた。これが初めての「クリスマスの怪物」だった。
その後「クリスマスイブの怪物」はいつも、奈央の外出先に現れるようになった。誰にも言ってない時間・場所に現れることもあった。これは偶然なのか?
■クリスマスの怪物の本当の正体ネタバレ
2分遅れで良輔がレストランに現れ、ドンペリで乾杯。良輔は来る途中「森のくまさん」を歌う杖をついた女性を見たといい、奈央は動揺する。
奈央が、自分のことではなく女友達の話として「毎年クリスマスに同じ人と偶然出会う人がいる。ケンカして絶縁状態で離れた場所に住んでるのに、それが10年続いてる」と話題に出すと良輔は
「神様が片方に謝るチャンスをあげてるんじゃないかな」
「因果応報ってあるだろ?ひどいことをした人間は必ず罰を受ける。法律では裁けない悪事もきっと裁かれてると思う」
「でも神様は無慈悲じゃないから、悪人にも悔い改めるチャンスを与えてる」
しかし奈央は良輔の考えを心の中で『バカバカしい』と思った。奈央は自分は運命に愛されていて、どんなに人を傷つけても最後には美味しい想いをすると信じる。秀美は運命に愛されていないから自殺も失敗して生き恥を晒し続けるのだ。
レストランでプロポーズはされなかったが奈央は焦らない。ホテルでプロポーズされるはずだ。
ホテルに行く前に良輔と2人で街を歩くと「森のくまさん」が聞こえてきた。茶色いコートを着て左手には杖をついている髪は肩近くまで伸びている。秀美のクセに髪型を変えたと思うとだんだん腹立たしくなってきた。
先を急ごうとすると良輔が「奈央はそれでいいんだね」」「君は愚かだよ、あそこまで言ってあげたのに。チャンスを捨てるなんで」「彼女が誰か見てきてごらん。そしたら全てがわかるから」
クリスマスの怪物の顔を見ると秀美ではなく、なんと美晴だった!なぜ?美晴は高校卒業後、地元の銀行に就職して同僚と結婚したと聞いていたのに。
「この子も何度もチャンスをあげたのにムダにした」良輔は全てを知ってるような口調で言った。
「人間は不思議なもので、不幸な目に遭ってる時は自分の行いを反省しない。ある程度幸せになって初めて、自分の犯した罪の大きさを知る」
良輔が深いため息をつくとベンツがきて「君にはたくさんの幸せをあげたのに、罪を認めようとしなかった。そこまで図々しいとは神様も考えてなかった」と言って、奈央をベンツに乗せた。
■結末ネタバレ 見知らぬ世界へ
「素敵な場所を予約してある。あとで素敵なプレゼントがある」と話す良輔。
運転手は白いスーツを来た若者で、鹿を思わせる尖った鼻筋の顔。
後ろを振り返ると、秀美と同じ姿の美晴が、微動だにせずベンツを見送っていた。
奈央が「いったい何なの」と尋ねると良輔は「サンタクロースみたいなもの・・と言えば少しはピンと来るかな」と答えた。
周囲が暗くなり、見知らぬ世界に飛び込んだようだった。
奈央が降ろしてと叫んでも車は止まらない。
「今日はクリスマスイブ…全ての人が神の御心に触れる日さ」「チャンスは何度もあったのに」
どこからか規則正しい鈴の音が聞こえてきた。
以上、『クリスマスの怪物』原作『薄氷の日(うすらのひ)』を読んで結末まであらすじネタバでした。
●『クリスマスイブの怪物』原作『薄氷の日』の感想
「過去の行いは、いつか自分に返ってくる」まさに因果応報を描いていて、最後に奈央はどこへ連れていかれたのかは明らかにされていませんが、美晴と同じ運命をたどるのでしょうね、怖い・・・
クリスマスの怪物の正体が、最後には秀美じゃなくて美晴だったというところが一番怖かったです。
原作『薄氷の日』では歌が「森のくまさん」ですが、世にも奇妙な物語2018秋ドラマ『クリスマスイブの怪物』では「赤鼻のトナカイ」が歌われるようです。クリスマスのハッピーソングなのに、怖い歌になってしまいます。
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