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ドラマ【死役所】でTOKIO松岡昌宏さんが演じる主人公・シ村の謎の過去についてネタバレします。
シ村の過去ネタバレを知ると、死刑になった理由、自ら希望して総合案内された目的が見えてきます。
嫁の幸子との馴れ初め、娘の美幸の異常行動、怪しい宗教団体『加護の会』と教祖、冤罪で死刑・・・ミチルが人生史を見て泣いたほどのシ村の過去とは?
目次
●【死役所】とは?
死刑で死んだ人間は、死役所で職員になり、成仏するまで働き続けなければならない。拒否すると『冥途の道』という暗闇を永遠に彷徨うことになる。
いつ成仏できるかは誰にもわからないし、天国と地獄どちらになるかもその時にならないとわからない。
死役所には、自殺課・他殺課・生活事故死課・人為災害死課・交通事故死課など死に方ごとに課があり、職員は自分の死に方と同じ課に所属している。
死刑課には職員がおらず、死刑囚のデータは全てここにある。
●ドラマ【死役所】シ村のプロフィール
名前:シ村
本名:市村正道
出身地:九州
シ村はメガネをかけてるが幼い頃から近眼だった。
生前は市役所の国民健康保険課で働いていて、不愛想な職員が多い中、シ村はいつも自然な笑顔で優しかった。
結婚して嫁と1人娘がいたが冤罪で死刑になった。この場合は申請すれば成仏できるルールがある。
なのにシ村は自ら希望して一番忙しい『総合案内』に配属された。それは、ある目的のためだった。
死んでからのシ村は生前とは別人のように、作り笑顔で丁寧に嫌味を言い、聞かれてないことには答えない意地悪な性格になってる。
常に作り笑顔で本心を見せないが、子供5人を殺したことを自慢してるやつには「クズが。永久に彷徨ってろ」と睨みつける。
●ドラマ「死役所」シ村の過去ネタバレ いつの時代を生きた人?
シ村が死ぬまでの10年間くらいは、昭和30~40年頃だと予想されます。
原作漫画にヒントがあり
・離婚を『恥さらし』と呼ぶ
・街並み
・服装
・スナックに流しが来る
・核家族化が始まったばかりの頃
・子育て知識を得る術がほぼない(ネットがない)
・生前のシ村と同世代だった人が死役所で再会したとき老婆だった
●ドラマ「死役所」シ村の過去ネタバレ 嫁の幸子との馴れ初め
■幸子との出会い
シ村は生前、市役所の国民健康保険課で働いていた。無愛想な職員だらけのなかシ村は唯一ニコニコして愛想がよく親切だった。
ある日、保険証のことで市役所を訪れた老婆ハツが足の裏を怪我したので、手当てして背中におんぶして自宅まで送る。2階から物音がしてハツは「猫か泥棒だ」と言うが、そこにいたのは年上の売れない自称画家・幸子だった。ハツは幸子の大伯母だった。
足が痛くて立てないハツの代わりにシ村が夕食を作った。居間には幸子が描いた絵がいくつも飾られてあった。「絵を描くことは私の本能に刻まれているのよ」
幸子は大叔母ハツを「はっちゃん」と呼び「私にははっちゃんがいるわ。私の家族は1人だけ」と慕ってるがハツの本心を知らない。ハツは陰で幸子のことを「恥さらし」と言っていた。
■交際
後日、お礼のハツの野菜をシ村に届けに行った幸子は会話が盛り上がり意気投合する。
幸子は若葉通りのスナック『ピーナッツ』で働いてるが、絵を描くと時間を忘れるので遅刻がひどかった。幸子から「ナポリタンが絶品だから食べてきて」と誘われて『ピーナッツ』に行くと、アコギとアコーディオンの流しの2人組 『君に恋する日』を演奏。酒が飲めないシ村は酔い潰れて幸子を抱きついてしまった。
幸子はバツイチだった。結婚したが家事を全くせずに絵を描いてばかりいたのが原因で2か月で離婚された。実家から一家の恥だと見放され大伯母ハツのもとに転がりこんだ。離婚しただけでなくスナックで働いてるので、ハツはシ村に「幸子は恥さらし」と陰口を言った。
幸子は元旦那を描こうと思ったことはなかったが、シ村の横顔が気にって絵のモデルにしたので、シ村はちょくちょくハツの家に来るようになり、ハツは「男を連れ込む恥さらし」と陰口を言った。
シ村は幸子のことを最初は発想や言動が面白い不思議な人だと思っていたがだんだん惹かれていった。
■プロポーズ
そんなある日ハツが交通事故で死んだ。ハツはどんな人生を過ごしたのか?自分のことをどう思っていたのか?何も知らない幸子は泣いた。シ村はハツの本心を知っていたが黙っていた。葬儀を手伝ったあと幸子から「よかったら私と家族にならない?」と言われ、シ村は「はい!」と即答「結婚してください」とプロポーズ。
こうしてシ村と幸子は結婚した。
●ドラマ「死役所」シ村の過去ネタバレ 娘の美幸
娘の美幸を出産すると幸子は思うように絵が描けなくなり 置手紙を置いて1人でスケッチに出かけたりしたが描けなかったが、ある日、娘を描きたかったと気付き、夢中になった。
その美幸は5才になっても乳離れできず、絵具を食べ始め、土や草花も食べ始めた。食べ物は生卵だけは食べるが、ほとんど喋らないが計算は得意で絵を描くのも上手なので幸子は「この子はきっと特別な子なのね」とシ村も一緒に喜んだ。
ある日、美幸が風邪を引いたので病院へ。絵具を食べてることを話すと医者から「病気だから愛情を込めて美味しいものを作って食べさせてあげないと死ぬかもしれない」と言われ、幸子は不安になって料理を作り始めたが美幸は食べない。
●ドラマ「死役所」シ村の過去ネタバレ 幸子が『加護の会』へ
美幸を助けたくて必死の幸子は、近所の人から教わった有名な宗教団体『加護の会』なら、心が解放されて美幸も普通の食事ができるかもしれないと藁をもつかむ思いで「一緒に行ってみましょう!少しでも美幸がよくなる可能性があるから賭けてみたいの!お願い」とシ村を説得した。
シ村と幸子は美幸を連れて『加護の会』へ行き、教祖の蓮田栄徳に娘が病気だと伝えると「病気なんて気にせず沢山愛してあげなさい。それが一番の特効薬です」と言われガッカリするが、蓮田栄徳の息子が「あるがままを受け入れることが心の解放に繋がる」と補足した。
「あるがまま受け入れる」ことがどういうことかわからず、あいかわらず美幸は料理を食べない。幸子はノイローゼになり絵も描かなくなり自分を責めた。シ村は幸子を抱きしめることしかできない。
■幸子が帰ってこない
シ村が仕事に行ってるあいだ幸子が美幸を連れて再び『加護の会』へ行ってしまった。シ村が連れ戻しに行くと教祖の息子から「今は会わせることはできない」「どこにいるかも知らない」「1週間したら戻ってくるので改めてお越しください」と拒否されてしまう。しかし敷地内で見つけた美幸だけは抱きかかえて連れ帰った。
シ村は近所の野田さんに幸子は風邪をこじらせて入院中だと嘘ついて、美幸を預けて仕事に出かけた。
そんななか野田さんにモノを売りつける訪問販売の男が、美幸が土を食べてるのを見ていた。
シ村は痩せて仕事も手につかず書類が溜まり放題。1週間をまたずに幸子を連れ戻しに行き、笑顔で「ダメです」と断る教祖の蓮田栄徳を殴った。教祖の息子は、信者は心で繋がって家族であり、シ村は紙一枚の繋がりでしかないと笑顔で言う。心に余裕がない今のシ村が会っても不安定で危険だから合わせられない「落ち着いたらまた来てください」と言われ、仕方なく帰った。
■美幸が死んだ
自宅に帰ると、庭で美幸が死んでいた。指がぐにゃぐにゃで、腹が血まみれだった・・・。殺された?
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●ドラマ「死役所」シ村の過去ネタバレ 逮捕や裁判
原作漫画14巻までの現在、美幸が死んだあとのことは断片的なネタバレしかありません。
● 「娘の死の真相が知りたいんです」と訴えるが「気持ちはわかるが無理」と断られた。
● 第一発見者として「何か解剖されたらまずい理由でも?」
● 旦那として「娘が死にました。妻を連れて帰ります」
● 父親として
「自分の罪に対して何も思わんのか」
「娘に悪いと思わんのか」
「お前みたいに非道な男、初めて見た」
「人間のクズじゃ」
● 人間として
「私は殺してません」
● 裁判にて
「人殺し」「死んじまえ」「鬼畜」とバッシングされ、判決は「被告の刑事責任は極めて重大であり同情の余地はない」「被告人を死刑に処す」
娘を殺した冤罪で逮捕され、死刑になったと思われます。絵具を食べさせていたことを育児放棄や虐待と思われたかもしれません。
シ村の過去を知りたがるミチルは死刑課で職員の人生史を調べ「あたし知っちゃいました。シ村さんの過去。冤罪なんですね」と涙を流してることから、悲しい冤罪だったとわかります。
●ドラマ「死役所」シ村の過去ネタバレ 『加護の会』とは?
■現在の教祖
『加護の会』の現在の教祖は、幸子が入信したときの蓮田栄徳の息子・蓮田栄山。テレビ出演や「人間の弱さと正しさの罠」をテーマで講演会を行う。
「私は弱さを持ったあなたが大好きです。愛してます」のセリフで、正しさは他人が作ったまやかし、ネットやメディアを鵜呑みにしてないか、世間・社会・経験・知識は差別・偏見・劣等感の衣であり「衣を剥がしたあるがままのあなたを愛したいのです」と人の心の弱さを刺激する。
信者にとって教祖は「お父様」であり、教祖にとって信者は「子供たち」で上下関係はない。全員が家族であり心で繋がってる。
■入信の儀式
入信するには盟約を結び家族になる。携帯は解約、財産はすべて寄付、通帳と印鑑も預ける。
『修行之間』に1週間こもり俗世との断ち切りを行う。まず3日間の断食後、寝ないで瞑想に徹する。
■生活
『加護の会』は広い土地を所有し完全な自給自足。無為自然をモットーに全てを受け入れ心の解放を促し、世を客観的に見据えることで真理を手に入れる。
入信してからは規則正しい生活。ネットもテレビもないから社会情勢を気にする必要がない。
朝6時に起きてみんなで瞑想し、農作業・工芸品作り・勉強に励み、男女の肉体行為は生理現象として信者同士で行う。
『加護の会』の家は全国15カ所あり、一カ所に70人住んでる場合もある。
■禁止事項や罰則
外界のモノを持ち込むのは禁止。
指差しは絆の破壊行為だから禁止。
罰は尻をたたく。たとえば子供が外から飴をもらうと心を清めるために尻を叩く。ほかの信者も一緒になって叩く。
■死についての教え
「あるがままに生きる。必ず最期は来る。今を懸命に生きなさい。 人は必ず死ぬ。恐れず全てを受け入れなさい」
訃報が届いた場合、その家の方向にみんなで輪を作る習わしがある。
●ドラマ「死役所」最後に シ村の目的とは?
シ村は原作漫画のなかで目的についてこう言ってます。
「真実を確かめ・・・妻を・・・私の手で・・・」
シ村は死んでるので生きてる人間に対しては何もできません。『加護の会』に入ったきり会えないままシ村は逮捕され死刑になったと考えられるので、嫁の幸子がその後どうなったのか?真実を知るのが目的のようです。
死役所の総合案内になった理由も、課に関係なく色々な死に方をした色々死人と接触できるので、『加護の会』や嫁の幸子に関する情報を得るため。
実際、交通事故で死んだ寺井は『加護の会』の信者で、シ村は寺井に話を聞いています。寺井によると、『加護の会』はみんなお父様の子供で上下関係は一切ないが、どこかの家で特別な加護を受けている人がいて、それが市村幸子っぽい名前とのこと。
それが嫁の幸子なら現在生きてるということで、死んで死役所にくる頃にはかなり高齢になってそうです。特別な加護を受けているということは現在は幹部クラスかもしれません。だとすると死役所で再会するとき『加護の会』の幹部になった幸子と、シ村はまともに会話できるのか?陰鬱な展開が待っていそうです。
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