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【砂の器】原作のあらすじ・ネタバレ!犯人と三木謙一・カメダはハンセン病と関係があった

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フジテレビの60周年企画ドラマ「砂の器」が放送されるので、原作を読んであらすじ・ネタバレします。

「砂の器」の原作は松本清張さんの超傑作ミステリー。これまで何度も映像化され、1974年に丹波哲郎さん主演で映画化、ドラマは1962・1977・1991・2004の4度放送され、田村正和さん・佐藤浩市さん・中居正広さん・玉木宏さんらが出演しています。

身元不明の男が殺され手がかりは『カメダ』と東北訛りだけ。やがて被害者が元巡査の三木謙一だと判明する一方で、文化集団『ヌーボーグループ』のメンバーも殺されていき犯人像が見えてくる。重要人物は作曲家の和賀英良。犯人と三木謙一・カメダはハンセン病と関係があり、そこには強い差別への怒りがあった・・・

原作のテーマは差別や偏見で、犯人の動機と通じています。ラストでネタバレされる犯人の宿命は衝撃的。

ドラマ「砂の器」のキャストは中島健人さんが犯人役を演じ注目されていますね。原作を読んであらすじ・ネタバレするので「砂の器」に興味ある人は参考になったら幸いです。
 

★「砂の器」原作の主なキャスト登場人物


■警察
● 今西刑事
● 吉村刑事

■蒲田殺人事件の被害者
● 三木 謙一
 元亀嵩駐在所の巡査

■文化人集団『ヌーボーグループ』
● 作曲家:和賀英良
 アメリカ行きを計画
● 和賀の婚約者:田所佐知子
 元大臣の娘
● 劇団事務員:成瀬 リエ子
 和賀の愛人
● 劇団俳優:宮田 邦郎
 リエ子に片思い

★「砂の器」原作のあらすじネタバレ1 


■被害者のヒントはカメダ東北訛り

東京・蒲田駅の電車の操車場で、54才くらいの男が殺された。
犯人はウイスキーで睡眠薬を飲ませたあと絞殺、凶器の石で顔はめちゃくちゃに潰し、手足の皮が剥がし、身元を特定できないようにしていた。

バーでの目撃情報によると、被害者は一緒に来店した若い男性からの「カメダは今も相変わらずでしょうね?」という問いに被害者は東北訛りで、相変わらずだが君に会えて嬉しいと答えていたので、2人は知り合いで久しぶりに再会し、カメダは共通の知人のことと思われた。

若い男性の顔は誰もはっきり見てないのでモンタージュも作れない。果たして犯人なのか?

犯人はかなりの返り血を浴びてるはずだから電車にもタクシーに乗れないはず。犯人はどこに消えた?車で逃走してアジトに隠れているのか?

『カメダ』と『東北訛り』が捜査のヒントだが、東北の亀田性に被害者の心当たりがいる人物はおらず捜査は難航する。

今西刑事は人名ではなく、秋田の地名に「羽後亀田」を発見し、若手の吉村刑事と現地へ飛ぶが、結局被害者につながる情報はなかった。
怪しいよそ者が町をうろうろしていたという情報はあったが事件に繋がるヒントは何もない。

■『ヌーボーグループ』

亀田地区で今西刑事たちは偶然、新聞記者に囲み取材を受ける4人の若者を目撃する。彼らは東京の文化人集団『ヌーボーグループ』のメンバーで4人の名前は、作曲家の和賀英良・劇作家の武辺豊一郎・評論家の関川重雄・画家の睦郎で、大学のロケット研究所の見学の帰りだった。

『ヌーボーグループ』は古い既成概念や制度、秩序を破壊することが目的の、若者の集まり。なかでも作曲家の和賀英良は、婚約者が元大臣の田所重雄の娘で女流彫刻家の佐知子であることでも有名だし、新人女性歌手は楽曲提供してもらおうと媚びを売る。
 
 

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★「砂の器」原作のあらすじネタバレ2 被害者の身元判明


事件から1か月後、被害者と犯人の有力な手がかりはなく捜査本部は解散。しかし今西刑事と吉村刑事はあきらめず通常の事件の合間をぬって任意捜査を続ける。

■被害者の身元が判明!

捜査本部解散から1か月以上たち、いきなり被害者の身元が判明した。岡山県で雑貨店を営む三木彰吉という人物が、被害者は父親の三木謙一だと届け出たのだ。
三木彰吉は三木謙一の実の息子ではなく養子だった。

三木謙一は3か月前、伊勢参りと奈良・京都旅行に行くと出かけたきり失踪。蒲田の事件の被害者の人相書きを見て父親だとわかった。しかし三木謙一が東京・蒲田へいく心当たりは三木彰吉はまったくなかった。

さらに三木謙一の岡山県江見町の出身で、警察の巡査を辞めて雑貨商をしていた。困ってる人の面倒をよく見て、誰かに恨まれることもなかった。
『カメダ』という人名・地名との関連も見つからなかったし、三木謙一は東北に住んだこともなく東北弁はいっさい話さなかった。親族に東北生まれもいなかった。

■カメダと東北弁の正体判明!

今西刑事はまだ『カメダ』と東北訛りにこだわる。

物知りの広報課長のつてで国立国語研究所を訪ねると、岡山県の隣・出雲の音韻は東北弁と同じで『ズーズー弁』と呼ばれて軽蔑されてることが判明した。

さらに被害者・三木謙一の出身地岡山県の地図に『カメダ』がないか調べると、出雲の奥地に「亀嵩(かめだけ)」という地名を発見!『ズーズー弁』が使われてる場所だ。蒲田事件の目撃者はおそらく「亀嵩(かめだけ)」を「カメダ」と聞き間違えたのだろう。

三木謙一は20年前まで島根県出雲で駐在所の巡査をしていた。バーで一緒だった犯人かもしれない若い男はおそらく同郷だろう。今西刑事は出雲へ向かった。

■亀嵩(かめだけ)部落へ

今西刑事は出雲の地元警察に話を聞くと、三木謙一は仕事熱心なうえに善良で人柄がたいへん良いと評判だった。何度も表彰され、水害で子供と老人を救ったり、火事で人命救助もしていた。

『亀嵩(かめだけ)部落』は山奥だった。
三木謙一は駐在所に勤務中みんなに慕われていて、結婚した嫁フミがいたが転勤する際に亡くなり、子供はいなかった。また、共働きの夫婦が安心して仕事に行けるように、託児所も作っていた。

あるときハンセン病の乞食が子供連れてやってきたとき、三木謙一は乞食を隔離して子供を寺の託児所に預けた。などなど・・・三木謙一は立派な人間で、殺される恨みを買うようなことはなかった。また『亀嵩(かめだけ)部落』から東京に移住した若い男性もいなかった。

結局、犯人の手がかりは見つからず今西刑事は東京に帰った。
 
 

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★「砂の器」原作のあらすじネタバレ3 新たな被害者


■被害者2『紙吹雪の女』

事件発生3か月後
今西刑事は週刊誌の連載にあった『紙吹雪の女』が目に留まる。それは新聞社の学芸部員・村山の3か月前の実体験だった。
信州からの帰りの電車で、東京暮らしを思わせる垢ぬけた服装女が甲府から乗車し、窓際の席に座ると、窓をあけて『白い紙吹雪のようなもの』を捨てていてとても無邪気に見えたのだった。

今西刑事は、女が紙吹雪を捨てたであろう区間を歩いて探し回った。すると奇跡的に見つかった。紙吹雪は犯人のシャツを切り分けた布切れだった。
犯人は協力者の女性に、バラバラに切り分けたシャツを電車の窓から捨てさせていたのだ。
思った通りシャツについていたシミは血痕で、被害者の血液型と一致した。

今西刑事は『紙吹雪の女』を探し始まるが手がかりがないので見つけるのは困難だ。

そんななか近所のアパートで劇団の事務員・成瀬リエ子が睡眠薬200錠を飲んで自殺した。日記から失恋自殺とみられた。成瀬リエ子は人相などから『紙吹雪の女』であると判明した。

■被害者3『ベレー帽の男』

今西刑事は成瀬リエ子の恋人と思われるベレー帽の男を探り『ヌーボーグループ』に所属する青山の劇団俳優・宮田邦郎にたどり着く。

宮田邦郎は成瀬リエ子の自殺の理由に心当たりがあるが、今は話せないので明日、銀座の喫茶店で話すと約束。しかし約束の時間に宮田邦郎は現れず、翌日のニュースで『稽古帰りに道端で心臓麻痺で死亡』と判明する。

宮田邦郎は自宅は駒込からも、約束した銀座とも全然違う、なぜか世田谷付近で死んでいた。今西刑事は他殺を疑うが、検視結果は病死だ。

劇団で聞き込みをすると、宮田邦郎は成瀬リエ子に片思いしていた。そうなると成瀬リエ子が失恋した男は誰だ?その男がきっと蒲田事件の犯人だ。

一方で、蒲田事件発生後に今西刑事が東北の亀田に行ったときに地元民が言っていた『怪しいよそ者』は宮田邦郎だと判明した。わざと地元民の記憶に残るようふるまい、捜査の目を引き寄せるのが目的だったようだ。おそらく犯人から頼まれて事情を知らずに役を引き受けたようだ。

しかし宮田邦郎は蒲田事件の真相を知ってしまい、今西刑事に会う直前に犯人から口封じに殺されたのたのでは?

宮田邦郎はバス停付近でよる8時に心臓麻痺で死んだ。現場の草むらには年度ごとの失業保険の一覧表が書いてある紙切れが落ちていたが、関係あるのか?

一方そのころ作曲家の和賀英良はアメリカに行き世界で活躍する計画が具体化していた。婚約者・田所佐知子もその父親で元大臣の田所重雄も応援している。
 
 

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★「砂の器」原作のあらすじネタバレ4 犯人逮捕に近づく


今西刑事は三木謙一が東京に行った理由を探りに伊勢へ。

旅館で話を聞くと、三木謙一は同じ映画館をなぜか2日連続で訪れたあと、予定を急遽変更して東京へ向かっていた。今西刑事は上映された映画を調べるが手がかりは見つからなかった。

■ハンセン病の本浦千代吉

三木謙一は『亀嵩(かめだけ)部落』の巡査当時、ハンセン病の乞食が子供連れてやってきたとき、病気の父親を隔離して、子供は預かった。三木謙一は嫁が病死して子供がいなかったことから我が子のように可愛がったが、子供はのちに失踪していた。

ハンセン病の乞食の名前は本浦千代吉といい本籍は石川県だった。

山中温泉近くの部落で聞き込み。本浦千代吉がハンセン病にかかると嫁は離婚し、子煩悩な本浦千代吉は7才の息子・秀夫を連れて村を出て行き、病気に効く寺を探しに全国を旅して回った。嫁は現在すでに亡くなっていた。

■レインコートと宮田殺しの凶器

蒲田事件当日、劇団で宮田邦郎の役用のレインコートが盗まれていたことが判明。返り血を浴びた犯人がレインコートを着れば、誰にも怪しまれずタクシーにも乗ることができる。

犯人の愛人である紙吹雪の女・成瀬リエ子が犯人を自宅にかくまっていたと考えていたが、違ったようだ。

一方で今西刑事は、人に不快な周波数の音波を出す『押し売り撃退器』の存在を知る。2万サイクル以上の高周波数になると人間は音として聞こえない超音波だ。

宮田が死んだ現場にあった、失業保険の一覧表のメモは超音波の高周波安配表だった。おそらく犯人は警察への挑戦としてわざと現在に置いたもの。

和賀英良は超音波が強力になるパラポラを購入していたことから、殺人の凶器にした犯人である可能性が高い。

事件当日に盗まれたのと同じレインコートを吉村刑事が着ていくと和賀英良はギョっとした。犯人ならではの反応だ。

電波法違反の容疑で取り調べをし、自宅スタジオにある長音波発振器で人命を脅かすことも実験で確認した。
 
 

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★「砂の器」原作のあらすじネタバレ5 結末!犯人とハンセン病の関係が衝撃


三木謙一は警察を退職後に雑貨商を初め、夢だった伊勢旅行を実行。ところが伊勢の映画館で思わぬ発見をした。

映画館のオーナー田所市之助が田所重善の後援者だったことから記念写真を飾っていて、娘の婚約者・和賀英良が映っていたのだ。2度見返してその面影からそれが本浦秀夫だと気付き、この世の名残りに東京で会う約束をした。

しかし和賀英良にとっては会いたくない人物だった。

和賀英良の戸籍は大阪浪速区で、父は英蔵・母はキミ子。しかし実際は和賀夫婦は雇い主であり空襲で死亡。戦後で焼失した戸籍を、本人申し出で戸籍再製するときに創造したものだった。

本当の戸籍は石川県で名前は本浦秀夫、父親は本浦千代吉・母親はフサ。

ところが3才のとき父親がハンセン病を患い母が去る。その後は父親がシングルファーザーとして子育てした。しかしハンセン病に対する村八分や差別から父子は村を出た。

病気に効く寺を探しに全国を旅して回りたどり着いたのが『亀嵩(かめだけ)部落』

当時駐在所の巡査・三木謙一はハンセン病の本浦千代吉を岡山県慈光園に入院させ隔離。健康な7才の息子・秀夫は、父親から隔離して保護した。

が、父親と放浪生活をしていた秀夫は三木謙一になじめず1人で村を出て失踪・・・

秀夫は大阪にたどり着き和賀夫婦に拾われた。そんななか戦争がおきた。

戸籍が焼失したのを利用して、18才で戸籍を創造し、ハンセン病の父親がいる差別からの脱出をはかる。

上京して芸大の教授に才能を認められ、元大臣の娘と婚約し、順風満帆なところに突然、三木謙一が現れた。

三木謙一は恩人だが、父親がハンセン病だった過去や戸籍詐称がバレる可能性があり、保身のため殺した。

愛人の成瀬リエ子に盗ませたレインコートで返り血を隠して現場から逃げた。

警察の捜査が東北のカメダに向いてると知ると、愛人リエ子に片思いしている宮田を利用して亀田地方で怪しい男を演じさせた。

しかし殺人を知った成瀬リエ子は絶望して自殺。

リエ子の自殺から真相を察した宮田は口封じで殺した。凶器は超音波による心臓麻痺。

アメリカ行きの飛行機が出発する直前、和賀英良(本名:本浦秀夫)を殺人容疑で逮捕した。

★以上、『砂の器』原作あらすじネタバレでした。2019年のドラマ版では、ハンセン病とは違う現代の病気に置き換えて描かれると思います。

 
 

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