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加藤シゲアキさん主演【悪魔の手毬唄〜金田一耕助、ふたたび〜】が2019年12月21日にフジテレビでSPドラマ化として放送されるので、原作で金田一耕助が解き明かす真犯人とトリックをネタバレ解説します。
【悪魔の手毬唄】は横溝正史さんの長編推理小説「金田一耕助シリーズ」の作品で、鬼首村(おにこうべむら)に古くから伝わる【手毬唄】の歌詞に沿って起きる童謡殺人を描きます。
これまで映画2本・ドラマ5本・ラジオドラマ1本が制作された傑作。今回キャストは、金田一耕助役をNEWS加藤シゲアキさん、相棒の警部役を歴代金田一役で有名な古谷一行さんが演じます。
そんな【悪魔の手毬唄】原作からネタバレ解説します。
● キャスト相関図
● あらすじ
● 真犯人ネタバレ
そして
● 青池源治郎と恩田幾三のトリック
● 20年前の犯人のトリック
● 真犯人の動機
● 殺人事件と真犯人逮捕
を時系列に【悪魔の手毬唄2019】ネタバレします。
目次
●金田一耕助ドラマ【悪魔の手毬唄2019】キャスト相関図
●金田一耕助ドラマ【悪魔の手毬唄2019】あらすじ
岡山と兵庫の県境にある鬼首村(おにこうべむら)では由良家(ゆらけ)と仁礼家(にれけ)という、二つの名家が対立していた。
岡山県警警部・磯川常次郎(古谷一行)の依頼を受け、金田一耕助(加藤シゲアキ)はその村にある亀の湯という温泉宿を訪れる。
そこの女主人である青池リカ(寺島しのぶ)は、20年前に起きた悲惨な事件によって夫の源治郎を亡くしていた。
そしてその犯人、恩田幾三はいまだに行方不明だという。
ある日、鬼首村出身の人気歌手、大空ゆかり(中条あやみ)が帰郷するということで村中が活気づく中、リカの息子、歌名雄(小瀧望)の婚約者である由良泰子(菅野莉央)が滝つぼで死んでいるのが発見され・・・。
引用:https://www.fujitv.co.jp/kindaichi_returns/story.html
●金田一耕助ドラマ【悪魔の手毬唄2019】真犯人ネタバレ
● 20年前に青池源治郎を殺した真犯人は、嫁の青池リカ。
● そして現在・・・
青池リカの息子・歌名雄の婚約者である由良泰子を殺した犯人も、青池リカ。
● 泰子の通夜直後、仁礼文子を殺した犯人も、青池リカ。
● 文子の通夜直後、青池里子を殺した犯人も、青池リカ。これは別所千恵子(歌手の大空ゆかり)を殺すはずが間違って里子を殺してしまった。
● 青池リカは20年前、青池源治郎(恩田幾三)殺人を庄屋の末裔・多々羅放庵に目撃されて以来、秘密を握られていたが、その放庵も、復縁を求めてきた元嫁おりんに成りすまして殺している。
● 全ての殺人の犯人は青池リカ。旦那の青池源治郎、由良泰子、仁礼文子、実の娘の青池里子、庄屋の末裔・多々羅放庵、合計6人を殺した。
●金田一耕助ドラマ【悪魔の手毬唄2019】時系列ネタバレ 青池源治郎と恩田幾三のトリック
20年前、『亀の湯』の青池リカの旦那・青池源治郎が殺された。犯人・恩田幾三は現在も行方不明だが、実は2人は同一人物だった。
■青池源治郎
青池源治郎は『亀の湯』の息子として鬼首村で生まれ、子供の頃は下民として村人から見下され育った。
小学校卒業後、神戸市に出て活弁士(サイレント映画の解説士)として働いたが、トーキー映画(音声あり映画)の登場で活弁士の仕事を失ったため、クリスマス飾りのモールの仲介業に転職して村に戻ってきたのが28才。
■恩田幾三
村に戻った青池源治郎だが、下民だとバレると村人に信用されないので【恩田幾三】の偽名を名乗った。子供時代は無口で目立たなかったこともあり誰も正体に気付かなかった。
恩田幾三は下人の劣等感や復讐心から、村の権力者の家の女性たちを口説き落とし不倫しまくった。
1 由良敦子
2 仁礼咲枝
3 別所春江
一方で青池源次郎として『亀の湯』の主人となった。家族は嫁リカと息子・歌名雄がおり、リカは里子を妊娠中。
■青池源次郎が殺され、犯人は恩田幾三
こうして【青池源次郎】と【恩田幾三】の一人二役の二重生活を送っていたが・・・その年に【青池源次郎】は殺された。犯人は【恩田幾三】と考えられたが行方不明で逮捕できず。
●金田一耕助ドラマ【悪魔の手毬唄2019】時系列ネタバレ 20年前の犯人のトリック
20年前、【恩田幾三】として不倫しまくった青池源治郎だが、不況でモール仲介業は失敗。
嫁リカには家族を残してまず1人で満州へわたると嘘を言い、本当は春江と満州で駆け落ちする約束をしていた。
しかしそれを妊娠中で精神不安定な嫁リカが嗅ぎ付けてキレて、その場になった薪割りを凶器で殺したが、庄屋の末裔・多々良放庵に現場を目撃されてしまった。
多々良放庵は【恩田幾三】に離れを貸していたため偽名と不倫の秘密を知っており、リカにトリックを入れ知恵した。
青池源治郎の顔をつぶして判別できなくして、犯人を恩田幾三とするトリック。
こうして青池リカは罪を逃れたが、多々良放庵に弱みを握られることになった。
●金田一耕助ドラマ【悪魔の手毬唄2019】時系列ネタバレ 真犯人の動機
■動機の元 子供が生まれた
青池源治郎を殺した翌年、不倫相手3人と青池リカが子供を出産した。
1 由良敦子・・・娘:泰子(美人)
2 仁礼咲枝・・・娘:文子
3 別所春江・・・娘:千恵子(歌手・大空ゆかり)
4 青池リカ・・・娘:里子(顔にアザ)
青池リカの娘・里子は顔にアザがある障害もちなのに、不倫相手の子供は健康だった。
■動機のトリガー 縁談と人気
何も知らない仁礼・由良のライバル両家は青池リカに、青池歌名雄と娘の縁談を持ち掛けた。
息子が不倫相手の娘と結婚するなど我慢できないが、事実を言ったら青池源治郎を殺した犯人だとバレてしまう。
さらに歌手・大空ゆかりとして帰郷した別所千恵子の人気も気に食わなかった。青池リカも若いころ寄席に出演歴あったため人気への憧れがあったから。
そこで村に古くから伝わる【手毬唄】に登場する3人の娘が不倫相手の娘と重なり、見立て殺人を計画。
●金田一耕助ドラマ【悪魔の手毬唄2019】時系列ネタバレ 殺人事件と真犯人逮捕
■殺人1 多々良放庵
青池リカはまず秘密を知る多々良放庵を殺して、死体を隠して罪をかぶせることにした。
20年前の事件当時に放庵の嫁だったおりんから復縁を求める手紙が届いたのを偶然知ったため、放庵が気付く前に手紙を盗んだ。
半年後、おりん死亡の知らせの手紙が届くが、気付かれる前にまた盗んだ。
そして保管しておいた復縁の手紙を今になって送り、青池リカはおりんに成りすまして放庵をおびき出し人食い沼で殺した。
■殺人2 由良泰子
里帰りした別所千恵子(歌手・大空ゆかり)の歓迎会の日、由良泰子が滝つぼで口に漏斗を差し込まれた死体で発見された。
青池リカは「父親が死んだときの秘密を教える」という手紙で由良泰子をおびき出して殺した。
■殺人3 仁礼文子
由良泰子の通夜の直後、仁礼文子が葡萄酒工場内で、腰に竿秤が差し込まれた絞殺死体で発見された。
青池リカはやはり手紙で仁礼文子をおびき出して殺した。
青池リカは【老婆】に扮した演技で【悪魔の手毬唄】の殺人を演出する。
■殺人4 青池里子
本来のターゲットは別所千恵子(歌手・大空ゆかり)だったが、仲良しでお揃いのハンドバッグを持っている青池里子が、偶然手紙を見てしまい、犯人が母親であると気付いた青池里子は別所千恵子に成りすまして約束の場所へ向かった。
青池リカは、実の娘が変装してると気付かず殺してしまった。
■青池リカを逮捕?
金田一耕助は次の被害者は別所千恵子(歌手・大空ゆかり)だと警察にアドバイスし、千恵子が東京に帰ると嘘の情報を流して犯人をおびき出す。
当日、千恵子が建てた【ゆかり御殿】が放火されると同時に、警察の包囲網に気付いた【老婆に扮した犯人】が逃走。
犯人はブドウ畑をつっきって、農薬を飲んで溜池に飛び込み自殺し、逮捕することはできなかった。
死体を引き上げ、妹を殺された青池歌名雄が憎い犯人の顔を拝もうと泥をぬぐうと、まさかの母親だったとわかり号泣した。
★終わり
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