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松坂桃李さん主演でドラマ化された【微笑む人】は、原作小説を読むと実話モデルがあるように思えます。
【微笑む人】は愛妻家でエリート銀行員の犯人が、意味不明な動機で妻子を殺してしまうので、モデルの犯人や事件があったら怖いですね。
ドラマと原作小説のあらすじを確認したうえで、【微笑む人】は果たして実話なのか?原作小説にモデルの犯人や事件があるかどうか調べてみました。
目次
●「微笑む人」とは?ドラマと原作小説のあらすじを確認
■ドラマのあらすじ
「本の置き場所が欲しかったからです」妻子を殺害した罪で起訴された仁藤俊美(松坂桃李)は、公判で衝撃の動機を明かす。
1年半前、神奈川県相模原市の西北部を流れる安住川で、仁藤が妻の抄子(かんこ)と娘の亜美菜(池谷美音)を溺死させたとされる『安住川事件』――被告人の仁藤は、日本最難関の大学に現役合格し、大手都市銀行に就職。抄子と結婚後は都心の一等地にある高級マンションに住み、娘を授かるなど、エリートサラリーマンとして誰もがうらやむような人生を送っていた。
そんな順風満帆な生活を送っていた仁藤が、なぜ妻子を殺害するという凶行に至ったのか…。
事件前から仁藤とは面識があった週刊海潮の記者・鴨井晶(尾野真千子)は「事件の真相を暴きたい」とデスクの井上肇(生瀬勝久)に直談判! 見事、巻頭特集を約束された晶は、仁藤の関係者に取材を続け、彼の人物像を掘り下げていく。
救急隊員が現場に駆けつけたときの状況、搬送先の病院での様子を知れば知るほど、仁藤への疑念を深めていく晶。自分が以前から知っていた仁藤と、捜査関係者から聞く仁藤、いったいどちらの姿が本当の彼なのか…。
複雑な感情の波に飲まれそうになる晶だったが、やがて仁藤にまつわる衝撃の過去が明らかになり、これまでに彼に関わる何人もの人間が不審な死を遂げていたことを知る!
引用:https://www.tv-asahi.co.jp/hohoemu/#/?category=drama
ドラマのあらすじは、週刊海潮の記者・鴨井晶(尾野真千子)が、理解不能な動機を明かす犯人・仁藤俊美(松坂桃李)が起こした事件の真相を探るため、関係者や過去を取材してく物語です。
■原作小説のあらすじ
エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」という理由で妻子を殺害。
小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるべく、周辺の人々への取材を始めた。
「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、不審な死を遂げている人物が他にもいることが判明し……。
理解不能の事件の闇に挑んだ小説家が見た真実とは!? 戦慄のラストに驚愕必至! ミステリーの常識を超えた衝撃作!
引用:Amazon
ドラマと原作小説の違いは、事件の真相をさぐる人物が違うことです。
ドラマでは週刊海潮の記者・鴨井晶(尾野真千子)、原作小説のほうは「小説家の私」として1人称でつづられています。
●ドラマ「微笑む人」の原作小説は実話?
「微笑む人」の犯人や事件は実話がモデルなのでしょうか?
結論から言うと、実話ではありません。
原作小説が「私」目線で1人称でずっと書かれており、小説家もノンフィクション作家のため、まるで実話を読んでるような気分になることはあります。
事件の日時、地名なども細かく設定してるので、実際の事件記録を読んでいるような気分になります。
リアリティーを出すため実際に銀行も取材したそうです。
登場人物のほとんどは犯人について口を揃えて「物腰柔らかて誠実な人」「そんな人だとは思っていなかった」と証言するところも、実際の事件ではよく話なので実話っぽい。
だから読者は、まるで作者が実話事件の犯人に興味をそそられて「微笑む人」を書いたみたいに錯覚します。
作者の貫井徳郎さんは読者が実話かと思うのを狙ってわざとそういうスタイルで書いたのかもしれないですね。
●「微笑む人」に実話モデルの犯人や事件はある?
「微笑む人」は原作小説は、ノンフィクション作家の小説のように書いてありますが、実話ではないのですが、それでも犯人や事件のモデルがあるか気になります。
■動機が不可解な実話事件や犯人
「微笑む人」の犯人・仁藤俊美(松坂桃李)は、「本の置き場所が欲しかったからです」という意味不明な動機で、妻子を殺しています。
そこで意味不明な動機の実話事件や犯人があるか調べてみると・・
「彼女といると頭痛がするから」
「クーポンが使えないから」
「月曜日が嫌いだから」
「神のお告げがあった」
「母親がコンサートのチケットを手配しなかったから」
など意味不明な動機はけっこうあります。「神のお告げがあった」は薬をやってる人に多いみたいです。
番外編として「生まれ変わったら道になりたい」という動機も。側溝に隠れて女性の下着を眺めて逮捕されて話題になった「側溝男」意味不明な動機です。
■周囲が取材に答えた犯人の人物像
事件を起こした犯人が逮捕されてマスコミが周囲に取材すると、犯人は普通の人で「そんな人だとは思わなかった」という声が多かったします。誰もその異常性に気付いていなかったのです。
「微笑む人」の犯人・仁藤俊美(松坂桃李)も、最難関の大学に現役合格し、大手都市銀行で働き、結婚後は愛妻家だと評判で、高級マンションで妻子と幸せに暮らすエリートでした。
そこで実話事件の犯人について周囲が取材に答えた内容を調べると・・
小中学校の同級生「成績が良く目立たない静かな人だった」
近隣住民「礼儀正しくあいさつする人だった」
「よく家族一緒にいたのでよき父親の印象だった」
など、誰もが良い人間だと思っていたので、まさかあの人が?と驚くのです。
「微笑む人」の作者もきっとそういう、人間は相手のどこを見て内面の人間性を判断してるのか?逆に自分は周囲からどうみられてるのか?といったことも読者に問いかけたのかも。
●まとめ
「微笑む人」は実話なのか?モデルの事件や犯人はあるのか?について紹介しました。
実話だと思わせるような描写をしてるだけで、実話ではありませんでした。
モデルの事件や犯人もないですが、意味不明な動機や、犯人は評判のいい人だったというのは、実際のニュースの事件や犯人にあることだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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