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【鍵のかかった部屋 特別編】が放送されるので、最終回(11話)の犯人とトリックを、ネタバレ解説します。
ドラマ【鍵のかかった部屋】は2012春ドラマで平均視聴率16.0%を記録した大野智さん主演の人気作で、嵐が主演の歴代月9でも最高視聴率。今でも「本当に面白かった」と好評です。
コロナの影響で「SUITS/スーツ2」が放送延期になったため【鍵のかかった部屋 特別編】が放送されるということで楽しみですね。ブレイク前の能年玲奈さんが普通にレギュラーキャストにいたり興味深いです。
正体不明の防犯オタク榎本(大野智)が、青砥弁護士(戸田恵梨香)芹沢弁護士(佐藤浩市)と密室事件を解明していく謎解きミステリーで、3人の掛け合いが最高。
最終回ではどんな犯人とトリックが待ち受けてるのでしょうか。
目次
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ キャスト
● 防犯オタク:榎本径(大野智)
● 女性弁護士:青砥純子(戸田恵梨香)
● 弁護士:芹沢豪(佐藤浩市)
● 水城里奈(能年玲奈)
● 佐藤 学(渋谷ビルメンテナンス清掃員) – 玉木宏
■介護サービス会社ベイリーフ
● 穎原(えばら) 副社長(鈴木一真)
● 久永専務(中丸新将)
● 穎原(えばら)社長(佐々木勝彦)
● 社長秘書(西山繭子)
● 専務秘書(本田翼)
● 介護ロボット開発課長(菅原大吉)
● 介護ザル研究課長(小須田康人)
【鍵のかかった部屋】最終回の事件ネタバレ(11話は10話の続き)
前回10話で、介護サービス会社ベイリーフの社長室で狙撃事件が発生。
銃弾は社長室の中を飛びましたが、穎原(えばら)社長は出勤前だったので大事には至りませんでした。
狙撃事件がきっかけで、窓は防弾ガラスに変え、穎原社長は榎本に警備室システムの見直しを依頼します。
ところが防犯システム工事の当日、工事が始まる前に社長が死体が窓ふきの清掃員が外から発見。
現場はビル最上階12階で部外者が立ち入ることできない密室。社長を殺した犯人と狙撃事件の犯人は同一人物と推測されました。
榎本(大野智)は狙撃事件は社長の自作自演だと解明しますが、社長殺しの犯人はわかりません。
社長室にはベイリーフの象徴でもある介護ロボットが置いてあるだけで、殺人の凶器になるものは見当たりません。
榎本・芹沢弁護士(佐藤浩市)・青砥弁護士(戸田恵梨香)で話していると、鴻野(宇梶剛士)がやっきて、榎本を殺人の参考人として連れていきました。
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ解説 狙撃事件の自作自演の理由は?
穎原(えばら)社長が狙撃事件を自作自演した理由は、社長室に隠したダイヤを守るために防犯システムを最新式に変更する口実が欲しかったからです。
5年前、社長は研究費の水増しを組織的に行って6億円を横領し、貴金属(ダイヤ)に変えて自宅に隠しました。
そして自宅の防犯システムを導入しましたが直後に愛人による窃盗事件が発生したため、自宅に隠していたダイヤを社長室に移し、社長室の防犯システムを強化しています。
久永専務も横領も関与してますがダイヤの隠し場所は知りません。
ところが現在、社長室でダイヤを点検している様子を窓ふき清掃員に見られてしまい、不安になって防犯システムを強化したくなったのでした。
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ解説 社長を殺した犯人は久永専務?
久永専務は横領に加担してましたが、穎原(えばら)社長を殺した犯人ではありません。
社長の死因は脳内出血で、打撃はそれほど強くなかったため即死ではなく床を這ったあと死んでいます。凶器は見つかってません。
社長は去年、脳動脈瘤の手術で頭蓋骨を切開したので頭が衝撃に弱かったのですが、それは事件当時同じフロアにいた社員6人も全員知ってました。
久永専務は昼寝中でしたが、廊下に出ないで部屋内のドアで行き来できる唯一の人物だったため犯人だと疑われ連行されました。
久永専務は犯行を認めましたが、それは警察に連日連夜の厳しい取り調べを受け、自白を強要されたからです。
ただ久永専務が犯行を認めたことで、榎本は釈放されます。
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ解説 社長を殺した犯人は誰?
社長を殺した犯人は、窓ふき清掃員で第一発見者の佐藤学(玉木宏)です。
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ解説 犯人の正体と動機
佐藤学(玉木宏)の正体は、椎名アキラといいます。
椎名アキラは高校時代、将来エリートになる素質がある学生でした。
しかし父親が共同経営者に裏切られ会社が倒産・・・多額の負債を背負った両親は息子を残して心中し、その後椎名アキラは闇金にしつこく付きまとわれる羽目に。
ある日、椎名アキラは取り立て屋を刺してヤ〇ザに終われる身となり、仕方なく佐藤学になりきることにしました。
佐藤学は椎名アキラの高校の同級生で、メガネをかけていて、入学後すぐ引きこもり高校も卒業してないので選びました。当時は管理がゆるかったので簡単に住民票をとれて免許も取れて身分証を手に入れることができました。
■犯人の動機
動機は復讐です。
ニセ佐藤学(椎名アキラ)は清掃会社で働きますが正体を知られたくないので、無口で同僚ともプライベート交流はなく、会社のイベントの集合写真では顔を隠すように映ってました。
ある日、清掃先の会社の社長が、共同経営が傾いた時会社の金を持ち逃げして父母を死に追い込んだ穎原(えばら)社長だと知って復讐を決意。
目的はダイヤじゃなく復讐。
復讐計画の途中で予想外にダイヤを見つけたので、殺すついでにダイヤを入手して新しい人生を始めるつもりでした。「ガラスの向こう側(スーツで働く世界)の世界へ行ける」
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ解説 社長がダイヤの隠し場所はどこ?
ダイヤの隠し場所は、キャビネットの底にある隠し扉のなかです。
社長室にある介護ロボットは、会社の象徴だからと思われましたが、違いました。
社長にとっては、キャビネットを持ち上げるためのフォークリフトの代用品だったのです。
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ解説 犯人のトリック
社長の死因は脳内出血で、打撃はそれほど強くなかったため即死ではなく床を這ったあと死んでいます。凶器は見つかってません。
犯人のトリックを時系列で解説します。
■犯人のトリック1 盗聴器
ニセ佐藤学(椎名アキラ)は窓ふきの最中、偶然、穎原(えばら)社長が6億円相当のダイヤをいじってるの発見し、まずは盗聴器をしかけて情報収集を始めます。
清掃員は屋上と内階段のドアを開けるマスターキーを警備員から受け取ります。
仲間が掃除中にビルを抜け出し合鍵を作り、深夜に役員フロアに侵入。監視カメラは夜間はセンサー作動するアラーム式のため、人体から発する赤外線をブロックする全身アルミの服を着て対応しました。
■犯人のトリック2 情報収集
盗聴器によって穎原(えばら)社長の様々な情報を収集。
● 昼食後コーヒーに砂糖を入れてを飲む
● コーヒーは専用の粉を使って淹れる
● 昼食後に仮眠をとる
● ダイヤの隠し場所は音でわかった
● 社長室の介護ロボットは開発中のため市販のラジコン用コントローラーで操作できる
● 去年、脳動脈瘤の手術で頭蓋骨を切開したので頭が衝撃に弱い
■犯人のトリック3 ダイヤの窃盗
ダイヤを盗みに行こうとしていた時、社長が自作自演の狙撃事件を起こして警備システムが強化されることになったのは予想外でした。
工事が始まったら盗聴器が見つかってしまうので、前夜に侵入してダイヤを盗み盗聴器を回収しました。
ニセ佐藤学(椎名アキラ)のダイヤの隠し場所は、自宅アパートの玄関脇の古い洗濯機。もし泥棒が入っても古い洗濯機なので盗まれる心配ないし、内層と外層の間に隠せば安心です。
さらに洗濯物を入れておけばカモフラージュになるし、水を足して万が一の火事対策にと一石二鳥です。
ダイヤは社長が横領したのだから会社が公表できないことも知ってました。
※榎本はニセ佐藤学(椎名アキラ)の部屋に勝手に侵入して隠し場所を発見したことを匂わせてます。
■犯人のトリック4 殺害方法
ニセ佐藤学(椎名アキラ)は前日に準備を整えていたうえで、当時は清掃開始時刻より早くビルにいきゴンドラで窓の外から、社長室のある12階へを見ます。
社長のコーヒー用砂糖に睡眠薬を仕込んだので社長はカウチソファで深い眠り。
持参のラジコン用コントローラーで介護ロボットを操作して、ソファごと窓の内側まで運ばせました。
窓は防弾ガラスで、衝撃が通り抜けるようにわざと風でガタつく造りになってるのでこれを利用します。
ビリヤードで手玉の運動量が的玉を通り抜けてターゲットの玉に伝達される「デットコンボー(即死コンビネーション)」と呼ばれるコンビネーションショット。
社長の頭は窓に押し付け、外の窓から重量のある鈍器でガラスを思いきり叩くと、その衝撃は社長の頭には致命的でした。
そのあと仕事に戻りゴンドラから社長室を見ると、死体が消えてて驚きます。
まだ意識のあった社長はダイヤにあるキャビネットに向かって這っていったので、ソファの後ろで死んでました。死体が消えたと思って焦ってゴンドラを上げて死体を見つけました。
凶器はボーリングの玉。持って帰るつもりが同僚が戻ったため屋上の給水タンクの中に隠したのはニセ佐藤学(椎名アキラ)のミスでした。※榎本が発見。
■犯人だと認める
「学歴ない清掃員は思いつかない」と、最初は否定していたニセ佐藤学(椎名アキラ)も榎本に論破されて犯人だと認めました。
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ 鴻野(宇梶剛士)が榎本を疑う理由
榎本は5年前、社長の自宅の防犯システムの設置を請け負いましたが、直後に窃盗事件が発生。
犯人は愛人だったのですが、榎本は疑いをかけられ、証拠なかったですが同僚から白い目で見られ肩身の狭い思いをしました。
この事実を一般人からの情報提供で鴻野刑事(宇梶剛士)は知りました。だから榎本は社長を恨む動機があるし、事前に警備システム調べて熟知していたので疑いました。
また過去に起きた、美術館や宝石商で厳重な警備システムをあっさり突破された窃盗事件で榎本が関係してました。
当日の就業間際、現場を訪れた榎本の姿が監視カメラに映ってるという共通点が。ただほかには何も痕跡なし、指紋もなし。最新鋭の警備システムを突破できる人間はそう多くはない。
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ 鴻野に通報した一般人は誰?
鴻野刑事に榎本のことを通報した一般人は、犯人のニセ佐藤学(椎名アキラ)です。
榎本と社長の関係知ってるのは東京セキュリティーの人間と青砥弁護士だけでしが、通報するメリットがある人はいません。
ニセ佐藤学(椎名アキラ)は、榎本と青砥の会話を社長室の盗聴器で聴いて知り、ことが面倒になる前に榎本をに罪をかぶせようとしたのです。
久永専務の自白は予想外でしたが、それはそれで自分に疑いの目が向けられないから好都合でした。
【鍵のかかった部屋】最終回ネタバレ 榎本の結末
ニセ佐藤学(椎名アキラ)は警察に自首。自宅の洗濯機からダイヤも見つかりますが、6億円相当のうち1億円分はニセモノでした。
同時に榎本は姿を消し、3日後に青砥弁護士の携帯(ガラケー)に電話。
榎本「連絡が遅くなりました」
「ちょっと事情があっていま空港にいる」
「旅行?はい、臨時収入がはいったので」
ダイヤ1億円分がニセモノだったことを芹沢が話すと
「なんのこと?社長が業者に騙されたんじゃ」ととぼけて
青砥「どこ行くの?」
榎本「さあ」
青砥「いつ帰ってくるの?」
榎本「さあ」
と、榎本が盗んだダイヤを持って海外逃亡するのをにおわせる結末でした。
まとめ
原作の榎本は防犯ヲタクと泥棒の二面性をもつので、1億円のダイヤを盗んだ犯人も榎本だと思います。
今まで事件解決してきた主人公が最終回にまさかのどんでん返しでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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