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吉川晃司さん主演ドラマ【探偵・由利麟太郎】の第1話「花髑髏(ドクロ)」を読んだので、キャスト登場人物、犯人とトリック、あらすじネタバレ紹介します。
【探偵・由利麟太郎】は、金田一耕助を生み出した横溝正史さんの名探偵シリーズ「由利 麟太郎」を初めて連続ドラマ化した作品。
キャスト登場人物は、犯人ぽい登場人物が次から次へと出てきますが、犯人は誰なのか?
原作あらすじネタバレで真犯人が判明するとそのトリックや過去の因縁がヤバいです。
目次
●【探偵・由利麟太郎】原作「花髑髏(はなどくろ)」キャスト(+原作登場人物)
■メインキャスト
● 由利麟太郎(吉川晃司)
元捜査一課長の経歴を持つ名探偵。
● 相棒の三津木俊助(志尊淳)
小説家志望の青年。
● 等々力警部(田辺誠一)
由利の旧友。
■【日下家】隣がお宮の境内
● 日下瑛造(???)
有名な精神科医。
● 息子の瑛一(???)
文系で情熱家。親子喧嘩して家出した。
● 住み込みの学生・宮園魁太(???)
知的障害のある肥満体でニキビ顔。
● 養女の瑠璃子(新川優愛)
瑛一と血の繋がってない義理の妹。
■ほか事件関係者
● 湯浅博士(???)
精神科医の権威
● 人力車の車夫の勝公(???)
● 犯人?【怪人】
小柄で、帽子を目深にかぶり黒メガネでマスクで顔を隠し、コートを着て、左足を引きづってる。
●【探偵・由利麟太郎】第1話「花髑髏(はなドクロ)」原作あらすじネタバレ 1事件発生
【探偵・由利麟太郎】第1話「花髑髏(はなドクロ)」原作を読んだので犯人とトリック、あらすじネタバレします。
■匿名の手紙
5月15日、由利のもとに匿名で殺人事件の予告の手紙が届く。※ドラマではメールに設定変更
「犯人は狡猾で太刀打ちできるのは由利先生のみ」「5月15日正午、牛込M町の2本榎の下で待てばデタラメでないとわかる」差出人は「花髑髏(はなドクロ)」なる謎の人物。
イタズラに思えない由利は三津木を連れて、指定場所へ向かった。
■血の流れる長持(ドラマは冷蔵庫)
市谷薬王寺の閑静な住宅街。人力車の勝公に男が仕事を頼んだ。
「日下瑛造の屋敷の玄関に置いた大きな【長持】を、牛込の馬場下に住む息子・日下瑛一に届け物してほしい」※長持とは衣類や寝具を収納する木箱。ドラマでは冷蔵庫に設定変更。
男は小柄で、帽子を目深にかぶり黒メガネでマスクで顔を隠し、コートを着て、左足を引きづってる。まるで【怪人】だった。
日下瑛造は有名な精神科医で、家族は、1人息子で文学系の瑛一、養女の瑠璃子、知的障害のある書生・宮園魁太。1か月前に親子喧嘩して息子の瑛一は家出して馬場下に住んでいる。
正午、勝公は【長持】を運んで馬場下に近い牛込M町の二本榎につくと、【長持】の裂目から流れる血に気付いた。
開けると日下の養女・瑠璃子が猿ぐつわをされ、赤い帯でぐるぐる巻き、肩に短刀が刺さって出血してグッタリしていた。
■逃げる息子・瑛一
そこへ由利と三津木が到着して目撃し、手紙はデタラメじゃなかったと実感。瑠璃子は脈があったので三津木が病院に連れていった。
由利は【長持】の配送先である日下瑛一の自宅へ行くと、階段の上から火鉢が落とされ、日下瑛一はバイクで逃げていった。
瑛一の義理の妹にあたる瑠璃子は、傷が浅いがショックで口が利けない。
由利は日下瑛一の部屋のクローゼットから【袖に大量の血がついたグレーのコート】を発見する。
日下瑛一が養女を襲った犯人?いや違う。これだけ大量の血なら人は死んでしまう。ほかに被害者がいるとにらんだ由利は三津木と勝公を連れて日下邸へ向かう。
■湯浅博士
その頃【怪人】は牛込柳町の駅から狭い路地を抜けて、お宮の境内へ入り、大きな欅の木の根っこをつま先で蹴るとホッとした。
そこに由利たちが現れ、勝公が「あの人です」と指さした【怪人】は、由利と知り合いの湯浅博士だった。
湯浅博士は大学の医学部で講座を持つ精神科医の権威。友人である日下瑛造から相談を受けて会いに行くところだった。由利は以前事件で力を借りたことがあったので犯人とは思えない。
■日下瑛造が殺された。犯人は?
由利・三津木・勝公・湯浅博士の4人は、お宮の隣にある日下邸を訪ねる。
玄関は開いてるが誰もいない。日下瑛造を探して奥の研究室に行くと、骨格模型やアルコール漬けの大脳小脳など収集品が飾ってある中、日下瑛造は昆虫標本のように仰向けで短刀を刺されていた。
日下瑛造は死んで一面血の海。
さらにガラスの標本容器に、日下瑛造の血で真っ赤に染まった頭蓋骨と、周りに白い野菊の花がばらまかれ、まさに【花髑髏(花ドクロ)】。
容器に貼ってある【八十川藤松 享年35歳】のラベルを見た湯浅博士は「アイツだ」と言った。
■親子喧嘩
瑠璃子は当時、午前11:00時頃1人で友達宛の手紙を書いてると研究室から悲鳴と物音がしたので駆け付けると、日下瑛造が死んでいた。ショックで立ちすくんでると誰かに後ろから刺され、犯人の顔をみる余裕もなく意識を失い、目覚めたら病院だったという。
警察の等々力警部は息子の日下瑛一が犯人だと疑う。
瑠璃子に【袖に大量の血がついたグレーのコート】を見せると瑛一のものだと証言して、ショックで気絶した。
勝公は【怪人】は湯浅博士だと証言するが、湯浅博士は犯人にハメられたと容疑を否定。
湯浅博士は日下瑛造の友人なので親子喧嘩の原因を知っていた。瑛一が瑠璃子と結婚したいのを日下瑛造が猛反対したからだ。
しかし瑠璃子は5才の時に日下瑛造がどこからか引き取った養女。血が繋がってないから結婚できのに、なぜ猛反対した理由はわからない。
瑛一が犯人なら動機は、父親を殺してでも瑠璃子と結婚するため?
●【探偵・由利麟太郎】第1話「花髑髏(はなドクロ)」原作あらすじネタバレ・犯人 20年前の患者とアサオ
■20年前の患者
湯浅博士は【花髑髏(花ドクロ)】のラベル【八十川藤松 享年35歳】を知っていた。
20年前、湯浅博士と日下瑛造は同じ精神病院で働いていた。
八十川藤松は、数人を殺していた狂暴な精神病患者で、脱走、看護婦への暴力、女性患者へのセクハラがある一方、治る見込みのない結核患者でもあり、担当医は日下瑛造だった。
「コイツは社会のために安楽死させたほうがいい」湯浅博士が日下瑛造にそう話した数日後、八十川藤松が謎の死を遂げた。死因は心臓麻痺だったが誰も疑わずむしろ喜んだ。
遺体を引き取る身内がいなかったので日下瑛造は記念に頭蓋骨を保存したが、その後、苦悩が濃くなる。
日下瑛造は罪滅ぼしのため懸命に遺族を探し、出身地の群馬県S村まで行き、結婚した嫁がいて、生まれたばかりの子供がいるとわかったが、八十川藤松の死と前後して村を出てしまい行方はつかめなった。
5年後、嫁を施療院で見つけたが死ぬ間際だった。子供は転々と里子に出され行方はつかめなった。
八十川藤松の戸籍謄本は
● 八十川藤松
● 妻 ぬい
● 長男 アサオ
子供の性別は男で名前はカタカナでアサオ。
湯浅博士はアサオが犯人で、日下瑛造を殺して復讐したと思った。
三津木は宮園魁太の正体はアサオだと思った。
等々力警部は、宮園魁太か日下瑛一どちらかが犯人だとみて捜索する。
●【探偵・由利麟太郎】第1話「花髑髏(はなドクロ)」原作あらすじネタバレ 犯人は宮園魁太?
■逃げる怪人
宮園魁太も日下瑛一も見つからないまま5日が過ぎた。
その間、由利は群馬に行き、瑛一が八十川藤松の遺族について調べ回っていたことを知る。同時に宮園魁太について新聞に人探しの三行広告を出した。
雨の夜、由利と三津木は、瑠璃子の頼みで日下邸に泊まってる湯浅博士に会いに行く途中、郵便ポストの陰に【怪人】を発見するが逃げられた。
■瑠璃子が襲われる
【怪人】はお宮の境内へ逃げ込み、欅の下をくぐり正門から出ていった。足跡を追って日下邸に入っていくと「誰か来て!あ!おまえは宮園さんだね」という瑠璃子の悲鳴が聞こえた。
瑠璃子が風呂に入ってると宮園魁太が現れ、悲鳴を上げると庭のほうへ逃げたという。【怪人】の正体は宮園魁太で犯人?
庭を探すと、湯浅博士が木登りから降りてきて、傘もささず散歩中だと言う。
■ドクロカード
翌日の夜、業平橋の近くの宿に泊まってる鈴木のもとに手紙が届く。「鈴木」は偽名で、正体は潜伏中の宮園魁太だった。
だが人探しの三行広告を見て宮園魁太だと気付いた宿の亭主が、1時間後に由利を連れてくると・・・
宮園魁太は死んでいた。
【血に染まったドクロカードが入っ白いた封筒】を胸にのせて、灰皿には手紙を焼いた跡があった。
宮園魁太の死因は服毒自殺。
警察は、宮園魁太が日下瑛造を殺した犯人だと断定。匿名の手紙を見てもう逃げられないと悟って服毒自殺したと推測した。薬は日下瑛造の研究室に実験用に大量にあったのを盗んだのだろう。ドクロカードは、八十川藤松の子供アサオなら父の位牌代わりにドクロカードを胸に抱いたと説明がつく。
だが由利は納得しない。知的障害のある宮園魁太が自殺すると思えない。犯人が服毒自殺させたトリックはわからないが恐ろしい悪魔だ。
●【探偵・由利麟太郎】第1話「花髑髏(はなドクロ)」原作あらすじネタバレ 犯人の正体
■2度目の匿名の手紙
数日後【花髑髏(花ドクロ)】から由利に2度目の手紙が届いた。
● アサオは宮園魁太ではない
● 日下瑛造を殺した犯人は別にいる
● 犯人はまだ殺人を企んでいる
● 関係者の1人に危険が迫ってる
由利は筆跡から最初の花髑髏とは別人だと見抜き、誰だか想像はついた。
一方、瑠璃子が世間がうるさいので湯浅博士も一緒に鎌倉の別荘に移ったと連絡が入り、由利と三津木は急いで車を走らせる。
2人を追って鎌倉から江ノ島に着くと、だらだら坂を登る日下瑛一を発見する。
■アサオの正体
江ノ島の稚児ヶ淵。瑠璃子と湯浅博士が対峙している。
瑠璃子は小型ピストルを握り、風呂敷から八十川藤松のドクロを出した。
アサオの正体は瑠璃子だった。
ドクロを染めてる血は、父の仇・日下瑛造の血。湯浅博士も父の敵だ。
瑠璃子の背後の岩陰にいる由利と三津木に気付いた湯浅博士は「冥土の土産に犯行トリックを知りたい」と虚栄心をつき、時間稼ぎする。
●【探偵・由利麟太郎】第1話「花髑髏(はなドクロ)」原作あらすじネタバレ 犯人のトリック
【瑠璃子が自分の素性を知ったのは最近】
親子喧嘩の日、結婚の想いが強すぎ瑛一に日下瑛造は、瑠璃子が八十川藤松の子供アサオであることを打ち明けた。結婚に猛反対した理由は、美人だが殺人鬼の遺伝子をもつので瑠璃子の本性に気付いていたから。
だがそれを瑠璃子は盗み聞きして素性を知って復讐の鬼と化し、恩人は敵となった。
【日下瑛造を殺した犯行トリック】
● 湯浅博士から由利の噂を聞いていたので、由利を利用して自分に有利な証人にするため匿名の手紙を書いた。
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● 翌朝、日下瑛造を殺した。
● すぐ湯浅博士を連想させる【怪人】に変装して【長持】の配送を勝公に頼んだ。
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● 日下邸に戻り勝公が来るまでに大急ぎで変装を解き、自ら短刀で肩を刺して【長持】に入った。自分が容疑者にならないよう被害者を演じた。
● 勝公がついた頃、手紙におびき出された由利もついた。
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● そのあと瑛一が日下邸に来て父親の死体を見たのはラッキーだった。瑛一は自分が疑われるのを恐れて通報せず逃げたので、犯人に仕立てあげることができた。
【宮園魁太を殺した犯行トリック】
● 魁太を殺すのは計画になかった。
● 外出中の魁太が意外と早く戻ってきて日下瑛造を殺したのがバレたので、自分に恋心を抱いてる魁太をたらしこみ、事件解決したら結婚しようと騙した。
↓
● 喜んだ魁太は瑠璃子に言われるまま、業平橋近くの宿に「鈴木」の偽名で潜伏した。
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● 【怪人】に化けて、魁太に送る手紙をポストに投函したところ由利に見つかって逃げた。
● 【怪人】の変装を解く暇も雨に濡れた髪を吹く暇もなかったので、裸になって風呂に入った。服は浴槽の底に隠した。
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● 魁太にあてた手紙で、嘘のまじないをさせて殺した。
「不思議なまじないを知ってます。まじないをして寝ると思うままの夢を見れます。私もするので、やってください。」
「手紙を読んだら焼き捨て、灰を少しとって手紙の中に入れて薬を飲む。横になったら同封した白い封筒を胸に出して静かに目をつむる。そうすれば夢の中で私を会えます。」
● 薬は毒薬だった。
アサオの性別が男なのはトリックでも戸籍謄本の改ざんでもない。
母親は阿佐緒と名付けるつもりだったが、漢字を知らなかったのでアサオで出生届けを出したら、役所は性別が男だと思い込んだ。
瑠璃子にとって都合がよかった。犯人は男だと思わせることができる。
●【探偵・由利麟太郎】第1話「花髑髏(はなドクロ)」原作あらすじネタバレ 結末
トリックの説明が終わったので湯浅博士をピストルで撃とうとしたら、突然現れた瑛一が瑠璃子を取り押さえた。瑛一は奪ったピストルで瑠璃子を撃ち、瑛一も自分の喉を撃った。
瑛一「おじさん許してください。悪魔と知りつつ瑠璃子を諦めることができない」
瑠璃子「これでお前の恨みも消えただろう。一緒に手をとって暗い暗い道を歩んでいこう」
瑠璃子が笑って瑛一がキスすると2人とも死んだ。
実は瑛一は父親の死体を発見して逃げた湯浅博士に連絡し、瑠璃子が犯人だと疑っていた。だが瑛一は湯浅博士に口止めし、しばらく身を隠す資金をお宮の境内の欅の洞に隠してくれと頼んだ。雨の夜に湯浅博士が欅の木に登っていたのは、その金を隠した時だった。
2度目の【花髑髏(花ドクロ)】の差出人は瑠璃子ではなく湯浅博士だった。鎌倉に行ったら瑠璃子に殺されると思って助けを求めたのだ。
瑠璃子に殺されずに済んだ湯浅博士だったが、心労がたたったのか長生きせず、夏に心臓麻痺で死んだ。
結果的にドクロの執念は最後の呪いを全うした。(=日下瑛造と湯浅博士2人とも死んだ)
●まとめ
【探偵・由利麟太郎】第1話「花髑髏(はなドクロ)」原作あらすじネタバレを紹介しました!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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