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5月28日放送「世にも怪奇な物語2016春」の西島秀俊さん主演ドラマ「通いの軍隊」の原作を読んだので、あらすじを結末までネタバレします。
結末までのあらすじをネタバレ紹介するので、「世にも怪奇な物語2016春」の「通いの軍隊」を見れなかったひとや、テレビで見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。
「通いの軍隊」の原作は、筒井康隆さんの「おれに関する噂」に収録されている「通いの軍隊」です。サラリーマンの悲しい性を描いた秀作ですね。
5月28日放送「世にも怪奇な物語2016春」はドラマ4本仕立てとなっています。
・通いの軍隊
・夢見る機械
・クイズのおっさん
・美人税
目次
■ 世にも怪奇な物語2016春「通いの軍隊」キャスト
5月28日は世にも奇妙な物語か
通いの軍隊がおもしろそう pic.twitter.com/V4gDR5t1zD
— ゆるふわ陸士☆埼玉 (@yuruhuwa_rikusi) 2016年5月22日
・前島啓一郎(西島秀俊)
夫。政府軍にライフルを納品する会社に勤務。
・前島 唯(中村優子)
妻。夫が給料が高い「通いの軍隊」に入るのを喜ぶ。
・森内(マギー)
たぶん会社の秘書
■物語の舞台
・ニュー・イバラキ
世界的な納豆ブームに便乗して独立宣言した茨城県。
日本の政府軍と戦争中。
・政府軍
日本の政府軍。
・通いの軍隊
仕事に出かけるのを同じように給料をもらって戦場に通う、サラリーマン軍隊のこと。
ニュー・イバラキと政府軍、両方に存在する。
命の危険があるので給料高め。
戦場には満員電車で通勤。
■ 世にも怪奇な物語2016春「通いの軍隊」あらすじ
まず、公式サイトで紹介されているあらすじを紹介します。
前島啓一郎(西島秀俊)が住む日本では、世界的な納豆ブームを受け、「ニュー・イバラキ」が日本からの独立を宣言し政府軍との戦いが続けられている。
前島が務める会社が納品したライフルに不具合があり迷惑をかけたため政府軍にお詫びにいくよう上司から指示される。
謝りに行くと、そこはサラリーマン化した戦場。すぐに帰るはずが、気づけば戦争へ加担しており、やりがいをも感じるようになっていく。
そんな前島を驚くべき結末が待っていた…。
引用:http://www.fujitv.co.jp/kimyo/20160528001-20160528004.html#num20160528001
■ 世にも怪奇な物語2016春「通いの軍隊」あらすじ 結末までネタバレ
結末をさきにネタバレすると前島啓一郎は、見張りをしにいったとき政府軍の兵隊に捕まり、爆弾で殺されそうになるところで物語は結末を迎えます。
その兵隊もまた、敵軍の「通いの軍隊」でした。
筒井康隆さんの「おれに関する噂」に収録されている原作では、
・ガリビア政府(1年前にクーデターでできた)
・ガバト人民共和国
・戦場は国境付近の小さな町「ガヤン」
が舞台となっていて、
主人公は
サンコー工業ガリビア支社に勤務しています。
世にも怪奇な物語2016春「通いの軍隊」では
・ガリビア政府 → ニュー・イバラキ
・ガバト人民共和国 → 日本政府
にアレンジされていますね。
また原作では主人公は、ガリビア支社に勤務していますが、ドラマ版では逆みたいですね。
ここからは、あらすじを結末までネタバレします。
国はドラマ版に置き換えます。
■ライフルの不具合
前島啓一郎が勤務する会社が政府に納品したライフル500丁に、不具合が発生していたことがわかります。
1発撃ったら、連続して2発目が撃てないのです。
ニュー・イバラキとの戦闘でその故障がわかり、そのせいで3個中隊が全滅、戦争に劣勢を強いられています。
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■謝罪
啓一郎は上司の命令で、政府軍に謝罪に行きます。
そして、納品した銃500丁の故障を修理するため、戦場に行き、銃の故障が出たらすぐその場で修理するよう政府軍から求められます。
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■「通いの軍隊」に入隊
啓一郎は断りますが、実は本社はすでにOKを出していました。
しかも、政府軍に入隊して「通いの軍隊」の兵隊となり戦場に毎日出勤することになってしまいました。
第二歩兵中隊の第三小隊に配属され、翌日から戦場に出勤が決定します。
一方、給料は会社と政府軍両方から支給され、銃の専門家として特別手当も出るので、夫の収入が増えることになった妻の唯は喜びます。
それに無事帰還すれば会社で昇進の約束ももらったので、妻はなおさらです。
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■戦場に通勤
戦場に初出勤の日。駅にはたくさんの「通いの軍隊」ことサラリーマン兵士たちの姿が。
しかし啓一郎は銃の修理に必要な工具箱を家に忘れたことに気づき、いったん家に戻り、そのせいで電車に乗るのが遅れてしまいます。
電車の中では、「不良品の銃を納品した会社の者」だと他の兵隊にバレてしまい、車内はざわめきますが、同乗していた下士官が事態を収めてくれます。
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■いざ戦場へ
遅れて戦場に到着した啓一郎は、まず出勤時刻を記録するためにタイムレコーダーを探しますが、敵の攻撃によってカードリーダーは破壊され、啓一郎は林に逃げ込みます。
困った啓一郎はそこにいた下士官に、第二歩兵中隊の第三小隊の居場所を聞きますが、さっき全滅したところでした。遅刻したのが幸いでした。
啓一郎はその下士官の部隊の所属に変わり、ライフルの修理に取り掛かります。
しかしなかなかはかどらず、午前中で4丁しか修理できません。
その間にも、故障したライフルがどんどん積み重なっていきます。
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■ランチタイムに射殺されるピンチ
お昼になると、政府軍もニュー・イバラキ軍もランチタイムになりました。
兵隊たちが軍のまずい食事をするなか、啓一郎は妻の手作り弁当を食べます。
しかしここで衝撃の事実発覚。
なんと周りにいた兵隊は、敵ニュー・イバラキ軍の兵士たちでした。
ライフル修理に夢中になってる間に、前線が後退していたのです。
啓一郎に気づいた敵ニュー・イバラキ軍の兵士ひとりが、故障ライフルの山から一丁取り出し、啓一郎を射殺しようとします。
「俺は射撃の名手だから痛くないように心臓を打ち抜いてやる」
兵士がそう言うので、啓一郎は
「ためしにこの万年筆のキャップを撃ってみせてくれ」
といい、兵士は了解して撃ちます。
すると啓一郎はすぐ逃げ出しました。
兵士はライフルで撃とうとしますが故障しているので2発目は撃てません。
啓一郎は手榴弾を投げて、兵士を吹飛ばし、逃げました。
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■遅刻した罰を受ける
林から出ると、ランチタイムなので敵も味方も姿はありませんでした。
ランチライムのあとの大佐による訓示が終わったあと、再び戦闘開始です。
午後、ライフルの修理に励みますが、6丁しか修理できませんでした。
退勤時間になり、工具を片付けていると、下士官から、「朝に遅刻したから罰則として今夜、歩哨に立て」といわれ、啓一郎はショックを受けます。
拒否したら会社に連絡するぞといわれ仕方なく引き受ける啓一郎。
銃の修理をしながら、1時間に1回だけ弾薬類をチェっくしにいくことに。
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■夜 歩哨の任務
銃の修理にとりかかり、時間が来たので300m離れた岩陰にある弾薬類を見てまわりました。
夜8時を過ぎ、下士官は夕食を届けるといっていましたが、忘れてのか夕食は届きませんでした。
と、そこに「あなた。どこにいるの」妻の声です。
夫が夜勤だと知って、お弁当を持ってきたのです。
ワインを飲みながら夫婦で食事をとります。
その時、足元に焼き豚が落ちてると思って拾ったら、人間の耳でした。
啓一郎はびっくりして放り投げます。
また見回りの時間が来たので、妻を置いて弾薬類の場所へ行きました。
下士官は「敵は来ないから大丈夫」と言っていました。
次の瞬間、だれかに頭を殴られ、気を失いました。
↓
■結末 敵も「通いの軍隊」だった
気が付くと啓一郎は弾薬箱のひとつに拘束されて、そこに一人の兵士がいました。
兵士は弾薬箱に導火線を這わせて、爆破装置で爆破するようです。
ニュー・イバラキ軍の工作員のようです。
啓一郎は声を出して助けを求めようとしましたが、今助けを呼んだら、妻が来て巻き添えにしてしまいます。
だからといって自分も死にたくないので
「俺は本当は兵隊じゃない。会社員だ」
と失禁しながら命乞いをしました。
するとその兵士が言いました。
「俺は火薬専門の薬品会社の者だ。
心配するな。俺も「通い」で雇われた。」
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