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梅干しにはいろいろな効果があることが確認されています。
「インフルエンザの抑制効果」「ピロリ菌抑制で胃がん予防効果」「女性は毎日3個以上で肥満抑制効果」「不妊女性の卵子を改善する効果」など、梅干しには体に良い効果ばかりです。
また、お弁当に梅干しを入れるとご飯が痛みにくくなる効果もあります。
日本には昔から「梅干し健康法」ともいうべき言い伝えが数多くあります。
・梅はその日の難逃れ
・梅は三毒を断つ
・梅干しを食べると寝付かない
お弁当から病気・ダイエットまで、さまざまな効果がある梅干しについて触れていきます。
目次
● 梅干しの効果 お弁当にも
「お弁当に梅干しを入れるとご飯が痛みにくくなる」
食中毒防止に使われるこの知恵は、梅干しの殺菌作用を利用したものです。
1500年前、中国から「薬」として伝わった梅にはさまざまな薬用効果があるといわれてきました。
現代医学からも太鼓判を押された梅干しの驚きの効果に脱帽です。
● 「梅干し健康法」の言い伝え
●梅はその日の難逃れ
旅人が梅干しを携帯し、食あたりを避けるために朝食べて出かけたのが由来です。
●梅は三毒を断つ
食べ物・血流・水のトラブルを断つという意味です。
●梅干しを食べると寝付かない
高齢になっても寝たきりにならない、つまり足腰の強さを指しているようです。
● 梅干しの効果「インフルエンザの抑制効果」
梅干しには、インフルエンザの抑制効果があります。
和歌山県では
「梅酢でうがいをすれば風邪をひかない」といわれています。
そこで、殺菌作用があると考え、食中毒菌の実験がおこなわれました。
すると、梅干しなしは菌が大量に増殖したのに対して、梅干し入りは増殖がなかったのです。
その後、インフルエンザの抑制効果があることも確認され、その成分が世界で初めて特定されました。
成分名は「エポキシリオニシレール」と命名され、「抗ウイルス剤」として2014年9月に特許が取得されました。
● 梅干しの効果 ピロリ菌抑制で「胃がん」予防効果
ピロリ菌は、胃炎や胃潰瘍の原因となり、胃がんリスクを高めるものです。
そんなピロリ菌の活動を抑制する効果が、梅干しにはあります。
ピロリ菌は、胃酸を中和して胃の中で生き延び、胃の中を動き回って炎症を起こします。
しかし、梅干しに含まれる「シリンガレシノール」がピロリ菌の運動能力を抑制します。
ただ、大粒の梅干しでも「シリンガレシノール」は約10マイクログラムしか含まれないので、毎日1~3個食べるのが大事です。
● 梅干しの効果 女性は毎日3個以上で肥満抑制効果
梅干しには、女性の肥満を抑制する効果もあります。
これは嬉しい効果です。
年齢に関係なく、梅干しを毎日3個以上食べると、BMIの数値が低くなることも実験で確認されています。
また、年齢別でも梅干しの摂取率が高いほどBMIの値が低い傾向にあると確認されています。
梅干しにある「バニリン」という成分に、脂肪細胞を燃焼して小さくする効果があるからです。
「バニリン」は加熱するほど増え、さらにクエン酸と糖分が結合して、血流が良くなるムメフラールができることもわかっています。
● 梅干しの効果 不妊女性の「卵子を改善」する効果
梅干しには、不妊女性の卵子老化を抑制する効果もあります。
女性は、卵子のもとになる原子卵胞を約200万個蓄えて生まれてきますが、加齢とともに減っていきます。
とくに30代後半から生殖能力は加速して低下していきます。
卵子に栄養を与える卵胞顕粒膜細胞が酸化ストレスにさらされ、変性した結果、卵子の老化が進んでしまうのです。
梅の「3,4-DHBA」という成分が、この細胞を酸化ストレスから守り、卵子の老化を抑制するうようです。
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