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アニメ映画「メアリと魔女の花」は絵がジブリ作品かと思いきや、実はジブリではなくスタジオポノックの作品なので、ジブリのパクリでは?という疑惑が持つ人が多いです。しかしパクリ疑惑には驚きの真相がありました。
「メアリと魔女の花」の原作本は「魔女の宅急便」よりも昔のイギリス小説。実はあるセリフに感動してこの原作本が選ばれました。声優一覧には、これまたジブリ作品で活躍した神木隆之介さんが声優で登場。主題歌はSEKAI NO OWARIが手掛けます。
実は「メアリと魔女の花」のあらすじや主題歌には、ジブリのパクリ疑惑の真相ともいえる米林監督のある想いが込められています。
禁断の『魔女の花』を見つけたことで一夜限りの魔女になった主人公メアリは、驚きと歓び、過ちと運命。そして小さな勇気に出会うことになります。米林監督が託したメッセージとは?
目次
●アニメ映画「メアリと魔女の花」公開日
公開日:2017年7月8日(土)全国ロードショー
●アニメ映画「メアリと魔女の花」主題歌
「メアリと魔女の花」の主題歌は、SEKAI NO OWARIの曲「RAIN」。
EKAI NO OWARIの独自目線で「雨」をモチーフに、人生と成長を描いていて、子供から大人まで口ずさめるPOPな曲に仕上がっています。
曲中で使われる民俗楽器「ハンマー・ダルシマー」の音色は、驚きと歓び、過ちと運命、小さな勇気を象徴していて、映画全体の基調となっています。
●アニメ映画「メアリと魔女の花」声優一覧
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● メアリ(声優:杉咲花)
好奇心旺盛で天真爛漫な赤毛の少女。でも不器用で毎日に不満を抱えている。
● ピーター(声優:神木隆之介)
メアリが出会った赤い館村の少年。
メアリがついた小さな嘘によって大事件に巻き込まれ一緒に冒険をする。
■魔法世界の最高学府『エンドア大学』
● 校長:マダム・マンブルチューク(声優:天海祐希)
● 魔法科学者:ドクター・デイ(声優:小日向文世)
● フラナガン(声優:佐藤二朗)
ほうき小屋の番人。口うるさいけど職人気質。
■赤い館
● 館の主人:シャーロット(声優:大竹しのぶ)
メアリの大叔母
● 庭師:ゼベディ(声優:遠藤憲一)
『夜間飛行(魔女の花)』について語る。
● バンクス(声優:渡辺えり)
何十年も仕えてきた頼りになる家政婦。
● ティブ(黒)&ギブ(グレー)
館に住む2匹の猫。ディブ(黒)はメアリの相棒。
■『夜間飛行(魔女の花)』
● 紫色の花:夜間飛行
かつて魔女の国から盗み出された、7年に1度しか咲かない不思議な花。禁断の『魔女の花』と呼ばれている。
● 赤毛の魔女(声優:満島ひかり)
『夜間飛行(魔女の花)』の秘密を知る謎の魔女。
●アニメ映画「メアリと魔女の花」あらすじ
■あらすじ
赤い館村に引っ越してきた主人公メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花『夜間飛行』を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の『魔女の花』だった。
一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府『エンドア大学』への入学を許可されるが、メアリがついた、たったひとつの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。
魔女の花を追い求める、校長マダム・マンブルチューク。
奇妙な実験を続ける、魔法科学者ドクター・デイ。
謎多き赤毛の魔女と、少年ピーターとの出会い、そして・・・メアリは、魔女の国から逃れるため『呪文の神髄』を手に入れて、すべての魔法を終わらせようとする。しかしその時、メアリはすべての力を失ってしまう。
しだいに明らかになる『魔法の花』の正体。メアリに残されたのは一本のホウキと、小さな約束。
魔法渦巻く世界で、ひとりの無力な人間・メアリが、暗闇の先に見出した希望とは何だったのか。
引用:http://www.maryflower.jp/about/story.html
予告動画:
●アニメ映画「メアリと魔女の花」原作本は?
■「The Little Broomstick(小さなホウキ)」
「メアリと魔女の花」の原作本は、イギリス作家メアリー・スチュアートさんの児童小説「The Little Broomstick(小さな魔法のホウキ)」です。
この原作本は、「魔女の宅急便」「ハリー・ポッター」よりも古い、1971年の作品。あらすじは映画とほとんど同じです。
米林宏昌監督が選らんだ題材は、師匠でジブリの宮崎駿監督も選んだ「魔女」でした。
■「魔女」を選んだ理由
新作映画にこの原作を選んだきっかけは
「この扉を開けるのに魔法なんか使っちゃいけない。どんなに時間がかかっても、自分の力でいつもどおりに開けなきゃ」
というセリフに西村義明プロデューサーが魅了されたからでした。
ふつう魔法文学というと魔女や魔法使いが主役ですよね。ところが原作本の主人公メアリは、魔法の力に頼らず前に進もうとするんです。
そんなメアリの姿が、ジブリという強大な魔法を失ってもアニメ映画を作り続けると決意した米林宏昌監督と重なったのでした。約20年のジブリ人生で培った技術とハートを全て注いだ傑作が映画「メアリと魔女の花」です。
■「魔女」は大ヒットのゲン担ぎ
ジブリの魔女映画といえば「魔女の宅急便」ですよね。
宮崎駿監督「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」は実は赤字でした。その赤字のジブリを救ったのは、実は「魔女の宅急便」の大ヒットでした。
米林宏昌監督は3作目の映画ですが、ジブリの看板なしで映画を作るのは初めてです。
ジブリが「魔女の宅急便」で勝負をかけたように、米林宏昌監督はは「魔女で勝負をしたい」とゲン担ぎしたらしいです。
●アニメ映画「メアリと魔女の花」ジブリのパクリ疑惑の真相
「メアリと魔女の花」はスタジオジブリではなくスタジオポノックの作品なので、パクリでは?と思う人もいるでしょう。でもそうではく、ジブリは解散していたんです。
■ジブリは解散していた・・・
スタジジブリの制作部門は、「かぐや姫の物語」の2014年に解体されました。制作部門がなくなったことで、スタジオジブリは事実上の解散状態。米林宏昌監督はリストラされ退職しました。
■ジブリ解散の理由
宮崎駿監督は「スタジオは人を食べていく」と言っていました。
後継者を育てて作品を任せると、結局、その人達の才能を食べてしまうことになったから。それだけ宮崎駿監督は絶対的存在で影響力が大きかったんですね。スタッフたちのためにジブリを終わらせたみたいです。
■スタジオポノックって?
米林宏昌監督は、宮崎駿監督にとって「思い描いたシーン」を創作することができる一番の存在でした。
そんな米林宏昌監督と、「思い出のマーニ」でタッグを組んだジブリの宣伝担当・西村義明さんが作ったのが、スタジオポノックです。
スタジオポノックには、歴代ジブリ映画の才能が集結しています。
・作画監督
・色彩設計
・映像演出
などに加え、
マドンナのPVも手掛けた美術デザイン担当。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」を手掛けた撮影監督。
などジブリ卒業生と新たな才能たちの夢のコラボが実現。
また、ジブリといえば美しい手書きの背景ですよね。
背景担当は、ジブリ映画で活躍した11名の絵描きが在籍するスタジオ「でほぎゃらりー」が務めます。
・ドワンゴ川上量生氏
・カラー庵野秀明氏
・スタジオポノック西村義明氏
の3人が、ジブリの手書き美術が滅びるのを心配して作った世界最高峰の背景美術スタジオです。
■「メアリと魔女の花」はジプリのパクリじゃない
「メアリと魔女の花」はジプリのパクリじゃなくて、ジブリで働いていた人達による新スタジオで作った映画だったんですね。
「メアリと魔女の花」に込められたメッセージは「魔法や化学に頼らず自分の力で進んでいく」
「魔法や化学」=「ジブリ」だったんです。
ジブリの看板に頼らず、自分たちの力で進んでいく!
しばらくは事情をしらない人がパクリでは?と言うかもしれないですが、いずれ認知度があがってパクリ疑惑もなくなるでしょう。
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