映画「かぐや姫の物語」が5月18日金曜ロードショーでテレビ放送されるので、登場する３大キャラ（顎が鋭い帝・浮気者の捨丸・可愛すぎる女童）について紹介します。特に帝と女童はキャラが強烈すぎて物語に集中できない人が出るほど。

３大キャラはそれぞれ不思議な点があります。

天皇である帝（みかど）はイケメンなのになぜか鋭利な顎を持つ

幼馴染の浮気は妻子がいながらかぐや姫に浮気

可愛すぎる女童（めのわらわ）はラストシーンで大人が眠らされるのに、眠くならない

「かぐや姫の物語」の原作は説明不要の「竹取物語」ですが、三大キャラのこういった不思議な点は原作にない理由がありました。
　
　

●映画「かぐや姫の物語」テレビ放送

2018年5月17日(金)21：00～
日テレの金曜ロードショー枠でテレビで放送されます。

●映画「かぐや姫の物語」声優一覧

●映画「かぐや姫の物語」強烈キャラ1　顎がヤバイ帝（みかど）声優は誰？

今夜の金ロー「かぐや姫の物語」の帝のアゴを計ってみました、67度です！ pic.twitter.com/jAUwLxr5Mw

— ちりめんじゃ子 (@jako_t) 2015年3月13日

帝（みかど）とは、天皇のことです。

「かぐや姫の物語」では漢詩の屏風を飾って椅子に座ったり「中国かぶれキャラ」なんですが、なんといっても強烈なのはその鋭い顎です。顎以外はイケメンなのでよけいに顎が目立ちます。

帝は顎だけでなく性格も強烈。かぐや姫が5人の公達からの求婚を拒否したのを知ると、自分と結婚したがってると思い込み、官庁に来るよう誘いました。

でもかぐや姫は帝の誘いも断ります。すると帝は屋敷に忍びこんで、かぐや姫を連れ去ろうとしました。

帝は嫌がるかぐや姫に後ろから抱きつき「私がこうすることで喜ばぬ女がいなかった」と自信満々発言。このシーンには悲鳴を上げる女性観覧者が続出。

これが決定打となり、かぐや姫は月に帰る決意をしました。

■顎がするどい理由

顎がこんなに鋭くなったのは理由があります。

最初、帝はただのイケメンでした。でもイケメンだと、かぐや姫が嫌がるにはちょっと説得力に乏しいな、キャラが薄いなと制作スタッフが悩んでいました。

すると高畑監督が鶴の一声

「いっそ思いっきり顔を崩してみたらどうだ、アゴとか」

こうした帝は鋭い顎以外はイケメンの強烈キャラになりました。

■声優は誰？

声優は中村七之助さん

#これ見た人は子役が成長した画像貼れ
中村七之助！
あ〜〜かっこいいわ pic.twitter.com/4x1jIl0xGn

— 坂 本 菜 々 美 (@0909_tomato) 2018年5月16日

顎は普通です。イケメン。

●映画「かぐや姫の物語」３大　妻子を捨てた？浮気者の捨丸

捨丸にいちゃん…………………捨丸にいちゃん………………………………悲しすぎますーーーT^T スタジオジブリ作品「かぐや姫の物語」テレビ初放送中！ #かぐや姫の物語 #kinro pic.twitter.com/C0iODfv2zY

— スタンリー＠金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2015年3月13日

「かぐや姫の物語」のオリジナルキャラ、幼馴染の捨丸は、大人になってかぐや姫に再会したとき「一緒に逃げよう」と言います。

でも捨丸はすでに結婚して子供もいるので、妻子を捨てて一緒に逃げようというなんてゲスな浮気者です。捨丸の名前の由来は「妻子を捨てる男」なんでしょうね。

なぜ捨丸を既婚者という設定にしたのかというと、2つ考えられます。

一つ目の理由は、独身だとかぐや姫と結婚してしまって物語のラストが変わってしまうからです。

二つ目の理由は、浮気してしまう捨丸＝人間を表しているからです。捨丸の嫁は美人ではないので中身で選んだと思われ、家族のために普段は一所懸命な良い父親だと思いますが、美しくなったかぐや姫と再会したことで浮気心に火が付きます。人間の良い部分と悪い部分、両方を表しているといえます。

捨丸は「一緒に逃げよう」と言ってかぐや姫と逃げすと、体が浮いて空を飛びます。空を飛ぶ＝男女行為の暗喩だといわれています。

でも夜に月に見られたかぐや姫が動揺すると、2人は海に落ちて、気が付くと出会った時点に戻っていました。かぐや姫は都へ戻り、捨丸は家族のもとへ戻りました。

絵コンテでは、その後、捨丸の嫁は旦那の様子に気付くそうです。現代なら離婚が待ってるかも
捨丸の声優は高良健吾さん。

高良健吾 pic.twitter.com/n2Te7lnRIo

— 色白男子って清潔感あるよねbot (@irojiro_dansei) 2018年5月17日

●映画「かぐや姫の物語」３大キャラ　可愛すぎる女童（めのわらわ）

今日の金曜ロードショーで高畑勲監督のかぐや姫やるけれど、友人達からいつも女童が私に似過ぎてて映画に集中出来なかったとか映画女優デビューおめでとうとか言われる。 pic.twitter.com/5RQr3prPml

— ちゆき (@_chiyuki_) 2018年5月17日

かぐや姫にでてきたこいつ
ちょーラブ。 pic.twitter.com/wvckn9tiY0

— ゆんてゃん (@yumi_pero) 2015年3月16日

女童（めのわらわ）は原作「竹取物語」には登場しないジブリのオリジナルキャラで、かぐや姫の身の回りの世話をする侍女見習い。付き人です。なんか特殊能力持ってように見えますが普通の人間の女の子です。

外に出られないかぐや姫のために桜の枝を折ってきたり、庭で羽根突きの相手になったりもします。

女童（めのわらわ）とは小さな女の子という意味。映画やテレビでは、あまりの可愛いさに気になる人が続出しました。

声優はアニメ声優ではなく女優の田畑智子さん。今年の元日に岡田義徳さんと結婚した新婚。

『さんかく』(2010) みんな恋愛で自分で自分がわからなくなって迷走する物語でした。短い時間の中に、恋愛の浮かれと動揺と恐怖と優しさが詰まっていてかなり満足する。それを軽いタッチで
描いているのがとても良い。田畑智子が色んな意味で可愛かった（怖かった）。 pic.twitter.com/8yPs595JAd

— 大友玄 (@gengengengengen) 2018年2月14日

■ラストで眠らず歌を歌った理由

かぐや姫が月に帰る満月の夜
天人たちがやってきて、不思議なチカラで都の武士たちを眠らせました。

女童もかぐや姫を守ってましたが、眠らされることなく、子供たちと外に出て「わらべ歌」を歌いました。

女童と子供たちが眠らされなかったのは、映画のパンフレットにも書いてる「子供にはまやかしが通じない」からです。たぶん汚れた大人と違って子供は純粋だからだと思います。

雲の上に引き上げられたかぐや姫は、天の衣を羽織って記憶を失ったはずなのに、涙を流して思い出に浸っているようです。きっと女童と子供たとが歌った「わらべ歌」が心の奥底にまだ残っていた記憶に届いたのだと思います。