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映画「メアリと魔女の花」が8月31日金曜ロードショーで放送されますが「声優が下手」「パクリでジブリ全部乗せ」など厳しい評価が。でもやっぱり見てしまいます。
「メアリと魔女の花」原作はの児童向け文学「The Little Broomstick」。ジブリ出身の米林宏昌監督が立ち上げ「スタジオポノック」で製作されましたが、原作にはないジブリのパクリが満載。
赤毛の少女メアリはある日、7年に1度しか咲かない禁断の魔法の花『夜間飛行』を発見。花の力で一晩だけ魔法の力を授かりホウキに乗って魔法大学エンドアに迷い込むが、メアリのついたある嘘が原因で大切な人を巻き込む大事件に発展してしまう・・・「一歩踏み出す勇気」を描いた壮大なファンタジー!
声優は豪華俳優陣が結集したのに「棒読みで下手」と評価されています。調べてました。
また「パクリでジブリ全部乗せ」という、何がどんな風にパクリで、なぜそうなったのかも調べてみました。
目次
●映画「メアリと魔女の花」声優が下手という評価
映画「メアリと魔女の花」の声優は、最高の実力と魅力を兼ねた声がほしいということで俳優陣を起用しています。声優も豪華なので見る価値ありそうと期待する人も多かったです。
しかし視聴者からの評価は「棒読みばかりで下手」「感情の起伏が表現できてない」「声に張りがない」「話題性だけ」「キャラクターが声が合ってない」と厳しいものが多いです。
絵がアニメ絵なのに棒読みは、痛々しく感じる人さえいます。
また声優を務めた俳優陣に声の特徴がありすぎる人がいると、その俳優の顔が浮かんでしまって、キャラクターが声に食われてる状態になってしまうという評価も。
● 主人公メアリ 11才(杉咲花)
好奇心旺盛で天真爛漫な赤毛の少女。何をしても失敗ばかりで不安を抱えるなか、森で『夜間飛行』を見つけてエンドア大学へ迷い込む。
主人公メアリの声優は、女優の杉咲花さん。声優経験はジブリ映画「思い出のマーニー」でヒロインを杏奈と親しくなるメガの少女・彩香役を務めましたが、主演は今回が初めて。
そんな杉咲花さんのメアリの評価は「今まで聞いた芸能人声優のなかで最低の棒読み」「下手くそ」など「棒読みで下手」という評価が多いです。
メアリは多感な11才なので喜怒哀楽が激しく、セリフも多い難しい役でした。全身で演じる実写と違い声優は声だけの演技なので、アフレコでは意識的にメアリと同じ動きをして感情の起伏の表現に挑戦したのですが、うまくいかなかったみたいです。
大ヒットイベントでメアリちゃんが初登場で😳、デカイ‼️#メアリと魔女の花 #杉咲花 #米林宏昌 pic.twitter.com/qK0QMAKsxF
— スタジオポノック (@StudioPonoc) 2017年7月25日
● ピーター 12才(神木隆之介)
メアリが出会った赤い館村の少年。メアリがついた小さな嘘によって大事件に巻き込まれ一緒に冒険をする。
神木隆之介さんの声優経験はジブリ映画『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『借りぐらしのアリエッティ』、細田守監督の『サマーウォーズ』、新海誠監督の『君の名は。』など多くの大ヒット映画で声優を務めどれも高い評価を得てる俳優です。
ヒロインのメアリが酷評される一方で、ピーターを演じた神木隆之介さんは「神ってる声優」だと評価が高いです。
■脇役の声優の評価は?
メアリと魔女の花の声優陣
杉咲花→メアリ(主人公)
神木隆之介→ピーター(赤い館村の新聞配達の少年)
小日向文世→ドクター・デイ(エンドア大学の魔法科学者)
天海祐希→マダム(エンドア大学校長)
遠藤憲一→ゼベディ(赤い館の庭師)
大竹しのぶ→シャーロット(メアリの大叔母) pic.twitter.com/RqjsZMdiYF— ゆういち監督@かにゅふぁ (@Dragons1120) 2017年9月25日
● メアリの大叔母シャーロット(大竹しのぶ)
メアリが引っ越してきた館の主人
● エンドア大学の校長マダム・マンブルチューク(天海祐希)
魔法世界の最高学府「エンドア大学」の校長で、迷い込んできたメアリが持つ『夜間飛行』を狙う。
大竹しのぶさんは、米林監督作品では『借りぐらしのアリエッティ』に続く2作目の声優。天海祐希さんはジブリ映画『崖の上のポニョ』や『名探偵コナン 純黒の悪夢』でも声優経験があり、今回は悪役演技。
大竹しのぶさんも天海祐希さんも評価は良かったです。
● エンドア大学の科学者ドクター・デイ(小日向文世)
小日向文世さんは今回アニメ声優に初挑戦。だからでしょうけど「下手、棒読み、顔が浮かんでしまう」と評価が低いです。
● 赤毛の魔女(満島ひかり)
『夜間飛行(魔女の花)』の秘密を知る謎の魔女。女優としては評価の高い満島ひかりさんでさえ、「あんまよくないと思った」「せっかくの山場で棒読みが残念」と評価されてます。
● エンドア大学のほうきの番人フラナガン(佐藤二朗)
ねずみみたいな外見のフラナガンの声優は、テレ東ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズの神様で仏様を演じた俳優の佐藤二朗さん。
声優経験はピクサー映画『インサイド・ヘッド』のビンボン役などあるのですが、キャラクターに声は合ってるまでは良かったものの、やっぱり「棒読み」という評価です。
● 庭師ゼベディ(遠藤憲一)
夜間飛行の秘密をメアリに教える庭師ゼベディの声優は、俳優の遠藤憲一さん。声優経験もたくさんあります。
セリフは上手なのですが、声の特徴がありすぎて顔が浮かんでしまい、キャラクターが声に食われてる状態になってしまいました。「ミスキャスト」だと評価されてます。
●映画「メアリと魔女の花」ジブリのパクリだという評価
メアリと魔女の花見てきた。
もののけ姫とハウルとラピュタと魔女の宅急便と…
とりあえず今までのジブリをぜんぶ混ぜたらできました。 pic.twitter.com/iqm20XddB5— ヒデ (@eri9san) 2017年7月17日
映画「メアリと魔女の花」は、「直球のファンタジーだった」「昔のジブリっぽくて嬉しい」という好意的な意見の一方で、「歴代ジブリのつぎはぎ」「ジブリのパクリ」という厳しい評価が多いです。
■魔女の宅急便のパクリ
ジブリ作品でいえば『魔女の宅急便』です。
魔女は西村義明プロデューサーのアイデアで、米林監督は『魔女の宅急便』と比べられるから嫌がったのですが、原作小説を読んだら面白くて採用。でも結果、パクリといわれることに。
魔女、ホウキ、黒猫が登場。『魔女の宅急便』のパクリといわれても仕方ないです。
■ジブリの名場面パクリ
ほかにも物語の最初からラストまで、ジブリ作品をパクリまくったシーンがたくさん出てきて「ぜんぶ乗せ特盛り」「パクリがひどい」という印象です。
●『千と千尋の神隠し』
階段を壁伝いに登っていくシーン
●『もののけ姫』
動物がいっせいに走り出すシーン
●『もののけ姫』『千と千尋』
コダマとカオナシを混ぜた魔法使い
●『風の谷のナウシカ』
化け物がそれっぽい
●『ハウルの動く城』
流れ星や火事のシーン
●『となりのトトロ』
主人公メアリがメイちゃんに似てる
●『崖の上のポニョ』
謎生物がポニョ。うごめく魚たち
●『天空の城ラピュタ』
竜の巣、巨大な大木の根っこ。『夜間飛行』が青く輝くシーンが飛行石のパクリ。メアリとピーターは、シータとパズーを連想させる。
●『猫の恩返し』
ムタみたいな太った猫
さらにジブリではないですが、エンドア大学が、ハリーポッターの魔法学校のパクリだとも。
●ジブリのパクリ「スタジオポノック」とは?
映画「メアリと魔女の花」を製作したのはジブリではなく、「スタジオポノック」ですが、絵が完全にジブリのパクリ。
そんな「スタジオポノック」を立ち上げたのは、スタジオジブリ出身の米林宏昌監督と西村義明ロデューサーです。
『思い出のマーニー』の米林監督。
実は『千と千尋の神隠し』のカオナシは、
米林監督がモデルなんだそうですw
★pic.twitter.com/A5oQuNXYBy— ☆ジブリをもっと面白く☆ (@ghibli_fan_) 2018年8月30日
米林宏昌監督は宮崎駿監督のまな弟子で、37才のとき『借りぐらしのアリエッティ』でジブリ最年少監督に抜擢されました。
4年後の2014年には西村義明プロデューサーと製作した映画『思い出のマーニー』が邦画1位の大ヒット!
しかしその年、前年に宮崎駿監督が引退したことでスタジオジブリ制作部は解散・・・
米林宏昌監督と西村義明Pの2人は宮崎駿監督から3つ教えを受けていました。
1.面白いこと
2.作る意義があること
3.映画を作り続けるためにちょっただけ儲かること
スタジオジブリ無きあと、2人で2015年に「スタジオポノック」を起業して、ゼロからスタート。あるのはジブリで20年間に渡って培った技術だけ。東京都・武蔵野市にある机が3つしか小さなアニスタジオでした。
「スタジオポノック」のPONOCの意味は、クロアチア語で「新しい一日」の始まりである「午前0時」という意味。ゼロからスタートにふさわしい言葉です。
「スタジオジブリの志を継いだ作品を作りたい(西村P)」「子供ちに見せるのであれば一番最初の一歩だからできるような力強い作品を作りたい(米林監督)」という想いのもと、役3年をかけて製作したのが、第1作目の長編アニメ年『メアリと魔女の花』でした。
米林監督が描きたかったのは「一歩踏み出す勇気」でした。だからメアリという元気な女の子を描きました。
そして「ジブリの志を継いだ作品を作りたい」という想いから、原作にはない「ジブリ感」をオマージュとして演出。これがパクリと呼ばれましたが。
絵がパクリと言われのも同じ理由で、ジブリ出身の2人が中心となり、ジブリと同じ手描きの表現にこだわって製作したから。
●映画「メアリと魔女の花」の原作とあらすじ「シンプルすぎで退屈」
原作はイギリスの児童向け文学「The Little Broomstick」で、米林監督も気に入って原作に選んだのですが、「鑑賞後に何の感情も湧かなかった」「シンプルすぎて退屈」「盛り上がりに少し欠ける」などストーリーについての評価も低いです。
実は米林監督の作品は、淡々と進んでいくような展開のタイプです。宮崎駿監督の愛弟子ですが、すべてを引き継いだわけではないようです。
● 宮崎駿監督の、超人的な空間把握能力による、立体的な画面づくり
● 高畑監督の「生活を描く」というリアリティへのこだわりと信念
これらが足りないため、せっかく面白い原作も「シンプルすぎで退屈」という評価にしまったのかも。宮崎駿監督が作っていたらきっと全然違うものになったと思います。
●映画「メアリと魔女の花」歌詞は世界観に合っていた
主題歌はSEKAI NO OWARIの「RAIN」ですが、これは西村Pがオファーして作ったものです。
「サビの最後2行をもっと前向きにしてほしい」など歌詞の打ち合わせでは西村Pから注文が入ったり、SEKAI NO OWARIのメンバーは何度も打ち合わせを重ねて制作したそうです。
その甲斐あって主題歌は映画の世界観に合った素敵な曲になりました。
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