ジブリ映画【コクリコ坂から】が2020年8月21日金曜ロードショーで放送されるので、兄弟の秘密の真相がわかる結末まであらすじネタバレします。

【コクリコ坂から】は少女漫画雑誌『なかよし』に連載されるも不人気に終わった原作をもとに、宮崎駿さんがシナリオを書いて、息子の宮崎吾朗さんが監督として絵コンテを起こした作品。

主人公メルと風間の時代『高度成長期』と、父母両親の『戦争と戦後の混乱期』という親子二世代の青春を描かれています。

メルと風間は惹かれあうと同時に、どうやって兄弟の秘密の真相にたどり着くのか、結末まであらすじネタバレするので、【コクリコ坂から】に興味ある人は参考になったら幸いです。

ジブリ映画【コクリコ坂から】あらすじ結末まで1

■時代は1964東京五輪の前年

太平洋戦争終結から18年後の昭和38年（1963年）。日本が焼け跡から復活した高度経済成長の真っ最中で、『1964東京オリンピック』の前年の活気にあふれた時代。

■メル（海）と父親と旗

コクリコ坂からのメルはねー(クソデカ大声)
ジブリヒロインらしいしっかり者で男勝りなところもありつつも、ちょっと儚げな雰囲気もあるところがねーたまんないんだよおおおおおお！！！！ pic.twitter.com/M7GCueucUW

— 🌸ミノP🌸 (@mino2059) August 14, 2020

『港南学園』高校2年生の松崎 海（うみ）はフランス語で海を意味する「ＭＥＲ（メル）」の愛称で呼ばれてる。

父親は朝鮮戦争中に船が沈没して亡くなり、母親は仕事でアメリカに渡ってるため、横浜港を見下ろす丘の上の自宅を『コクリコ壮』とし、家族（祖母・妹・弟）と下宿人３人との７人で暮らしてる。

長女のメルは母親に代わって買い物と朝晩の食事を作り『コクリコ壮』を切り盛りし、祖母から立派だと褒められてる。

毎朝早起きして、もしかして父親が戻ってくると願い、安全な航行を祈る意味の信号旗『ＵＷＭＥＲ』をあげるのが日課になってる。

ちなみに｢コクリコ坂から｣の主人公、海ちゃんが毎朝お父さんのためにあげているのとまったく同じ信号旗が、実際に港の見える丘公園にはあるんですよ…………！！！好き🙏🙏 pic.twitter.com/5O7XBVr4uf

— 🏛あくたぎ🌲 (@aimaiwwes) July 9, 2020

■風間との出会い

今コクリコ坂から観てるのだけど、風間くんと、水沼くんわかる人いる？w
まみーは風間が好きなんだけど、私は水沼くん推しなんよw
ねぇ誰かわかるかなぁ！？ pic.twitter.com/QEhhSvxRiD

— 🦁野獣後輩🦁　‼︎‼︎ｶﾞｵｰ‼︎‼︎ (@milk_kokoa_love) August 16, 2020

ある日、文芸部の新聞『週刊カルチェラタン』に「少女よ君はなぜ旗をあげる」という、メルを知ってるような詩が掲載されドキっとする。

お昼休みに外でランチ中、通称カルチェラタン（明治時代の建造物『清涼荘』）の取り壊し反対派の3年生・風間俊が、学校抗議の伝統の飛び込みパフォーマンスで屋根から飛び降りて池に落ちた。

無事か心配したメルはとっさに風間の手を握って一瞬見つめ合うが、男子生徒が「いいぞ伝統の復活だ」と盛り上がるので「バカみたい」と去った。

だが夕方、旗を降ろすとき風間とシンクロしてハッとする。

■風間とお近づきに

翌日、30円（現在の120円）で買った風間の写真にサインを欲しいとねだる妹の空(そら)の頼みで、メルは姉妹でカルチェラタンに初めて行くが、掃除してないからめちゃくちゃ汚い変人学生の巣窟だった。

コクリコ坂、カルチェラタンめちゃめちゃ憧れたな〜 pic.twitter.com/YhgPtzVaeU

— 支離滅裂 (@megane_uho) August 14, 2020

『考古学研究会＆文芸部（週刊カルチェラタン編集部）』には文芸部部長の風間と生徒会の水沼会長がいた。カルチェラタンを巡る学園紛争の火つけ役として責任をもつ硬派な２人。

風間が猫に噛まれて指を怪我したので代わりに（印刷のための）ガリを切る作業を頼まれメルは手伝う。妹の空は風間にサインをもらい、キザなメガネの水沼会長が肩を抱いて出口までエスコートした。

意外と楽しくガリ作業してたら夕方になってしまい夕食の支度のため急いで帰る。妹弟に肉の買い物を頼むがテレビに舟木一夫が出るので断られたので、メル自身が買い物へ行こうとすると道でばったり会った風間が自転車２人乗りしてくれてコクリコ坂を駆け降りる。

肉屋で風間がおごってくれたコロッケが美味しかった。

コクリコ坂のモデルとなった代官坂✨
劇中で見た自転車のシーンや街中の様子を伺うことができます💜 pic.twitter.com/b1Vym62CMN

— ロケ地place (@place_suteki) August 12, 2016

②〜コクリコ坂ぶらり旅〜
メルちゃんと風間くんが食べてたコロッケ❁︎
お店の雰囲気が良かったです○
コロッケはサクサクホカホカでとても美味しかった♡ pic.twitter.com/PuOSqJoja1

— ナヒ 🍃 (@GHibu_ri_) June 5, 2017

夜、絵描きの下宿人ヒロが、毎朝メルの旗に返事するように旗をあげてるタグボートの絵を描いたのを知る。庭やメルの部屋からは見えないから知らなった。誰なんだろう？
　
　

　
　

ジブリ映画【コクリコ坂から】あらすじ結末まで2

■集会（全学討論会）

翌日、集会（全学討論会）が開かれ、メルは覗いてみる。

カルチェラタンを新クラブハウスに建て替え賛成派８０％に対して、水沼と風間率いる取り壊し反対派は２０％で劣勢。　

風間「古いものを壊すことは過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか？」「人が生きて死んでいった記憶をないがしろにするということじゃないのか？」「新しいものばかりに飛びついて歴史を顧みない君たちに未来などあるか！」

ヒートアップして乱闘になりかけたとき先生が見回りに来たので、仲良くやってますアピールで賛成派と反対派も一緒に「白い花が咲いてた～ふるさとの遠い夢の日～」と歌を歌って誤魔化し、先生は笑って帰った。

２人で下校中、メルはカルチェタンの掃除を提案。キレイにして女子を招待すれば賛成派にまわってくれるはず。メルと風間はすっかり両想いでいい感じ。

風間を手伝いたいメルはガリを貸してもらい家でも作業する。

■アルバムの写真

『港南学園』のＯＧで下宿人の医者志望ホクトは、同級生が宇宙物理者で生徒会長の水沼の姉という縁から、彼らをホクトの送別パーティーに呼んだ。

メルは風間に『コクリコ壮』内部を案内する。明治の末に建てられた元病院で、曽祖父は猫好きだった。

船乗りとの結婚を祖父母に猛反対された母は駆け落ちし、母は大学の先生で働き、メルは幼少期は父親が無事航海から戻るよう毎日旗をあげて待っていた。朝鮮戦争で父の船が沈没したあともメルは『コクリコ壮』を切り盛りしながら毎日旗を出してる。

祖父の診察室だった母の書斎には家族の写真があり、メルのお気に入りは

・小野寺善雄　
・立花洋　
・澤村雄一郎（父）
３人で映る写真。だがメルが気付かないところで風間はハッとする。

■メルの提案で大掃除

掃除ボランティーアに来てくれた大勢の女子生徒に男子ドキドキ。由緒ある文化財の建物の掃除を始めると、物凄い埃とゴミがらくたの山で、ずっと掃除したことないから汚れが染みついてる。

妹の空と水沼会長がいい感じなのに対して、風間がなんだかメルに冷たい。水沼から「お前なにかあったのか」と聞かれても風間は「何もない」と答える。
　
　

　

ジブリ映画【コクリコ坂から】あらすじ結末まで3

■【出生の秘密】兄弟？

実は養子である風間は、メルと同じスリーショットの写真をもつ養父に、澤村雄一郎は実の父親なのか出生の秘密を尋ねる。

ある日、澤村が赤ん坊と戸籍謄本を持って訪ねてきた。養父と養母は子供を亡くしたばかりだったので、養母は奪い取るように抱きかかえて授乳した。

その後、澤村はずっとミルク代を送ってくれたが、朝鮮戦争で船長を務めた船が機雷にやられて死んだ。

こうして風間はメルと自分が、同じ父親をもつ異母兄弟だと知った。

高校ではカルチェラタンがどんどんキレイになっていく一方で、風間に他人行儀にされショックを受けるメルは、下校時刻に校門で風間を待ち伏せ、真相を尋ねる。

メル「嫌いになったのならはっきりそう言って」
風間「澤村雄一郎…俺の本当の親父」
メル「えっ？」
風間「まるで安っぽいメロドラマだ」
メル「どういうこと？」
風間「市役所で戸籍も調べた。俺たちは兄妹ってことだ」
メル「どうすればいいの？」
風間「どうしようもない。知らん顔するしかない。今まで通りただの友達だ」

『コクリコ壮』ではメルの調子が悪いので下宿人が心配する。

メルは夢の中で、帰国して朝食を作る母親と出会う。父親が庭で旗をあげるよと呼んでる。今度は長くいられるよと言われてメルは嬉しくて抱き着く・・・でも目が覚めて夢だとわかった。

■理事長に直談判しに東京へ

メルは気持ちを切り替えて風間に編集の手伝いを願い出るもため息。

そんななかホクトのつてで建築資材も届き修繕が本格化し、女子生徒の過半数が取り壊しに反対して支持率が逆転する。

やがて取り壊しに全生徒の過半数が反対して情勢は大きく変化した。時計台も復活してカルチェタンは美しく生まれ変わった。

ジブリ映画　コクリコ坂に出てくるカルチェラタンのモデル？と言われる
旧西田川郡役所

※二枚目カルチェラタン pic.twitter.com/I524F7UNWl

— ワンダーパーラー (@wonderparlour) October 8, 2017

ところが完成と同時に『港南学園』の理事会が夏休み中に取り壊しを決め、校長は決まったことだの一転ばり。

緊急集会を開き、生徒を代表して水沼・風間・掃除の発起人メルの３人が、東京の徳丸財団の社長である理事長に、自分の目で見てほしいと直談判することになった。

翌日、オリンピック前年の高度経済成長期の東京へ向かう３人。事前連絡したら会ってもらえない可能性を考慮して徳丸ビルにアポなし訪問。理事長は多忙なので廊下でひたすら待つと会えた！

水沼「学校はエスケープしました！」
理事長「俺もよくやったなー」と上機嫌

なぜカルチェタンを残したいか聞かれたメルは「大好きだから。みんなで掃除してキレイになりました」

両親について聞かれ、父親は船乗りで朝鮮戦争で死んだと伝える。ＬＳＴ（戦後処理のため米軍が日本に貸与した戦車揚陸艦）に乗っていたのかと理事長は想いをはせ、母親の苦労と、いい娘に育ったメルを見て「わかった！行こう！」と約束してくれた。

■「兄弟でも好き」

水沼は神田の叔父に会いに行ったので、東京からの帰りはメルと風間２人だけになった。

高校卒業後の進路は、風間は家が貧乏だから国立狙い。新聞はカルチェタンの問題が片付いたら後輩に譲る。2年生のメルは医者になりたいと思ってるがまだ決めてない。

『週刊カルチェラタン』に掲載された「少女よ君はなぜ旗をあげる」という詩について尋ねると、やっぱり風間が書いていた。

風間はメルが上げる旗を毎朝父親のタグボートから見ていたが、メルは庭から船が見えなかったから、応答の旗を上げてる船がいること知らなかった。

メル「毎日お父さんを想って旗上げてきたから、お父さんが風間さんを送ってくれたと思うことにしたの」

メル「兄弟でも風間さんが好き、ずーっと好き！」

風間も手を握って「俺もお前が好きだ」
　
　

　
　

ジブリ映画【コクリコ坂から】あらすじ結末まで4

■【出生の秘密】兄弟の真相

メルが帰宅するとなんと母が帰国してた！夜、パジャマに着替えたメルは、風間がメルと同じ写真を持ち父親が澤村雄一郎である出生の秘密について尋ねた。

母と澤村は駆け落ち当時、六郷の稲村さん宅の2階で暮らしていた。

澤村は航海に出ることが多く、母はメル妊娠中ながら学校に通い学問を学んでいた。

そんなある日、澤村が立花の赤ん坊を引き取ってきた。

立花は引き揚げ船に乗ってて事故死し、嫁は出産で死んでるし、親戚も全員原爆で死んでるから、放っておけば孤児院行きになってしまうので、自分の子供だと役所に届け出て連れてきた。※戦後はそういうのたくさんあった。

だが母は妊娠中で子育て無理だから、船乗り仲間で子供ほしい人（風間）を見つけて養子にしてもらった。

●　メルの両親・・・澤村雄一郎と母が駆け落ち

●　風間俊の両親・・・立花と出産で死んだ嫁。義父母はタグボートの風間

こうして兄弟ではない真実がわかった。戦争と戦後の混乱期の中で２人の親達がどう出会い、愛し生きたかを知った。

後日、母は喫茶店で風間の養父に会って挨拶した。

■結末1　カルチェタン存続

『港南学園』に来た理事長を大勢の生徒が拍手で出迎え、「小麦色の～」と男女全員で歌を歌う。

掃除と塗装でキレイになったカルチェラタンと生徒たちに感激した理事長は「値打ちがわかった」「教育者たる者文化を守らずしてなんたるか」と、クラブハウスは責任をもって別の場所に建てる約束をしてくれた！

水沼は掃除の言い出しっぺであるメルにおかげだと感謝と握手。

そんななか風間の養父から、写真に写ってる小野寺が港に来てるが40分後の4時の出航する、外国航路だからしばらく帰国しない、今から来いと連絡がきた。

風間はメルを連れ出し、水沼が「2人に人生上の一大事が発生。駆け付けねばなりません」と説明すると理事長は「エスケープか！青春だなー」と笑った。

■結末1　父親の親友に会う

メルと風間は玄さんの三輪自動車に乗って丘を下り、走って港からボートを乗り継いでタンカーに乗り込み、お互いの父親の親友である小野寺船長に会うことができた。

3人は親友だった
・小野寺善雄
・立花洋（風間の父親）
・澤村雄一郎（海の父親）

小野寺船長は、立花と澤村の息子と娘に会えたことを喜び感謝した。

帰路、風間の養父のタグボートに乗り、メルは初めて海から『コクリコ坂』の旗を見る。隣には大好きな風間がいる。

★終わり★

おわり

ジブリ映画【コクリコ坂から】の兄弟の秘密の真相がわかる結末まであらすじネタバレしました！

戦争と戦後の混乱の時代は、親を亡くした子を自分の子として育てることは当たり前だったそうです。今とは違って色々なことが寛容だった時代の青春の物語でした。メルと風間のような恋人は実際にいたかもしれないですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。