■キャスト

■離婚案件
絶対に別れたい夫と絶対に別れたくない妻
・原総合病院の院長：原康三（中原丈雄）
　息子夫婦の離婚をプッシュする
・院長夫人：久子（高橋ひとみ）
　溺愛する息子を離婚させたい
・久子の息子・原正治（山本裕典）
　医学部に8浪中の跡取り息子
　5年前に響子とできちゃった結婚した
　「とにかく早く離婚させてほしい」
・正治の元ヤン妻・原響子（川島海荷）
　バイトで家計を支える働き者。
　「あたしはぜってー別れないから！」
・夫妻のひとり息子・朗 4才（田中レイ）
　正治が親権を主張する

■響子のヤンキー時代からの友達
・黒崎早苗（朝倉えりか）
　「黒崎モータース」の奥さん
■風香の家族
・母：櫻川笙子（キムラ緑子）
　ラテン系な傍聴マニア
■傍聴トリオ
・風香のファン：大垣（温水洋一）
・陽太のファン：久保（迫田孝也）
・泉田（島丈明）
■ほかキャスト
・太田みどり（伊藤麻実子）
・梨元佳織（宮地真緒）
・（竹財輝之助）
・（大島蓉子）

■結末ネタバレ

■　
離婚するには5つの条件がある
1.配偶者に不貞な行為があった
2.配偶者から悪意で遺棄された
3.配偶者の生死が三年以上明らかでない
4.配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
5.その他婚姻を継続し難い重大な事由がある

風香が正治に話を聞くと
1～4には該当なし。
響子から暴言を吐かれたりモノを投げられたと主張。
また響子が子供を不良仲間に預けて水商売もしていると主張。
久子は興信所に調べさせて悪いところを見つけると息巻く

一方、陽太が響子に話を聞くと
「響子にばかり働かせられない」という正治に対し
響子は「いいから勉強しろ」と暴言を吐いたり、モノを投げたりした。
モノは投げるが確実に外した。
水商売はスナックで、家計を支えるためだ。
朝は朗を保育園に連れて行き
宅配便のバイト
昼間もバイト
夕方からスナック
夜は朗を早苗に預ける

■　
陽太は風香が所属するゴールドウィング法律事務所を訪問
代理人同士で話をするつもりが響子も来てしまう
風香は
解決金と定期的に子供と会うことを条件に出す
響子は、いままで3人でうまくいっていたのに正治が突然離婚を切り出したことに困惑する

■　
陽太は響子の知人らに話を聴きに行く
夫婦仲はよかったようだ
響子は両親が亡くなり頼る人がいない
響子は生活費も旦那の勉強費用も稼いでいた
響子は「正治が今年は受かりそうだ」と喜んでいたらしい
しかし正治は試験に落ちていた

■　
風香が帰宅すると、母が陽太と夕食を食べている
なんと陽太は隣に引っ越してきた

■　
陽太は響子から家計簿のコピーと家族写真アルバムを見せてもらう
幸せそうな写真ばかりだ
2人の出会いは、ヤンキー響子が駅前で男に絡まれているのを正治が止めに入ったから。
ボコボコにされた正治だったが「もっと自分を大切にしなきゃ」と響子に言った。
アッというまに恋に落ち妊娠した。

両親の反対を押し切り結婚した正治は
「合格したら響子と朗を両親に会わせ絶対に結婚を認めさせる」
と頑張り、正治の夢は響子の夢にもなっていった。

話を聞いた陽太は、なぜ正治が離婚しようとするのかわからなかった

■弁論準備手続1.
裁判官+風香+陽太
正治は4か月間会っていない子供に会いたいと希望を出している
そこで、陽太も同席して面会をOKすることに

一方、陽太の助手・柴山は正治を尾行
すると正治は予備校付近のカフェで女性と会っていた。
離婚を切り出す10月前から会っていたようだ。
柴山は写真を撮ったがピンボケしていて顔がわからない

面会の日
正治はとても楽しそうに子供と公園で戯れる
帰り道、朗は陽太に正治との「男の約束」を明かす

■弁論準備手続2.
裁判官　+風香+正治　+陽太
正治が離婚を考えたのは半年前からだという
理由は響子の暴力だというが・・写真は幸せそのものだった

手続が終わり帰ろうとすると響子がかけつけ
正治に試験が落ちたことを知ったと明かし
また頑張ろうと励ます
しかし正治は「もう解放してくれ」と苦しそうに言うのだった

■裁判当日■被告側本人尋問
響子は正治に本を3回投げたことを認める
言い合いの中であったかもしれないと
また、響子は日曜日もスナックで働いていた
ここで風香が
響子と親しげな写真を提示する
日曜は特定の客(ココリコ遠藤)がきていてアフターで食事にいっていた
響子は不貞はないと主張するが証拠を示すことができない

■　
柴山の調査で、正治の密会相手は女医の岡野由香利だと判明
正治の父親の病院に務める女医だった

■　
陽太は釣り人を装い、正治の父親が釣りをしているところに顔を出して一緒に釣りをする
息子には厳しくしてきたが、離婚すれば温かく迎えるという

■　
陽太は響子が働くスナックへ行き、日曜の客に話を聞く。
響子とは何もなかったらしい

■　
陽太と風香はお互いのルーツについて語る
風香は、親の離婚裁判をしたのが手塚六郎だった
陽太は、実家の工場が潰れて一家離散しそうになったとき弁護士に世話になった

■　
響子から陽太に「朗を取られるかもしれない」と連絡が入る
朝起きたら朗に熱があったので、早苗に預けたら2段ベッドから落ちて脚を怪我したらしい

陽太と響子が原病院にかけつけると
院長夫妻から帰るように言われてしまう
風香は「母親の資格」を持ち出す
響子は朗を取られてしまった・・

早苗は響子に電話で謝罪し
「なんとかする」と言うが・・・

■　
風香は正治に岡野由香利との関係について尋ねる
進学のアドバイスをもらっただけで男女関係はないらしい

その時、原家の前に早苗たちヤンキー仲間が
「朗を返せ！」とわめきたてる
響子が止めに入るが正治から「おとなしく帰ってくれ」と言われる
さらにパトカーが来て連行される
正治は響子に本音をぶちまける
「もうウンザリなんだよ！
こういうことするところとか！
こういう仲間がいることとか！
…2度とここへ来るな
もうお前とは会わない」

■　
陽太は保育園の朗に会いに行き、朗の宝物・ユウキマンを渡す。
そして父親とした男の約束について話す

■裁判当日■原告側本人尋問
正治が朗とした男の約束とは
「パパの具合が悪いことはママには内緒」
だった。
正治は・・・がんだった。
岡野由香利は医師として会っていた
肺や肝臓にも転移していて助かる見込みは薄いのは明白

病気を治して必ず戻ってくると、朗と男の約束をしたのだった

正治は自分ががんであることを響子に言えなかった
苦労だけかけてしまい幸せにできなかった
だから正治は父親に相談した
父の条件は、離婚して親権を正治が得ることだった
響子はまだ若いから独身になったほうが彼女のためだと

響子は正治の体調に気づけなかった自分を悔やむ

陽太は正治に
あなたの愛し方は間違っている
朗くんと約束を守ったらどうですか
響子さんのことを今も愛してますか
と尋ね
正治は「はい愛してます」と答えた

■　
正治は離婚の訴えを取り下げた
久子は響子を嫁として迎え入れた
康三は息子を助けようと治療をすすめる