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米倉涼子さん主演のSPドラマ「疑惑」のキャストとあらすじ、原作小説を読んでホラーな結末ネタバレを紹介します。
「疑惑」の原作は、松本清張さんの傑作ミステリー。
白河球磨子(黒木華)は、老舗レストラン社長の福太郎と夫婦でドライブ中、絶壁から海へ転落するも、球磨子だけ生き残った。記者の秋谷は球磨子の生い立ちや過去の悪女ぶりを暴き、保険金殺人の疑惑の犯人として報じる。
そんな球磨子を弁護するのはブラック企業を勝訴させ「最低の弁護士」とも揶揄される佐原卓子(米倉涼子)。弁護士・原山正雄(津川雅彦)が体調を崩したので弁護の引継ぎを頼まれた。果たして球磨子は旦那を殺した犯人なのか?真相と犯人、驚愕の結末とは
キャストとあらすじ、原作小説を読んで結末ネタバレを紹介するので、ドラマ「疑惑」を見れなかったひとや、テレビで見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います
目次
●松本清張SPドラマ「疑惑」キャスト
主演の米倉涼子さんは『黒革の手帖』『けものみち』『わるいやつら』『熱い空気』などの松本清張さん原作作品で、悪女を演じてきましたが。今回は悪女を助ける弁護士役。
演じるのは真実を解明するためなら手段を選ばない敏腕弁護士・佐原卓子。ブラック企業を弁護して勝ってるので、「最低の弁護士」と揶揄されています。
一方、悪女・球磨子を演じるのは、黒木華さん。2014ベルリン国際映画祭最優秀女優賞で銀熊賞に輝いた20代きっての実力派女優です。
球磨子はヒステリーな女性で、笑ったかと思えば泣き、しおらしいかと思えば相手を罵倒します。
■キャスト
● 弁護士:佐原卓子(米倉涼子)
民事専門。真実を明らかにするためには手段を択ばない。裁判でブラック企業を弁護して勝つのでSNSでは「最低の弁護士」と揶揄される。私生活では5年前に病死した旦那のあだ名を名付けたネコのバカボンと暮らす。
● 疑惑の女:白河球磨子(黒木華)
熱海の老舗レストラン「梅花楼」の社長・白河福太郎の後妻。夫婦でドライブ中、絶壁から海へ落下し、球磨子だけ生き残ったので保険金殺人の疑惑が持たれ、世間では悪女扱いで旧姓の鬼塚にちなみ「鬼クマ」と呼ばれる。
男を翻弄する魅力があり、卓子に対しても感情や態度がコロコロ変わり振り回す。
● 球磨子の旦那:福太郎(中村梅雀)
熱海の老舗レストラン「梅花楼」の三代目社長。前妻は12年前に死去、一人息子は3年前に山で遭難死。再婚した疑惑の嫁・球磨子に保険金目当てに殺された?
● ゴシップ記者:秋谷茂一(板尾創路)
球磨子の生い立ちをしつこく取材して本も出版。検察とズブズブの関係。球磨子の秘密を卓子に漏らす。
■裁判
● 検事:小田秀子(余貴美子)
静岡地方検察庁の検事正。
弁護士の卓子を敵視し、球磨子を有罪にするべく卑劣な手段に出る。
● 裁判長:加藤正義(平泉成)
冷静かつ公平な裁判長。
● ベテラン弁護士:原山正雄(津川雅彦)
弱者を守るベテラン弁護士。体調を崩して入院するので白河球磨子の弁護を佐原卓子に託した。
■ほか
● 興行師:豊崎勝雄(永山絢斗)
球磨子が博多のホステス時代に出会った。球磨子のマネージャーを名乗る裏で、球磨子と手を組んで悪事に手を染めていた疑惑が
● 謎の女:野田さかゑ(YOU)
球磨子の秘密の鍵をにぎる。
● 球磨子の元旦那:前田健次(勝村政信)
家を買ってくれたら結婚すると球磨子に言われ豪邸を購入した。今でも未練タラタラ。
● キャバクラ嬢:大木暁子(堀田茜)
球磨子に顔を焼かれたキャバクラ嬢。
● 木下保(伊武雅刀)
死んだ福太郎の親友。当時新宿のキャバ嬢だった球磨子と福太郎を結ぶきっかけを作った。
■美容クリニック「オオヌキ・クリニック」
● 院長:大貫由紀(萬田久子)
患者から整形被害の訴訟を起こされたが卓子に弁護してもらい勝訴。卓子に時価3億円のマンションをプレゼントした噂もある蜜月の仲。
●松本清張SPドラマ「疑惑」あらすじ&予告動画
どんな手を使ってでも真実を追求し、その有能ぶりとは裏腹に「最低の弁護士」とも揶揄される佐原卓子(米倉涼子)。彼女のもとに弁護士・原山正雄(津川雅彦)から直々の依頼が舞い込んだ。体調が思わしくないため、ある女性の弁護を引き継いでほしいというのだ。その女性とは、疑惑に満ちた事件の渦中にいる白河球磨子(黒木華)――世間から「鬼クマ」と呼ばれ、好奇の目に晒されている悪女だった!
その事件は激しい雨の日、熱海港の岸壁で起こった。球磨子は夫・白河福太郎(中村梅雀)と2人でドライブに出かけたのだが、車ごと海へ転落。泳げない福太郎はそのまま車内で溺死し、脱出に成功した球磨子のみが生き延びたのだ。球磨子は夫の運転ミスによる事故を主張したが、まもなく不審な点が散見し始める。車内からスパナが発見された上に、球磨子が夫にDVを振るう動画がなぜかSNSで拡散。周囲の人々からも日頃の悪行を糾弾する声が浮上し、前科四犯という過去を持つ球磨子にとっては、すこぶる分の悪い状況だった――。
それでも無実を主張し続ける球磨子。業を煮やした警察はついに、別件逮捕という強硬手段に! だが、それで折れるタマではない球磨子は、留置場に入るや看守をたぶらかし、いきなり襲われたと話を捏造して騒ぎ立てる。連絡を受けた卓子が駆けつけると、甘えるように感謝する球磨子。だが、卓子が真正面から、福太郎を殺したのかと問いただした途端、貝のように口を閉ざしてしまい…。
まもなく、卓子の中でひとつの疑問が浮かび上がる。そもそも球磨子は本当に世間で言われるような“悪女”なのだろうか――。卓子は球磨子の本性と、事件の真相を解明するため、巧みな話術でゴシップ記者・秋谷茂一(板尾創路)らから情報を収集。不透明な球磨子の生い立ちをひとつずつ紐解いていこうとする。一方、何が何でも球磨子を有罪にしたい検事正・小田秀子(余貴美子)は、卓子を陥れようと画策し…!
あらすじ引用:https://www.tv-asahi.co.jp/giwaku_yonekura/#/%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%98?category=drama
予告動画
●松本清張SPドラマ「疑惑」原作小説読んであらすじネタバレ 結末は
■疑惑の犯人・球磨子
白河球磨子は夫婦でドライブ中、絶壁から海へ落下し、球磨子だけ生き残った。
記者の秋谷茂一はそんな球磨子を、福太郎の3億円を目当てにした、保険金殺人の犯人だと決めつけてセンセーショナルな記事で疑惑を報道した。有罪にしたい検察とズブスブの秋谷が情報操作した記事によって、世間も球磨子が疑惑の犯人だと思い込んでいく。
秋谷は球磨子の生い立ちや過去の悪事を暴いていき、悪女を印象づける。
■球磨子の生い立ちと悪女ぶり
球磨子は高校を中退後、博多でホステスとして働き、金持ちの客と結婚。3年後に興行師の豊崎勝雄との浮気が発覚すると、豊崎と一緒に逆に旦那を脅して家と権利書を奪い取り、離婚した。
離婚後その家を売った金で東京でクラブをオープンするが上手くいかず不渡り。雇ったホステスへの待遇も酷いものだった。
その後、球磨子は新宿でホステスとなり、ヤクザとも繋がった。
警察の調べで、球磨子は詐欺や恐喝の前科4犯の悪女だと判明している。
詐欺の被害者が警察に訴えると、新宿のヤクザを仕向けて脅した。
雇っていたホステスが悪口を言うと仕返しに暴行したあとライターで顔面を焼いた。球磨子はヒステリーな女でもある。
■球磨子と福太郎
福太郎の前妻は10年前に死去し、1人息子は3年前に山で遭難死して、気落ちしていた。そんななか、山林売買のことで東京に行ったとき新宿で出会ったホステスの球磨子にベタ惚れ。球磨子から求められて結婚。
球磨子は結婚すると翌月には福太郎に3億円の保険金をかけた。福太郎は幸せだったが、孫や妹たちは球磨子を嫌って家を出て行ってしまった。
その1年後に事件がおきた。
ドライブに誘ったのは球磨子で、途中で海水浴をしたのは球磨子の泳ぎの練習だと検察はみている。
そして夜景を見に行ったところで崖から転落。
運転していた福太郎は泳げず溺れ死に、助手席にいた球磨子だけ助かったが事故だと主張。
球磨子は保険金3億円だけでなく、遺産の半分を受け取ることになる。
■無罪を信じる原山弁護士
そんな球磨子を弁護するのは原山弁護士。秋谷のインタビューに原山は球磨子の無罪を信じていると答える。
警察は球磨子を犯人だと睨み、それがそのまま秋谷の記事になったが、状況証拠しかない。
しかし原山弁護士は肝臓が悪く体調を崩して病院の世話になってるので、後輩で有名な岡村弁護士に球磨子の共同弁護を頼むつもりだという。そうなれば状況証拠しかない裁判で有利になり、無罪になる見通しだという。
秋谷は焦る。もし球磨子が無罪になったら、きっとヤクザを使って仕返しをしてくるから恐ろしい。
■有名な岡村弁護士
先輩の原山弁護士から共同弁護を頼まれた岡村弁護士は、まずは球磨子と面会。
一貫して無罪を主張する球磨子に「状況証拠だけでも有罪の判決を下すことはできる」と伝えると、独房のなかで六法全書を勉強している球磨子は岡村弁護士をにらんだ。
その後、岡村弁護士は家族から反対され共同弁護を辞退した。秋谷は「助かった」とホッとした。
■国選弁護人の佐原弁護士
原山弁護士の肝臓の病気の病状が悪化して入院することになったので球磨子の弁護を降りた。球磨子のヒステリーも病気悪化の原因だろう。
秋谷は「これで球磨子は死刑になる」と喜んだ。
裁判所は国選弁護人を探すが、引き受ける弁護士が見つからず、このままでは法廷が再開できない状況に陥る。
そんななか見つかった国選弁護人が佐原弁護士だった。それでも国選弁護人は本気で弁護する気がないのが普通だし、佐原弁護士は民事専門なので、秋谷は球磨子の有罪を確信して安心した。
■佐原弁護士は優秀だった
ところが佐原弁護士は秋谷の期待に反してやる気を見せる。
秋谷がインタビューすると、球磨子が自ら印象悪い態度をとるのは絶対に無罪の確信があるからだと考え、物的証拠の不自然さにも注目し始めた。
車内には『スパナ』と『福太郎の右足の靴』が残されていた。
『スパナ』は
トランクにあるはずのスパナが運転席にあったのは不自然。検察は球磨子がスパナで窓を割って脱出したと当初考えていたが、検察の再現テストで窓ガラスは自然に割れるとわかり、物的証拠から外された。
『福太郎の右足の靴』は
なぜ右足の靴だけ脱げたのか?
佐原弁護士の感が鋭さに、秋谷は血の気が引いていき、球磨子が無罪になりヤクザを引き連れて仕返しにくる妄想に駆られる。
■裁判
検察側は、ヤクザ、福太郎の親友の木下保、事故の目撃者などを証人として呼んだ。
しかし佐原弁護士は証言の曖昧さをついていき、球磨子を犯人とする証言がすべてマスコミの報道を受けての思い込みだという、検察と秋谷が情報操作して作った状況証拠を崩していく。
佐原弁護士は民事裁判で培った心理洞察を活かして、かなりの腕前を見せ、秋谷は驚くしかなかった。
■無罪判決の可能性
もはや無罪判決の可能性も出てきて、佐山弁護士は証拠不十分で無罪よりも、さらに積極的に証明を出して完全無罪を勝ちとる方針だと秋谷のインタビューに答える。
佐山弁護士は、球磨子を犯人とする状況証拠をほとんど崩した。
あとは『スパナ』と『福太郎の右足の靴』を物的証拠としてカタチにしたいという。
秋谷は佐山弁護士が怖くて仕方ない、弁護から引きずり降ろし、消さなければいけない。そうしないと球磨子に捧腹される・・・秋谷は顔色が悪くなり、眠れず、集中力がなくノイローゼ気味になった。
■ホラーな結末ネタバレ 意外な真相
そんななか佐山弁護士が『スパナ』と『福太郎の右足の靴』を物的証拠として、真相の仮説をたてた。
『スパナ』と『福太郎の右足の靴』はブレーキを踏めないように固定するためだった。
福太郎は自殺しようとした。自殺の動機は家族がいなくなって孤独になったから。前妻が10年前に死に、息子も3年前に死に、孫たちは球磨子を嫌って出て行ってしまい、球磨子の悪女ぶりにも気付いた時にはもう遅かった。
そんな球磨子への仕返しとして、保険金を受け取らせたくないから、心中を図った。
そして福太郎は自分が直前でビビッてブレーキを踏んでも効かないように、球磨子にフロントガラスが曇ってるからと拭かせてる間に、『スパナ』と『福太郎の右足の靴』でブレーキを踏めないように固定した。だから運転手は福太郎。(転落の衝撃でスパナと靴は外れて車内に散乱した)
佐山弁護士はこの真相を法廷で実験して証明するつもりだ。悪女でも無罪に変わりはない。犯人などいなかった。
インタビューを終えた秋谷は夢遊病者のように去っていった。
3日後、
佐原弁護士が事務所で明日の弁論の草稿を書いていると、マンションの階段を登る足音が聞こえた。夜中の警備員だと思った。
しかしそれは太い鉄パイプを握ってる秋谷。そして事務所のドアの前に立った。
佐原は気付かず、草稿を書いている・・・
★終わり
ラストは戦慄のホラーですね。原作は小説なので想像力を掻き立てられ、夜なら眠れないくらい怖さが倍増します。
しかし米倉涼子さん主演ドラマではどんな結末にアレンジされるのか?楽しみです。
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