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「わたし定時で帰ります」がドラマ化されるので、原作本を読んであらすじネタバレしてみます。
朱野帰子さんの原作本は表紙を見ると漫画っぽいですが、中身は小説なんです。
そんな「わたし定時で帰ります」のドラマキャストは主人公の結衣を吉高由里子さん、元婚約者役の晃太郎を向井理さんが演じます。
あらすじは、残業しないことがモットーの結衣(吉高由里子)が、一癖もふた癖もある同僚や天然ブラック上司がいる職場で、トラブルを解決しながら残業必至の無謀な案件に挑む姿を描く物語。「働き改革」が叫ばれる現在にぴったりなドラマです。
そんな「わたし定時で帰ります」のあらすじネタバレ前半の記事となります。
目次
■ドラマ「わたし定時で帰ります」キャスト
■「わたし定時で帰ります」
● 東山 結衣(吉高由里子)
家庭を顧みない父親と、2年前に晃太郎が自分より仕事を選んで結婚が破談したことがトラウマになり、「必ず定時で帰る」がモットーになった。「仕事は命を懸けるものではない」という思いから、効率化と集中力で仕事を定時までに終わらせ、ビールや美味しいもの・温泉などプライベートを大事にする。
定時退社後に上海飯店でビールを飲むのが日課で、基本は事なかれ主義だが根が優しいので他人を助けてしまう。
■ライバル会社「ベイシック・オン」
● 婚約者:諏訪 巧(中丸雄一)
結衣と同じく仕事よりもプライベート大事で家庭的。結衣の理想的な彼氏。
■WEB制作会社「ネットヒーローズ」
結衣の勤務先
● 元婚約者:種田 晃太郎(向井理)
残業・休日出勤も平気な仕事中毒なワーカホリック男だが、異常に仕事が出来て部下からの信頼も厚い。以前、福永の経営する会社に勤めていたが転職してきた。
● ブラック上司:福永 清次(ユースケ・サンタマリア)
転職してきて結衣の新しいチームの部長となったブラック上司。職場を振り回す。
● 先輩社員:賤ケ岳(しずがたけ)八重(内田有紀)
双子を出産後わずか8週間で復帰した結衣の先輩。仕事に生きるスーパーワーキングマザー。
● 結衣の同僚:我妻 徹(柄本時生)
要領が悪く仕事ができないトラブルメーカーで、会社に住み着いている。
● やる気ゼロの新人:来栖 泰斗(泉澤祐希)
結衣が教育係として面倒をみる新人。「辞めたい」が口癖。
● 融通が利かない同僚:三谷 佳菜子(シシド・カフカ)
仕事を休まない皆勤賞女。真面目過ぎて融通が利かない。
■「上海飯店」
結衣が会社を定時であがった後に直行する行きつけの店
● 店主:王 丹(江口のりこ)
● 常連客:戸塚 学(梶原善)
■結衣に様々な情報を提供する謎の男
● ハンドルネーム<愁>(桜田通)
晃太郎の弟で引きこもり
■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ前半
■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ前半1 晃太郎と福永
■結衣の元婚約者・晃太郎
種田晃太郎は結衣の元婚約者で、別れる直前に福永が経営していた会社から結衣と同じ「ネットヒーローズ」に転職が決まった。
晃太郎は残業で休日も返上する体育会系で、前のプロジェクトでは最優秀賞をもらったワーカーホリックだ。最近部署異動があり晃太郎と結衣は上司と部下になってしまった。
交際中、晃太郎は会社に泊まりこみで婚約後も滅多に帰ってこず何度もケンカしていた。
そして2年前、結婚話を進めていたころ晃太郎と破局した。両家の顔合わせの日、予約したレストランに晃太郎は来なかった。
結衣が自宅マンションに行くと、晃太郎は3日連続徹夜して着替えに帰ったところ意識を失ってソファでぐったりしていた。結衣が「結婚と仕事どっちが大事?」と聞くと、怒って「仕事が大事」と晃太郎は答えて破局した。
■新部長の福永の無謀な案件『星印工場』
新部長の福永は、晃太郎が自分の会社をやめたあと会社を売却し、同業退社を転々としてるうちに「ネットヒーローズ」にヘッドハンティングされた元経営者。
福永の最初の案件『星印工場株式会社』は福永が社長時代の得意先。有名な衣料雑貨メーカーで、シンプルデザインで品質も良く近年急成長。先月似たような業態のメーカー『幸せのハンカチ』を吸収合併すると決まり、Webサイトの大幅リニューアルを依頼してきた。納期は4か月後だが予算が少なすぎて無謀な案件だ。
社長時代、福永は得意先からどうにかしてくれと言われると断れない性格で、無謀な案件ばかり請負っていた。
晃太郎は将来性を感じなかったが、大学で肩を壊してプロ入りを諦めたとき拾ってくれた恩があったから誰より多く案件をこなして頑張った。しかし逆にそれが仇になり、晃太郎が辞めたあとは社員はろくに休みを取れず、業績は下がる一方。納期も品質も守れず会社は一気に信用を失った。
だから晃太郎は自分のせいで福永の会社がつぶれたと思っている。そして今、福永が「ネットヒーローズ」の新部長となったので、今の仕事に慣れるまで並走するのが役割だと思ってる。
結衣は、晃太郎が福永の会社をやめて「ネットヒーローズ」に転職した理由を知らなかった。
■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ前半2 仕事命の皆勤賞女・三谷佳菜子(シシド・カフカ)
■三谷が来栖の有給を批判
三谷は結衣の同い年で仕事命の皆勤賞女。結衣が新人教育中の来栖が誕生日を理由を有給休暇をとったことを、結衣に追求するが、定時になったので結衣は逃げるようにさっさと帰る。
晃太郎が元婚約者だと三谷にバレたら定時に帰りずらくなる。
■三谷が風邪でゴホゴホ咳
晃太郎は結衣を『星印工場』のチーフにしたくて見積書作成を指示するが、定時間際だったので結衣は帰り、晃太郎はやむを得ず三谷と吾妻にやらせた。
翌日、三谷は残業したせいで風邪を引き咳が止まらない。来栖は三谷から「始業30分前に来い」と強制され会社を辞めたくなったが、教育係の結衣の評価に響くから結衣のため我慢してくれた。
■三谷はチーフになりたい
『星印工場』についての会議で結衣は、相手の希望に合わせて予算が低すぎて倍の人数が必要な無謀な案件だと指摘した。就業時間内で済ませるため外注するのが通常だが、この見積もりでは外注できない。
チーフになって出世したい三谷はゴホゴホ咳をしながら、納期4か月間メンバー全員が有休なし・休日出勤・毎日残業を提案し「仕事は死ぬ気でやらなきゃいけない、無理をして頑張らないといけない」と主張。
さらにアドレナリン依存症の晃太郎が「死ぬ気でやれば脳内麻薬が出て充実した気持ちになる」と言い出し、チーフをやりたがらない結衣の熱意のない態度を責める。そして来栖は三谷がチーフになったら会社を辞めると言い出す。
■結衣の婚約者・巧
その夜、結衣は巧とレストランで食事。
巧は結衣の現在の婚約者で、来年夏には入籍予定だ。
結衣が担当した企業サイトを巧の勤務先「ベイシック」が引き継ぐことになり、営業担当の巧と打ち合わせするうちに親しくなり、1年前から交際。
巧も残業しないタイプだから気が合う、ただしその理由は趣味のアウトドアに時間を割きたいからだが。32才で実家暮らしなのも、親の車を借りたりアウトドアグッズを置くのに便利だから。
■晃太郎の弟・愁
『愁』は晃太郎の9才年下の弟のアカウントネームだ。本名は種田柊。社会人2年目で会社を辞めて以来、2年間部屋に引きこもっている。結衣は時々、ポケットマネーを払って仕事に必要な情報集めを手伝ってもらっている。情報は正確で丁寧で仕事ぶりが評価できる。今回は【福永の情報】を依頼した。
福永は会社を売却したと言っていたが実際は、晃太郎が辞めたあと社員がバタバタ辞めて潰れそうになり、知人の会社に吸収してもらったというのが真相だった。
■インパール作戦
テレビでは太平洋戦争でもっとも無謀といわれたインパール作戦を放送していた。敵連合軍の拠点インパールを攻略するための作戦で、無理を重ねた結果3万人以上の日本兵が死んで敗退した。
10万人の兵士にビルマとインドの国境の山々を超えて行軍させるのに、食料や武器の輸送力を必要の10分の一しか確保できなかった。異議を唱えた小畑信良少将は消極的だとして更迭された。
無謀な作戦をたてた牟田口廉也司令官は、有給なき作戦を唱える三谷と同じだ。
■三谷が必死になる理由ネタバレ■
三谷がチーフになったら、定時が帰ることを許さないし、来栖も辞めるかもしれない。三谷は2年前の晃太郎と同じ姿になるかも。病院に行かずまた残業したので、翌日は額に冷えピタを貼っていた。咳は止まったが高熱が出て汗びっしょり。
三谷は必死になる理由を泣きながら結衣に告白した。氷河期世代なので、いつクビになるか不安だから、真面目だけが取り柄だから、休むのが怖かったのだ。
結衣は「父の遺影です」とバブル期のサラリーマンの写真を見せ、定時に帰る理由は父の過労死だと思わせた。(本当は死んでなくて今も元気。遺影を早く準備すると長生きするからという過労死防止の祈願で実家のテレビの上に置いてあった)
結衣は三谷に「美点がいつか花咲くから、無理せずちゃんと休んでほしい」と伝えると、三谷は病院へ行った。
結衣はチーフを引き受けた。でも定時には帰る。仕事に命を懸けてしまう危険な人達に会社を牛耳られないため、チーム全員を毎日定時に帰らせると決意した。
■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ前半3 産休明けのワーキングマザー賤ケ岳(しずがたけ)八重(内田有紀)
■賤ケ岳は産休明けのワーキングマザー
結衣は『来年結婚➝33才で長女出産➝3年育児休暇➝36才で長男出産➝3年育児休暇➝子育てが楽になるまで時短勤務』という今後10年のキャリアプランを提出して、晃太郎から「出世欲がない」と怒られる。
そんななか賤ケ岳八重が産休から復帰した。結衣を新人教育してくれた2才年上の先輩で、2年前の結婚破談の際はさんざん付き合ってもらった恩人。
産休は8週間で育休は最長3年とれるはずだが、双子を出産から僅か1か月半の復帰に結衣は驚く。その理由は、旦那に育休をとらせて結婚出産してもバリバリやれると証明し、10年後の役員を目指すことだった。
■『星印工場』の担当・牛松翔
『星印工場』の担当者・牛松翔との打ち合わせで要望定義しようとすると、牛松なんと既に福永が出した概算3500万円で発注したことにしていた。福永と前任者からの慣例だった。
そこで結衣が「3500万円でできる範囲になる」と話すと晃太郎が「検討しますが希望に添えるかはわからない」と口を挟み、結衣が「見積もり作成に2週間かかる」と言うと「死ぬ気でやれば3日でできる」と晃太郎は福永をサポートした。
結衣は、こんな無謀な案件は他社は引き受けないから、残業しない前提で追加予算を出す考え。晃太郎も、自分だけがサポートすると福永は変わらないから、結衣のような極端なタイプがいたほうがショック療法になると考えた。
一方『愁』は福永の元社員のSNSの過去ログを探り、福永がとにかく顧客の言いなりで、慈善事業のような金額で請けていたと知る。元部下たちの恨みつらみを読んでるうちに『愁』体調を崩してしまう。『愁』が過呼吸を発症し救急車で搬送されると、晃太郎は結衣に「弟に2度と何もさせるな」とくぎを刺した。
■巧の両親に会う
結衣と巧とレストランでダイヤの指輪をプレゼントされるが、偶然福永が現れ巧と結婚することがバレて、晃太郎にも伝わった。晃太郎と巧はコンペで面識がある。
後日、巧の両親に初めて挨拶。諏訪家は大きな車庫のある一戸建てで、食器はブランドもの。母親の料理はおいしく父親は温和で居心地がいい。巧の母親は、息子は家事が万能でローストビーフが絶品とほめる。よく家事を手伝う旦那に似たのかなと親ばかぶり。
晃太郎は結衣に専業主婦を求めたが、巧は逆で、働く女性と結婚したかった。家事も育児も分担する考えだ。しかし巧の母親はこっそり結衣に話しかけ、巧に家事をさせたら趣味の時間がなくなるから、実家と同じレベルの生活をさせてほしいと家事分担を否定する。シャツは毎晩アイロンがけ、週末にはケーキを手作りも求めてきた。
■賤ケ岳が必死になる理由ネタバレ
夏に入ったばかりの執行役員・丸杉宏司が、女性躍進プロジェクトをやるので産休からすぐ復帰した賤ケ岳を褒めた。
丸杉にセクハラ発言されても媚を売る賤ケ岳を結衣が問い詰めると、必死になる理由を告白した。
賤ケ岳は産休から戻ったら席がないのでは?とずっと不安だった。敵は男だけでなく「産休やめろ・産休明けにはお菓子配って謝罪しないとフォローしない」と言ってきた転職組の三谷もだ。男は子供の有無関係なく役員になるのに、悔しい。媚びを売っても役員になりたい。
結衣は何を言われても堂々してる先輩に憧れていたが、賤ケ岳は「現実はそんなに甘くない」と言い切った。
■「残業できます」アピール
晃太郎が手伝ったから見積書作成は本当に3日で終わったが、やっぱり予算オーバーで、リニューアルの範囲を減らすか、追加予算をもらわないと赤字は確実だから5000万円で見積もった。
三谷・賤ケ岳・吾妻はみな現実的に実働可能な時間を考えず「残業できます」アピールがスゴイ。残業しなくないのは結衣と来栖だけ。
三谷は結衣の真似して残業しないで帰ったら、やることなくて暇だったなんて言う始末。
賤ケ岳は社内報で『超高速復帰!我が社にスーパーワーキングマザー誕生!』のタイトルでインタビューを受けた。
■無謀な見積もりが社内審査を通ってしまった
福永は5000万円の見積もりを下げたいが結衣は断る。『星印工場』は他社にも声をかけたがどこも請けない。
福永は、外注に出さず社内で残業すれば安くできると言うが、残業前提はダメだし、少しの残業では到底間に合わない無謀だと結衣は反論する。晃太郎も結衣を援護して「ネットヒーローズ」のやり方を説明して、結衣が驚くほど猛烈に福永を説得する。
ところがそこへチーフの座を狙う賤ケ岳が福永への点数稼ぎで「諦めるのは早い!」なんて言うもんだから福永は喜んでしまい、3500万円の無謀な見積もりを一旦、社内審査に出すことになってしまった。
結果、なんと審査を通ってしまった。新役員の丸杉が賤ケ岳の復帰後の活躍を華やかに語りたいから、横槍を入れて他の役員を説き伏せたのだ。『愁』によると丸杉は部下を利用して派手な実績を作って別会社に売り込み業界を渡り歩いていた。
状況がインパール作戦と同じだ。大本営内でも当初は反対されていたのに、戦況を打破するため幻想に近い期待を抱き始め、誰も反対できない空気が出来上がっていったのだ。
三谷は「厳しい戦いですが必ず勝利しましょう」「全員休まずやればできる!」とみなを鼓舞し、結衣はチーフを降りず自分だけでも最後まで反対して全員定時に帰すと決心した。
■賤ケ岳の本音ネタバレ 子供が心配
賤ケ岳は双子が高熱を出したが病院に連れていくよう旦那に任せて仕事を続けた。そこで結衣は上海飯店の王丹を病院に行かせて、旦那に近づいて不倫と誤解する写真をとって匿名でわざと賤ケ岳に送り、すぐ賤ケ岳にバレる。
結衣は自分の母親のことを話した。
父親は結衣が熱を出しても会社から帰ってこず、小学4年生の頃、肺炎で入院した時はさすがに帰ってきたが、仕事を中断させられて不機嫌で「お前の管理だ悪いせいだ」と母親を責めた。
退院して数日後、母親は「マヨネーズを買ってくる」と言って失踪。タンスの引き出しの年賀状には知らない男の名前がいくつもあり結衣は不安になった。翌朝、母親はかえってきたが妙にスッキリした顔だった。
結衣は賤ケ岳に、結婚式で言う言葉「人生には3つの坂がある、上り坂・下り坂・そしてまさか」を例に出し、「昭和の男の真似してどうするんですか?」「子供がいるから残業できないと堂々と言って、後で巻き返すと豪快に笑う先輩なら、好きだし応援する」「家庭を大事にしても仕事はできると一緒に証明しましょう」「育休6年とっても役員になるぞ、おー!」と説得すると、賤ケ岳は本当は双子が心配だったと本音を明かした。
★以上、ドラマ「わたし定時で帰ります」の原作あらすじネタバレ前半でした。
後半では
■4 会社に住み着く非効率男 我妻徹(柄本時生)
■5 期待の新人 来栖泰斗(泉澤祐希)
■6 仕事が大好きな人 種田晃太郎(向井理)
■7 結末
について原作あらすじネタバレ紹介します。
果たして『星印工場』の案件は無事終わるのか?結衣は残業することになるのか?部長の福永清次(ユースケ・サンタマリア)は、悪気なくブラック発言を連発し続けた結果、どんな結末を迎えるのか?
結衣が巧と予定通り結婚するのか、それとも晃太郎とヨリを戻すのかも注目です。
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