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半沢直樹2(続編)【ロスジェネの逆襲】に登場するIT企業【電脳雑伎集団】の実在モデル企業の会社名をしりたい人も多いと思います。
IT企業同士の買収合戦が描かれる【ロスジェネの逆襲】を読んだ人の感想には、モデル人物や企業がイメージできて感慨深いという声もあります。
【電脳雑伎集団】の実在モデル企業はどうやら世間を騒がせたインデックスホールディングスではないかと思われます。
また【電脳雑伎集団】の平山社長夫妻の実在人物モデルも、インデックスホールディングスの落合夫婦かと思われます。
それぞれどんな会社でどんな人なのか?紹介します。
目次
●半沢直樹2ロスジェネの逆襲【電脳雑伎集団】とは?
「電脳雑伎集団」とは、平山社長が中国雑技団のアクロバティックな演技に感銘を受け、IT分野での超絶技巧を駆使するプロ集団になるべく命名した会社名です。
創業5年目で上場したIT企業で、総合商社を35歳で辞めて起業した平山社長は40才で巨額の利益を得たスター起業家で、今年で50才。
現在アジア進出を視野に事業拡大を目論み、中国進出に伴って東京中央銀行から数百億円の支援を受けています。
●電脳雑伎集団の実在モデル企業はラインデックスホールディングス?
電脳雑伎集団のモデル企業は、落合夫妻によるモバイルコンテンツの雄「インデックスホールディングス」だといわれています。
■インデックスホールディングスとは?
1995年9月に創業後、日商岩井を退社に追い込まれた落合正美が社長に就任。その後、落合正美の部下だった小川善美も入社。
インターネットや携帯のコンテンツ開発をメインに行いました。携帯ユーザーのニーズに答え、いま受けるコンテンツを提供していきます。
そんななか小川善美が開発した、docomoのiモード用占いコンテンツ「恋愛の神様」が1999年に大ヒット!
当時はIT企業というだけで株式公開できたITバブルの真っただ中、2004年にジャスダック上場を果たしました。
楽天・ヤフー・ライブドアの三強が注目されるなか、3が月に2社のペースでM&A(買収・合併)を続け急成長を遂げ、連結売上高は2001年8月期に38億円だったのを6年で34倍の1298億円にぶちあげました。
代表的な買収が2005年、1993年に会社更生法を申請して倒産してナムコの子会社になった老舗映画会社「日活」を買収したことです。
まさに敵なしの勝ち組IT企業でした。
●半沢直樹2ロスジェネの逆襲【電脳雑伎集団の平山社長夫妻】とは?
電脳雑伎集団は、平山社長とその嫁の平山美幸が副社長の創業夫婦が、二人三脚で築いた帝国。絶対君主である平山夫妻に役員さえも反対意見を言えません。
得意な分野で、抜きんでたノウハウを引っ提げて著しく成長し、平山夫婦は上場で巨額の創業者利益を手に入れました。
しかしその後、競争激化で本業の収益は悪化・・・。新たな収益を求めて設立した様々な会社に個人資産まで投入したが、多くはほぼ未回収のまま、つぎつぎ儲け話に乗って投資しましたが、底が抜けたバケツに水を入れるような馬鹿げたものでした。
● 平山社長はどんな人?
平山社長は創業5年目で上場して40才で巨額の利益を得たスター起業家で今年で50才。
見た目は地味なサラリーマン風で、髪を七三分け、銀縁メガネにスーツ。
強烈にビジネスライクな人で行動基準は損か得しかなく、厳しく冷徹な眼差しをしています。
● 美幸社長はどんな人?
地味なサラリーマン風の旦那に対して、副社長で嫁の美幸はド派手ファッション。
実家は大阪市にある大きな商家で、幼い頃から使用人たちに囲まれて育ちました。
丁稚奉公からのれん分けで商売を初めて成功した父親は、面倒見がいい一方で社員たちにも減私奉公を求める古い考えの人でした。
そんな父親の影響を受けた美幸も「養ってやる」という滅私奉公を社員に求める非情ぶりで、高飛車で高圧的かつヒステリックな性格。
●電脳雑伎集団の平山社長夫妻の実在モデル人物は落合夫妻?
平山社長夫妻の実在モデル人物はインデックスホールディングスの落合夫妻(落合正美と小川善美)だといわれています。
半沢直樹シリーズのロスジェネの逆襲に出てた「平山社長夫妻」のモデルって、やっぱりインなんとかの落なんとか夫婦だったんですかね… https://t.co/tjKSL2ZawP
— RK (@kawauchi_co) November 16, 2016
落合夫妻は日商岩井にいた頃、上司と部下の関係から不倫関係になり、IT業界で有名な不倫カップルになりました。
インデックス創業後、落合正美さんは嫁と離婚後、2007年に小川善美さんと結婚して夫婦経営スタート。
● 旦那の落合正美はどんな人?
腰が低くて丁寧で親しみやすく、誠実でギラギラしてない「いい人」。一方で、経営者としてはシビアで、人との和をうまく利用しました。
慶応大学卒業後、総合商社「日商岩井」に就職。経理を3年やったのち、営業に異動して神戸製鋼所を担当します。
社内で設立した広告会社「POVアソシエイツ」の公募に応募して、落合正美さんが副社長に、小川善美さん本部長となり、新しい発想でチャレンジして売上高50億円まで成長しました。
しかし「POVアソシエイツ」は社長が左遷され社員もクビになったので、落合正美さんはインデックス社長として独立し、才能を発揮して急成長を遂げます。
● 嫁の善美はどんな人?
一橋大学出身の才女で、一途な女性として公私ともに落合正美さんのパートナー。
愛する落合正美さんがインデックス社長に就任後、同社に入社。
1999年、docomoのiモード用に開発した占いコンテンツ「恋愛の神様」を大ヒットさせ頭角を現して34才で副社長に出世。37才で社長になり、落合正美さんが会長となります。
2007年に落合正美さんと結婚しますが、多忙で新婚旅行に行けない2人のために、役員が神父役を務めたりして社内で結婚式を挙げた時は本当にうれしそうだったとか。
結婚後、落合正美さんは女性関係の噂が絶えなかったですが、嫁の善美さんは浮いた話がなく一途で、前妻の子供たちのことを可愛がって尽くす女性でした。
■インデックスホールディングスの粉飾決算事件
インデックスホールディングスはモバイルコンテンツの雄として名をはせるだけでなく、活発にM&Aも行いました。
しかし映画配給会社「日活」の買収をピークに2006年6月に初めての営業減益を計上。その後も業績が下がり続け、2009年には日活を日本テレビに売却し、その2カ月後には振興銀行グループの傘下に入るまでに転落。
その日本振興銀行も2010年に破綻して追い打ちをかけます。インデックスホールディングスは「倒産危険度ランキング」上位の常連となり、取引停止にする企業も増えていきました。
2014年5月28日、落合夫婦(会長と社長)は金融商品取引法違反の容疑で東京地検特捜部に逮捕されました。
裁判で罪が明らかに。
ジャスダック上場廃止を回避するため、実態のない架空売買で利益を水増しし、有価証券報告書の虚偽記載を行い、赤字と債務超過を隠していたんです。
落合夫妻それぞれ懲役3年・執行猶予4年(求刑:懲役3年)の判決が言い渡されました。
半沢の続編、ロスジェネの逆襲のモデルといわれるインデックスの会長、粉飾決算で捕まっちゃった。オチまで一緒。。
— 新倉敬二郎 (@semi4kk) May 28, 2014
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