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秋の日曜ドラマ【危険なビーナス】の原作を読んだあらすじと謎ネタバレ解説します。
【危険なビーナス】は最終回に被害者と犯人が判明するという単純な結末ではなく、いつくものミステリーが絡んで複雑です。
・明人の失踪に関わる犯人は矢神家?
・矢神家の遺産相続とは?
・伯郎の父の絵『寛恕の網』が隠された?
・16年前の母親禎子の死の真相は?
・明人の父・矢神康治の実験治療とは?
・サヴァン症候群とは?ウラムの螺旋とは?
など明人の失踪を軸に、過去と現在、矢神家と手島家と兼岩家、いろいろありすぎる複雑なあらすじなので、途中途中で謎ネタバレ解説もしていきます。
目次
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 過去1父親
■【過去】伯郎の母親と父親・手島一清
看護師の小泉禎子は、盲腸で入院中の売れない画家・手島一清が描いてる静物画を見て「この人才能ある!将来絶対売れる」と確信し、周囲の反対を押し切って結婚したという馴れ初めでした。
ところがいつまで経っても手島一清の絵画はブレイクせず、結婚3年目に伯郎が誕生。
伯郎が2歳のとき、父・手島一清は病気『脳腫瘍』を発症して何度も錯乱状態に苦しみます。母・禎子が生活費と医療費を稼いでる昼間、伯郎は近所の叔母の家に預けられました。
その後、伯郎が5歳のとき手島一清は死亡・・・最後に描いた絵画は静物画でなく幾何学模様の抽象画を描き「わからないものを描いてる」と伯郎に言ってました。
■【過去】母・禎子が矢神康治と再婚
母・禎子は30代半ばになると、医師で金持ちの矢神康治と交際を始め、伯郎が大好きな相撲やディズニーランドに3人で出かけます。
ある日めちゃくちゃデカイ矢神家の屋敷に挨拶に行くと、伯郎は当主の矢神康之介に望みを聞かれ「お母さんがみんなに嫌われなきゃいいなと思います」と答えて合格しますが、同じく子供の勇磨からは「貧乏人が玉の輿に乗った」と馬鹿にされます。
その後、禎子は矢神康治と再婚してマンションに引っ越し、伯郎は転校して「矢神姓」を名乗り苗字に違和感を覚えます。
■【過去】伯郎が矢神康治を嫌いになる
禎子が再婚してすぐ、伯郎は矢神康治が泰鵬大学の医学部で動物実験してるのを偶然見てしまいトラウマを抱えます。猫の頭蓋骨に穴をあけて露出した脳に直接電極を流して反応を探る残酷な実験でした。そのため矢神康治を嫌いカリフラワーを食べられなくなってます。
■【過去】明人の父親・矢神康治
伯郎が9歳になると異父弟・明人が誕生。矢神家待望の直系男子なので勇磨からは「おまえらもう用無しだな」と嫌味を言われます。
当主・矢神康之介は伯郎を無視して後継者になれる孫の明人を溺愛。家庭教師をつけ習い事と帝王学を叩きこみました。おかげで記憶力と空間能力に優れた子供に成長し、小学生ですでに高度なプログラミング技術を独学でマスターする天才少年に。
伯郎は明人と接する時間なく格差も広がり兄弟の実感ありません。
心配した矢神康治から私立中学受験を勧められますが、伯郎は断って公立中学へ。手島姓が大事なので矢神康治の籍に入る養子縁組も断ります。
■【過去】伯郎が父親から自立
伯郎は大学の獣医学部に進学と同時に家を出て、矢神康治の援助に頼らずバイトで学費稼ぎ、手島姓に戻して自立します。
大学2年生のとき彼女ができて肉体関係に夢中になりますが、飽きられて二股かけられてフラれた最悪の結末でした。
中学生の時コンピューター技術で医療を変えると言っていた明人は、大人になると病院を継がずIT関連の道に進み、矢神康治はがっかりするのでした。
● 伯郎の幼少期、矢神康治は動物実験していた
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 過去2母親・禎子
16年前、伯郎が大学4年で明人が中学生の時、母親禎子が死去します。死因は、小泉の実家の風呂場で頭を打って気絶して溺死・・・なぜかお昼の時間帯でしたが家も施錠されてたので警察は事故死と判断。
ただ明人だけは「玄関のカギ。合鍵なんて作ればいいんだ」「用心深い母さんがドアチェーンをかけなかったのも疑問」と母親の死の真相に疑問を抱いてました。母の死以降、伯郎と明人は疎遠となります。
● 伯郎の幼少期、矢神康治は動物実験していた
● 16年前の母親の死に明人は疑問(昼間に風呂。合鍵なんて作ればいい。用心深いのにドアチェーンかけてない。)
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 【過去】池田動物病院
母親禎子の死の翌年、伯郎は居酒屋でバイト中、シシャモが偽物だといちゃもんつけてきた客に「これはカラフトシシャモです」と説明して感心させます。客は池田動物病院の院長・池田幸義で、助手で嫁の貴子は高齢で無理がきかないため、獣医学を専攻してる伯郎を「うちで働いて経験を積め」とスカウト。
伯郎は池田動物病院で獣医として働きますが池田の嫁の貴子が亡くなると、病院を残すため養子になってほしいと頼まれますが、伯郎は手島姓を捨てること躊躇します。
2年前、池田幸義は80歳で脳梗塞で倒れたので、伯郎が院長代理をつとめ、蔭山元美を助手として雇いました。蔭山元美は30代半ばクールビューティーですが、セクハラが原因で転職してきたので、伯郎はセクハラで訴えられるのが怖くて手を出せません。でもスカートの時は脚を見ちゃいます。
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 楓との出会い
ある日、明人の嫁を名乗る謎の美女・楓が伯郎の前に現れ「明人が行方不明なので一緒に探してほしい」
仕事先のシアトルで結婚式をあげたが、矢神康治が末期の膵臓ガンで危篤との連絡を受け、あわてて帰国したものの、お見舞いに行く日に明人が『ミッションがあるので出かけます』とメモを残して行方不明になったそう。
スカートが短くてほどよく肉感的な楓は伯郎のドンピシャなタイプ。矢神家は結婚をまだ知らないのでお見舞いについて来てほしいとせがまれ、まんざらでもない伯郎でした。
■末期ガンの矢神康治をお見舞い
約20年ぶりに訪れた『矢神総合病院』は古いしガラガラで矢神家の衰退を意味してました。当主の矢神康治が危篤なのに看護してるのは妹の波恵一人だけ。
矢神康治は弱弱しい声で伯郎にこう言いました。「明人に、背負わなくていいと・・・」明人に矢神家を無理して背負わなくていいという意味?
遺産相続を話し合う親族会に明人の代理で来るよう波恵から言われた楓は、伯郎についてきてほしいと頼みます。伯郎は矢神家に関わりたくないですが母親禎子の遺品もあるし楓に惹かれてるのでOKします。
楓はヘビは縁起がいいから結婚指輪はスネイクリングなのですが、蛇の交尾は何日も絡み合うを知ってる伯郎は変な想像します。
■楓は矢神家に明人失踪の犯人がいる?
楓は矢神家に明人失踪に関わる犯人がいると疑ってるので、波恵には『明人はシアトルの仕事が多忙で帰国できない』と嘘ついてました。一方、伯郎は明人はモテるから女性関係で揉めてると思ってます。
楓に誘われて明人の高級マンションに行った伯郎は、家賃120万円と広さにビビります。
でも飾ってあった母親禎子の実家の写真の裏に隠してあったカギを発見。母親禎子の死後、矢神康治が管理し、取り壊した証拠に更地の写真が届いてたので不思議です。
また、シンセサイザーの不思議な曲のCDを発見。矢神康治が知的障害がある代わりに天才的な才能を発揮する『サヴァン症候群』の研究をしていて、才能を発揮した音楽や絵画をコレクションしていたのです。初耳でした。
矢神康治が画廊でサヴァン症候群の絵を見て、死んだ作者(手島一清)の嫁・禎子と出会ったという馴れ初めも、初耳でした。
■楓は矢神家に明人失踪の犯人がいると疑う
体型がわかるニットワンピースの楓が「順子叔母さんに会いたい」というので目のやり場に困りながらも伯郎はOKします。
叔母夫婦の家には父親手島一清の絵がすべて保管されてます。もしかしたら『サヴァン症候群』で最後に描いた幾何学模様の絵のことを話しますが、順子は知りませんでした。
● 伯郎の幼少期、矢神康治は動物実験していた
● 16年前の母親の死に明人は疑問(昼間に風呂。合鍵なんて作ればいい。用心深いのにドアチェーンかけてない。)
● 矢神康治の意味不明なセリフ「明人に、背負わなくていいと・・・」
● 矢神家に明人失踪に関わる犯人がいる?
● 明人は更地になったはずの母親禎子の実家のカギを隠し持ってた
● 矢神康治は『サヴァン症候群』の研究をしてた
● 矢神康治と母親禎子は死んだ手島一清の絵画を通じて出会った
● 実父手島一清が描いた最後の絵は行方不明
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 矢神家の親族会
20年前、矢神康之介は死去し、遺言状の内容はこうでした。
『矢神康之介の個人資産はすべて(孫の)矢神明人に譲る』
しかし長男の矢神康治が「子供は等しく相続権があるべき」「小学生の明人に全財産を任せるのは非常識」と異論を唱えました。
また、矢神康之介は医療法人『康親会』の理事長として6つの事業を手掛けていましたが、調べたらみんな経営不振だったので、4つは閉鎖し、残ったのは銀行の支配下に置かれた矢神総合病院と、老人介護施設『矢神園』だけ。
● どっちみち全財産の半分は遺留分として法定相続人が相続すると法律で決まってるので、遺産の半分である不動産を明人が相続し、残り半分の現金は法定相続人である子供6人で6等分して相続する。
● 子供6人のうち後妻の長女の支倉祥子は、現金の代わりに介護施設「矢神園」を遺産として引き取り、旦那の支倉隆司が経営する。
● 明人は小学生なので大人になったら遺産相続する。それまで不動産は矢神康之介の名義のままにしておく。
■相続人
● 明人(康治の息子)
➝遺産の半分である不動産
■亡き前妻の子供2人
● 康治(矢神総合病院の院長)
➝現金を相続
● 波恵(実質的に矢神家を仕切る)
➝現金を相続
■亡き後妻の子供2人
● 牧雄(神経生理学の研究者)
➝現金を相続
● 支倉祥子(実業家・支倉隆司の嫁)
➝現金の代わりに「矢神園」を相続
■養子2人
● 愛人・佐代(財産目当てで養子になった)
➝現金を相続
● 勇麿(佐代の子供。青年実業家)
➝現金を相続
こうして20年前、矢神家の遺産相続がされましたが、矢神康之介がコレクションしていた美術品や骨董品は、遺産相続がこれ以上複雑になるとややこしくなって揉めるのも困るから、康治と波恵の秘密にして、波恵が管理しました。
現在、長男の矢神康治が死ぬ前に、矢神康之介の美術品や骨董品コレクションを整理して、現金化できるものは現金化して子供6人で相続しようと、矢神家の管理を任されてる波恵が親族会を開きました。
バブル期に投資目的でいろいろ買いあさったようで、300万円はしそうな古伊万里など、コレクションを現金化したら1億円くらいになりそうです。
矢神康治の所有物も整理すると『サヴァン症候群』の患者が描いたらしき絵画があったので伯郎はスマホで撮影。しかし手島一清の遺作『寛恕の綱』は見当たらずアルバムからも写真が剥がされてて誰かが隠してるようです。
禎子の遺品も少なすぎるし、佐代が伯郎に耳元で「気をつけたほうがいいですよ。禎子さんの遺品がそれで全てとは限らない」と忠告して不思議でした。
一方、姪っ子の百合華は、明人のタイプじゃないから怪しいと楓を疑います。
そんな楓は「明人の意向で20年前の遺産相続に不正があったか確認したい。不正分は直ちに返還を要求する」と矢神家に嘘をついてわざと挑発。失踪に関わってる犯人が動き出すよう仕向けます。
すると楓はを勇麿からディナーに誘われ、篭絡すれば内情を知るチャンスなので伯郎の嫉妬を他所にOKします。結果、勇麿は明人が禎子から高価なものを譲り受けたと思ってることが判明しました。
【矢神康治の研究の謎】
● 伯郎の幼少期、矢神康治は動物実験していた
● 矢神康治は『サヴァン症候群』の研究をしてた
● 矢神康治の意味不明なセリフ「明人に、背負わなくていいと・・・」
【手島一清の最後の絵『寛恕の網』の謎】
● 矢神康治と母親禎子は死んだ手島一清の絵画を通じて出会った
● 実父手島一清が描いた最後の絵は行方不明。矢神家にもない
【母親の死に関する謎】
● 16年前の母親の死に明人は疑問(昼間に風呂。合鍵なんて作ればいい。用心深いのにドアチェーンかけてない。)
● 明人は更地になったはずの母親禎子の実家のカギを隠し持ってた
【明人の失踪の謎】
● 矢神家に明人失踪に関わる犯人がいる?
● 楓の正体を親戚が疑う
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 母親禎子の実家
矢神家から引き取った禎子の遺品を見た叔母順子は、実家のアルバムがないし、少ななすぎておかしく思い、小泉の実家が禎子名義なら伯郎に相続権があるから、更地になったはずの実家の現状を確かめたほうがいいと伯郎威にアドバイスします。
矢神家で撮った『サヴァン症候群』の絵を見た叔父の兼岩兼三は、手描きでは書けない『フラクタル図形』の一種だと言いますが、『寛恕の網』がフラクタル図形かどうかはわからないと言います。
その夜、勇磨とディナーに言った楓に激しく嫉妬した伯郎ですが、切り替えて2人で小泉の実家に行くと・・・
更地のはずが家が残っていました!
矢神康治はなぜ更地にした写真を偽造してまで嘘を?
明人の家に隠されてたカギで中に入ると、掃除が行き届いてて電気も通ってました。禎子の遺品が少なかった理由は実家に遺品がそのまま残っていたからだと納得。ただ天井裏も調べたけど『寛恕の網』は見つからず。
実家の管理は、矢神康治が近所のイモトおじさんに依頼してました。明人も何度か来てることが判明して謎が深まります。
再び矢神総合病院に入院中の矢神康治に会いにいき、なぜ実家の取り壊し偽装をしたのか尋ねると「明人、恨むな・・・」という意味不明な答えでした。禎子を殺した犯人を恨むなってこと?
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 佐代の正体
実家のアルバムの若い頃の禎子と佐代の2ショットに気付いた伯郎は、銀座のクラブ『CURIOUS』で『室井小夜子』としてママを務める、故・矢神康之介の愛人・佐代に会い、2人は高校の同級生で仲良しだと判明。さらに・・・
矢神康治と母親禎子は死んだ手島一清の絵画を通じて出会ったという馴れ初めは作り話でした。
手島一清が脳腫瘍で苦しんでると禎子から聞いた佐代は、脳に電気を流して痛みと精神病を治す研究をしてた矢神康治を紹介して2人は出会いました。
こうして特殊な実験治療を受けた手島一清は症状が改善しますが、同時に今までと明らかに異なるタイプの絵を描くようになります。その後、快方にむかっていたのに急に悪化して死亡。
矢神康治は責任を感じて実験をやめ、その後、母親禎子と再婚したというのが本当の馴れ初めでした。隠してた理由は、不倫を疑われるし、治療が正式に認められてない実験治療だったからです。
また、禎子は相続に消極的で「すでに貴重なものを康治から貰ってる」と言っていたそうです。
さらに佐代は正体を告白。
佐代の目的は矢神家を乗っ取ること。遺産を子供全員に分散するつもりだった矢神康之介に『明人にすべて相続する』という遺言書を書かせ、全財産を一カ所にまとめて奪うチャンスを今も待ってるのでした。
そんな佐代は楓の正体が本当にCAなのか?只者には見えないと疑っています。
【矢神康治の研究の謎】
● 伯郎の幼少期、矢神康治は動物実験していた
● 矢神康治は『サヴァン症候群』の研究をしてた
● 矢神康治の意味不明なセリフ「明人に、背負わなくていいと・・・」「明人、恨むな・・・」
【手島一清の最後の絵『寛恕の網』の謎】
● 実父手島一清が描いた最後の絵は行方不明。矢神家にもない
● 母親禎子は同級生の佐代の紹介で矢神康治と出会い、脳に電気を流す実験治療を受けて手島一清は改善したが、突然悪化して死んだ
【母親の死に関する謎】
● 16年前の母親の死に明人は疑問(昼間に風呂。合鍵なんて作ればいい。用心深いのにドアチェーンかけてない。)
● 明人は更地になったはずの母親禎子の実家のカギを隠し持ってた
● 母親禎子の実家は取り壊されず残っていた
● 矢神康治はなぜ更地にした写真を偽造してまで嘘を?
【明人の失踪の謎】
● 矢神家に明人失踪に関わる犯人がいる?
● 楓の正体を親戚が疑う
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 矢神康治の研究内容
フラクタル図形を描いていた『サヴァン症候群』の患者・伊勢藤治郎の遺族、仁村香奈子が書いたブログを楓が発見したので、伯郎がメールでやりとりして横浜へ会いに行く。
30年前、伊勢藤治郎は交通事故がきっかけで幾何学模様が頭に浮かぶようになり、病院に相談したのを聞きつけた矢神康治から『フラクタル図形』を描く『サヴァン症候群』だと判明し、特殊治療を受けましたが4年後に死去し、絵は矢神康治が引き取っていました。
脳腫瘍による錯乱を防止するためにやった電機刺激治療が『後天性サヴァン症候群』という思わぬ副作用を産んでいたのです。人為的に天才脳を作り出すことができるとしたら画期的な発見ですが、死なせた罪の意識で実験をやめ発表もしてません。
もし研究記録が残ってたら大きな価値があります。
もうこの時点で伯郎は楓を好きだと自覚。キスしてほしいですが実現されず。
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 勇磨と手を組む
楓は勇磨とまた食事に行ったきり連絡取れないので嫉妬と不安で眠れず、診察中に居眠りしたら、楓を好きなことを助手の蔭山元美にすべて見透かされたので、明人が失踪中だと明かしますが「弟が見つからなきゃいいと思ってる?そんなこと期待しちゃいけないと自分に言い聞かせてる」と言われ図星でした。
やっと連絡取れた楓は勇麿を連れてきました。
勇麿は独自の調査で明人がシアトルにいないことを突き止めたので、嘘がバレた楓は全部白状してしまったのでした。こうして伯郎は恋のライバルを仲間にする羽目に。
勇麿の目的は、ノーベル賞に匹敵する『後天性サヴァン症候群の研究報告』を利用してビジネスで儲けることです。
【矢神康治の研究の謎】
● 伯郎の幼少期、矢神康治は動物実験していた
● 矢神康治が研究していた『サヴァン症候群』は脳に電気を流す実験治療の副作用だった
● 矢神康治の意味不明なセリフ「明人に、背負わなくていいと・・・」「明人、恨むな・・・」
● 『後天性サヴァン症候群の研究報告』が犯人の狙い?
【手島一清の最後の絵『寛恕の網』の謎】
● 実父手島一清が描いた最後の絵は行方不明。矢神家にもない
● 母親禎子は同級生の佐代の紹介で矢神康治と出会い、脳に電気を流す実験治療を受けて手島一清は改善したが、突然悪化して死んだ
【母親の死に関する謎】
● 16年前の母親の死に明人は疑問(昼間に風呂。合鍵なんて作ればいい。用心深いのにドアチェーンかけてない。)
● 明人は更地になったはずの母親禎子の実家のカギを隠し持ってた
● 矢神康治はなぜ禎子実家を更地にした写真を偽造してまで嘘を?
【明人の失踪の謎】
● 矢神家に明人失踪に関わる犯人がいる?
● 楓の正体を親戚が疑う
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 最終回『寛恕の網』と母親の死の真相
伯郎・楓・勇磨の3人は、矢神康治の共同研究者だった変人牧雄のアパートを訪ねますが、そこには『後天性サヴァン症候群の研究報告』はなく牧雄も探してるけど見つかってないのでした。
矢神家・叔母順子の家・牧雄の家のどこにもない!となると残るは禎子の実家が怪しい!伯郎は楓を誘って2人で行きたいですが、楓と勇磨が会ってるの見て嫉妬でキレながらも仕方なく3人で行きます。
伯郎は楓を乗せた車内で告白しちゃいますが楓は「その続きを聴くのは今ではないと思いますので」とかわします。
2日ぶり来た禎子の実家の中を3人で手分けして探し回ると、『後天性サヴァン症候群の研究資料』を勇麿が天井裏で発見!もう朝の4時だったので勇麿は先に帰りました。
しかし2日前に天井裏を調べた時は何もなかったことが引っ掛かった伯郎はピンときて、楓と2人で引き返します。するとなんと・・・
家の電気がついてる!中にいたのは叔父の兼岩兼三でした!
30年以上前昔、手島一清が電気治療を受けて発作が治まった代わりに、頭に変な図形が浮かび、それは、数学の『ウラムの螺旋』と呼ばれる、無限にある素数を螺旋状に並べる分布図と同じでした。作品名『寛恕の綱』は人間業とは思えない恐ろしいほどに精緻な図形で、一清は人間が立ち入ってはいけない領域に足を踏み入れてると不安でした。
『寛恕の綱』は素数とは何かという数学界最大の謎を解き明かす心理が描かれており、数学界最大の難問リーマン予想も決着がつくかもしれない物凄い価値があります。
しかし手島一清が死んだあと絵も消え、手島一清が処分したと思って諦めました。
それから数年後、明人が禎子のアルバムから剥がした『寛恕の綱』の写真の日付が死去よりずっとあとだったので、絵が実家に隠してあると確信し、こっそり実家に何度か忍び込んで絵を探しました。
16年前のある日、不審に思った禎子にバレました。
手島一清から絵の処分を任された禎子は処分できず家に隠していたんです。禎子が通報しようとしたので揉み合いになり、禎子は頭を打って気絶。意識ないうちにお風呂で溺死させ事故死を偽装しました。
矢神家に疑いがかかること期待して、研究資料を盗みました。
そして現在、伯郎と順子の会話を盗み聞きして実家が残ってると知り、家捜しされたら困るから先回りして到着して、見つかりやすい場所に研究資料を置き、3人が帰るまで物陰に隠れてました。
矢神康治が病床で言った「明人に、背負わなくていい・・・」の意味は、『寛恕の綱』(人間が描いてはいけない『ウラムの螺旋』)のことでした。「明人、恨むな・・・」は「明人、ウラムの螺旋を背負わなくていい」と言いたかったんですね。
叔父兼三は自白したあと放火して家ととも死のうとしますが、伯郎と楓が救い出して逮捕。
伯郎は仏間の襖から『寛恕の綱』を見つけますが間に合わず燃えてしまいます。火事に巻まれそうになった伯郎を助けたのは、なんと明人でした。※勇麿のベンツに乗ってたから。
このあと伯郎は明人から、楓の正体が潜入捜査官だとネタバレくらうのでした。
【危険なビーナスの原作】あらすじと謎ネタバレ 明人失踪の犯人と楓の正体
ある日、警視庁サイバー犯罪対策課が、ネットで『コーディネーター』を名乗る犯人が『矢神明人を拉致・監禁する実行犯』を成果報酬100万円で募集してるのを発見。イタズラにしては手が込んでるため、警察が実行犯に応募して犯人を特定する潜入捜査することにしました。
父・康治の危篤の知らせをうけシアトルから緊急帰国した明人を空港で待ち伏せして事情を話して協力を求め、拉致・監禁を自作自演しました。
明人は犯人の心当たりは、父の危篤と帰国を知ってる矢神家の人間、かつ母・禎子の死とも関係がある人間だったので、楓は明人の嫁になりきって犯人を探っていたのでした。
つまり楓の正体ネタバレは、明人を拉致・監禁しようとした犯人を特定するための潜入捜査官でした!
楓は捜査を進めるため
● 禎子の実家が残ってること
● 義父・矢神康治がサヴァン症候群の研究をしていたこと
● 実父・手島一清は後天性サヴァン症候群だったこと
など伯郎が気付くように導いていたのでした。
制服姿の楓を見た伯郎は「えーー!」とリアクション。
【危険なビーナスの原作】★謎と伏線ネタバレまとめ★
【矢神康治の研究の謎】
● 伯郎が幼少期に見た動物実験は、脳に電気を流す実験治療
● 『後天性サヴァン症候群』は実験治療の副作用だった
● 意味不明なセリフ「明人に、背負わなくていいと・・・」「明人、恨むな・・・」の意味は、『ウラムの螺旋』=『寛恕の網』を背負わなくていいという意味
【手島一清の最後の絵『寛恕の網』の謎】
● 母親禎子は同級生の佐代の紹介で矢神康治と出会い、脳に電気を流す実験治療を受けて手島一清は改善したが、突然悪化して死んだ
● 最後の絵『寛恕の網』は禎子が実家に隠していた
【母親の死に関する謎】
● 矢神康治は禎子の実家を更地偽造した理由は、『寛恕の網』を隠すため
● 明人が実家のカギを持ってた理由は、母親の死の真相を探っていたから
● 16年前の母親の死の真相は、『寛恕の網』が欲しくて実家に忍び込んだ兼岩兼三を通報しようとして殺された
【明人の失踪の謎】
● 矢神家に明人失踪に関わる犯人がいる?➝いない。拉致実行犯を募った犯人を特定するための明人と警察の自作自演
● 楓の正体を親戚が疑う➝潜入捜査官だった
【危険なビーナスの原作】楓と伯郎の恋の結末は?
事件解決後、楓はミニブタを買って、かかりつけの獣医を見つけておこうという口実で伯郎の動物病院を訪れます。
過去最高に短いミニスカートで伯郎をドキっとさせたうえで
「こらから長ーい付き合いになると思います。よろしくね、伯ちゃん」
原作はここで終わりです。
恋の結末はドラマではどう描かれるか楽しみです!キスするかも?
まとめ
ドラマ【危険なビーナス】の原作から、あらすじと謎ネタバレを紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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