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中村倫也さん主演映画【水曜日が消えた】が公開されるので、原作小説を読んだあらすじネタバレを紹介します。
【水曜日が消えた】の原作は、小説ではなく映画ノベライズとなります。
あらすじは、曜日ごとに人格が変わる病気『周期性人格障害』の青年が主人公。【僕】が生きる火曜日は図書館も飲食店も休みで退屈。そんなある日、目覚めたらそこは水曜日だった・・・水曜日が消えた。
結末ネタバレは病気の原因が判明し、図書館で出会った端野さん、いつもかまってくれる一ノ瀬はどうなるのか?
目次
映画【水曜日が消えた】原作あらすじネタバレ 【僕(中村倫也)】について
僕は『周期性人格障害』という人格7人を持つ病気で、曜日ごとに人格が切り替わる。意思疎通は付箋で伝えるルールで、特定の相手には宛先(曜日)を書く。
こちらが人格7人の一覧と付箋の色。
● 月曜日(赤)・・・音楽が趣味でウッドベースを弾いてる。報告書はフォーマット通りの品行方正で全て嘘。女性を家に連れ込むなど一番がタチが悪い。
● 火曜日(青)・・・【僕】趣味なし。仕事は海外の資料を見て想像して旅行ブログを書くゴーストライター。
● 水曜日(黒)・・・サッカーが得意なスポーツマンでシャカシャカ系のトレーニングウェア。報告書はトレーニング記録ばかりで仕事は時々インストラクター。
● 木曜日(茶)・・・絵を描くことが好き。仕事は雑誌に載せるイラストを描いてる。
● 金曜日(緑)・・・園芸に凝ってて1階の和室は植物園。報告書は植物の成長記録で、仕事はたまにしてるが内容は不明。
● 土曜日(紫)・・・ゲーム好き。報告書はオンラインゲームのプレイ記録で凄腕。性格はマイペース。仕事はスマホのアプリゲーム開発。
● 日曜日(黄)・・・釣りの名手で魚に詳しい。報告書は魚拓を和紙で綴じている。
毎日、薬を朝晩決められた時間に飲み、24時までに寝て体内時計の調整を行う。1日の終わりに報告書を書き、主治医の安藤先生に提出する。
両親は幼少期に交通事故で死亡した。自宅は一軒家で土地狭いが気鋭の建築士だった父親が設計したため部屋が多い。あちこちに病院が用意した監察用カメラが設置され、映像は定期的に回収される。
屋根裏部屋は広く7つに分けられたスペースにそれぞれの机があり、他の曜日がどんな日々を送ってるか感じとれるから【僕】は嫌い。
仕事はやる必要ないが、自分の情報を研究材料として提供する引き換えに病院から補助金を受け取っている。亡き父親の遺産とあわせれば生活費は充分立足りる。
映画【水曜日が消えた】原作あらすじネタバレ 主治医の安藤先生
この町は有名な医学部を抱える大学と中心としたニュータウンで学術都市を目指してる。
主治医の安藤先生は脳外科の権威で、火曜以外は日本中を飛び回ってるので火曜日の【僕】は通院係。
普通の人間はこんなに他分野で成果を出せないので、脳が7つに分かれてるのはなくフィルター機能が生まれて同じ脳を共有してるというのが安藤先生の仮説。
実際、言語・数学・社会知識などは大前提は7人で共有され、記憶も統一されてるがどれを参照して用いるかは曜日ごとに異なる、コンピューターと同じ仕組み。1人分の脳を先鋭化させてもっとも効率的に使ってるのはレオナルドダヴィンチも同じ症状だったと思われる。
研究室には16年分の報告書ファイルが保管されてるが【僕】は幼少期の記憶はあるが小学校入学時点で途切れてるので通院始めの記憶がない。記憶は2年と4カ月しかない。
フィルター機能を生んだ原因である脳に1本入った傷の理由を知らない。安藤先生も「忘れるということは、つまりは忘れたいことさ」と話さない。
研修で来た新木先生は【僕】のことを学生時代に教科書や安藤先生の論文で知っていた。
映画【水曜日が消えた】原作あらすじネタバレ 5月12日(火)
何年も同じ夢見続けてる。子供の頃、甲高い音が鳴り響くなか落ちてきた鏡に、鳥が一羽映り花びらが降りてくる。視界が歪んで鳥7つに別れ、僕も7人に別れた。
5月12日(火)【僕】が朝起きると【音楽好きの月曜日】が連れ込んだ女性が隣に寝ていて、【僕】が驚いて慌てると女性は赤いピンヒールを投げつけて怒って帰っていった。
この町は学術都市を目指してるので学校と地域が密接し、登校時間には近所の小学校の生徒が演奏したクラシック音楽が大音量で聞こえてくる。火曜日はバッハの『ブランデルブルク協奏曲第6番』だがもう聴き飽きた。
病院の帰り道、どこか行きたくてもみんな定休日。一番行きたいレンガ作りのオシャレな図書館は閉館日。飲食店も定休日が多くつまらない。一週間で一番退屈な曜日が火曜日。
大通りの外れ、曜日ごとに変わる移動販売車は火曜日は「Bakery」で黒縁メガネの男からパンをオマケつきで勧められるが、オマケが多すぎて食べきれないから断って逃げた。
小学校の下校時刻になるとドヴォルザークの『新世界より』第二楽章の『家路』が流れる。【僕】はまるで同じ部屋に閉じ込められてる囚人だ。
帰宅すると安藤先生の「適度な運動を行う」という指示を守るために1人卓球に励む。
【ゲーム好きの土曜日】は6種類ボードゲームを置いて各曜日と勝負してる。1週間に一手ずつの気の長い勝負で【僕】はチェス担当だ。
夕方、時々くる一ノ瀬が家に来た。約3年前にいきなり訪ねてきた同い年の黒髪ショートカット美人。
医療系雑誌の編集者で、医療業界と関わるうちに【僕】の『周期性人格障害』を知り、記者じゃないから記事にはしないが、興味があって他の曜日にも会ってるという。
【僕】は好きなことが特になく「夜は早いし遠くに旅行にも行けない。曜日ごとにキャラも言動も違うから友達もできない」と愚痴るが、一ノ瀬は「幸せになれよ?ちゃんと」明るい声で笑った。
夜は薬を飲んでベッドに入り、枕元に置いた読みかけの本を屋根裏の【僕】の机に戻すのは【スポーツマン水曜日】というお約束。
映画【水曜日が消えた】原作あらすじネタバレ 水曜日に目覚めた!端野さんと出会う
久しぶりに2回連続で夢を見て目覚めた。今日も退屈な火曜日の始まりだ。
意外にも一週間前と部屋は変わりなく、ベッドには誰もいない。本もそのままだった。しかしいつもの火曜日のより早く『ゴミ収集車のアナウンス』が聞こえて慌ててゴミを持ってくが、間に合わず通行人から哀れみの視線を受ける。1人の女性と目が合いニコリと残念でしたねという表情を見た。
よく見るとゴミは『水・土の燃えるゴミ』で、登校時間の音楽はバッハの『ブランデルブルク協奏曲第6番』と違う曲、テレビも『5月13日の水曜日』と言ってる!!
「おかしなことがあったらすぐ連絡する」ルールなので病院に電話しようと思ったが、水曜日の世界を見てみたいので手が止まった。
市民公園に行くと目に映るもの全てがいつもと違う。にぎわってるし図書館が開いていた。本がたくさん並び写真集の棚で読みたい本を探す。
声をかけてくれた女性スタッフ端野(みずの)さんは朝ゴミ捨て場で見た女性で【僕】を覚えてくれていた。海外の窓を扱った写真集3冊を借り、刊行予定の残り3冊を取り寄せにした。
受付には『子供工作室』などイベントのお知らせがあり、テーブルのコーナーに絵本や図鑑が並び壁には色紙を切り抜いて作った文字で『いきもののえほん』と表示されてたが、『い』だけがやけにシンプルで文字の下の紙細工がなかった。
端野さんは【スポーツマン水曜日】と面識があり「水曜ゴミ捨て場で会う時と違いますね」「服がシャカシャカしてない」「今のも似合ってますよ」と言ってくれて、【僕】は端野さん赤いエプロンの制服が似合ってると褒めた。
移動販売車は「本場カリー」と「flower garden」の2台いてカレーが美味しかった。
【僕】を【水曜日】だと思ってる小学生タカキから「サッカーやろう。友達に教えてあげて」と声をかけられ「仕事で使う花を買いに来た」と嘘をつく。花屋の店主は髭とサングラスのごつい男で「何しに来たの?」「花を買いに?ふうん」と言っていた。
帰り道、下校の音楽はヨハンシュトラウスの『美しく青きドナウ』
帰宅後、取り寄せの3冊は金曜日に揃うと固定電話に端野さんから連絡きたので、今度の水曜日5月20日に行くと約束した。
【水曜日】が消えたことを病院が知ったら大量に検査されるから、報告書は【水曜日】の先週の報告書を複写して偽造した。午前に川沿いを走るBコースをランニング、帰宅後は体幹トレーニングというシンプルすぎる内容だった。
映画【水曜日が消えた】原作あらすじネタバレ 5月19日(火)
また夢を見た。3回連続だ。
5月19日(火)朝起きると隣に低い声。女ではなく花屋の男性店主だった!「続きする?」「なんで?あんなに燃えたじゃん」と言うが帰らせた。
鏡を見ると【僕】は女装して化粧もしていた。屋根裏部屋の【月曜日】のスペースには酒を飲んだ形跡があった。店主とバンドも組んでるようだ。
病院に行くとカメラを撮る新木先生がいて落ち着かず平衡感覚検査に普段の倍近くかかった。【魚好きの日曜日】の魚拓がいつもより格段に小さかったため安藤先生は先週何かあったのか?と勘ぐるが【僕】は誤魔化す。特技のない【僕(火曜日)】に安藤先生は「恋人でも作れば?」とアドバイスした。
今日は3時頃に一ノ瀬が来た。花は【水曜日】が買った、本も【水曜日】に頼んで借りたと嘘ついた。安藤先生から「恋人でも作れば?」言われたこと話すとチャレンジを勧められ、どうしても相手が見つからなかったら私が付き合ってもいいよと、「幸せになれよ?ちゃんと」明るい声で笑った。
明日は端野さんの図書館に本を受け取りに行く5月20日(水)だが火曜日から水曜日に行くカギはあるのか?これまでの行動を見返すがわからず、【水曜日】に本を受け取りに行くよう伝言の付箋を書いて、薬を飲んで寝た。
映画【水曜日が消えた】原作あらすじネタバレ 5月20日(水)
同じ夢が4回目。ところが鳥の数が7羽から5羽に減ってた。目覚めたら5月20日(水)だった。
【水曜日】のシャカシャカスポーツウェアを着て図書館へ行き端野さんから本を受け取った。
やけに子供が多く『いきもののえほん』コーナーに集まっていてた。タカキが「兄ちゃん!」と手を挙げたので仕事だと嘘ついたが見抜かれた。PTA懇談会のため2時間目で終わったから『子供工作教室』で動物の貯金箱を作るらしい。兄ちゃんだったら何作る?と聞かれ、とっさに頭に浮かんだ豚と答えた。
端野さんは『いきのののえほん』について「最後の1文字は見つからなかったが助かりました」とお礼を言ってきたが【僕】は意味がわからない。
端野さんはおととい月曜に電話したとき背後の音で【月曜日】が楽器を弾くことに気付いたそう。その時【月曜日】から次に図書館に来たらこう聞いてくれと頼まれていた。
『今は何曜日ですか?』と。
【僕】はその本当の意味が『お前はいったい何曜日だ?』だとわかるから震えた。
慌てて帰宅すると家の前に一ノ瀬がいて「どうやら会えたのはつまらない奴のほうみたいだね」と、キャラの違いで簡単に正体が【僕=火曜日】だとバレた。困ったら耳の後ろをポリポリ掻く癖が確実な証拠。次は二度と起きないかもしれないし安藤先生に言ってないと明かすと「この先少しでも変なことあったらすぐ教えて」
端野さんに惚れてることもバレて、一ノ瀬に背中を押され、図書館に行って勇気を出してデートに誘った。
「今日は遅くなる」とフラれたと思いきや「来週なら仕事終わり空いてる」と!来週の5月27日(水)19時、生まれて初めてのデートの約束できた。デートプランが思い浮かばず一ノ瀬に相談すると水曜日がレディースデーで女性は1000円の駅前のシネコンで映画デート。
一ノ瀬は【水曜日】が仕事してたら無断欠勤になると心配したが、たまにインストラクターやってたが職場は知らない。【水曜日】はいったいどこに行ったのだろう?相談できる相手は知ってそうな【月曜日】で信用していいかわからないが、アンプの裏に『水曜日が消えた』という付箋を貼った。
報告書は何もない普通の水曜日だと偽造した。
映画【水曜日が消えた】原作ネタバレ 5月26日(火)新木先生
5月26日(火)目覚めると火曜日だとわかったのは、隣に人の気配がしたから。ところが女でも男でもなく工事現場の注意喚起用人形でビビる。アンプの裏の付箋は消えていた。
病院は安藤先生が月に1度の多忙の日で新木先生もいないので、観察用カメラの映像DVDを探そうと書類棚を物色したら意識を失い、夢を見たときと似た感覚に陥った。
目覚めると新木先生が【僕】を疑ってるように見えた。症状が悪化する可能性があるため禁止されてるが他の曜日の自分を見たかったと嘘ついた。新木先生曰く『周期性人格障害』とは異常な状態で、人格の入れ替わりから解放されることが安定だという。だがそれは7人じゃなく1人になり僕にとって死ぬことと同じだった。
一ノ瀬と2人で注意喚起用人形を移動販売車の広場の近くの工事現場に戻しに行った。
明日は端野さんとデートの約束だから来週火曜に目覚めるわけにはいかないので、今日は寝ないと決めた。薬を飲むと眠くなるから飲まない。一ノ瀬が朝まで付き合ってくれる。
映画【水曜日が消えた】原作ネタバレ 5月27日(水)端野さんとデート
午前0時をまわり初めてコンビニに入った感動で食べものを買い過ぎた。一ノ瀬の「夜中といえば部屋で観るレンタル映画が鉄板」というアドバイスでレンタルショップでDVD借りて午前2時に帰宅。デートで観る映画は恋愛映画だが一ノ瀬が借りたのはなぜかホラー。男と女が出てきたら大体一緒だと。
なぜ僕にかまうのか理由を聞くと一ノ瀬は「大事にしないとさ、同居人は。同級生と同じだって」
夜7時ついに端野さんと映画デート。
帰り道、楽器を聞かれてウッドベースと答え弾くマネする。曲はペールギュントの『朝』と答えると、仕事始まりの水曜日に流れるから端野さんが嫌いな曲だった。好きで初めた仕事だが思ってものと違ったので嫌になっていたという。
端野さん「あの時はありがとう」
河川敷で風が強くて運んでた掲示物が飛ばされてしまって諦めたが、通りかかった【あなた】は関係ないのに時間かけて一緒に拾ってくれた。『いきのののえほん』の『い』だけ見つからなかったけど。
【あなた】が「いい仕事ですね」と言ってくれたからもう一度仕事を好きになってみようと思えた。
タカキ君も昔は図書館で大暴れして浮いていたのに、【あなた】にサッカーを教えてもらってからは毎日楽しく過ごしてる。
ずっと水曜の朝にすれ違うだけの人かと思っていたら図書館に来てくれた。でもいつもと全然と違う人みたいで面白かった。
【あなた】は【僕】ではなく【水曜日】のことで【僕】は辛くなった。「よかったら他の日も逢えませんか?」と聞かれると、端野さんの声が途切れ途切れになり、全身から冷や汗が噴き出た。触られると【僕】は悲鳴をあげ走って帰った。薬を飲んで24時までに寝るルールを破ったツケが回ってきた?
自宅ドア前に一ノ瀬が待っていて、寝室で倒れこんだ。
映画【水曜日が消えた】原作ネタバレ 6月2日(火)安藤先生捕まる
夢を見た。甲高い音が鳴り響く中、車道に倒れて全身の感覚がない。両親は交通事故で亡くなり僕は巻き込まれていた。ずっと気付かないフリをしていたとわかったが、記憶を失くしてまで目を逸らしたい何かが起きた?
6月2日(火)目覚めるとベッドには女性も男性も人形もなかったが、部屋全体が散らかっていた。着てるTシャツとジーンズが泥で汚れていて灰皿に赤(月曜日)の付箋で『ごめん、あとよろしく』
病院に行くといつもと雰囲気が違った。なんと安藤先生の数年にわたる測定データを修正・改ざんが発覚し、書類はすべて証拠品として押収され先生は調査を受けている。多人格で成果を出せる『周期性人格障害』を再現する方法が見つかった場合の名誉と利益が動機とみられている。
【僕】は新木先生に3週間前から水曜日に起きてること、薬と睡眠を怠った、眩暈を起こして倒れたことを伝えた。新木先生は水曜日に一ノ瀬からの通報で容態急変を知り、金曜日に電話すると来院を断られていたので今日来院して安心していた。
新木先生曰く、フィルターが切り替わらなくなっており病状が進行すれば人格は1人だけになる。治るわけではなくフィルターが強固になるだけで、脳に残ってる他の曜日の人格を参照できず26年分が永遠に消える。治るとはフィルターが無くなることで、変質した細胞を手術で取り除くことができるが、どんな人格になるかはわからない。7人の人格全てを過去の自分として思い出すことができる可能性が高い。
手術同意書にサインを求められるが【僕】は即答できず持ち帰った。
フラフラと帰宅きて屋根裏部屋でうずくまる。手術したら自分がいなくなってしまうかもしれない死刑宣告と同じで怖い。手術せず待っていれば7人のうち1人が残るが何曜日になるかはわからない。どっちもギャンブルだ。
【僕】のせいで消えた【水曜日】の机の引き出しをあけると豚の紙細工を見つけた。【木曜日】のスケッチブックに豚の絵、【金曜日】が作ったジョウロ、【土曜日】が作った豚のゲーム、豚が7人に共通してると気付く。
映画【水曜日が消えた】原作ネタバレ 6月3日(水)端野さんに約束
6月3日(水)【水曜日】の報告書にあったコースを早朝ランニングする。街を抜けると図書館の裏の河川敷に出た。ここは【水曜日】と端野さんが出会った場所。
図書館へ行き、目を伏せる端野さんにデートの失礼を謝罪し、本の返却と一緒に『いきもののほん』の『い』の紙細工を渡した。【水曜日】は『い』をずっと何日もかけて探し続け、やっと見つけたがボロボロだったので代わりにピンクの画用紙で豚の鼻を作ってた。
「アナタのお陰でわかりました。アイツがこれまでどんな風に生きてきたか」「また本、借りに来ます。待っていてください」端野さんは意味がわからない。
図書館を出ると一ノ瀬と会い、手術を受ける決心をするためのやるべきことが見つかったと伝えるが一ノ瀬は元気がない。
帰宅。プレイルームのチェス盤は予想通り【土曜日】は指してない。【月曜日】の財布には日曜日の買い物のレシートが入っていたのを確認。明日は木曜日、僕は一睡もしないで木曜日に行く。
映画【水曜日が消えた】原作ネタバレ 6月4日(木)結末は月曜日と対決
6月4日(木)一ノ瀬に無茶を頼んで手配してもらい、15:00にカフェで安藤先生と再会した。
安藤先生曰く『周期性人格障害』は最初はちょっとしたきっかけで不規則に人格が入れ替わった。そこで薬と睡眠時間でサイクルをコントロールしようとしたら成功して睡眠がスイッチになったが「きっと君自身が望んだもの」。交通事故の日は引っ越しの日で僕は友達と別れるのが嫌でたまらなかった。だから車の中で『このままずっと同じ日が続いてくれればいいのに』と思っていた。
手術を決断するにはあと1人話す相手がいる。安藤先生は【僕】に事故現場から回収された『壊れた豚のキーホルダー』を渡した。7人に共通する豚の正体はコレだった。
安藤先生の改ざんの動機は名誉と利益ではなかった。息子のような存在を手放したくなかったからだった。
夕方。人目につかない街路樹の並ぶ歩行者専用道路に立つ。一方は病院に通じる道、一方は自宅に通じる道。手術同意書を持って病院に向かって歩き出すが、気付くと自宅方向を向いていて、スマホが動画で【月曜日】が「そっちは何曜日?」と質問してきたので【僕】は自分を撮影して「火曜日」だと答える。
気付きのきっかけは新木先生の「7人が1人に絞られようとしてる」発言。【水曜日】が消えたことを【月曜日】が察していたのは同じことが起きたからで、日曜・土曜・金曜という逆方向に進んでいった。だから日曜のレシートがあるし土曜にチェスしてない。【僕】が木曜に来たので2人が同時に存在することになった。
【僕】と【月曜日】は交互に意識が変わるたびに動画を撮影し合って会話する。
しぶとく説得を続けたが手術に反対の【月曜日】は【僕】を転ばせて左右の靴紐を結んで歩けなくした。
手術で脳の傷を除去手すれば7人の意志でフィルターを保つことができると【僕】は結論づけた。統合も選抜もなく7人が7人のまま生きていける。
【水曜日】を端野に逢わせてやりたい
【木曜日】にもっと絵を描かせてあげたい
【金曜日】の植物で家がどうなっていくか見たい
【土曜日】にまた一度もゲームで勝ててない
【日曜日】の釣った魚を食べたい
【月曜日】とも話したい話題がたくさんある
だが【月曜日】はきれいごとだと怒る。
そのときタカキが眼鏡の友達を連れて現れ、怪我だらけの僕を心配したが、眼鏡の友達は怯えてパンダの防犯ブザーを鳴らした。【僕】はその甲高いブザー音がは夢の音と同じだと気付き、意識を失う・・・。
小学校を転校する僕のためクラス全員が大きな花束をくれた。いつも一緒に下校していた一番仲良しの女子に思い出になるものをくれと言ったら『豚の防犯ブザー』をくれて「幸せになれよ!」と笑った。
引っ越しに向かう車の中で両親が喧嘩を始めた。せめて今日くらいは仲良くしてほしくて指に力をこめるとピンが抜けてブザーが鳴った。気付くと僕は川沿いの遊歩道に投げ出され、両親を乗せた車は河川敷に横転した。
意識が戻ると【月曜日】と【僕】の意識は共存して対話できるようになっていた。交通事故の原因は僕だったと【月曜日】は知っていた。
【僕】は『周期性人格障害』の原因が『豚の防犯ブザー』なら絶対に直さないと「一ノ瀬が救われない!」と怒った。仲良しの女子は一ノ瀬だった。自分があげた『豚の防犯ブザー』が事故原因だと思ってるから、仕事を通じて僕を知ってからずっとそばにいてくれたのだ。
【月曜日】はついに【僕】の賭けに乗って手術に同意した。
映画【水曜日が消えた】原作あらすじネタバレ 結末エピローグ
手術は成功。フィルターは本当に存在し、手術中は他の6人と会話できた。【水曜日】に端野さんのことを話した。【僕】はオリジナルの人格だと判明した。
3カ月後9月22日(火)、僕らは本でしか見なかったヨーロッパ旅行へ。
7人はこれまで以上にお互いを意識するようになり付箋で海外旅行を相談すると快諾してくれた。【月曜日】が飛行機に乗り、帰国は【水曜日】と【木曜日】が担当する。
目覚めるとベッドには一ノ瀬がいた。【月曜日】の仕業だった。
一ノ瀬はきっと何年ぶりに穏やかな表情 を浮かべ、僕が「幸せになろうよ」と言うと穏やかに笑って「16年遅いよ」と答えた。
★終わり★
まとめ
以上、中村倫也さん主演映画【水曜日が消えた】の原作あらすじネタバレでした!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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