■1987年生まれ ゆとり第一世代

● 坂間正和（岡田将生）

　脱サラして兄と共に家業の造り酒屋を継ぐ

● 山路一豊（松坂桃李）

　阿佐谷南小学校の教師。新学期から学年主任に。

● 道上まりぶ（柳楽優弥）

　11浪にして大学生に。就職に向けてOB訪問を始める。

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正和は、人材派遣会社の営業担当・富田に相談する。家業を継ぐ必要がなくなるから。

2020東京五輪にむけて、八王子から町田方面にモノレールを作るにあたり、坂間酒造が計画レール上になっている。立ち退き料は値段は3億5000万円だ。
しかし立ち退いたら100年続いた酒蔵が兄の代で廃業することになってしまう。

正和は家業を継ぐために脱サラをして結婚をし、最初は順調だった。
1年目にオリジナルブランド「ゆとりの民」や「ゆとりのスパークリング」がヒットして、兄は調子にのって外車や油絵を買った。しかし2年目に手を出したワインはダメだった。

茜の意見は、売る前提で慎重になったほうがいいという。坂間酒造はここ10年赤字なのだ。
しかし従業員の豊臣吉男は土地の売却に反対だ。

正和は豊臣と飲みにいった帰りに、一人暮らしをしている妹ゆとりに部屋に行って愚痴をこぼす。妹ゆとりは、会社が雇ったカウンセラーに相談中だ。

人材派遣会社の営業担当・富田は、妹ゆとりと同じ「さとり世代」だ。転職しても変わらないと諦めてる世代。

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まりぶの父・麻生厳は、不動産コンサルタントとして正和と兄の相談に乗る。すると酒造を売却して都内のタワーマンションに住むことを勧められる。

正和は「何もしないで金儲けしたくない」と売却に反対だ。するとそこに茜がお茶をテーブルにドンっと置いた。
正和が求めいているのは「仕事の充実感」
茜が求めているのは「2人の時間。もっと話したい」

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山岸ひろむは会社の会議室で、就活生に「就職しても未来はない」と悟りを開く。するとそこに道上まりぶがいた。
そして就活生たちとまりぶを連れて、居酒屋「鳥の民」に行き、山岸が説教する。
自分が何者か、もっと自分を売り込めというが、彼らはそれが言えない。

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人材派遣会社の富田は仕事を探してくれるが、酒蔵が暇な半年だけという条件では見つからない。

正和は居酒屋に行き「ゆとりの民」の売れ行きを聞くがいまいちだ。
そして山路に電話して呼び出すが、山路は会議が長引いていると言って断る。

山路は佐倉悦子を食事に誘うが、風邪を引いたと断られる。しかし実は別の男とデート中で、山路はそれをそばで見ていた。ふられた山路は居酒屋「鳥の民」に行く。

居酒屋「鳥の民」で山路は正和と合流。奥にいたまりぶも気づいて3人になった。

その頃、茜は夕飯の準備中。正和が飲んで遅くなると聞いて、ふてくされる。

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山路は学年主任だが、中間管理職として苦労している。保護者からのクレームを担任に伝えても、担任は決して非を認めなかったりする。

一方、今日4月20日は茜の誕生日だった。豊臣は気付いて家族の前で言うが、逆に茜に「なんで気づくんだ」と怒られる。

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居酒屋「鳥の民」でまりぶはすっかりできあがった。そこに嫁のユカが娘を連れて店にきて、家族3人で帰っていった。

静かになった居酒屋。
正和は後輩の山岸に、月給がいくらか尋ねる。
正和は山路から茜の誕生日だと知らされるが、時計を見て帰るのを諦める。

山路は正和に会社やめたことを後悔してるのは？と聞く
・後輩の月給を聞いたり
・辞めた会社に酒を売り込んだり
しているから。が、正和は否定する。

さらに山路は
・正和は茜から社会人として働く時間を奪った
と指摘。
正和は茜は望んで家庭に入ったと主張するが
山路は茜にとって坂間家は家庭じゃなくて社会だと主張。家にいるのは全員他人だから。

正和がこうして外で飲んでいる間、茜は他人の家で飼い殺しにあっている。と山路は指摘し、半分は本音だけど半分は言い過ぎたと謝って、勘定を払って帰る。

しかし正和は「一度も社会に出たやつに言われたくねー！」と言って殴りかかり、2人で階段を転げ落ちた。
所詮、子供相手だし、義務教育だし、楽勝だろと。

そんなふうに思われていたと知った山路はショックを受ける。

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その後、山岸は車で正和を坂間家に送り届ける。正和は足の骨が折れてた。

山岸は茜がだぶだぶの服を着ているのを見て「もしかして・・・」と言いかけるが茜は「言うな言うな」

茜は今日、正和が帰宅したら言うつもりだったらしい。正和はじめ坂間家は誰も気づいていないのだ。

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正和は「みんみんホールディングス」早川に、在庫がなくなり次第「ゆとりの民」は卸せなくなると伝えるが、「銘柄だけ残して他のメーカーで作ったらどうか」と提案を受ける。
早川があまりに優しくしてくれたので、正和は会社を辞めたことを後悔した。

正和は人材派遣会社の富田に、あきらめると伝える。

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後日、タワーマンションの下見に行く坂間家一行。
茜は行きたくないとごねるが、正和は茜の真意に気づかず、家族と一緒に出掛けてしまう。

マンション見学中、まりぶから電話がかかってきた。
なんと、山路が学校を辞めたらしい。
教頭によるとアパートも引き払ったという。

そのころ山路は故郷・郡山に着いたが、キャリーバッグの車輪が壊れていまい、ホームセンターに行った。
そこで店員に相談するが、その店員は、郡山八中で同級生だった笠木久美だった。

★おわり★来週に続く

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山路は分厚い辞表を出して辞めていた。
まりぶは山路が学校で教師たちと保護者の板挟みになっていることを、正和に伝える。
正和は、なぜこんなことを振り返り、自分のせいだと気付く。

坂間家はタワーマンション購入を決めた。

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正和は1年ぶり3人で会って、本当は相談したかった。でも山路もそうだったのかもしれない。
正和は山路に言った暴言を思い出し、自分を最低だと後悔する。
そのとき電話が鳴るが、山路ではなく山岸だった。
山岸によると、インスタの投稿から福島・郡山にいることが判明する。

正和とまりぶは早速郡山へ急行。

すると地元で山路は有名で、両親が教師、川でおぼれた子供を救った、生徒会長だった、山路が立ち寄った店は繁盛する、山路を悪くいうやつはいない、など評判がとてもよかった。

山路の両親に会うと、叱ったことはないという。山路は両親に正和とまりぶのことも「東京で出来た初めての友達」だと話していて、「ゆとりの民」も両親に贈っていた。

そして山路は、帰郷した理由を「失恋」と話していた。佐倉悦子から「私たちとっくに終わってるの！」ときつくフラれていた。

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山路はホームセンターで再会した中学の同級生・笠木久美の居酒屋に行った。
笠木久美は高校を中退して、駆け落ちした先輩にもすぐ捨てられ、仕方なく年をサバ読んでスナックで働いて、22才で娘・未来（みく）を産んでいた。
男運が悪く、現在の同棲相手はDVをするという。

すると山路は「オレが幸せにすっから！」と笠木久美にその場で告白。その足で両親のもとへ行き、洗いざらい打ち明けて、同棲相手からも逃げて、深夜バスに乗って、東京に戻ってきた。

これからは久美と未来のためにオレの人生はある。山路はそう思った。久美と未来に出会った夜に感じた、充実感を。

山路は坂間酒造に来て、茜にこれらのことを全て話した。しかしここに来たのは山路と未来だけ。笠木久美はラインで「ごめん未来をよろしく」と娘を捨てて逃げたのだった（泣）。

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正和とまりぶはその時、久美の店にいた。ラインで山路が東京に戻っていて、久美が未来を捨てたことを知る。そして久美を坂間酒造に連れていき、未来に会わせた。

その後、久美・未来も含めて話し合い。
茜は1週間くらいしたら迎えにくるつもりだったととぼける。
「ゆとり」「ネグレスト」など指摘されるが久美は動じない。
・正義感では子育てはできない
・好きな男がわが子にDVをする
・でもどうにもならない
男は最初、幸せにすると言うがそのうち手が出る。だから期待なんかしない。
未来は、山路はそんなことしないと主張。山路も大丈夫だと言う。

しかし茜は「好きだけじゃダメ。ちゃんと育てない」と主張。

そこで久美が「奥さん何か月？」と聞くと茜が「4ヵ月」と答え、正和はやっと妊娠に気づく。喜ぶ正和は家族に報告しにいき、一気に坂間家は盛り上がる。

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山路は久美に自分が傲慢だったと謝る。「幸せにする」じゃなくて「幸せになる」だよねと。

久美は未来を連れてバスで帰った。

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2ヵ月後

山路は正和が営業時台に担当していた仕出し弁当屋「大勝軒」で元気に働ていた。山路効果でパートさんたちは大盛り上がり。

久美はDV彼氏と別れ話がこじれているらしいが、山路はまず自分自身がしっかりしないといけないと思っている。
正和は、うちで働かないか？と山路に持ち掛ける。酒造りを別の場所でいちから始めようと思っている。
実は坂間家はバラバラ。兄嫁は母と同居したくなくて母も感づいている。妹は無関心。
酒造りをやめたら坂間家は空中分解するだろう。

山路は感謝を述べながらも、やっぱり学校が好きだから、教育に携わる仕事を探そうと思っていると答える。

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モノレールのルートが一部変更になり、坂間酒造がコースから外れた。
つまり3億5000万円での売却はなしになった。でも借金が・・完済まで15年だ。

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山路は再就職の働き口を紹介してくれないかと学校に行った。
しかし藤原教頭は辞表が分厚いからまだ読んでないので、私で止めておいたという。
だから山路はまだ教師で、2年生の担任だ。

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正和は居酒屋に新作「さとりの境地」を宣伝しにく。
そこへ山路が来る。
まりぶは1年間留学するため大学の送別会。留学先は中国。まりぶが中国で超うまいエビチリ専門店を作ってヒットを狙う。

次会うのはまた1年後だ。

★終わり★