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2018平昌五輪の日程、最終種目はスピードスケートの大注目の新種目マススタート。
マススタート日本代表女子は、高木美帆さんが出場しませんがそれでもメダル候補。姉の高木菜那さんと佐藤綾乃さんは団体パシュートで金メダルを獲得しただけでなくマススタートでも実績が抜群だからメダル候補といわれる理由も十分です。
マススタートとは、24人が一斉に滑る個人種目ですが、各国から出場した2人がチームとして他国と駆け引きしたり、心理戦が見どころ。
ルールはマススタートとパシュートで違いますが、先頭交代や接近などパシュートに通じる部分もあるので、マススタートはパシュートでの練習を活かすことができるから、やはりマススタート日本代表女子にとっては有利なようです。期待のメダル候補!
目次
●マススタート 日程と日本代表女子男子メンバー
■平昌オリンピック2018スピードスケート
女子男子マススタート準決勝・決勝
■日程:2018年2月24日(土)
■テレビ放送予定:フジテレビ19:00~23:10
■時間:
20:00女子 準決勝12人
20:45男子 準決勝12人
21:30女子 決勝
22:00男子 決勝
■日本代表メンバー
女子はメダル候補!
女子:佐藤綾乃・高木菜那 ※高木美帆は欠場
男子:ウイリアムソン師円・土屋良輔・土屋良輔(サブ)
●マススタート日本代表 女子は高木美帆いなくてもメダル候補!
マススタート日本代表、女子は高木美帆さんが出場しませんが、それでもメダル候補です!
■マススタート日本代表 女子
● 高木姉妹の姉:高木菜那(25才)
2014ソチ五輪 出場
2016W杯長野大会 マススタート2位
2017世界距離別選手権 マススタート2位
2018平昌五輪 団体パシュート金メダル
● 佐藤綾乃(21才)
2016世界ジュニア マススタート優勝
2017年アジア冬季大会 マススタート銀メダル
2017W杯 チームパシュート世界新記録
2018平昌五輪 団体パシュート金メダル
2人とも今回の平昌五輪のパシュートで金メダルを獲得してますし、今までのマススタートでの実績もばっちりでメダル候補です。
高木菜那さんは2017世界距離別選手権で2位。高木美帆さんによると「マススタートの経験が豊富で状況判断が的確」
佐藤綾乃さんは2016世界ジュニア選手権で優勝、今季ワールドカップ第1戦でも優勝しています。高木美帆さんによると「最後のスプリント勝負になった時の底力、強い気持ちは計り知れない」
■高木美帆は出場しないけど女子はメダル候補!
高木美帆さんは今回の平昌五輪で、団体パシュート金メダル、1500mで銀メダル、1000mで銅メダルと、大活躍。マススタートには補欠登録されてましたが、欠場になりました。
最強の高木美帆さんが出場すれば金メダルの可能性もありますが、疲れがたまってるだろうし、怪我する心配もあるので欠場で正解かも。100%力を出し切ってもう十分貢献してます。、
高木美帆さんがいなくても、姉の高木菜那さんと佐藤綾乃さんで十分メダル候補です!
ところでマススタートとはどんなルールの競技なのでしょう?
●マススタートとは?ルールと見どころ(動画あり)パシュートとは違う
■マススタートとは?概要
出場選手16人が一斉にスタートして、1周400mのコースを16周して順位を競う個人種目です。
個人種目なんですが、1か国最大2人が出場するので、2人のチーム戦術による他国との駆け引きがあり、必ずしも強い選手が勝つわけでない番狂わせが起きるのが面白いマススタートの面白いところ。
ショートトラックのようなスリルある展開と、日本代表女子が得意なチームワークに注目です。
■マススタートとは?ルール説明
■コースのルール
各国から最大2人が出場して16人が一斉にスタートし、1周400m✖16周を滑ります。
1週目は全員が集団で滑りますが、良いポジションをゲットするための加速はNGです。
2週目から加速OKになり激しいポジション争いがスタートします。
■順位を決める採点ルール
4周ごとに上位3人が中間ポイントを与えられ、点数は加算されていきます。
4週目:1位5点 2位3点 3位1点
8週目:1位5点 2位3点 3位1点
12週目:1位5点 2位3点 3位1点
最終周でゴールした上位3人はファイナルポイントをたっぷり与えられます。
16週目:1位60点 40位3点 3位20点
最終的に順位は、中間ポイントとファイナルポイントの合計で決定しますが、ファイナルポイントの点数が多すぎるので中間ポイントの点数は事実上関係ないです。
準決勝と決勝が行われ、準決勝2組の上位各6人が決勝に進みます。
大人数が一斉にスケートするのでけっこう危ないです。実際、激しく接触したり転倒したりするそう。だから安全のためヘルメットや手袋を着用してマススタート仕様で選手は出場します。
■心理戦が見どころ!
マススタートは個人種目ですが、同じく国の選手を勝たせるためにおとりになったり、スピードを調整して駆け引きしたりする心理戦が見どころ!
● おとり作戦
有力選手がわざとペースを遅らせて、後続の選手をひきつけ、その間にもう1人の選手が大逃げをうつ作戦。
●体力温存作戦
14周までペース配分して、先頭が風よけになって後続が体力温存し、残り2周でスパートをかける作戦。
スケート技術だけでなく、駆け引き力やレース展開を読む力が必要になるので、強い選手が負けたり番狂わせが起きるドキドキハラハラな展開がマススタートの魅力。選手たちは何パターンも想定したレース展開から、適切なチョイスをできるかが勝負の分かれ目。
■事例:札幌冬季アジア大会
3週目、高木菜那さんが集団の先頭になりコース外側に進路をとると、後続の選手たちがつられて外に。
すると妹の高木美帆さんと佐藤綾乃さんが空いたインコースから急激にペースを上げ、一気に集団から抜け出し、余裕で高木美帆さんが1位で金メダル、佐藤綾乃さんが2位で銀メダル。
これがオトリ作戦です!凄い!
マススタートとパシュートはぜんぜん違います。
パシュートは団体戦で、3人一組が隊列を組んで最大3レース滑ります。
距離も女子は400m✖6周、男子は400m✖8週と、マススタートと違い短いです。
パシュートの作戦は、先頭交代を繰り返しながら滑り、体力温存に努めるのがポイント。先頭の選手が風よけになって後続の空気抵抗を減らして後続が体力温存するのです。
日本代表女子はパシュートで、個人の力では格上のオランダを五輪新記録で撃破して金メダルに輝きました。
パシュートは接近や交代を繰り返すマススタートに通じるものがあるので、マススタートでも日本代表女子はメダル候補です。
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