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日テレの人気番組「世界の果てまでイッテQ!」のやらせ疑惑を週刊文春が報道し、衝撃が広がっています。
宮川大輔さんが出演した5月20日放送「橋祭りinラオス」が、実在しない嘘の祭りだったというからです。
週刊文春はラオスまで飛んで、イッテQ!やらせ疑惑を裏付ける証言を揃えていて、その証言を見ると確かに「橋祭りinラオス」はやらせと思えるものです。
「橋祭りinラオス」は実際には「コーヒーフェスティバルinラオス」であり、ラオスのコーヒー協会のFACEBOOKによる現地での動画・画像も紹介します。
このやらせ疑惑が原因で、「世界の果てまでイッテQ!」が打ち切りになることはあるのでしょうか?
目次
●【イッテQ!やらせ疑惑】ラオス橋祭りとは?
ラオス橋祭りとは、
4つの回転する玉をよけながら、「橋」に見たてた全長25mの細い板を渡る競技。玉にぶつかると下の泥に落ちます。「祭り」といっても神様を祭るのではなく、スポーツ大会です。
日程は2018年4月8日。日テレが放送したのは5月20日のイッテQ
参加者20人による勝ち残り方式で
1回戦は、回転する玉が障害物
2回戦は、回転する玉+坂をのぼる
決勝は、スピードを競います。
場所はビエンチャンの中心地から歩いて10分、東南アジア最長「メコン川」が干上がってできた河川敷が、会場です。
でも宮川大輔さんは会場を見て「風雲たけし城みたい」と言っていて、その通り、地元民が作ったというより、テレビのセットみたいでした。
■こちらは現地で撮った橋祭りの動画です
●【イッテQ!やらせ疑惑】当日はコーヒーフェスティバルだった(証言あり)
■証言 地元の事情通
4月8日に河川敷で開催されたのは、橋祭りではなく、ラオス産コーヒーを宣伝する『コーヒーフェスティバル』
で、コーヒーショップの試飲会、ステージではバリスタコンテストやラテアート大会が開催された。
橋祭りは『コーヒーフェスティバル』の端っこの場所で、日本のテレビ局が撮影した。
■観客は『コーヒーフェス』の観客
「イッテQ!」では「年に一度の祭りとあって町中の人が集まってきた」とナレーションされ、橋祭りの会場に住民たちが観客として詰めかけてます。
しかし観客がコーヒーを受け取ってることから、橋祭りではなく『コーヒーフェス』に来た観客だと文春は検証しています。
■証言 『コーヒーフェス』を仕切ったトゥイ氏
・文春が検証した映像は『コーヒーフェス』の観客。
・『コーヒーフェス』は今年で2回目だが、昨年は自転車アクティビティ(橋祭り)はなかった。
・『コーヒーフェス』と橋祭りは無関係
■現地の画像(動画)
確かに橋祭りはすみっこで、寂しくやってます。
イッテQ!やらせ疑惑。全体の画像がコレ。左端の人気の少ないのが橋祭り。右側のにぎわってるのがラオスコーヒー協会によるコーヒーフェスティバル pic.twitter.com/ywtIqq2a3X
— クロスケ (@kuro_we) 2018年11月7日
●【イッテQ!やらせ疑惑】ラオス橋祭りは嘘で実在しない?
■証言 日本人駐在員
・ラオスで『橋祭り』なんて聞いたことない
・この地域での交通手段はバイク
・そんな祭りは存在しない
■証言 駐日ラオス大使館
・『橋祭り』は聞いたことがない
・ビエンチャンでも他の地方でも聞いたことない
・私たちはあまり自転車に乗らない
■証言 橋祭りを目撃したランドリー店主
・何十年も住んでて今年初めて見た
■証言 十数人の地元住民
・誰も過去の橋祭りを知らない
■証言 在ラオス日本大使館
・ピエンチャンにあんな祭りはない
・日本のテレビ局が作ったもの
■証言 橋祭りを見学していた日本人
・『コーヒーフェスティバル』に行ったら宮川大輔が来ていると知って見た。
・観客は30人以下で、撮影スタッフはカメラマン含め4人くらい。
■証言 ラオスコーヒー協会
・日本のテレビ番組に頼まれて場所を貸した
・橋祭りは日本側が考えて提案した
・タイ人はコーヒーフェスの準備で忙しいのに設営を手伝った
・「ラオスの橋祭り」は「フェイクだね」
●【イッテQ!やらせ疑惑】ラオス橋祭りの参加者
橋祭りの参加者は20人ですが、日テレは地元のスポーツが得意が学生を集めようとするも苦戦し、近所で遊んでた子供たちにも声をかけたそうです。
参加者はすべて地元住民で、優勝したのはダンサワン君、準優勝はダンサワン君。2人とも地元のサッカークラブに所属するサッカー少年。2週間前にコーチを通じて声をかけサッカークラブから10人が参加。
宮川大輔さんは1回戦敗退。開始わずか3秒で、開店する玉にあたって泥に落ちました。
■年齢詐称疑惑
優勝者ダンサワン君は18才と紹介されましたが、実際は15才でした。なぜ日テレは年齢詐称したのか謎です。
■賞金が凄かった
優勝者ダンサワン君はトロフィーのほかに、実は賞金を受け取っていました。
賞金はタイのお金で
優勝者は5000バーツ(日本円で約1万7000円)
準優勝者は3000バーツ
3位は2000バーツ
残りの17人は5000バーツを山分け
4位以下の参加者は自転車3台をくじ引きでもらった。
ラオスの平均月収は3万円なので、子供が受け取るにはかなり高額の賞金ということになります。
●【イッテQ!やらせ疑惑】ラオス橋祭りの真相
■証言 設営に関わったタイ人
・コーディネート会社M社に声をかけられた
・設計は私が考えた
・参加者集めは部下
■証言 コーディネート会社M日本人社長
※コーディネート会社M社は、バンコクを拠点に通訳・コーディネートを手がける日系の会社。「イッテQ!」のエンドロールに「海外コーディネート」で紹介されてます。
・『コーヒーフェスティバル』を知ったので場所を貸してもらった。
・橋祭りの開催場所はおかしいかもしれないが
・橋祭りはラオスで行われてる
・「一年に一度の祭り」という紹介は間違ってない
・参会者には常識の範囲で協力費として賞金を渡した
■証言 日本テレビ広報部の回答
・橋祭りはメコン川流域で昔からあり、地元テレビ局も取り上げてる
・日テレから提案したものではなく、現地からの提案を受けて参加した
■証言 ラオス情報文化観光省観光部
・橋祭りはラオスに存在しない
■証言 ラオス情報文化観光省観光部のマスメディア局
・日本側の働きかけで実現した
・M社を通じてだされた取材申請にスポーツ行事として許可した
・橋祭りはラオスで初めて行われた
■真相は?
文春が集めた証言や報道が事実なら、
日テレが企画して
タイ人が手伝い
場所はコーヒーフェスの片隅
橋祭りは実在せず、ただの「自転車アクティビティ」というのが真相でした。
■【イッテQ!やらせ疑惑】で打ち切り?
「イッテQ」は日テレの看板番組だし、視聴者にも人気なので、打ち切りになったら大変です。
しかし過去にやらせが原因で打ち切りになった番組は実際あります。
フジテレビのバラエティー番組「ほこ×たて」
テレビ愛知のトーク番組「松井誠と井田國彦の名古屋見世舞」
フジテレビのバラエティー番組「愛する二人別れる二人」
テレビ朝日のドキュメンタリー番組「素敵にドキュメント」
テレビ朝日のワイドナショー「アフタヌーンショー」
今後の動向に注目です!
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