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11月の天体ショー「しし座流星群」が2018年11月に見頃を迎えます。極大(活動ピーク)と見頃時間、方角・方向、流星の数、見える場所を知っておくと観測に便利です。
「しし座流星群」といえば2001年に大出現が大きな話題でした。今年はどのくらい見えるのでしょう?星空のイベントは、天気次第で観測条件が変わり見れない場合もありますね。
2019年11月の「しし座流星群」も場所によって天気の影響を受けるので、北海道・関東・愛知名古屋・兵庫・大阪・広島・福岡・沖縄・熊本といった全国のオススメ観測場所もあわせて紹介します。
「しし座流星群」は明るくスピードがあるので、火球とその残像が見えるチャンスでもあり、実際に多くの火球目撃情報がはやくもツイッターに動画で投稿されています。
夜空を眺めて流星を見たら一生に残る思い出ですね。
目次
●「しし座流星群」とは?
しし座は黄道十二星座の1つで
・α星が一等星のレグルス
・β星が春の大三角形を形成するデネボラ
星座の由来は王の象徴「ライオン」。ギリシャ神話では、ヘラクレスがネメアの獅子を倒そうと矢を射るも効果がなく、結局は棍棒で倒したあとにしし座になったといわれています。
しし座流星群は、テンペル・タトッル彗星を母体とする流星群で、毎年11月後半に極大ピークを迎えます。
秒速71km!最もスピードが速い流星群なので、見つけても願い事を唱えるのは難しいかも。
さらに全体的に明るい流星が多いので、ひときわ明るい流れ星「火球」が出現することも。その痕跡として流星の軌跡上で雲のようなものが淡く輝く「流星痕」を観測することができます。
●【しし座流星群2019年11月】時間と方角・方向
2019年の「しし座流星群」を観測しましょう!
■極大(活動のピーク)と見頃時間
「しし座流星群」2019年のピーク(活動のピーク)は、11月18日(月)14:00頃つまり日中なので、18日(月)未明と19日(火)未明が見頃時間となります。なかでも特に観測にオススメの見頃時間は18日(月)未明~明け方の時間帯になります。
見頃時間は
11月18日(月)未明から明け方
11月19日(火)未明から明け方
■方角・方向はどこ見えばいい?
方角はどこでも大丈夫!
東の空の放射点を中心に、四方八方あちこちに流れるので、どの方角を見ても観測できます。
■観測のコツは広い場所と肉眼!
観測するのに望遠鏡や双眼鏡など天体観測の専用機材は必要ありません、肉眼で大丈夫です。
晴れて街明かりが少なく、できるだけ夜空が広く見渡せる場所で、ぼんやり全体を眺めるのがコツです。
流星観測で肉眼で見るポイントは3つ!
● 月が視界に入らないように、又は月が沈んでから
● 夜空の広い範囲を見渡す
● 15分以上見ること(目が慣れるまで時間がかかるから)
■観測条件と流星の数は?
2019年の「しし座流星群」は、夜遅くに昇って月がずっと出て月の光が邪魔なので、観測条件はよくないです。
流星の数は、条件のよい場所で多くても1時間あたり5個くらいと少なめ(天の川が見えるような空の暗い場所のことです)。1999年や2001年は大出現が大きな話題になりましたが、2003年以降は少なくなって寂し・・
観測条件が悪いため流星の数はあまり期待できません。もし出現しても速いスピードで流れる特徴があるので見逃さないよう注意です。
■どんな場所で観測するのがオススメ?
観測場所は周囲が開けて、街灯などが少ない、できるだけ見晴らしのいい場所がオススメ。
寝っ転がってできるだけ夜空の広い範囲を見渡せば、どこに流星が出現しても見流さないです。
■観測のポイントまとめ
・観測時間は未明から明け方が見頃
・方角・方向はどこでもいいが東が放射点
・肉眼で大丈夫
・流星の数は月が邪魔であまり見えない
・寝っ転がってできるだけ夜空の広い範囲を見る
●【しし座流星群2019年11月】観測場所はどこがよい?
観測場所は、周囲が開けて、街灯などが少ない場所が観測に適しています。
どうせ見るなら良く見える観測場所に行ってみたい人も多いと思いますので、地域別の流星群の観測場所を調べてみました。
■北海道
・もいわ山山頂展望台
・旭山記念公園
・幌見峠展望駐車場
・マイルドセブンの丘
・満点の星の丘
・初山別(しょうさんべつ)天文台
・摩周湖
・美幌峠
・銀河の森天文台
・知床峠展望台
・多和平和キャンプ場
■関東
・栃木県:戦場ヶ原
・栃木県:八方ヶ原
・栃木県:湯西川温泉の道の駅
・神奈川県:湘南国際村
・神奈川県:ヤビツ峠
・埼玉県:堂平山天文台
・千葉県:東浪見(とらみ)海岸
■愛知・名古屋
・平和公園
・稲永公園
・段戸湖
・三ヶ根山スカイライン
・香嵐渓(こうらんけい)周辺
・茶臼山高原
・旭高原元気村
・スターフォレスト御園
・伊良湖恋路ヶ浜
■兵庫
・県立大学西はりま天文台
・竹田城跡
■大阪
・長居公園
・ちはや園地
・箕面公園
・和泉葛城山
・みさき公園
■広島
・星降る展望台
・呉市かまがり天体観測館
・三ッ城古墳
・星居山森林公園キャンプ場
・道の駅 豊平どんぐり村
■福岡
・星の文化館
・米の山展望台
・皿倉山
・油山・片江展望台
・和布刈(めかり)公園
・伊都乃国白糸ファミリーキャンプ場
■熊本
・梅の木轟公園
・上天草市ミューイ天文台
・大観峰展望所
・南阿蘇ルナ天文台
・清和高原天文台
・五木村子守唄公園
■沖縄
・古宇利島(こうりじま)オーシャンタワー
・万座毛
・辺戸岬(へどみさき)周辺
・茅打ち(かやうち)バンタ
・国頭村森林公園
・浜比嘉島
・石垣島天文台
●【しし座流星群2019年11月】Youtubeで生中継もある
Youtubeではライブ配信があるので、観測しに行けない人は、自宅や外出先からスマホやタブレット、PCで観測できます!
東大の天文台に朝日新聞と東大が設置した高感度カメラなので、晴れればいつでも10分で1つくらい流星が見えるそう!
●【しし座流星群2019年11月】火球が見えるチャンス
今回、流星群に属さない「散在流星」と思われる火球がいくつも目撃されています。
深夜でなくてもよる10時頃から目撃されてるので、夜更かしして「しし座流星群」を見る元気はないけど火球は見てみたいという人にはちょうどよいかも。
なんと、再び大火球が流れました。2019年11月14日午後11時54分に流れた火球を、富士から北西に向けた広角カメラで見た様子です。3夜連続で大火球が出現しています。明るい流星痕が残り、画面右下ではほぼ同時に暗い流星が流れています。 pic.twitter.com/e24KeEkkFj
— 藤井大地 (@dfuji1) November 14, 2019
https://t.co/kbIhrE4Qzo#満月 の夜だった12日午後10時ごろ、極めて明るい #流れ星 である「#火球」が現れました。長野県木曽町の #東京大木曽観測所 に設置している星空ライブカメラが、東の上空に薄雲を通して緑色の光を放ちながら落ちていく姿をとらえました。(恵) #星空 #流星 #天文 pic.twitter.com/pTDWhtrYrw
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) November 13, 2019
今日の帰り道、隕石?火球?を見たよ。in新潟市 pic.twitter.com/BjAdNN9gUd
— アジママ (@145mam) November 13, 2019
●【しし座流星群2019年11月】観測にあたり注意事項
流星群の観察には防寒対策が必須!
良く晴れる場所は特に、夜明け前は放射冷却によってびっくりするほど気温が下がるため、暖かい服装や、場所によっては寝袋など防寒対策をしっかりして観測に臨みましょう。
魔法瓶に温かい飲み物を入れて用意しておいたりするのもオススメです。
神秘的な光景を観ることができたら嬉しいですね。流れ星の数だけ願い事もできます。
■天文現象一覧 1月 ▶しぶんぎ座流星群 ※三大流星群 |
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