_
藤原竜也さん主演映画【ダイナー】の原作小説を読んだので、あらすじネタバレ紹介します。果たして結末は・・・
映画【ダイナー】の原作は、平山夢明さんの小説。故・蜷川幸雄さんの娘で、【さくらん】【ヘルタースケルター】の蜷川実花さんが監督だから、実写化の色彩と音楽のセンス素晴らしい映像美が話題ですね。
日給30万円の闇バイト募集に手を出したオオバカナコ(玉城ティナ)は、殺し屋専用のダイナーにウェイトレスとして売られてしまう。店主は元殺し屋のボンベロ(藤原竜也)。平気で殺し合いが行われる店でカナコは生き延びることができるのか?ボンベロの友人達との出会い、組織の裏切り者、カナコの過去・・・壮絶な結末!
原作小説を読んだあらすじネタバレ紹介するので、映画【ダイナー】に興味ある人は参考になったら幸いです。
目次
●【映画ダイナー】キャスト登場人物
■殺し屋専門ダイナー「キャンティーン」
● シェフ:ボンベロ(藤原竜也)
● ウエイトレス:オオバカナコ(玉城ティナ)
● ボンベロの愛犬:菊千代(ブルドッグ)
■殺し屋たち
● スキン(窪田正孝)
● キッド(本郷奏多)
● 『4人組ロス・チカーノス』ブロ(武田真治)
■闇サイトでバイト募集
● カウボーイ(斎藤工)
● ディーディー(佐藤江梨子)
■殺し屋組織
● 『組織の東のトップ』マテバ(小栗旬)
● 『組織の西のトップ』マリア(土屋アンナ)
● 『組織の北のトップ』無礼図(ブレイズ)(真矢ミキ)
● 『組織の南のトップ』コフィ(奥田瑛二)
● ブタ男(金子ノブアキ)
■原作のみに登場
● スタイル抜群の女・炎眉(エンビ)
● 垂れた舌のボイルと、ドーベルマン
● ファキール
● 黒縁メガネ・夏油(ゲトウ)
● ゲトウにそっくりな、尻焼き
● ゲトウにそっくりな、同珍坊
● レスラーのような巨漢ジェロ
● 産婦人科の堕胎専門医師ソーハ
● 新人ウェイトレスのミコト
● 60才過ぎの白髪の男オヅ
● オヅの娘
● 棒みたい男・九十九九(ツクモ キュー)
●【映画ダイナー】原作小説読んで結末まであらすじネタバレ
■ネタバレ1 オオバカナコが闇バイトに応募
オオバカナコは昔から名前を「大馬鹿な子」とイジラレ笑われて育った。
DV旦那と離婚後、親のコネで地元の事務用品店に就職したが、手取り12万円で実家に4万円入れてるので貧乏。過去に元旦那と借金してカードも作れないし宝くじは現実的じゃない。
【求ム運転手。報酬30万。軽リスクあり】
ある日、闇サイトのバイト募集に応募。
新宿で車で待機して、カウボーイとディーティーの男女カップルを乗せて東京駅まで送るだけの簡単な仕事のはずだった。しかし彼らは失敗して血だらけで戻ってきて、ベンツの男たちに捕まった。
新大久保の事務所で尋問後、横浜の倉庫で激しく拷問された。カウボーイは腹と胸を刺され右目に穴があき死んだ。
カナコは80万円、ディーティーが200万円で売られようとしたが買い手が見つからず、ディーティーは爪を剥がされ殴る蹴るの拷問にあう。
生き埋めにされる穴を自分たちで掘るなか、カナコが「わたし料理が得意なんです」と命乞いすると買い手がついて助かった。
👤運転には激辛?!カウボーイの女
殺し屋No.5
ディーディー/#佐藤江梨子ど派手な化粧と服装でカウボーイと共にカナコの前に現れた女。カウボーイを「ダーリン」と呼び、熱烈なキスを何度も交わすなど、危険な仕事の最中も終始ラブラブ。#ダイナー pic.twitter.com/IkbxAbsgDV
— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年5月7日
■ネタバレ2 ダイナーとボンベロ
カナコは客が全員人殺しの会員制のダイナー『キャンティーン』でウェイトレスとして働くことに。買い手は店のオーナー、コフィだ。
店主はコフィの部下で、元殺し屋ボンベロ「俺はここの王だ。ここは俺の宇宙であり、砂糖の一粒までが俺の命令に従う」
ウェイトレスはカナコで9人目で、彼女たちは全員、殺されていた。筋肉痛がするほど徹底的な掃除をさせられ、掃除した便器を舐めるのを嫌がると、殺されるか、毒を飲んで死ぬかの二択を迫られた。
そこで隙を見て、ダイヤモンドでろ過した世界一の酒、1億5000万円もする超高級ウォッカ『歌姫』を盗んで隠して人質にして、殺されるのを逃れた。
.。oO(カナコは…メイドさんではなくウェイトレスですがそっと…つ🍔#ダイナー#メイドの日 pic.twitter.com/YJzzGavJLk
— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年5月10日
👤天才シェフ・元殺し屋!
史上最狂のクズキャラボンベロ / #藤原竜也
殺し屋専門のダイナー(食堂)に、王のように君臨する元殺し屋の天才シェフ。ダイナー内での勝手な振る舞いは相手が誰であろうと決して許さず、狂暴な殺し屋達からも一目置かれる絶対的な存在。#ダイナー pic.twitter.com/b82sxfeyh8
— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年5月1日
■ネタバレ3 スキン
店のドアは襲撃対策で頑丈な鉄板だ。開店時間になって来客。
● 傷だらけの男『スキン』
● ブロウ率いる3人のスキンヘッド『チカーノズ』
カナコはブロウ達にレ〇プされそうになったが、スキンがカナコを買うと言って助けた。
👤筋肉美を惜しげもなく披露!
殺し屋No.3
ブロ/#武田真治筋肉自慢の荒くれ者でダイナーの常連。怪しいスペイン語を操り、4人組“ロス・チカーノス”としていつもバカ騒ぎをしている。肉や酒と同じくらい女も大好き。#ダイナー pic.twitter.com/SEhv9xwtco
— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年5月5日
スキンはカナコを隣に座らせて酒をおごる。ボンベロの作ったハンバーガーを食べたカナコは、美味しすぎて髪が逆立った。スキンが店に来る目的は一つ、母親の味そっくりのスフレを味わうためだけに生きてる。
スキンがスフレを食べると「ちくしょうまただ」クリームにまみれて吸い殻が入れてあった。カナコはボンベロに抗議するが「あいつには完璧なスフレなど要らない」前回はカミソリ、その前はチェスのルークを入れていた。
窪田正孝さん演じるスキンが素敵でした。話し方や立ち居振る舞いなど、様々なところに優しさや悲しみが滲み出ていて。彼が語らなくてもこちらが勝手に汲み取ってしまいます#Diner #ダイナー pic.twitter.com/w6l6RxzWz8
— Scarlet (@823scarlet) 2019年6月18日
■ネタバレ4 キッド
● 70才前後の老人『教授』と、少年『キッド』
キッドにお絵かき帳と筆箱わたすと、プロの漫画家のタッチで絵を描いた。
カナコが疲れて倉庫の隅で寝てるとキッドが来て、老人が惨殺した少女の写真を見せ、自分も同じ捕まった身だから、殺される前に一緒に逃げようと誘ってきたが、ボンベロがキッドを追い払った。
ボンベロはカナコに「見た目より肝っ玉がありそうだ」「頭も悪くない」「だが不注意だし理解が浅い」と評価する一方、「おまえは人食い虎に尻を舐めさせてるのに気づいてない」と意味深発言した。
初めて来た客が来店した。
● 革ジャンのチンピラ男
チンピラ男はオーナーの裏書名刺をボンベロに見せて入店した。
しかしこれは持ち主を始末しろという意味なのだ。男はキッドを人質にとって店のドアを開けさせ逃げようとしたが、キッドは笑って男の不意をついてボコボコにし、ナイフでめった刺しにした。男は口を両端から割いて顔が破裂して、死んだ。
キッドの正体は殺し屋だった。ホルモン注射、全員整形、骨格まで加工して子供の姿に変え、実際の年齢はボンベロも知らない。連れの老人はホームレスを小ぎれいにしたただの飾りで、自分をカモフラージュするための道具だった。
キッドの生い立ちは凄まじい。母親と祖母はペアで売春し、父親は事故で体が不自由で寝た切り。
客が切り取った祖母の肉を食べさせられ、母親はキッドを女装させ児童性愛者に売春させた。そうして人格に影響がでて、殺し屋になるべく育てられた。
最初の人殺しの仕事は、母親殺し。キッドが殺すのは、幼い少女ばかりで拷問して惨殺するのを楽しんでる。
👤殺しを楽しむサイコキラー!その姿は子供!?
殺し屋No.2
キッド/#本郷奏多子供がおもちゃで遊ぶように"殺しを楽しむ”サイコキラー。子供のような可愛らしい姿をしているが、それは仕事(殺し)のために全身整形やホルモン注射を施し骨格にまで手を加えた仮の姿。実年齢は誰も知らない。#ダイナー pic.twitter.com/oBCSPs98T0
— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年5月4日
■ネタバレ5 スキンがカナコを買った
オーナーのコフィを含む組織トップ5人による懇談会がダイナー『キャンティーン』で行われることになり、その席で出す『歌姫』が必要なボンベロは、カナコを倉庫の椅子に縛り、拷問して聞き出すと脅す。
しかし『歌姫』を返しても命は保証はないからカナコの返事はNO。
そのときスキンが来店し、ロープを解くとカナコは泣きじゃくってスキンに抱き着いた。
スキンが800万円で買ってカナコは条件つきで自由になった。
その条件とは
・スキンと一緒に行くこと
・懇談会まで店を手伝うこと
・『歌姫』をボンベロに返す
しかし命綱である『歌姫』は簡単に渡せないので、懇談会のとき渡すと約束した。
■ネタバレ6 菊千代
翌日の仕込み中、銃で撃たれて入院した相棒が病院から帰ってくるからボンベロが上機嫌だった。
相棒とはブルドッグ菊千代のことだった。安いイチゴが大好物なのだ。
👤ボンベロとタッグを組む最強の相棒・ブルドッグ
殺し屋No.11
菊千代 / #犬ボンベロをして「俺が知る中では最高にタフな奴だ!殺すのに何の躊躇もない!」と言わしめる最強の相棒。生半可な殺し屋では足元にも及ばない圧倒的な強さを誇る。大好物はいちご🍓#ダイナー#愛犬の日 pic.twitter.com/7wFtIaBEEU
— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年5月13日
■ネタバレ7 キッドvsカナコ
懇談会に向けて、店を休んで一日中仕込みだ。
そんななかボンベロが留守中、何度も電話が鳴るのでカナコが出ると「キッドが来る、待たせておけ」とボンベロの声だった。
やがてキッドが来店した。老人は死んだので、足を洗うから一緒に逃げようとカナコを誘うが、カナコはスキンと約束したから断る。すると「好きにしろ 八つ裂きにされたくなければな」とキッドは泣いて頼む。
そのときボンベロから電話があり、さっきの電話はキッドの得意な声帯模写だったと判明。「キッドは仕事に失敗してヤケになって老人を殺した。殺されるぞ、時間を稼げ、菊千代から離れるな」
キッドはタロットカードを凶器で殺そうとするが、菊千代が腕に噛みついてキッドは降参した。
キッドは出入り禁止にされ店を追い出される一方、カナコが過去に子供を殺したことを見抜いた。
■ネタバレ8 マテバが殺された
来客
● 垂れた舌の『ボイル』と、ドーベルマン
ボイル』によると昨日の夜、組織トップの1人・マテバが、生きたまま動物園の虎の檻に投げ込まれ殺された。懇談会はキャンセルとなり戒厳令が敷かれどの組織も凍結状態だ。マテバは行動ルートを秘密にしていたから、上層部にスパイがいる証拠だ。
👤最狂の四天王、頭脳明晰!昆虫を寵愛する男
殺し屋No.7
マテバ / #小栗旬スキンが仕えるボスで組織内の東のトップ。容姿端麗&頭脳明晰な殺し屋。その容姿に違わず美しいものを好み、特に美しい昆虫を寵愛する。#ダイナー pic.twitter.com/dzntvnQCje
— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年5月9日
同じタイミングで音信不通になったスキンは犯人だと疑われ、仲の良いボンベロも関係してるか疑われていた。
電話が鳴り、カナコが出ると「ロミオと」だけ言って切れた。これでボンベロは白。もし『ロミオとジュリエット』と言われたら黒だからボンベロは殺されていた。
ボンベロはスキンが行方不明だから『歌姫』を返すよう迫るがカナコは拒否。ドーベルマンが臭いで探すが見つからなかった。
そのとき来客
● コフィ
● ファキール
● ほか大勢
懇談会はキャンセルだが、コフィはボンベロの料理を食べたくて来た。コフィは『歌姫』を注文するが、やはりマテバを殺した裏切り者を犯人を殺すまで飲まないことにした。コフィは裏切り者の写真をボンベロに渡し、店に来たら殺せと命じた。
ボンベロを組織に入れたのはコフィの叔父デルモニコだ。6人のトップは全員孤児だったのをデルモニコが引き取り育てた。5年前、デルモニコが事故死してコフィが後継者になったが、トップたちはデルモニコは暗殺されたと信じて犯人を見つけたがってる。
■ネタバレ9 スキンが犯人?
そんななか来客
● なんと、スキン
スキンはボロボロで死にかけで、コフィたちのテーブルに座らされた。スキンは、依頼された仕事の現場に行ったが標的が現れず、敵に囲まれ撃たれて逃げたという。コフィは承諾し、カナコも完全にスキンのものになり自由になった。
ボンベロはスキンがにスキンになる前の大学時代の写真(元の顔)を渡した。しかしそれはコフィが「裏切り者を殺せ」と渡した写真だった。カナコが心配するが「ボンベロに殺されるなら感謝しかない」と答えるスキン。
スキンはボンベロに警告する。
「コフィに用心しろ」
5年前デルモニコはキャデラックごと爆死したが、直後にコフィは喪に服す意味で同じリムジンを買った。その車は盛大な葬儀に間に合わせるため2週間で手に入れてる、いわば自分の晴れ舞台用。
そしてエンブレムは事故死の1カ月に別発注していた。なぜデルモニコの死を1カ月前に知っていたのか?これをスキンに教えたのマテバは殺された。
ボンベロはスフレを作り10円玉を異物として入れた。しかしカナコはよかれと思って10円玉を取り除いてからオーブンで焼いた。
スフレが焼き上がりスキンは完食したが、カップの底を見る顔は血管が浮き出て汗がべっとり・・・視線の定まらない。
すると爆弾を隠した軍用コートを羽織り、機関銃を撃ちまくり、カナコを人質にした。ファキールは撃たれて死亡、ドーベルマンも死んだ。
「操り人形はコリゴリだ「母さんの指示はコリゴリだ」と叫ぶスキン。コフィは殺せと命じるが、スキンは爆破屋なので空爆レべルの爆発を起こす危険がある。
そこでボンベロとカナコが説得し、スキンが銃を下したときボンベロが頭を撃って殺した。
完全なスフレは引き金だった。完全なスフレを食べるとこの世での希望を失って死んでしまう。望みを叶えないことが生きる力になってる人間もいる。
■ネタバレ10 カナコ生き延びる
コフィは、完全なスフレを作ってスキンを暴走させたカナコを殺せとボンベロに命じた。
自分のせいでスキンが死んだカナコは、もはや殺されることを望み『歌姫』を返した。
あとは殺されるだけ・・そのとき菊千代が泡を吹いて倒れた。ボンベロが菊千代の口を開き、カナコが手を突っ込んで喉奥からスポンジの破片を取って命を救った。
カナコはスキンを殺したと同時に、菊千代を救った。だからボンベロは罰したい気持ちと救いたい気持ちがせめぎ合い、選択肢を与えたカナコが逃げなかったので、ボンベロは鏡を撃って終わりにした。
カナコは、どこか別の場所でボンベロとレストランができたら良いなと思ったが、これは人質が犯人に好意を抱くストックホルム症候群だと自分に言い聞かせた。
■ネタバレ11 炎眉(エンビ)
命を救われた菊千代はすっかりカナコになついた。しかしボンベロはカナコはもって3日で誰かに殺されるだろうと予言する。客はカナコを気に入らず殺したり、気に入ったから殺すヤツもいる。
来客
● 黒縁メガネ『夏油(ゲトウ)』
● ゲトウにそっくりな『尻焼き』と『同珍坊』
● レスラーのような巨漢『ジェロ』
夏油(ゲトウ)はカミソリでカナコの足に切り傷を負わせた。ジェロは外ではマトモだがダイナーでは赤ん坊帰りして簡単に人を殺す危ないヤツ。ジェロがカナコの腕をつかんで折れそうになると、菊千代が噛みついて拳を砕き、ボンベロが片方の手のひらにナイフ刺した。
来客
● スタイル抜群の女『炎眉(エンビ)』
炎眉(エンビ)は3年以上前に別れたボンベロの元彼女で、子供を妊娠したが中絶した。しかしデルモニコはボンベロが殺し屋を辞めたら自分にくれると約束していたから、復縁して共に生きたい。
ボンベロは追い出そうとするが「別れるなら殺してね」とあきらめない。
同時に炎眉(エンビ)はカナコに、ボンベロと寝ていたら許さない殺すと脅し、殺されるのが怖いなら死にたい時はこれを飲めと『青いカプセル』を渡した。
■ネタバレ12 新人ウェイトレス
来客
● 産婦人科の堕胎専門医師ソーハ
● 新人ウェイトレスのミコト
ソーハは代わりのウェイトレスとなるミコトを連れてきて、カナコに銃を向けるが、菊千代とボンベロが助ける。
ソーハはコフィに電話「なぜ女を始末しない?ファキールの仇だ」しかしボンベロは「殺すのはスキンの意思に反します」と断った。
しかしスキンが死んだ原因は、引き金を説明しなかったボンベロの責任だから、カナコに24時間内に人殺しをさせ、組織の人間になるのを条件にコフィは許した。
ミコトは風〇で使い果たされたジャンキーだから、用なしになった今、カナコが殺せば一石二鳥だ。しかしミコトが妊娠してることにカナコが気づき、ソーハがミコトを殺したがった。
産婦人科の堕胎専門医師であるソーハは、胎児を刻んでバラバラにして氷に閉じ込め、高級スコッチを飲むのが趣味なのだ。ソーハはミコトを連れて奥の倉庫へ消えた。
カナコに嫉妬した炎眉(エンビ)は、ピアスから出した合金製のワイヤーでカナコの首を切り落そうとするが、ボンベロが止めた。炎眉(エンビ)はボンベロの殺しの弟子でもあり、3年前に破局した理由は、ウェイトレスに嫉妬して殺したからだった。
カナコがワインを取りに倉庫へ行くと、ソーハの顔なし死体があった。ミコトは「我慢できない」と言いながら、牙をむき出し噛みつきカナコは逃げた。
「ボンベロあんたは失格だ」ミコトの正体は毒蛇を使う殺し屋ゾーラだった。ボンベロがカナコを殺せなかった時のための殺し屋。
カナコは毒で力が抜けて倒れた。
ボンベロはミコトの背後に回ってあっという間に両手足をへし折り木偶人形にした。ミコトの体を探すが解毒剤は見つからない。そのときミコトが毒牙を吹き矢にし、ボンベロの右腕に刺さった。
ミコトは、ボンベロがカナコを殺せば解毒剤のありかを教えると取引を持ち掛ける。
しかし妊娠できることに嫉妬した炎眉(エンビ)がミコトを殺した。ところが膨らんだ腹は特殊メイクだった。ソーハはこれを見たから殺されたのだ。
炎眉(エンビ)が腹を切り裂くと、液体が飛び出し上半身に降りかかり顔が焼けただれた。解毒剤は腹の中に隠されていたが1人分しかなく、ボンベロはカナコに注射した。
カナコを殺すとき噛みつかれていた炎眉(エンビ)が倒れた。ボンベロが抱きしめる腕の中で、炎眉(エンビ)は死んだ。
■ネタバレ13 オヅと娘、カナコの過去
カナコは、殺し屋が毒を食らうと昔から飲んできたジュース『チンパンジーの小便』を飲まされた。
ボンベロに命じられカナコは「ミコトが炎眉(エンビ)に殺され、カナコが炎眉(エンビ)を殺した」と、幹部に電話する。そうすればカナコは生き延びることができる。疑われたが、ナイフから心臓の鼓動が聞こえたと、咄嗟に嘘をついて信用させた。
一方ボンベロは毒で腕が痺れる。
来客
● 60才過ぎの白髪の男オヅ
● オヅの娘
オヅはボンベロの恩人でデルモニコの幼馴染。ボンベロがオヅと組んだ仕事でミスしたとき、ボンベロは捕まりオヅは脱出。ボンベロは拷問され、殺されるときオヅが助けに戻ってきた。そのときオヅは股間に怪我をして性器を摘出する羽目になった。
オズは最近しくじって殺し屋を引退したがってるが、引退しようとすれば組織に殺される運命。
ボンベロは右腕がまったく動かなくなり、カナコが料理を手伝う。
オヅは20年前に別れた女が生んだ、2才のときに捨てた娘(22才)を連れてきた。娘は覚せい剤中毒の末期で、食後に「ヤクをくれ」とせがみ、オヅは薬を渡すと悲しげに娘を殺した。
カナコも昔、自分の子供を殺したとカミングアウト。
専門学校を卒業後、友人の紹介で出会った年上彼氏と同棲すると、妊娠して結婚、出産。彼氏の実家の援助受けながら子育てしたが、カナコは育児放棄して友達と遊ぶようになり、旦那も同じく夜遊びを始めた。
夜泣きと遊びで慢性的な睡眠不足だったカナコは、授乳時に眠り込んで、赤ん坊を押しつぶして窒息死させてまった。旦那の両親は安心したようにゴミでも捨てるように離婚させ、元旦那に2度と近づけさせなかった。それ以来、いろんなことがどうでもよくなった。
ボンベロはオヅに国外逃亡のための手配をした。
オヅは別れ際ボンベロに警告。
「コフィはジョーカーだ。最後まで持ってると負けるぞ。実はデルモニコもヤツを心底は信用してなかった」
■ネタバレ14 結末、裏切り者の正体判明
来客
● 棒みたい男『九十九九(ツクモ キュー)』
ブロウが、ファキールの片腕・無礼図(ブレイズ)の指示で、棒みたい男を連れてきて「頼むぞ」と帰っていった。
棒みたい男はしくじって用なし。名前は九十九九。酔うとウンコを漏らしたから、シャワーを浴びてウェイトレスの制服に着替えた。
九はカナコに秘密を打ち明ける。
九はマテハの指示でコフィを調査していた。コフィは警察の犬で、情報を流す代わりに自分は守られる仕組みになってる。遅かれ早かれそれはバレるから、コフィが目をかけていたこの店もボンベロもカナコも命はない。だからボンベロに知らせて逃げたほうがいい。
カナコはボンベロに話し、ボンベロは誰かに電話したが全員不在。
ボンベロは命令通り九を殺そうとするが、九はアイスピックでカナコを人質にとった。九の正体は潜入捜査官だった。さらに九は『歌姫』を見つけてどこかに隠した。ボンベロは2度も『歌姫』を隠されるミスで怒り心頭。
そのとき来客
● コフィ
● 無礼図(ブレイズ)
● ブロウ
● 刺青男
● ゴリラ男
● ディーディ-
など20人くらい
「今日は人間の棚卸だ」コフィが裏切り者だと判明し、後ろ手に縛られていた。コフィは「すべて誤解で罠だ」「エンブレムはデルモニコが前もって用意していた」
コフィはこの中に裏切り者がいて、警察の犬だから始末するほうが先だと、九を指さした。
無礼図(ブレイズ)は九に、自分の手下になり警察の捜査情報を流すなら許すと取引を持ち掛ける。
👤最狂の四天王、男装の麗人
殺し屋No.9
無礼図 / #真矢ミキ組織内の北のトップ。常に男物のスーツを着用する男装の麗人で「美しいことは正しい」という確固たる信念を持つ美しき殺し屋だが、目的のためには手段を選ばないダークな一面も。#ダイナー pic.twitter.com/ulRFzjHmkf
— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年5月11日
コフィがデルモニコを殺した動機は、左遷しようとしていたからだと判明。無礼図(ブレイズ)は『歌姫』を一口飲んだあと、ショットガンの銃身を漏斗代わりにしてコフィに無理やり飲ませ、刺青男が引き金を引いて、コフィの顔をグチャグチャにして殺した。
無礼図(ブレイズ)は今度は、油断していた九をナイフで刺して倒した。
ボンベロに対するトップたちの評価は高く、1点のやましさもないので、殺さずに追放処分とする。店は閉鎖し、一般市民として普通に暮らすのだ。
しかしカナコは、無礼図(ブレイズ)の姪っ子である炎眉を殺したから、数万倍苦しませて殺すと宣言。
ボンベロはカナコと少しだけ話す時間をもらい、カナコは青いカプセルを飲んで自殺しようとしたが、飲み込めなかった。ボンベロはココアの香りのドリンク『ベネズエラの濃い闇』をカナコに飲ませた。ボンベロは手はもう使い物にならない。
話が終わると、無礼図(ブレイズ)はすでに店を去り、手下の男1人だけ待っていた。
カナコはボンベロに「ありがとう」と言って、男に黒い袋を被せられ連れていかれる。
そのときボンベロはドアの開閉につながる電源コードを斧で切断「俺はありがとうと言われるのが大嫌いなんだ!」
■ネタバレ15 結末、激しい銃撃戦
潜入捜査官の九はまだ生きていて、ボンベロに加勢する。
ドアの向こうで殺し屋たちが怒号と銃声が鳴り響かせ、油圧ジャッキで開けようとする。
バリケードを作り、ボンベロはスキンの持っていたプラスチック爆弾をあちこちに仕掛ける。
カナコはボンベロから「おまえは得意なことをしろ」と言われ料理を作る。Tボーンステーキを調理して料理『ボンベロの背中』を作り、ボンベロが一口食べて褒めた。
調理場の向かいの壁に穴が開いて銃弾が飛び込んできた。ボンベロはスキンのコートを着て、機関銃を装備。ソーハとミコトの凍った死体を弾避けにする。
ボンベロはガス管をたたき割り、店全体にガスが充満すると、百円ライターを4~5本アルミホイルでくるんで電子レンジに入れる。
ついにドアが破られた瞬間、電子レンジがチンして火がガスに引火して爆発!敵が火だるまになった。
激しい銃撃戦。ボンベロが弾切れになるが、菊千代がゴリラの顔面をむしり取る。
ブロウが口から火を噴きボンベロが顔を火傷。カナコは電源コードをブロウの首に巻き、九がコンセントに刺して火花が散ると、ブロウは火だるま。
老人のような見た目にになったキッドが、ディーディーにショットガンをつきつけて登場。ボンベロがキッドを撃ったが、持っていた手りゅう弾が爆発。
ディーディーがカナコを人質にし、隙をみて九がナイフでディーディーを刺す。ショットガンは空砲だったが、その威力で傷口が割れて、ディーディー死亡。
カナコはボンベロを助ける条件と引き換えに自分を差し出す。
無礼図(ブレイズ)は姪っ子の炎眉の死体を抱えながら逃げるが、ボンベロが撃って殺した。刺青男も殺した。
敵の一斉射撃。
ボンベロは、棚の裏のダストシューターの小さな鉄扉からカナコを逃がす。これは古い排気口で数ブロック先まで続いていてる脱出口だ。ボンベロは右目の義眼を取り出した、中に口座と暗証番号が入ってる。
カナコが店を開いたら必ず食べに行くと約束したボンベロは「面白かったぜ!オオバカナコ」鉄扉が閉まった。
■ネタバレ エピローグ
1年後、カナコはドライバー向けのダイナーの店主になっていた。
店の名前は『Chimp piss』天使の汁という意味だ。ボンベロならきっと気づくだろう。
キャンティーンのあった建物は爆発で半ば倒壊し、組織はほぼ壊滅状態になったらしい。
カナコはボンベロと菊千代が来るのをずっと待ってる。
★終わり
以上、ダイナーの原作小説を読んで結末まであらすじネタバレでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。