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わたし定時で帰りますのネタバレを最終回まで(後半)原作の結末「ラブック福永との決着は?巧との結婚は?」

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小説「わたし定時で帰ります」が吉高由里子さん主演でドラマ化されるにあたり、原作本を読んであらすじネタバレ後半に迫ります。どんな最終回の結末を迎えるのか・・・

原作は朱野帰子さんの小説で、表紙は漫画っぽいですが小説なんでです。

キャストは主人公の結衣が吉高由里子さん、元婚約者役の晃太郎が向井理さん。

あらすじは、残業しないことがモットーの結衣(吉高由里子)が、一癖もふた癖もある同僚や天然ブラック上司がいる職場で、トラブルを解決しながら残業必至の無謀な案件に挑む姿を描く物語。「働き改革」が叫ばれる現在にぴったりなドラマです。

そんな「わたし定時で帰ります」の原作小説を読んで、最終回結末まで後半あらすじネタバレします。

■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ 石黒


石黒は創業メンバーの1人。20代で仕事のために過剰摂取した結果、現在は糖尿病なので、若くて美人の嫁が許した摂取量は1日スティックシュガー1本。自分で持つと際限なく飲んでしまうから、毎日結衣が渡している。石黒は血糖値が上がるとハイになる集中力がアップする体質だ。

石黒は『星印工場』の案件について「利益を出せとは言わないが赤字は許さない」と言及。結衣以外は非効率なメンバーばかりなのでチーフを降りることも許さない。

4年前、博多の大手通信会社の案件でトラブルが発生し、当時制作部マネージャーの石黒は結衣を連れていった。現地の会議にいたのが晃太郎で、違う部分のリニューアルを担当していた。石黒は晃太郎の実力を見抜いてスカウトしたが、晃太郎は「社長に恩義があるので」と断った。

その後、結衣と晃太郎は相手の担当者に呼ばれたことで2人で会い、飲みにいって意気投合。2日後、結衣から晃太郎を誘って交際がスタート。何度かデートをしたあと、結衣が終電を逃してしまい晃太郎の部屋にお泊りして男女の関係になった。

晃太郎は仕事で帰りが遅いから部屋で寝るだけだから、引っ越してくれば?と誘ってきたのが事実上のプロポーズになった。

しかし結婚することになって、お互いを知ることになった。上司に何を言われても定時に帰る結衣と、上司の命令に従い無制限に働く晃太郎は正反対だった。そうして結婚が破談に・・・

そして現在、石黒が2年間のアプローチのすえ晃太郎の引き抜きに成功した

 
 

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■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ後半1 会社に住み着く非効率男 我妻徹(柄本時生)


結衣が「チーフを降りる」と晃太郎に言おうとすると、残業できないチーフが士気が下がると福永が心配していたと知り、結衣は意地になってチーフを降りないことにした。でも定時には帰るし、全員を定時に帰らせる。

晃太郎が考えた予算3500万円に合わせたコストカット方法で星印を説得し、結衣はメンバーの作業効率をあげ残業を減らして人件費を抑える作戦。福永を説得するのは晃太郎だ。

一方、巧が結衣の実家に挨拶きて「結婚させてください」と言う父は「ま、いいんじゃない」と軽くOK。
晃太郎は出された料理はなんでも食べるし、ゴルフにも付き合って父のお気に入りだった。でも反対に巧は、出された料理は食べないしゴルフもやらない。

■吾妻事件!!

『星印工場』作業開始から6週間が経った。
晃太郎のコスト圧縮策のおかげで赤字は免れた。結衣は毎日5分ずつ全員と面談して、問題は一緒に考えてコツコツ努力した。全員定時は無理だったが、タイムカードの退社時間は少しずつ早まっていった。

そんななか『吾妻事件』が発生。

昨日の午後、星印工場の牛松はサイトのセキュリティを翌朝の早朝会議で報告しろと指示をうけたが忘れていた。深夜に思い出し、焦ってネットにセキュリティに関する掲示板を見て、情報漏洩やハッキングが不安になった。
午前2時、牛松は「ネットヒーローズ」に電話をかけたら吾妻が出て、不安を話した。
吾妻は午前4時まで方策を調べ、専門会社に頼めば最高レベルのセキュリティ検証が可能だと勝手に回答。

メールの最後は『厳しい戦いでしたが無事対応できました!』・・・結衣は目眩がした。そんな検証をしたらべらぼうな予算が発生する。結衣は急いで出社して朝7時についたが、吾妻は帰宅していた。

晃太郎は牛松に『追加予算200万円が必要』と訂正メールを送ったが間に合わず、牛松は早朝会議で予算内でできると答えていた。さらに福永が「なんとかするから安心して」と牛松に言ってしまう。
晃太郎はなんとかするしかなくなり、セキュリティ検証はするが最低限のレベルで行い、赤字を出さないよう今まで以上にコスト圧縮することにした。

■吾妻は会社に住み着いていた

吾妻は毎晩会社に泊まっていて、家には着替えに帰るだけで会社に住んでる状態だったが、結衣はまったく知らなかった。
タイムカードを20時に押し、疲れて午後出社するときは有給を使い、土日出勤しても申請してなかったから、数字上は残業してないことになっていたからだ。
それでもって吾妻は仕事が出来ないから、その分は晃太郎がフォローしていた。

人事部は吾妻の長時間労働を問題視。1人のためにフロア全体の暖房が一晩中ついてるため、光熱費が跳ね上がっていた。
広報部は、社長の肝いりで進めている『働きやすい職場への取り組み』について丸杉役員が明日取材をうける予定なので、吾妻の長時間労働に腹を立てている。

一方、愁は引きこもりから抜け出したくて福永について調査を続けていた。
2年ぶりに部屋を出て福永の会社にいた元社員に会い情報収集した結果、社会復帰できない元社員が多く、晃太郎が辞めたあと会社に住んでいた社員は多かった。
 
 

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■吾妻の仕事を調査する

吾妻のたいした仕事量でないのになぜ深夜までかかるのか?調べるため、来栖をシステム設計の見習いとして残業覚悟で吾妻につかせることにした。

13:00~18:00 メールチェックするが一通毎時間をかけ優先順位もバラバラ

18:00 コンビニで時間をかけてサプリを購入し、少し設計の作業

20:00過ぎ 他の人が帰るとジンギスカンの店で本格的に食事

22:00 設計を15分くらいやってメールチェック

23:00 片道20分の場所にあるスーパー銭湯

24:00頃 設計をするも不明点を2~3時間ウェブ検索

集中力が切れると寝袋で5:00まで寝て、始発で帰った。来栖が進捗大丈夫か尋ねると「種田さんがなんとかしてくれるから大丈夫」

びっくり。
結衣は、晃太郎がフォローすると吾妻は変わらないからやめるよう頼むが「何をしても吾妻は変わらない」と晃太郎は決めつける。晃太郎は他人を変えるなんで無駄な努力だと思ってる。

■吾妻を変える

結衣は人事部がもつ人事研修用のホテルの部屋に、吾妻を泊まらせた。この部屋は7時には東の窓から強烈な日差しで目が覚めるのだ。結衣も新人研修で泊まり、研修が終わる頃には強制的に早起き体質になっていた。目論み通り吾妻は8:00に出社した。

結衣は吾妻にタスク表を渡し定時までに終わらせようと指示し、兄が受験勉強で使ったデジタル時計を机に置いた。制限時間があると脳は自然と無駄な業務を省くのだと新人研究で社長に教わったから。

タイマーをセットした1時間を目標に作業。次はメールチェックの優先順位とコツを教え30通を15分で。そんな調子でタスクを終わらせていき

ランチは30分で食べてトイレ休憩後15分仮眠して集中力を回復させる。結衣も隣で食べる。

午後はタイマーを何度もセットし直し、前倒ししていけば何かあっても休めると励ます。吾妻は集中して仕事するのが初めてで頑張った。

17:45定時目前で吾妻は「もう無理!休憩!」「仕事は残業してやればいい」と本音をぶちまけた。
 
 

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■吾妻の本音、残業する理由ネタバレ

吾妻が残業する理由は
女性は産休育休や躍進プロジェクトで優遇され出世もでき、男の家である会社を奪うから。

吾妻は、結衣が同僚に仕事押し付けて定時で帰ってビールが飲めて、しかもチーフになれたのは、石黒と不倫してるからだと批判。
すると晃太郎が、結衣がチーフになれた理由は制作部で1時間あたりの生産性が一番高いからだと説明する。

吾妻は、ゆるい戦いをしてる結衣に負けることを認めないと叫ぶ。結衣は「認める必要はない」「君はまだ本気を出してないだけ。すぐ追い越せる」と励ます。

吾妻が定時に帰りたくない理由は他にあった。仕事ができない自分を他人に見られたくないから、誰もいない深夜に仕事してる。

結衣も、自分も定時に帰ると周囲から仕事できない女だと見られるのではと怖いと話すが、吾妻はいくら頑張ってもダメと思い込んでいる。吾妻は新卒で務めた会社を3年でやめ、次の会社も3年でやめて、その半年後に今の会社に転職していた。

結衣は「絶対できると信じてる、だから明日の自分を信じうよう。勇気出してタイムカード押そう」「定時に帰るのは勇気のしるし」と説得して、吾妻は帰っていった。結衣の話に胸を打たれほかのメンバーも定時で帰っていった。

一方で結衣は吾妻の面倒を見ていたので仕事が半分も終わっていない。残業に慣れてない結衣の仕事を、責任を感じた晃太郎が半分やってくれた。晃太郎の異常なハイペースを目の当たりにして結衣は、自分はかなわないと涙が出た。そのとき来栖が忘れ物を取りに来てすぐ帰った。

■結衣が出世を嫌がる理由

結衣は小学校高学年からずっと家で1人だった。父にとって会社は家で、母も家から逃げるようにパート。だから定時で帰って、大事な人と会ってゆっくり休み美味しいものを食べる・・就職したらみんながそうなれるようにできるはずと思っていた。

そして新人研修のとき、チームの進捗を管理する演習で、会社員は本当に定時に帰れないのか知りたく、兄が受験勉強を参考に制限時間を設けて1人あたりの生産性があがるか試した。

しかし部下役の同期から、仕事のできるできないを公に数値化されるのは恥ずかしいと反対された。横並び意識を指摘すると、結衣はハブられて挫折した。

他人を定時に帰すのは無理だし、人の上に立つのは向いてないと思い、出世を望まず、自分だけ定時に帰ればいいと思った。

 
 

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■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ後半2 期待の新人:来栖 泰斗(泉澤祐希)


大晦日。福永チームは大掃除も忘年会もなく「吾妻事件」で起きた検証業務の時間をひねり出すため全員で残業した。来栖は最近、晃太郎に評価されるほど力をつけている。

福永はみなに正月出勤をすすめたが結衣は人件費を理由に反対したが、管理職で休出手当のない晃太郎だけ志願した。ちなみに福永は母親の介護を理由で正月は休む。

■インパール作戦

インパール作戦は別名ジンギスカン作戦と呼ばれていた。
足りない食料は現地調達しろと、牛や馬を大量に連れていった。しかし大きな川を渡るとき半分はおぼれ死んだ。
東京・岐阜間くらいの長距離移動は牛はなかなか歩かず足手まといだし、谷底に落ちて牛は全て死んだ。

実家の大掃除で見つかった祖父のノートにはインパール作戦の記述があり、日本軍を苦しめたのは大量の牛馬だけでじゃなく、兵士は重さ40kg弾薬と食料を持ち、細い山道を走れないトラックは分解して人力で運んでいた。
別のページには「真に恐ろしいのは敵にあらず、無能な上司なり」とあり、祖父は戦後、自動車の部品製造会社に就職。モーレツ社員で帰りは遅かったが上司に逆らえなかったのが真相だった。
定年退職の翌年に祖母は亡くなり、祖父は父に早く帰宅しろとうるさかった。息子に自分と同じ人生を歩んでほしくなかったのだろう。

■結衣が毎日1時間の残業

晃太郎によって大量のタスクが片付き鎮火していた。構築が終わり運用を受注できれば、赤字はふっとび必ず黒字にできる。火消しは自分の成果だと信じる福永はのんきに湯布院のお土産を差し出す。

福永は結衣を無理やり誘ってと2人で新年会。
福永は結衣に毎日1時間の残業を迫り、応じなければ晃太郎と結衣の関係をみんなにばらすと脅し、断ったら晃太郎にシワ寄せがいき過労死すると脅してきた。

巧に話すと残業代出るからいいじゃんと言われ、会社辞めたいと愚痴ると自分だけじゃ家賃払えないと言われ、結衣は孤独を感じた。晃太郎には1時間残業する理由を言えない、言えばさらに無理するだろう。

■晃太郎が転職した理由

福永によると晃太郎が転職した理由は、結衣と結婚するため定時に帰れる会社に転職するためだった。案件をすべて片付けたら辞めると福永に約束して、元旦出勤して結衣と紅白を一緒に見る約束をやぶっていた。結衣は、自分が晃太郎に無理をさせていたと知った。
 
 

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■運用を獲れるかヤバくなる

「吾妻事件」以降、メンバーの残業はじわじわ増え疲労でミスも出ている。
牛松の確認作業が遅いので催促メールした分チェックの時間が減り、ミスを見逃し謝罪も増えた。
来栖は年明けから強力な戦力に化け、残業志願するが、結衣が止めた。

福永を引き抜いた丸杉が会社を辞めた。『星印工場』の案件が赤字になるとみた途端、女性躍進プロジェクトの華々しいイメージだけ背負って他社に鞍替えしたのだ。見捨てられた福永は機嫌が悪い。

『星印工場』に打ち合わせに行くと、牛松の上司が新しく武田に変わり運用を検討しなおすと言い出し、結衣たちはショックを受ける。馴れ合いを排除するため、巧の勤務先で業界1位の「ベイシック」とアイミツになってしまう。

来栖は資料を用意していたが印刷ミスで全て白紙で、福永が怒鳴りつけ来栖は真っ青になる。結衣は教育係なのに動揺してかばえず、すかさず晃太郎が謝罪してタブレットで資料を見せたのだった。

福永は自分が場を収めたと思ってるが、実際は武田を不安にさせただけ。

打ち合わせ終了後、武田はこっそり晃太郎に、福永を外して魅力的な提案をすれば勝ち目はあると言った。武田は福永が以前、慈善事業のような金額で仕事を請けて晃太郎退社後は品質もひどかったことも知っていた。

結衣は落ち込む来栖をフォローしようとするも、タイミング悪く巧がアシスタント女性・三橋とともに登場。話題は結婚やホームパーティーのことになってしまい、来栖はランチの誘いを断る。

■来栖が結衣に逆らい晃太郎を目指す

翌朝、来栖が退職届けを人事部に直接提出。結衣は怒りを抑えて昨日フォローできなかったことを謝罪するが、来栖は「結婚準備で忙しいんでしょ」「慣れない残業でてんぱってるし」「僕に期待しているなんて嘘で使えるヤツは誰でも使えってそれだけでしょ」と嫌味を連発。

それでも結衣が「来栖くんならできると信じて任せた」と食い下がると、退職願は取り下げるがもう結衣の指示は聞かない、これからは、自分の責任だと謝罪し武田からも一目置かれてる晃太郎を目指すと宣言した。

その後、来栖は結衣に逆らい晃太郎が帰る深夜まで残業する。
来栖は、結衣が晃太郎の前で泣くのを目撃した夜、結衣が最後に頼るのは晃太郎だと思った。
世間が評価するのも晃太郎のようなタイプだから、結衣に従い定時に帰っても評価されるか疑問だった。
結衣は、来栖が努力していたのは自分の教育のおかげだと勘違いしていたと気づく。
 
 

 
 

■愁が引きこもりになった理由

愁が回復し、結衣が来栖のことを話すと会いたがったので、種田家で会うことになった。

愁は引きこもりになった理由を来栖に話した。

愁は企業のシステムを作る大手の会社に入社して嬉しかったが、実際は飛び込み営業ばかりで、ろくに研修もせず即戦力を求められた。
新人は自分だけで、支店長から毎日「支店の成績が悪いのはお前のせいだ」と怒られ、その言葉を真に受けて自分をダメだと思った
なんでも一番の兄を見て育ったが、兄のようにはなれず毎日深夜残業や土日出勤はしんどかった。緊張で眠れなくなり、朝起きれず遅刻が増えて社会人失格だと罵られた。
そんなある夜、兄から「人間は寝なくても死なんぞ」「精神は肉体を超える」と言われ、駅のホームで自殺を考えたが、結衣のことを思い出して辞めた。

結衣は結婚の挨拶のとき泥酔。翌日二日酔いになると風邪だと嘘ついて会社をずる休み。こんな簡単に会社を休む人がいるのかと驚き、涙が止まらなくなった。僕も休んでいいのかなと思いそのまま退職メールして2度と出社しなかったら、やっと眠れた。こうして引きこもりになった。

会社を辞めたあと結衣に連絡した理由は、結衣がまた家に来たら兄が変わると思ったから。やがて愁は結衣のバイトを始め、凄く褒められるようになり仕事が楽しくなった。

■来栖が定時に帰る約束をする

結衣は来栖を改めて謝罪し、大事に思ってることを伝えた。そこまでいうならと来栖は定時に帰る約束をした。

一方、晃太郎は「福永は外さない」「運用もあきめない」「俺は二度と諦めない」と誓った。

■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ後半3 ブラック上司・福永


■外注先が倒れた&残業制限

外注先のプログラマーが過労で入院した。破格の予算で急遽引き受けてもらった無理がたたって倒れた。これで納期すら危なくなった。
結衣は、倒れた外注プログラマーの分の作業をするため残業時間をさらに1時間増やして2時間になった。

そんななか社長が働きやすい職場作りとしてタイムカードを廃止。カードリーダーでオフィスへの入出が記録されることになり、サービス残業が不可能になる。
残業時間が週20時間を超えると上司の評価は下がる。
福永チームの残業時間は平均で週23時間なので20時間に減らしたら納期に間に合わない。
一方で結衣は来栖だけは守り残業させない。

しかししばらくするとなぜか全員帰りが早くなり残業は週20時間で収まるようになった。
結衣が聞くとみんな仕事を持ち帰っていないと答えるが、それは嘘で持ち帰っていた。
 
 

 
 

■福永外し

会議で来栖が爆弾発言。星印工場の武田課長から言われた「福永外し」を話題にしてメンバーに衝撃が走る。

三谷と賤ケ岳は福永から
・晃太郎の元婚約者
・巧と結婚するからチーフの仕事は適当
・案件が燃えたのも結衣のせい
など結衣の悪口を吹き込まれ、残業・休出を耐えてくれたら運用のチーフにすると言われていたが、このままじゃ運用とれないかもしれないので「福永外し」を望むようになった。

■納期まであと2週間

通常ならテスト時期だが作業は遅れまだ作りこみ段階だ。
晃太郎は疲れを見せずさらにスピードが増し作りこみと並行してテストを進る。

両家の顔合わせと納品日が同じ月曜になった。
巧は忙しい結衣の予定を優先せず、土日はヨットの練習、両親は海外旅行に行く。さらに巧は結婚式のタスク表も送ってきて結衣はウンザリする。仕事と結婚どちらが大事か聞かれ、結衣は何も言えなかった。

■福永のブラック発言が加速

結衣は石黒にヘルプ人員を求めるが忙しい案件が入り余剰人員はいなかった。

そんななか福永が、朝活して経済の本を読み感想を言い合えば、世界経済の厳しさを知って覚悟と必死さが身につくと、とんでもない提案をする。みんな仕方なく従う。

また、吾妻の書いたプログラムのコードが美しくないから書き直すと言い出し、シワ寄せはすべて晃太郎に。

さらに外注の請求は来期の発注と一緒に払う。来期に発注する保証はないが、外注はNOと言えないから来期も仕事をとるために必死になる。前の会社ではそうやっていたと。

福永は高揚して「みんな僕と死んでくれ!」「気持ちが強ければ奇跡が起きて赤字にならず運用と取れる!」

結衣は「とっても感銘を受けました」「私も死ぬ気で頑張ります」と、まさかの同調でみんな愕然とする。

■復讐計画

来栖と愁は、晃太郎のために、福永の元社員たちの恨みを晴らす復讐を計画している。

納期が近づくと晃太郎は休憩しなくなり、栄養ドリンクを水みたいに飲んで食事時間も削る。最後は睡眠2時間くらいになるが、最近はそれすら出来てない。

晃太郎はもともと内気な子供だったが、父は大きな期待を寄せ、少年野球で負けると口を利かず、甲子園に出場しても優勝できなかった敗因を問い、大学でも諦めずにプロ目指せとけしかけた。
晃太郎がどんなに頑張っても褒められず、なぜもっと頑張らなかったのかと言われ、それが当たり前になった。
だから晃太郎は愁の時も、愁のためだと思って追い込んだのだ。

でも愁から見たら晃太郎は自分で思ってるほど強くなく、まだ結衣をふっきれず、自分をごまかすために仕事にのめりこんでる。
そんな晃太郎を利用してるのが福永だ。
福永は批判にめっぽう弱いから、元社員たちに糾弾されれば心が折れて会社を辞めて、晃太郎は解放される。

結衣は愁に賛成し、晃太郎のことを理解しようとしなかった償いをしたい。
 
 

 
 

■インパール作戦の結末

インパール作戦で、
イギリス軍に進軍阻止されたあと日本軍は凄まじい飢えに襲われた。
食料は1日1小隊で手のひら一杯の米のみ。衰弱した兵士をマラリアや赤痢が襲った。
現場の佐藤司令官は補給を求めたが、本部の牟田口司令官は泣き言だと応じなかった。
ついに佐藤司令官は独断で撤退命令を出し1万人の命が助かったが、解任され心神喪失扱いされ閑職に追いやられた。
一方で死者3万人・傷病者4万人を出した無謀な作戦の責任はうやむやになり、本部の司令官たちは出世した。

父は、会社も軍隊も組織は組織で今も変わらないと言い切る。
父も長いものに巻かれたくて巻かれたわけじゃない。当時は転職など気軽にでる時代ではなく、理不尽でも定年まで我慢しなければいけなかった。仕事の付き合いも断れずすべては家族のためだった。 
結衣は定時に帰れなくなった今、父の気持ちがわかるようになった。

それでも結衣は父に過労死が怖いから無理をしてほくなかった。
だから結衣は定時で帰るようになった。仕事に命を懸けるのはおかしい。
父の元部下が過労で死んだが結衣は誰も死なせたくない。

■社長

結衣は父からアドバイスをもらった結果、早朝のゴルフ練習場に社長に会いにいく。

灰原忍は、30才で会社を辞めて大学のサークル仲間と企業し、2年目で年商5000万年を達成。現在は社員300名の社長だ。
結衣が就活時、内定ゼロで臨んだ最終面接は、長時間労働の改善に取り組んでいた灰原だった。
灰原は結衣のことを覚えていた。

結衣は制度だけ変えても残業はなくならないと訴える。
灰原は福永チームの残業問題を知っているが、福永を外しただけでは問題は解決しないと思ってる。丸杉役員は自主退職ではなく、灰原の出張中に福永の見積もりを勝手に通した責任をとらせて辞めさせた。

結衣はドライバーの飛距離で賭けをする。ゴルフは漫画で読んだだけだが、シングルの父に教わった通り打つと、賭けに勝つことが出来た。
買ったご褒美に「この土日だけ人員を1人動かす権限」を得て、「定時に帰れる会社を、私が作ります」と覚悟もできた。

この土日は最後の山場。テストは夕方になっても終わらないが、福永は徹夜を命じて自分だけ帰った。

結衣はみんなに「後は任せて、寝て」と帰宅させ、晃太郎には愁が騒いでると嘘をついて帰らせた。

■福永の本音ネタバレ

土曜日の朝6時、福永が出社するとオフィスには結衣だけでビックリ。

48時間ぶっ通し&休憩ゼロの新タスク表を渡し「2人で乗り切ろう」「精神は肉体を超える」「奇跡は起きる」「覚悟はできてる」と福永の手を握ると、福永は正体を現した。

福永は初めて会った時から結衣を天敵だと思っていた。
「真面目でコツコツ働く人はみんなお前が嫌いで、お前みたいなやつがいるから日本経済が悪くなる。ベイシック諏訪もお前の正体に気付き、種田くんの時と同じになる。一生孤独だ」
結衣の弱みをついて心を切り裂く。
「肩を壊してプロを諦めた種田くんを拾ってやったのは僕。野球しか能がない彼に仕事を教えたのも僕。絵に描いたような社畜だから僕がいなければ生きられない」
さすがに社畜には腹が立った。

そのとき予定より早く晃太郎が現れ怒る
「俺がいなければ生きられないのはアンタのほうだろうが」
どん底の福永の会社が10年持った理由を話しだした。
「仕事を教えることが出来る社員はいなかったから、新人のオレは取引先で他社の見積もりを盗み見て、下請けから出向した人に構築のやり方を聞いて、必死で仕事を覚えた。何もかも自力でやった。それは福永に拾ってもらった恩義があったから。無能な上司を見捨てられなかった」
無能といわれ福永は晃太郎を睨み、結衣と別れたのは自分のせいじゃなく最初から愛情がなかったんだろと、今度は結衣を味方につけようとする。

晃太郎「俺から仕事をとったら何も残らない。そんな俺を結衣が好きになるはずがない。仕事も彼女も選ぶなんて器用なことはできないから、捨てたのではなく諦めた。でも後悔してる。この2年間ずっと」
結衣は心が揺れた
しかし福永は、晃太郎が仕事する理由はすべて自分のためだと否定する。大変になるほどアドレナリンが出て快感が増すから重度の仕事中毒だと。

福永の本音を知った晃太郎は恩義も罪悪感も消えた。

そのとき福永のスマホに、愁と来栖が仕掛けた元社員たちからの復讐メールが届いた。
<許さない・経営者の資格なし・責任とれ・賠償を求める・無能な上司>

でも追い込むだけではまた同じこと繰り返すから結衣は
「無能ではなく嫌なことから逃げたいと願う普通の人」「なのに経営者やマネージャーという負担を強いられ苦しかったでしょう」と同情を示し、
「頑張っていたのにみんなヒドイ。糾弾されて心が深く傷ついてしまう」と頑張りを認めると、福永は泣いた。
福永は自分なりに頑張ったがうまくいかず孤独になり、保身にこだわるようになったのだ。

無謀な案件のせいで心神喪失したという理由で1~2年の長期休暇をとるよう勧め

そんなに休んだら帰る場所がないと心配する福永に「私だけは裏切りず待ってる」「頑張って福永がエンジニアとして能力を最大限引き出せるマネージャーになる」と約束した。

福永は結衣が敵じゃないとわかり長期休暇をとると決めて帰った。

結衣はみんなが定時に帰るため出世すると決意した。出世しないとこの会社は変えられない。

 
 

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■ドラマ「わたし定時で帰ります」原作小説あらすじネタバレ後半 最終回結末!仕事が大好きな人・種田晃太郎


■最後の作戦

福永が帰ったあと他のメンバーたちが出社。

そして社長と賭けに勝った結衣が呼んだヘルプ要員は、管理部の石黒だった。かつて1時間当たりの生産性が会社1番だったから現場は本領発揮なのだ。

「会社のために自分があるんじゃない、自分のために会社があるんです」と結衣が社長の言葉を言って、仕事を始めた。

タスク表はみな無理のないものだが、晃太郎だけはかなり多め。

休憩をとらない晃太郎を気にして休もうとしない他のメンバーを、結衣は無理やり外にランチや夕食に行かせ、交代で仮眠もとらせた。結衣の本当の敵は福永ではなく、仕事が大好きな人=晃太郎だ。

石黒と晃太郎のおかげで進捗は上々だ。

しかし一方で、昨日の早朝の社長とのゴルフから一睡もしてない結衣の体は悲鳴を上げている。

しかも結衣は、タスク表に書かなかかった最後のタスクをみんなには黙って1人でやっていた。
納品時に一緒に提出しなければいけない作業報告書がまったくの手つかずで、2週間はかかるこの作業を結衣は不眠不休飲まず食わずで土日で終わらすつもりだ。 
石黒から「向こう側の景色も知らないで上には立てんぞ」と言われたから、仕事中毒者の行きつくところを目指す。この最後の作戦が終わったら、晃太郎には仕事中毒から脱して彼女をつくって幸せになってほしい。

日曜の夕方、タスク表の終わりが見えてきて、22:00についに完了した!

明日の月曜は納品日だから出社だが、火曜水曜は振替休日とし、打ち上げは木曜の夜とした。
みんなが帰ったあと、結衣は作業報告書がまだ半分のこってると晃太郎に告白し、2人で手分けして進める。

月曜の朝7時。
晃太郎は自分の分を終わらせ15分のジョギングに出かけた。
結衣の分はあと少しで終わる。
 
ここから作戦の仕上げだ。
床で倒れたフリをして晃太郎を驚かせる、他のメンバーも出社して結衣が不眠不休飲まず食わずでいたことに気付く。2年前に倒れた晃太郎を見たときの結衣の恐怖を、晃太郎にも味合わせて、変わってもらうのが作戦の目的だ。
救急車を呼ばれそうになったら目を開ければいいのだ。もう体力も限界で横になろうとしたが、アドレナリンが出て快感に変わっていった・・・

気付くと病院のベッドだった。
結衣は倒れたフリするつもりが本当に意識を失ってしまい、機材に頭をぶつけて出血し5針縫う怪我をしていた。

納品は石黒と賤ケ岳が行き、運用はなんと灰原社長が獲ってくれた。
下請けに長時間労働を強いる企業と今後取引するつもりはないが、その場合じきに業界1位になるパートナー企業を失うとはっぱをかけたとか。ついでに牛松が押し付けてきた追加案件の費用請求もしたという。
これがきっかけで灰原社長は業界1位を目指しつつ、残業を月20時間以内に抑えると決意した。

■巧が浮気

晃太郎は会社のために命かけるなバカげてると怒り、晃太郎を泣かせたかったとつい憎まれ口をたたく。

そして、お互い考え方が真逆なのに結婚しようと思った理由は、自分にないところを好きになったとお互い納得した。

そのとき両家顔合わせの時間が迫ってると気付き、自宅においた婚約指輪を取りに帰ることに。晃太郎はこれまでの償いつぉいてタクシーで結衣を送る。結婚させて2人の過去を全部終わりにする時がきた。

ところが玄関の婚約指輪を回収してほっとしたのもつかの間。巧のアシスタント女性・三橋の靴があり、寝室から物音がして晃太郎が様子を見に行くと巧は浮気していた。

巧はきっと、仕事と結婚どちらが大事か答えられなかった結衣に腹を立てて浮気したのだろう。

迷ってる結衣を晃太郎は外に連れ出すと、婚約指輪を川に投げ捨てた。「あきらめてくれ じゃないと俺が苦しくなる」

晃太郎とは違うところがあるから好きになったし喧嘩もした。
一方、巧とは同じところを求めい、違うところは見ないフリをして喧嘩もしなかった。

■ラスト 

上海飯店に2人で飲みに行く。どうせもうすぐ定時だ。父には顔合わせ中止と結婚中止を電話で伝えた。

何かが変わったようで変わったない気もする。晃太郎がまた仕事中毒になったら結衣は何度でも同じことをする。

晃太郎とは永遠にわかりあえず結衣は一生孤独のままかもしれないが、それでもいい。大事な人を向こう側に行かせないで済むなら。

「とりあえずビールだ」今夜はくだらないことを山ほど話そう!

最終回は、福永の説得に成功して『星印工場』の案件も無事終わったものの、巧が浮気して結婚破談になり・・・晃太郎とはよりを戻すうような雰囲気もあるけどハッキリせずという、ちょっとすっきりしないラストでした。

今後、結衣はみんなを定時に帰すため出世して会社を変えていくため頑張るんですね。
 
 

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