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ドラマ【死役所】の主人公・シ村の過去をネタバレしていくと必ず行き当たるのが、宗教団体『加護の会』です。
『加護の会』とはいったいどんな宗教団体なのか?その内容をネタバレ紹介します。教祖、入信方法、生活、教え、ルール、施設など、そして入信した信者は幸せなのか?宗教は中身が見えないからなんとなく怖いですね。
そして『加護の会』にはモデルとなる宗教団体があるのか?にも迫ります。
ところで原作漫画に登場する『加護の会』の縁(ゆかり)が可愛いし、『加護の会』の説明シーンに欠かせない存在なのでドラマにも出てくるか注目です。
目次
●ドラマ【死役所】の宗教団体『加護の会』とは?内容ネタバレ1 教祖と入信方法
『加護の会』の教祖の名前は蓮田栄山。高齢ですがイケメン老紳士というルックスなので、年配女性の人気も高く、テレビ出演して知名度も高く、『人間の弱さと正しさの罠』をテーマに全国各地で講演会を行っています。
「私は弱さを持ったあなたが大好きです。愛してます」
「衣を剥がしたあるがままのあなたを愛したいのです」
といった言葉で、正しさは他人が作ったまやかしであり、ネットやメディアを鵜呑みにしてないか?世間・社会・経験・知識は差別・偏見・劣等感の衣であると、弱ってる人の心にすっと入っていきます。
■『加護の会』入信方法
入信するには盟約を結び家族になります。入信=家族になることを意味します。
携帯は解約、財産はすべて寄付、通帳と印鑑も預けます。
盟約を結ぶためには『修行之間』に1週間こもり、俗世との断ち切りを行います。
全裸になり別の信者に体をふいてもらい白装束に着替え、最初の3日間は断食し、壁に書いてある無数の教えをひたすら口ずさみながら、寝ないで瞑想に徹します。
壁に書いてある教えは
「弱い自分を愛する」
「正しさを見誤らない」
「争いはおろかなこと」
「心の声に耳を傾けなさい」
「素直に進めば本当の幸福がある」
「人は必ず死ぬ」
「恐れず全てを受け入れなさい」
「執着は捨てなさい」
「すべての命に感謝しなさい」
などです。
『修行之間』にこもってこれらの教えに囲まれて過ごすと、1週間後には教えがストンと心に響くようになり『加護の会』に忠誠を誓うようになります。世間ではこれを『洗脳』と言うと思いますが。
「@バンチ」7月号、絶賛発売中! 大人気の「死役所」は、宗教法人『加護の会』編、2話目! 蓮田栄山の言葉に深い感銘を受けた修斗は、盟約を結び入信。俗世から離れた世界で、掴んだものとは……。 pic.twitter.com/NeYTrARLvN
— 月刊コミックバンチ_公式 (@Bunch_Shincho) May 23, 2016
●ドラマ【死役所】の宗教団体『加護の会』とは?内容ネタバレ2 生活とルール
■『加護の会』入信後の生活
信者にとって教祖は「お父様」であり、教祖にとって信者は「子供たち」で上下関係はない。全員が家族であり心で繋がっています。両手で輪を作り「家族で繋がってる絆」という合図のポーズをします。
『加護の会』は広い土地を所有し完全な自給自足。『無為自然』をモットーに全てを受け入れ心の解放を促し、世を客観的に見据えることで、作られた正しさではない『真理』を手に入れます。
入信してからは規則正しい生活。ネットもテレビもないから社会情勢を気にする必要がありません。
朝6時に起きてみんなで瞑想し、農作業・工芸品作り・勉強に励みます。
禁欲の必要はなく、男女の肉体行為は生理現象として信者同士で行います。
■『加護の会』のルール
『加護の会』の生活を紹介しましたが、裏返すとそれは禁止事項だらけのルールです。
● ケータイ禁止。
● 外部との接触は完全シャットアウト。
● 財産はすべて寄付、通帳と印鑑も預ける。
● 自給自足(外部からの食べ物は禁止)
● 指さし禁止(絆の破壊行為だから)
子供の信者が外から飴をもらったのがバレた時は、女性信者の縁(ゆかり)心を清めるために素手で尻を叩いてました。
■『加護の会』施設(家)は全国にある
『加護の会』の施設(家)は全国15カ所あり、一カ所に70人住んでる場合もあり、施設(家)を訪れる人に対して信者たちは「おかえりなさい」「いってらっしゃい」「愛してます」と家族のような声のかけかたをします。
■『加護の会』死についての教え
「人は必ず死ぬ」という教えのもと、「あるがままに生きる。必ず最期は来る。今を懸命に生きなさい。 人は必ず死ぬ。恐れず全てを受け入れなさい」と教えています。
訃報が届いた場合、その家の方向にみんなで輪を作る習わしがあります。
●ドラマ【死役所】の宗教団体『加護の会』とは?内容ネタバレ3 信者は幸せ?
「@バンチ」8月号、絶賛発売中! 「死役所」最新話は『加護の会』編、クライマックス! 選択の果てに掴んだ、幸福とは……。 pic.twitter.com/aDDAdSVuBn
— 月刊コミックバンチ_公式 (@Bunch_Shincho) June 23, 2016
医大生で優秀な弟・恭平をもつ兄・寺井修斗は日ごろから劣等感を抱いていました。
そんなある日、イケメン好きの祖母に誘われて『加護の会』教祖・蓮田栄山の講演会を見に行ったのがきっかけで、女性信者の縁(ゆかり)が可愛かったこともあり、施設に行ってみます。
居心地がよく、また縁(ゆかり)に会いたいこともあり2度目に行ったときに入信を決意。盟約を結ぶため『修行之間』にこもるときは縁(ゆかり)が体をふいてくれました。
晴れて信者になると、縁(ゆかり)は「他者との触れ合いは愛を育むのよ」と肉体関係の相手もしました。
しかしシェアハウスに住むと嘘ついて家を出て大学も辞めていたので、『加護の会』はカルトだと反対する弟の恭平によって強引に実家に連れ戻されました。
トイレに行くといって実家を抜け出し、『加護の会』の施設(家)に戻ろうと走ってる最中、交通事故で死にました。
死役所でシ村から『加護の会』について聞かれると寺井修斗は、「温かくて本当にいいところです」と言ってました。
寺井修斗は普段から優秀な弟や大学生活、将来に不安や劣等感を抱いていたから、社会のしがらみもなく、みんな穏やかに暮らす『加護の会』はまさに理想郷で、本当の家族だと信じていたのでした。
●ドラマ【死役所】の宗教団体『加護の会』のモデルは?
日本には宗教団体がたくさんありますが、『加護の会』のモデルの有無については明らかにされていません。
新興宗教、有名、無名、宗教団体はいろいろあり、カルトだと恐れられてるものも多いですね。芸能人が宗教信者だったりするとテレビではなかなか報じられないですが、ネットでは噂が多いです。
『加護の会』のモデルは、世間が宗教にもつイメージを具体化したものの1つかもしれません。
●ドラマ【死役所】シ村と『加護の会』の関係
シ村と『加護の会』の関係は、嫁の幸子が入信したきり戻ってこなかったからです。
シ村は市役所勤務だった生前、バツイチ出戻りで売れない絵描きの幸子と出会って結婚。
幸子は娘の美幸を出産。しかし美幸は5才になっても乳離れできず、生卵だけは食べますが、絵具・土・草花しか食べません。ほとんど喋らないが計算は得意で絵を描くのも上手なので幸子は「この子はきっと特別な子なのね」とシ村も一緒に喜びました。
ある日、美幸が風邪を引いたので病院へ行くと、「病気だから愛情を込めて美味しいものを作って食べさせてあげないと死ぬかもしれない」と医者から言われたことで幸子は不安になり料理を作りますが、美幸は食べません。
■『加護の会』との出会い
美幸を助けたくて必死の幸子は、近所の人から教わった有名な宗教団体『加護の会』なら、心が解放されて美幸も普通の食事ができるかもしれないと藁をもつかむ思いで「一緒に行ってみましょう!少しでも美幸がよくなる可能性があるから賭けてみたいの!お願い」とシ村を説得しました。
『加護の会』の施設を訪れ教祖の蓮田栄徳に娘が病気だと伝えると「病気なんて気にせず沢山愛してあげなさい。それが一番の特効薬です」と言われガッカリしますが、蓮田栄徳の息子・栄山が「あるがままを受け入れることが心の解放に繋がる」と補足します。
しかし「あるがまま受け入れる」の意味がわからず幸子はノイローゼになり自分を責めるばかり。シ村は幸子を抱きしめることしかできません。
■幸子が帰ってこない
シ村が仕事から帰ってくると、幸子が美幸を連れて再び『加護の会』へ行ったあとでした。シ村が連れ戻しに行くと教祖の息子から「今は会わせることはできない」「どこにいるかも知らない」「1週間したら戻ってくるので改めてお越しください」と拒否されますが、敷地内で見つけた美幸だけは抱きかかえて連れ帰りました。
シ村は昼間は仕事があるので、近所の野田さんに美幸を預けて仕事に出かけました。その日、野田さん宅を訪れた訪問販売の怪しい男が、土を食べる美幸を見てました。
シ村は痩せて仕事も手につかず書類が溜まり放題。1週間をまたずに『加護の会』に幸子を連れ戻しに行きますが、笑顔で「ダメです」と断る教祖の蓮田栄徳を殴ります。
教祖の息子は、信者は心で繋がって家族であり、シ村は紙一枚の繋がりでしかないと笑顔で言い、心に余裕がない今のシ村が会っても不安定で危険だから合わせられない「落ち着いたらまた来てください」と言われ、仕方なく帰りました。
■美幸が死んだ
自宅に帰ると、庭で美幸が死んでいました・・・指がぐにゃぐにゃで、腹が血まみれでした・・・。殺された?
原作漫画14巻までの現在、美幸が死んだあとのことは断片的なネタバレしかありません。
● 「娘の死の真相が知りたいんです」と訴えるが「気持ちはわかるが無理」と断られた。
● 第一発見者として「何か解剖されたらまずい理由でも?」
● 旦那として「娘が死にました。妻を連れて帰ります」
● 父親として
「自分の罪に対して何も思わんのか」
「娘に悪いと思わんのか」
「お前みたいに非道な男、初めて見た」
「人間のクズじゃ」
● 人間として
「私は殺してません」
● 裁判にて
「人殺し」「死んじまえ」「鬼畜」とバッシングされ、判決は「被告の刑事責任は極めて重大であり同情の余地はない」「被告人を死刑に処す」
娘を殺した冤罪で逮捕され、死刑になったと思われます。絵具を食べさせていたことを育児放棄や虐待と思われたかもしれません。
シ村の過去を知りたがるミチルは死刑課で職員の人生史を調べ「あたし知っちゃいました。シ村さんの過去。冤罪なんですね」と涙を流してることから、悲しい冤罪だったとわかります。
●最後に・・・
シ村は原作漫画のなかで目的についてこう言ってます。
「真実を確かめ・・・妻を・・・私の手で・・・」
寺井修斗によると『加護の会』はみんなお父様の子供で上下関係は一切ないが、どこかの家で特別な加護を受けている人がいて、どうやらそれが幸子のようです。
シ村は死んでるので生きてる人間に対しては何もできません。『加護の会』に入ったきり会えないままシ村は逮捕され死刑になったと考えられるので、嫁の幸子がその後どうなったのか?真実を知るのが目的のようです。
ドラマ版でもシ村の過去、結婚、娘の死、冤罪、『加護の会』は絶対に再現してほしいですね。ただテレビなのでデリケートな宗教問題をどう表現するかも注目です。女性信者の縁(ゆかり)が可愛いので女優が誰になるかも気になるところです。
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