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シシドカフカさん主演ドラマ「ハムラアキラ」の原作の最終回あらすじと犯人ネタバレします。
「ハムラアキラ」はハードボイルドな女探偵もの。主人公の葉村晶は不運でケガばかりするし貧乏ですが、報酬よりも真相を突き止めることに真っすぐです。
原作は事件の真相で人間の悪意が描かれる結末が評判ですが、最終回ネタバレも、友情愛情が入り乱れる犯人たちでした。
目次
●ドラマ【ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~】原作・葉村晶シリーズ最終回あらすじ
最終回は、6冊目の「錆びた滑車」です。
■葉村晶シリーズの順番6 錆びた滑車
2018年8月発売 長編
晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。
ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになって晶に、交通事故で重症を負い、記憶を失ったミツエの孫・ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する――。
引用:Amazon
意味深なタイトルになるほど納得する結末。無意識も故意も含めて人間の悪意が描かれています。
●ドラマ【ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~】原作の最終回(錆びた滑車)登場人物
● 探偵ハムラアキラ
■調査対象者
● 石和梅子(青沼ミツエと喧嘩騒ぎを起こす)
■青沼家
● 青沼ヒロト(交通事故で重症を負い、記憶を失った大学生)
● 祖母:ミツエ(梅子の知人)
● 父:光貴(故人)
● 母:李美(母)
● 牧村ハナエ(ミツエの従妹)
● 大場、片桐、早坂(青沼家の近所の住人)
■ヒロトの大学の友人
● 出石武紀
● 遊川聖
■片桐家
● 竜児(ヒロトの友人)
● 母:涼子
● 堀内彦馬(片桐涼子の父親)
■ほか
● 江島マリカ(「井の頭江島病院」院長の娘)
● 高野咲(死亡した女子野球選手)
● 小暮修(アパートの住人。レオ爺さん)
■ハムラアキラの関係者
● 岡部巴(ハムラアキラの大家)
● 飛鳥市子(巴の姪)
● 佐々木瑠字(ハムラアキラの同居人)
● 富山泰之(ミステリ書店の店長)
● 桜井肇(「東都総合リサーチ」調査デスク)
■警察
● 当麻茂(警視庁警部)
● 郡司翔一(当麻の部下)
● 泉原圭(捜査官)
●ドラマ【ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~】原作最終回(錆びた滑車)犯人ネタバレ
事件は2つありました。
交通事故に始まる青沼殺し事件と、20数年前の佐藤和人殺しの2つです。
●事件1 青沼殺しの犯人と犯行ネタバレ
■事件1 青沼殺しの犯人ネタバレ
犯人は片桐涼子と息子の竜児、涼子の父親の堀内彦馬の3人。
被害者は青沼ヒロトと父親の光貴の2人。
■事件1 青沼殺しの「交通事故」あらすじネタバレ
ヒロトと竜児はスカイランドの観覧車でバカをしでかしたが、怖くなって忘れようと約束した。だが竜児はヒロトの車にジーンズを忘れていた。
数か月後、ヒロトが父親に観覧車の話をしてしまったことを、竜児に泣きながら伝えた。竜児のことは隠して父親と一緒にスカイランドのに謝りにいくと。
そのことを竜児が母親の涼子に打ち明けると、涼子は母親として息子の将来を守るため殺人を計画。
涼子の指示で、竜児はヒロト親子とスカイランド駅前ロータリーのバス停脇に正午に待ち合わせ。
涼子の父親の堀内彦馬は、ヒロト親子を殺すため車ではねた。警察にはアクセルとブレーキの踏み間違えだと言い張った。
しかし計画通りにいかず無関係の主婦を巻き添えにし、青沼光貴は死んだがヒロトは重傷で生き延びた。ラッキーだったのはヒロトは事故で記憶をなくしたこと。
竜児は自首しようとしたが、涼子に祖父が刑務所行きになってもいいのかと説得されて自首を断念。
しかし片桐涼子は不安だった。ヒロトが竜児との約束を思い出したら?物証のジーンズが見つかったら?大麻が発見されたら?それが竜児と結びついたら?
■事件1 青沼殺しの「放火」あらすじネタバレ
涼子はヒロトも関係する全てを燃やそうと病院に放火することを決意。
しかし交通事故で死にかけたヒロトが半年後に放火で死んだら殺人をうたがわれるから、赤い灯油ストーブとタオルとポリタンクを用意して失火に見せかけた。
近所の噂好きを操り、青沼ミツエのせいにした。
■事件1 青沼殺しの犯人逮捕ネタバレ
ヒロトを殺し、青沼ミツエは瀕死の重傷を負ってくれたので、これで全部片付いたはずだった。
ところが火事から生き延びたハムラアキラが探偵として色々調べ始めたから、待ち伏せして襲ったが、逆にタックルされて倒れ、逮捕された。竜児も逮捕された。
片桐涼子は、悪いのは息子に悪い薬をやらせ、最後に自分がいい子になって暴露しようとしたヒロトだ、殺させて当然だと主張している。
●事件1 佐藤和仁殺しの犯人と犯行あらすじネタバレ
「井の頭江島病院」の江島マリカは現在、従弟の琢磨院長と結婚してるが、ヒロトの父親である青沼光貴を愛していた。
20数年前、青沼光貴は李美と出会って結婚し、息子ヒロトも生まれた。
マリカは佐藤和仁をけしかけて李美を殺そうとしたが、佐藤和仁は逆に光貴と李美に殺されてしまった。
すると青沼光貴は李美をアメリカに逃がしたため邪魔者はいなくなった。
その後、マリカは殺人をネタに青沼光貴を脅し続けた。光貴がアメリカに行って家族で幸せになるのを阻止するためだ。もしアメリカ行くなら、麻薬鎮痛剤を持ちこめと脅した。
ヒロトは両親が佐藤和仁を殺した犯人だとを知っていたが、交通事故で記憶を失くした。しかしマリカの言葉で記憶がよみがえり、苦痛を和らげる麻薬鎮痛剤を飲んだあと、片桐涼子の放火で死んだ。
青沼李美は殺人で逮捕された。
琢磨院長とマリカは架空請求詐欺と向精神薬取締役法違反で逮捕され、院長は容疑を認めた。だがマリカは全面否認して保釈された。
「井の頭江島病院」の渡り廊下には、ガラスケースに保管された人体模型や骨格標本がある。そのなかに八重歯のガイコツがあるが、プラスチックの標本なら八重歯はない、つまり本物のガイコツ。佐藤和仁の遺体だ。
青沼光貴を支配下におくために、佐藤和仁の遺体は、殺しの証拠として保管しておく必要があった。マリカは隠すのではなく多くの一目につく場所にこれ見よがしに飾った。
★おわり
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