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ドラマ【探偵・由利麟太郎】は主演の吉川晃司さんがめちゃくちゃカッコいいですね。
2話の「憑かれた女」は、ホステスの吉岡エマ(水上京香)が謎の悪夢に襲われ、洋館のバスタブで美沙子(柳ゆり菜)の死体を見るが現実と区別がつかないというあらすじです。
今回はどんな犯人トリックで、由利(吉川晃司)と俊助(志尊淳)はどう解決するのか?前もって原作ネタバレ知っておくとドラマとの違いがわかる楽しみ方の1つです。
そこでドラマ2話の原作、横溝正史さんの小説「憑かれた女」のあらすじネタバレ、犯人トリックを紹介します。エマが見る謎の悪夢の正体とは?美沙子の死体は本物なのか?
目次
【探偵・由利麟太郎】ドラマ2話「憑かれた女」あらすじ
祇園のクラブでホステスとして働く吉岡エマ(水上京香)は、近ごろ得体の知れない“黒い影”に襲われる悪夢に悩まされていた。
店にいるときも部屋で休んでいるときも、恋人の五月翔太(赤楚衛二)の腕の中にいるときでさえも、“黒い影”は突如目の前に現れ、そのたびにエマを恐怖に陥れていた。
心をむしばまれたエマは、やがて何かにつかれたように意味不明な言動を繰り返し、天井から切り落とされた女の腕が落ちてくる幻覚まで見るように。
五月はそんなエマを心配するが、一方で、五月の元恋人で同じホステスの神崎美沙子(柳ゆり菜)は、気味が悪いとエマを激しく敵視する。その頃、学生時代の旧友でミステリー同好会の仲間だった井出圭一(尾上寛之)と会っていた俊助(志尊淳)は、道端で放心状態のエマに遭遇する。
井出が店の常連客だと知ったエマは、突然「女性の死体を見た」と言い出し、聞けば、ドラマのオーディションで連れていかれた洋館で、バスタブの中で死んでいる美沙子を見たという。
しかし、日ごろから幻覚に悩まされていたエマは、それが現実だという確証が持てない。真相を確かめるべく由利(吉川晃司)に助けを求めた俊助は、早速洋館の場所を突き止めるが、そこには死体どころか殺人が行われた痕跡も見当たらない。さらに翌日には美沙子が店に来たとママの梶原絹江(山口香緒里)が証言。やはりエマの幻覚だったのか——。そう思った矢先、エマが見たという凄惨(せいさん)な光景、洋館のバスタブから美沙子の死体が発見される……!
引用:【探偵・由利麟太郎】ドラマ2話
ドラマ【探偵・由利麟太郎】2話「憑かれた女」キャスト
■メインキャスト
● 探偵・由利麟太郎(吉川晃司)
● 相棒の三津木俊助(志尊淳)
■事件関係者
● 吉岡エマ(水上京香)
● 彼氏の五月翔太(赤楚衛二)
● 五月の元恋人の神崎美沙子(柳ゆり菜)
● 常連客の井出圭一(尾上寛之)
学生時代はミステリー同好会
ドラマ【探偵・由利麟太郎】2話「憑かれた女」原作あらすじネタバレ
横溝正史さんの原作小説「憑かれた女」は登場人物の名前がドラマのキャストと多少違います。
● 吉岡エマ(水上京香)
➝西条エマ子
● 彼氏の五月翔太(赤楚衛二)
➝不良グループのリーダー五月
● 五月の元恋人の神崎美沙子(柳ゆり菜)
➝みさ子
● 常連客の井出圭一(尾上寛之)
➝自称探偵小説作家の井手江南
ドラマでエマと美沙子は同じ店のホステスですが、原作小説では17才の不良少女で、銀座の「アザミBAR」のマダムから男性を斡旋してもらいお金を稼いでます。
ネタバレで原作の登場人物のまま紹介します。
■8月13日(木)鎌倉で恐怖の白昼夢
エマ子は両親を知らない17才のハーフの美少女。
夏の初め頃から毎日、発狂しそうな『恐ろしい幻想』に悩まされている。部屋に1人の時や仲間と遊んでる時は起きないが、人混みの中に限って起こる。
8月13日(木)銀座の「アザミBAR」の不良仲間たちと鎌倉の砂浜に遊びに行った。思いを寄せるリーダー格のイケメン五月がエマ子を心配する。
すると2ショットに気付いた恋敵のみさ子が怒った姿が、エマ子には「体中血まみれのみさ子」に見えて恐怖した。
その後、金欠のエマ子は五月の口利きで「アザミBAR」のマダムに借金するが、発作が怖いあまりその金で酒におぼれ、渋谷のアパートの部屋で『恐ろしい幻想』に襲われた。
バラバラにされた手足首、天井を這いまわる蜘蛛、血みどろのみさ子など・・・。恋敵のみさ子を死ぬほど憎んでるから、発狂して殺す前兆か?
●【探偵・由利麟太郎】原作「憑かれた女」あらすじネタバレ2 8月22日(土)外人と死体
8月22日(土)久しぶりに行った「アザミBAR」でマダムに会うと、エマ子を気に入ってるが外人の客がいるという。名前はわからないが報酬はたっぷり。
外人は多忙のため代わりに運転手をよこし、身分を知られたくないという理由でエマ子の手足を縛り目隠しした。途中、運転手の言葉で羽田歯科医の看板が倒れてたとわかり、窓のすぐ外の照明は電話ボックスだとわかった。
『外人の屋敷』は玄関の階段の隅が唐草模様で、入ると真っ暗で強い芳香がした。部屋に入ると匂いがいっそう強く、運転手は去りエマ子1人にされた。目隠しをとると8月なのに暖炉に火が。匂いは暖炉からだった。
扉があったので開けるとそこは浴室で、浴槽に顔は向こうを向いてる若い女性の死体が!そして部屋の明かりがついて『背が高い黒メガネでヒゲ顔の外人』が立っていた。
エマ子は平静を装うが外人が「暖炉は死体を焼くため」「匂いは死体を焼く匂いを消すため」「私は新しいオモチャを欲しがる子供と同じ。古いオモチャは暖炉で焼く」と言いながら体に触ったきた。恐怖で逃げようとしたが捕まり外人の顔が迫ってきてエマ子は気絶した。
目が覚めると8月23日(日)朝で、渋谷のアパートの近所の道端。散歩中の住人で自称探偵小説家の井手江南に抱きかかえられていた。
エマ子は自分が気が狂った、死体は『恐ろしい幻想』だと思って数日は警察に通報はしなかった。
●【探偵・由利麟太郎】原作「憑かれた女」あらすじネタバレ3 8月27日(金)みさ子
■8月27日(金)翡翠の耳飾り
『外人の屋敷』から5日後8月27日(金)の昼、エマ子が「アザミBAR」に行くとずっと連絡が取れなかったマダムは心配していた。
死体のことは伏せたまま最近みさ子に会ったか聞くとマダムは5~6日前、エマ子が外人と会う前にみさ子と会ったという。
みさ子は普段からマダムを通さず売春客と直接交渉する図々しさがあった。
『外人の屋敷』の浴室前で拾った『青い翡翠の耳飾り』を見せるとマダムはみさ子のものと認めたので、死体はみさ子だとわかったエマ子は怖くて震えて酒を飲んだ。
■8月27日(金)浴槽の死美人
泥酔したエマ子は夜8時頃に渋谷のアパートに帰宅するとまた『恐ろしい幻想』が壁の上に見えた。バラバラにされた手足首がやがて1つの塊になり、血まみれのみさ子になり、外人の顔がニヤニヤ笑って迫ってきた。
ふとんを被って泣いて震えてると井手江南に声をかけられ正気に戻った。
井手江南は『外人の屋敷』を5日かけて麻布六本木に発見したが匂いはなく無人で空き家だったという。エマ子は『憑かれた女』のように艶のない目つきになった。
夜10時過ぎ、井手江南は怯えるエマを『六本木の外人の屋敷』連れて行った。
ところが玄関に入るとあの匂いがした。無人だが部屋には暖炉で女の腕が燃やされていた。浴室には顔は切り刻まれて原型をとどめてない女性の死体があり、エマ子は「あっ、みさちゃん!」と叫んだ。
■8月28日(土)刑事の尋問
翌日8月28日(土)、浴槽の殺人事件&暖炉の人肉償却事件が新聞で報じられた。通報したのは煙突の煙と異臭に気付いた近所の住民。
死体の身元は、顔は判別できないが衣服と所持品からみさ子だと判明。犯人の動機は不良仲間との軋轢が原因とみられた。
エマ子が部屋で熟睡してると警察の本田刑事が聞き込みに来て、恐怖で通報できなかったこと、井手江南のウイスキーを飲んで熟睡したことを話した。
エマ子が死体をみさ子だと気付いた理由は8月22日(土)に拾った『青い翡翠の耳飾り』と、8月27日(金)暖炉で燃えてる腕の『十字架に蛇が巻き付くタトゥー』だが刑事曰く同じ死体のはずがない。
夏の暑さで腐敗するし、8月27日(金)に発見された死体は8月26日(木)夕方~真夜中にが死亡推定時刻。ならば8月22日(土)は別の女性が殺されたのかとエマ子は怯えた。
本田刑事は犯人が五月だと疑っていた。
銀座裏の東亜ダンスホールの用心棒だが、みさ子がエマ子との関係に嫉妬して、船会社の重役をゆすった犯人として五月を警察に売ったら逃げて、「みさ子を殺してやる」と息巻いて5~6日前から姿を消して行方不明だ。
本田刑事はみさ子を恋敵として憎んでいたエマ子も疑う。だがエマ子がみさ子と会ったのは8月13日(木)の鎌倉が最後。
エマもマダムも毎日警察から事情聴取を受けた。
警察はみさ子を殺した犯人は五月で、外人と交流があり手口をマネしたとみている。だが8月22日(土)の死体は所在も身元も不明で、外人がエマに死体を見せた理由も謎だ。
●【探偵・由利麟太郎】原作「憑かれた女」あらすじネタバレ4 9月11日(金)マダム
■9月10日(木) 耳飾りの謎
9月10日(木)昼「アザミBAR」のマダムは日記をエマ子に見せて耳飾りの謎を解く推理を披露する。
8月23日(日)の日記は、みさ子が『青い翡翠の耳飾り』をつけて来ていた。しかしエマ子が『六本木の外人の屋敷』で『青い翡翠の耳飾り』を拾ったのは前日8月22日(土)で辻褄があわない。
マダムはみさ子が酷似した耳飾りをわざとつけて来たと推理した。エマ子が拾った耳飾りは私のものじゃないし外人とも無関係だと見せるため、あとでエマ子を殺した場合のアリバイのため。
つまりみさ子は外人の黒幕で、外人は屋敷でエマ子は殺す予定だったが好きになり殺すのを止めたと、マダムは推理。みさ子を殺した犯人は外人の可能性もあると推理。
■9月10日(木)五月
エマ子が渋谷のアパートに帰宅すると五月から電話で丸の内の帝都ホテルのルーフガーデンに呼び出された。
ルーフガーデンでは納涼イベントが開催され映画が上映された。エマ子は会場の隅っこで五月と密会。五月はみさ子を殺した犯人説はデタラメだと否定する。制裁を加えるつもりだったが殺すつもりなんてないと。
五月は当分姿は隠すがエマ子に迷惑かけないため潜伏先は言わない、落ち着いたら連絡すると約束。エマ子が心配してお金を渡したそのとき、電話を盗み聞きしていた井出江南が通報していたので警察に囲まれた。だが五月はイルミネーションを這い上って逃げた。
■9月11日(金)呪われた異人屋敷
五月の逃走を見届けたエマ子はタクシーで自宅に向かうが、日比谷公園裏で運転手があの外人だと判明。また目隠しされ手足を縛られ、10時頃『外人の屋敷』へ連れ込まれた。浴室のドアを開けると若い女性の死体があった。
翌日9月11日(金)『六本木の外人の屋敷』の煙突から煙と異臭の通報を受けて本田刑事らが駆け付けた。
暖炉の前に睡眠薬で昏睡してるエマ子が倒れていた。
浴室にはマダムの死体があり、暖炉で足が燃えて異臭がしていた。
別の部屋に濡れた靴跡がありクローゼットに井手江南が隠れていた。真っ青な顔でまるで『憑かれた男』で「昨夜からエマが帰ってこないから屋敷に様子を見に来た。暖炉の前にエマが倒れていた。浴室に死体があって怖くて逃げようとしたが表で物音がしたから隠れた。どうしてあの女が殺されてる?」半狂乱で泡を吹いた。
『六本木の外人の屋敷』は以前から近隣で『魔の家』と呼ばれていた。
●【探偵・由利麟太郎】原作「憑かれた女」あらすじネタバレ5 由利
■【由利の考察】
警察から捜査協力を頼まれた由利は時系列を整理した。
1 夏の初め頃から西条エマ子が『恐ろしい幻想』に悩まされる。
2 8月13日(木)鎌倉の砂浜。西条エマ子が血まみれのみさ子の幻想を見る。
3 8月22日(土)『六本木の魔の家』エマ子が外人に連れ込まれ、浴室で女性の死体(被害者不明)を見る。みさ子の耳飾りを拾う。※外人がエマ子に死体を見せた理由が謎。
4 8月23日(日)『アザミBAR』みさ子が耳飾りをつけて現われる。
5 8月27日(金)『六本木の魔の家』井手江南がエマ子を連れて行くと、浴室にみさ子の死体を発見。死亡推定時刻は前日8月26日(木)の夜。※警察は五月を犯人だと疑う。外人と交流があり手口をマネした?
6 9月10日(木)『六本木の魔の家』エマ子が外人にタクシーで騙され連れていかれ、浴室で女性の死体を見る。※外人がエマ子に死体を見せた理由が謎。
7 9月11日(金)『六本木の魔の家』近所の住民の通報で本田刑事ら駆け付け、暖炉前で昏睡するエマ子、浴室でマダムの死体を発見。半狂乱の井手江南を発見。
事件の中心にいつもエマが関係してるので『恐ろしい幻想』に端を発してると由利は考察。
そもそも8月22日(土)の死体はどこに行った?人間の死体はそう簡単に焼却できないし、異臭騒ぎも起きてない。死体があった証拠はエマの証言だけだが嘘とも思えない。
マダムは9月10日(木)エマ子に日記を見せたあと夜8時に外人に連れ出され殺された?しかし日記にエマ子に話したと書いてあるので寝る前に書くものなら12時前後まで生きてた。だがエマ子が浴室の死体を見たのは遅くとも10時前だった矛盾がある。
もしエマが見た死体がマダムではなかったとしたら・・・?
■【由利の謎解き】井手江南
9月10日(木)にエマ子が見た死体は、8月22日(土)と同じトリックだと由利は謎解きを披露。
9月11日(金)のマダムの死体は、前日エマ子が見た死体と一緒だと勘違いしやすい。検死の結果、死亡推定時刻は死後24時間以内だから9月10日(木)26時以降。エマの証言と一致せず開きが4時間ある。
井手江南は自称探偵小説家だがろくな小説を書いてない。だが紅屋白粉の本舗紅屋の御曹司で金持ちなので、大田区大森に撮影所を建てて探偵映画『魔の棲む家』を制作したことがある。
自作自演自監督のつまらない作品で大コケして廃業したが撮影所は残っており、映画『魔の棲む家』の部屋のセットはなんと『六本木の魔の家』とそっくりだった
さらに劇中、井手江南が演じた外人はエマ子が見た外人とそっくりで、井手江南は『六本木の魔の家』の元住民である外人教師と同じ大学出身だった。
つまり9月10日(木)にエマが連れ込まれたのは『大森撮影所の魔の家』で、警察は『六本木の魔の家』を見張ってたから気付かなかった。
■【由利の謎解き】犯人トリック
エマ子は五月から電話で呼び出され渋谷のアパートを出て裏通りを走っていった。そのあと由利と三津木が訪れ、エマ子の留守を確認後、真上3階の井手江南の部屋のカギを違法に開けて潜入。
クローゼットの中の黒い箱には映写機、バラバラの手足を映すフィルムを発見。映写機を映すとプリズムになっている望遠鏡の菅を通して真下エマ子の部屋の壁に映るトリックが仕掛けてあった。
エマ子が見た『恐ろしい幻想』はサディスト井手江南の悪質なイタズラだった。
きっかけは井手江南がエマ子が酒で理性を失いかけてると気付き、感受性が強い神経の持ち主だと知った。そこに『恐ろしい幻想』というもう1つ強い刺激を与えた。
エマは夢と現実の境目がわからなくなり精神虚弱者になり白昼夢を見るようにになり鎌倉でみさ子の幻想を見た。みさ子をズタズタに殺したい潜在欲求が幻想になった。
そう、みさ子を殺した犯人はエマ子。
【みさ子を殺した犯人トリック】
8月22日(土)の死体は外人(井手)が用意した人形。エマ子に『恐ろしい幻想』で苦しめてるだけじゃ満足できず、外人に変装してエマ子『大森撮影所の魔の家』に連れていき、死体の人形で脅かした。
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ところがエマ子の起爆剤になり、同じ方法でみさ子を殺せば外人に罪をかぶせることができると考えた。『魔の家』を探して『六本木の魔の家』を見つけた。
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8月26日(木)『六本木の魔の家』エマ子がみさ子を殺した
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8月27日(金)『六本木の魔の家』井手江南はエマ子を連れていき、人形を見せて心の病気だと言うつもりが、みさ子の死体があり驚いた。だが大森はバレないと高をくくってた。
マダムを殺した犯人もエマ子。
9月10日(木)昼にマダムは「みさ子は外人の黒幕」説を唱えてエマ子の疑いは免れたが、バレるのを防ぐため殺したのが動機。
【マダムを殺した犯人トリック】
9月10日(木)『大森撮影所の魔の家』外人(井手)がエマ子を連れていき人形を見せる。エマ子は騙されたフリをして帰宅させられる。
9月10日(木)『六本木の魔の家』エマ子はマダムを連れて行き殺したあと、睡眠薬を飲んで昏睡した。
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9月11日(金)『六本木の魔の家』帰宅しないエマ子が気になって様子を見に来た井手江南がマダムの死体を見て半狂乱になった。
■結末 猟奇の果て
由利と三津木が『大森撮影所の魔の家』に行ってみると、井手江南が「死んじゃったよ2人とも」とブツブツ言いながらうつろな表情で徘徊していた。
浴室を開けるとエマ子と五月の死体があった。エマ子は嬉しそうな微笑を浮かべ、五月はエマ子を殺したあと自ら心臓を刺して死んでいた。
五月の遺書・・・みさ子を殺した犯人はエマ子だと疑い監視していた。ここで井手とエマ子を会わせたあと、事件の発端を作った憎い井手を殺すつもりだったが発狂したので殺すより生かしたほう罰になると思った。
エマの遺書・・・8月23日(日)井出に抱きかかえられた時、体の感触と匂いから外人の正体だと気付いた。部屋に忍び込むと変装道具一式とフィルムを発見して激しい怒りと憎しみが沸いた。
『大森撮影所の魔の家』の存在は知らなかったが、浴槽の死体が人形だとは初めから気付いていた。その人形が本当の死体に変わっていたら井出はどんなに驚くか?もともと憎いみさ子を殺すと同時に井出への復讐を遂げた。
●まとめ
【探偵・由利麟太郎】原作「憑かれた女」のあらすじネタバレを紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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