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1年の最初の天体ショー【しぶんぎ座流星群2020】の方角と見頃時間帯、観測条件、流星の数、観測のコツなど紹介します。寒さに負けず見に行く人にはオススメ観測場所を知っておくと便利です。
【しぶんぎ座流星群2020】は三大流星群のひとつで流れ星の数は毎年ムラがありますが、12月のふたご座流星群を見逃したという人は、年末から年始にかけて出現し年明けに極大ピークを迎えるから、お正月休みに見頃時間帯に観測できるチャンスです。
2020年の観測条件はまずまず。「見る場所が無いんだよな」という人のために、北海道・東京など関東・愛知名古屋・兵庫・大阪など関西・広島・福岡・沖縄・熊本といった全国のオススメ観測場所もあわせて紹介します。
忙しい世の中だから、たまには夜空を見上げて落ち着いたっていいかも。実家に帰ってのんびり観測するも良しですね。
冬の夜空は一等星が多いですが、星降る季節でもあります。寒いけどキレイな流星群を見れたら盛り上がりますね。
目次
●【しぶんぎ座流星群2020年1月】方角と時間帯は?
【今夜、しぶんぎ座流星群🌠】
1月4日の明け方、しぶんぎ座流星群がもっとも見やすくなります。月明かりの影響がない好条件。https://t.co/lQfiNIUQpe pic.twitter.com/oRKvc5hHrD— アストロアーツ (@AstroArts) January 3, 2019
■名前:しぶんぎ座流星群
■出現期間:12月28日(土)~1月12日(日)
■極大ピーク時間帯:1月4日(土)夕方5時頃
■見ごろ時間帯:1月4日(土)0時~夜明け
■方角方向:どこでも
■数 :1時間に20~50個程度
■観測条件:まずまず
■方角・方向は?
方角はどこでも大丈夫!
しぶんぎ座流星群の、流れ星の出発点である放射点は、北斗七星のある北東の方角にある【うしかい座】と【りゅう座】の間にありますが、そこを中心に四方八方あちこちに出現するためどの方角を見ても観測できます。
できるだけ広く見渡すように観察するのがポイント!
しぶんぎ座流星群は、うしかい座とりゅう座の境界が放射点なんですよ!✨
今朝の夜明け頃からがピークでしたが、今夜もまだ見れるかも🌟。願う間も無く消えてゆきましたが綺麗でした。ここ数日、星がとてもよく見えていますよね。お節介ながらリウ座の星座表貼っておきまーす🐉 pic.twitter.com/FaVsxkPdOq— stimmstock 🎄🐈 (@stimmstock1722) January 4, 2019
■見ごろ時間は?
極大ピークは1月4日(土)夕方5時頃。
しぶんぎ座流星群の見頃時間は極大ピークの前後数時間なので、よる6~8時頃になりますが、この時間帯は放射点がまだ低い位置にあるから流星群はほとんど見えません。
そこで一番の見頃時間帯は、1月4日(土)0時~夜明けとなります。放射点があがる真夜中から、空が白み始める時間帯まで観測できます。しかし極大ピークの時間帯からだいぶ経ってるので流星の数は少ないのが残念。
■観測条件は?
極大ピークが夕方だから観測条件はまずまずです。
右半分の明るさになる「上弦の月」が、見頃時間帯の真夜中には沈んでくれるのはラッキーでした。
この際、年初めの運試しのつもりで観測してみては?
■流星の数は?
流星の数は、条件のよい場所なら1時間あたり20~30個程度!(天の川が見えるような、街明かりがなく空が開けて暗い場所の場合です)
見頃時間帯が極大ピーク時間とだいぶズレてるから流星数は20~30個程度ですが、月明かりのない好条件が救い!
■観測のコツは広い場所と肉眼!
晴れて街明かりが少なく、できるだけ夜空が広く見渡せる場所で、空全体ぼんやり広く見渡すように眺めるのがコツです。
望遠鏡や双眼鏡を使うと視野が狭くなるから逆に不要で、肉眼がオススメ。
★流星観測のポイントは3つ!★
● 月が視界に入らないように、又は月が沈んでから
● 夜空の広い範囲を見渡す
● 15分以上見ること(目が慣れるまで時間がかかるから)
●【しぶんぎ座流星群2020年1月】観測場所はどこがよい?
どうせ見るなら良く見える観測場所に行ってみたい人も多いと思います。
地域別の流星群の観測場所を調べてみました。
■北海道
・もいわ山山頂展望台
・旭山記念公園
・幌見峠展望駐車場
・マイルドセブンの丘
・満点の星の丘
・初山別(しょうさんべつ)天文台
・摩周湖
・美幌峠
・銀河の森天文台
・知床峠展望台
・多和平和キャンプ場
■関東
・栃木県:戦場ヶ原
・栃木県:八方ヶ原
・栃木県:湯西川温泉の道の駅
・神奈川県:湘南国際村
・神奈川県:ヤビツ峠
・埼玉県:堂平山天文台
・千葉県:東浪見(とらみ)海岸
■愛知・名古屋
・平和公園
・稲永公園
・段戸湖
・三ヶ根山スカイライン
・香嵐渓(こうらんけい)周辺
・茶臼山高原
・旭高原元気村
・スターフォレスト御園
・伊良湖恋路ヶ浜
■兵庫
・県立大学西はりま天文台
・竹田城跡
■大阪
・長居公園
・ちはや園地
・箕面公園
・和泉葛城山
・みさき公園
■広島
・星降る展望台
・呉市かまがり天体観測館
・三ッ城古墳
・星居山森林公園キャンプ場
・道の駅 豊平どんぐり村
■福岡
・星の文化館
・米の山展望台
・皿倉山
・油山・片江展望台
・和布刈(めかり)公園
・伊都乃国白糸ファミリーキャンプ場
■熊本
・梅の木轟公園
・上天草市ミューイ天文台
・大観峰展望所
・南阿蘇ルナ天文台
・清和高原天文台
・五木村子守唄公園
■沖縄
・古宇利島(こうりじま)オーシャンタワー
・万座毛
・辺戸岬(へどみさき)周辺
・茅打ち(かやうち)バンタ
・国頭村森林公園
・浜比嘉島
・石垣島天文台
●【しぶんぎ座流星群2020年1月】観測にあたり注意事項
流星群の観察には防寒対策が必須!寒いから暖かくして見ないと風邪ひきます!
良く晴れる場所は特に、夜明け前は放射冷却によってびっくりするほど気温が下がるため、暖かい服装や、場所によっては寝袋など防寒対策をしっかりして観測に臨みましょう。
魔法瓶に温かい飲み物を入れて用意しておいたりするのもオススメです。
神秘的な光景を観ることができたら嬉しいですね。流れ星の数だけ願い事もできます。
●【しぶんぎ座流星群とは?】
しぶんぎ座流星群とは、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群のひとつです。
★三大流星群★
1月のしぶんぎ座流星群
(1年で最初の天体ショー)
8月のペルセウス座流星群
(お盆休みで観測しやすい)
12月のふたご座流星群
(流星数が年間最大30~50個/1h)
しぶんぎ座流星群の特徴は、活発な活動期間がたった数時間しかなく、流星の出現数も20~40、多い時は60個と、毎年変わることです。短時間になる理由はしぶんぎ座流星群が地球の公転面と直角に近い角度で交差するから。そして時間が昼と夜どちらになるかで観測条件に当たりはずれがあります。
聞き慣れない名前の「しぶんぎ座」ですがそんな星座は実は存在しません。18世紀頃フランスの天文学者がうしかい座とりゅう座の境界付近を「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」と名付けたのですが、あまりにも増えすぎた星座名を1930年に88個に整理して余計な星座名が消滅。
その結果「りゅう座ι(イオタ)流星群」と名付けられましたが、以前からの呼び名のほうが定着して「しぶんぎ座流星群」が正式名称になりました。
■流星群は宇宙のチリ
宇宙を漂う小さなチリが、地球の大気に飛び込んで光るのが流星です。夜空を横切る一筋の光!
流星群とは、彗星が放出したたくさんのちりが地球が横切るとき、まとまって出現する現象。毎年決まった時期に観測できます。
放射点と呼ばれる一点を中心に夜空の四方八方あちこちに出現し、放射点の近くにある星座にちなんで〇〇座流星群と名付けられています。
■天文現象一覧 1月 ▶しぶんぎ座流星群 ※三大流星群 |
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