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映画「君の膵臓をたべたい」のキャスト・あらすじ、意味と原作本の内容を結末までネタバレします。結末に登場する彼が誰なのかも。
「君の膵臓をたべたい」の原作本は、住野よるさんのデビュー小説で、2016年本屋大賞で2位に輝いた75万部以上のベストセラー。
地味な高校2年生の僕がある日「共病文庫」を拾ったことで、膵臓の病気で余命1年の桜良(さくら)と出会い、僕の日常が変わっていきます。は病気のヒロインものによくある結末かと思いきや、衝撃の展開でした。
キャスト・あらすじ、意味と原作本の内容を結末までネタバレするので、映画「君の膵臓をたべたい」を見る時間がなかったり、見るほど興味はないけどあらすじや、犯人や結末ネタバレは知っておきたいという人は参考になると思います。
目次
●映画「君の膵臓をたべたい」公開日
映画名:君の膵臓を食べたい
公開日:2017年7月28日(金)
●映画「君の膵臓をたべたい」キャスト・相関図
『エイプリルフールズ』などの浜辺美波と『あやしい彼女』などの北村匠海が主演を務め、現在の僕を小栗旬、ヒロインの親友を北川景子が演じる。
監督は『黒崎くんの言いなりになんてならない』などの月川翔、脚本は『アオハライド』などの吉田智子が担当。
■過去(高校のクラスメイト)
● 「僕」(志賀春樹)(DISH//北村匠海)
図書委員。他人に興味がなく、いつも本を読んでいる、クラスいち地味な少年。一番好きな作家は太宰治。
「草舟」のように強い力には逆らわず流される性格。
病院で偶然「共病文庫」を拾ったことをきっかけに桜良と急接近し、桜良の「仲良しくん」としてクラスの噂の的になる。
● 山内桜良(やまうちさくら)(浜辺美波)
膵臓の病を患う高校2年生。【僕】のクラスメイト。クラスの人気者で、病を【僕】に知られてから、図書委員に立候補する。病のことは、家族と【僕】以外は誰も知らない。
● 恭子(大友花恋)
桜良の中学時代からの親友。
桜良を心配するあまり、急に仲良くなり始めた【僕】に対して警戒心を抱く。
● 委員長:隆弘(桜田通)
何かと桜良を気にしている。
● ガム君:一晴(矢本悠馬)
いつもガムを噛んでいる。【僕】の唯一の友達?
■現在(12年後)
● 「僕」(志賀春樹)(小栗旬)
高校の国語教師。母校に赴任後、取り壊しが決まった図書館の蔵書生理を頼まれたことから、12年前の桜良との想い出を回想し始める。
● 恭子(北川景子)
実家の花屋で働いており、結婚を目前に控えている。親友の桜良がしていたイヤリングを今でも大切にしているが、桜良を失った喪失感を未だに抱えている。
● 宮田一晴(上地雄輔)
恭子が勤める花屋の同僚。
● 栗山(森下大地)
現在の【僕】の教え子で図書委員。
●映画「君の膵臓をたべたい」映画あらすじ
高校の同級生・山内桜良(浜辺美波)がひそかにつづる闘病日記「共病文庫」を偶然見つけた僕(北村匠海)は、彼女が膵臓(すいぞう)の病気で余命わずかなことを知り、一緒に過ごすようになる。
彼女の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、桜良が亡くなってから12年後、教え子と会話をしていた際に、桜良と過ごした数か月を思い出す。
一方、結婚を控えた桜良の親友・恭子(北川景子)も、桜良との日々を思い返し……。
引用:www.smt-cinema.com
●映画「君の膵臓をたべたい」原作本読んで意味とネタバレ 結末は?(前編)
■「共病文庫」との出会い
桜が咲いている4月。
僕は盲腸の手術後の抜糸のため学校を休んで病院にいた。すると病院のロビーで「共病文庫」とタイトルが手書きされた1冊の本を見つけた。それはクラスメイト桜良が書いた日記で、家族以外の誰にもいえないけどあと数年で死ぬ膵臓の病気を患っていると書いてあった。
山内桜良とは話したことなかったが、僕とは正反対の明るく活発な女子だったのでびっくりした。桜良は僕に話しかけ、膵臓の病気で余命1年だとあっさり認めるが、みんなには内緒だと釘を刺される。
翌日、桜良は僕と同じ図書委員になった。
■1「君の膵臓を食べたい」の意味
図書室で僕が本棚の整理をしていると桜良が「君の膵臓を食べたい」とおどけてきた。
カニバリズムといって、昔の人は肝臓が悪かったら肝臓を食べる、胃が悪かったら胃を食べると病気が治ると信じられていた。だから桜良は、僕の膵臓を食べたいという。さすがに家族のは食べられないと。
桜良にとって僕は「秘密を知ってるクラスメイト君」だ。
僕は桜良に、図書室の片付けに付き合うより、死ぬまでにやりたいことあるだろ?と突っ込むが、桜良は、お互いもしかしたら明日死ぬかもしれないんだし、1日の価値はみんな一緒なんだから私の今日の価値は変わらない。と断言する。
僕があんまり心配するので桜良は、残り少ない人生の手助けをさせてあげるといって、日曜日に僕と会う約束をした。「草舟」のように強い力には逆らわず流される性格の僕は断らなかった。
■2「2人で焼肉」
日曜日の午前11:00
駅前で待ち合わせ
桜良にいわれるまま、とりあえず都会に行き、昼から焼肉の食べ放題へ。お金は桜良が出して、一番高いのを食べた。
桜良は死んだら火葬は嫌で、膵臓は僕に食べてもいいよと言った。人に食べてもらうと魂がその人の中で生き続けるから。そんな話をしながらも桜良は「うわははっ」と楽しそうに笑う。
焼肉のあとは、自殺のいたずら用にロープを買った。
その後は僕の好みで本屋へ。何も買わなかったが、桜良は大学生になったらお洒落をいっぱいしたいと話した。そのあとカフェへ。
僕は桜良から、彼女はいるの?など聞かれるが、「僕自身は誰かに興味を持たれると人間じゃないから、僕は自分のことを話さない」とネガティブ発言で答える。でも、桜良は僕に興味があるといい、バカにしないでと怒った。
怒られた僕は小学生から友達がいないと告白。また桜良も、彼氏と最近別れたと告白。
帰宅すると桜良から「死ぬまで仲良くしてね」と明るいメールが届き、僕は彼女と仲良しなんだと気付いた。
■3「通り魔事件」と「スイーツのブッフェ」
翌日。隣の県で「通り魔事件」が起きてテレビは朝からその話題で持ち切りだった。
しかし試験期間中の学校での話題は「通り魔事件」ではなく、人気者の桜良と地味で根暗な僕がカフェでお茶していたことで持ち切りだった。クラスメイトから質問され桜良は「仲良しなの」と答えた。
でも僕は注目されるのがイヤで「たまたま会っただけ」と答えた。
試験期間中なので学校が早めに終わると、桜良からランチに誘われスイーツのブッフェ「デザートパラダイス」へ連れていかれた。
桜良から好きな人はいつか聞かれ、僕は中学生の時にいたと答える。その子はなんにでも「さん」とつけつ人で、それが優しさや奥ゆかしさだと思い、好きになった。ちなみに桜良の歴代彼氏は3人だった。
すると店に桜良の親友の恭子が現れ、僕と桜良が本当に仲良しだと知って驚く。が僕を信用せず敵視してる様子だ。桜良は親友の恭子にも病気のことは隠している。
●映画「君の膵臓をたべたい」原作本読んで意味とネタバレ 結末は?(中編)
■4「2人で1泊2日の旅行」
クラスでは僕と桜良が付き合ってのでは?と噂になっていた。
明日からテスト休みだが、桜良から電車で遠出しようと誘われる。
なんと電車とは新幹線のことで、遠出とは泊まりで行く旅のことで、お金は桜良が出した。両親には恭子と出かけると嘘をついていた。行先は新幹線の終点駅でラーメンの匂いがした。
博多ラーメンを食べて腹ごしらえをしてから、電車で30分の「学問の神様が住む神社」で参拝した。
僕は「彼女の膵臓が治りますように」
と神様にお願いし
桜良は「死ぬまで元気でいられるように」
とお願いした。
夜はもつ鍋。桜良は高校生なのに堂々とワインを飲んで酔っ払った。桜良は僕に、自分が死んだら恭子と仲良くしてほしいと真面目に頼んだ。
夕食後にホテルを着くと、もともと別々の部屋で予約してたのがホテル側の手違いで同じ部屋に泊まることになってしまった。その代わりジャグジーつきで夜景もキレイなかなりいい部屋だった。
桜良が風呂に入り、洗顔クリームを取ってくれといわれリュックを覗くと、注射器・大量の薬・検査機器が入っていて僕は桜良の病気が現実だと実感して動揺する。
梅酒のソーダ割りを飲んで「真実か挑戦かゲーム」で遊ぶ。
僕は桜良をお姫様抱っこしてベッドに運び、最後に桜良は
「私が、本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったら、どうする?」と言った。そして同じベッドで寝た。でも2人は潔白で純粋だった。
翌朝、「恭子と行く」と嘘をつかれた恭子が怒って桜良に電話してきた。しかも1人旅だと思ってたのが僕と一緒だったから余計に怒った。
帰りの新幹線で、桜良は今度は北に行こうとはしゃいだが、僕は南に行きたいと反対のことを言った。
■5「いけないことをする」
旅行した週の週末に桜良からの連絡はなかったが、月曜日に学校に行くと2人で旅行したことがクラスに広まっていた。そして僕の靴がトイレのごみ箱から発見された。
さらに恭子が敵意むき出しで睨んできたり、いつもガムを噛んでる男子から「付き合ってんの?」と言われた。その日から僕は桜良と目があっても目をそらし会話しなくなった。
一学期の終業式の日。久しぶりに桜良と図書室で出くわした。2人の家は学校をはさんで反対方向だが、今日は桜良の家に来るよう誘われる。本「星の王子様」を貸してあげるから家に来てという。
桜良の家に行くと、将棋とテレビゲームをした。そして「星の王子様」を借りて帰ろうとした時、桜良が後ろから抱き着いてこう言った。
「私、死ぬまでにしたいことをメモしてるって覚えてる?」
「私がしたいことはね」
「恋人でも、好きでもない男の子と、いけないことをする」
僕はドキドキした。桜良はキスをしてくるのかと思ったが、笑いだして冗談だと言った。
僕は桜良のイタズラに腹をたて、彼女をベッドに倒して押さえつけた。放してと言われてもそのまま見つめ合ったが、桜良が涙を浮かべたので僕は我に返り、逃げるように帰った。
■6「学級委員に殴られる」
外は雨。その時、学級委員の隆弘が現れ声をかけてきた。隆弘は不機嫌で「桜良はどうしてお前なんか」と怒り、僕のことを根暗だとか執拗に罵倒する。隆弘は、僕がストーカーだと思っている。
僕は隆弘の内臓をえぐるつもりで
「あの子は、しつこい人間は嫌いだそうだよ。前の彼氏がそうだったらしい」と言ってやった。
すると左目あたりを殴られ、出血した。
そこへ桜良が現れ、傷口にハンカチをあてる。
隆弘は桜良に、そいつが付きまとうから殴ってやったと言うが、桜良は「最低」「もう隆弘の事嫌になった」と軽蔑した。隆弘は泣いているようだった。隆弘は最近別れた元彼氏だった。
そのあと僕は桜良宅でシャワーを浴びて、彼女の兄のジャージとパンツを借りて着替えた。
■7「桜良が入院」
その週の土曜日、桜良は入院した。見舞いに行くといたって元気で、2週間入院して特別を薬治療をするのだという。退院した頃には夏休み本番だ。恭子ら友達には盲腸の手術だと言っている。
そろそろ帰ろうとすると、運悪く恭子が見舞いにやってきた。さらに桜良はわざと、貸したジャージとパンツは?と言って恭子を驚かせる。僕は恭子に睨まれながらそそくさと帰った。
■8「僕はストーカー?」
月曜日に学校に行くと、僕が桜良のストーカーだと噂になっていた。たぶん僕に対する悪意ある噂だ。
火曜日に見舞いにいき噂を伝えると桜良は「うわははっ」と笑い飛ばした。僕は桜良のせいだと主張するが、桜良は僕がみんなにちゃんと話さないからだと説明する。
桜良は、僕がすごくいい人だとみんなに教えてあげたいという。
帰り道、本屋で恭子とばったり会い、「桜良を傷つけたら殺す」と脅される。
水曜日のお見舞い。桜良は「人の体温が恋しい」と僕に抱き着いた。しかしタイミング悪くそこに鬼の形相の恭子が。僕は逃げ帰った。
●映画「君の膵臓をたべたい」原作本読んで意味とネタバレ 結末は?(後編)
■9「僕は本当は君になりたかった」
桜良の入院期間が2週間伸びた。桜良はあっけらかんとしてるが最近少しネガティブな印象で、僕は心配になる。最近、遺書を書き始めているという。
桜良が退院したら、海へ行く約束をした。また、2週間の間に桜良は手品を練習して、カフェで披露してくれるという。
そして退院当日。
僕はカフェで桜良を待つ。
桜良から退院したとメールが届き、私を褒めなさいと書かれ、言葉を考える。
僕はこれまでのことを振り返り「僕は本当は君になりたかった」と気付いた。
桜良のように
人を認められる人間に
人に認められる人間に
人を愛せる人間に
人に愛される人間に
そこで返信メールを
『君の爪の垢を煎じて飲んでみたい』
と打ち込むが面白くないかなと思い消す。
そして渾身の言葉を考えた挙句
『君の膵臓を食べたい』
と返信した。
しかし3時間経っても桜良から返信はなく、電話しても彼女は出なかった。
■10「桜良が死んだ」
夕方になり帰宅するとテレビのニュースで衝撃事実が判明する。
山内桜良は通り魔に胸を包丁で深く刺され、住宅街の路地で倒れているところを発見された。緊急搬送されたが、死んでしまった。
どこの誰だかもわからない犯人はすぐ逮捕された。
僕は桜良の余命が1年だと甘えていた。残り時間が少なくてもまだ明日があるのが当然だと思っていた。まさか、病気でなく殺されて死ぬなんて。
最終回の決まったドラマは最終回まで終わらない。そう思っていた。
■11「遺書」
桜良が死んで10日後、僕はやっと彼女にお別れを言いに彼女の家に行った。
僕は、お通夜にもお葬式にも顔を出していなかったから。
桜良の母親にリビングに案内され、桜良の遺影の前で手を合わせた。
僕は桜良から借りていた「星の王子様」を母親に渡し、膵臓の病気を知っていたことを告白。病気は家族だけの秘密だったので母親は驚く。
そして「共病文庫」を見せてほしいと頼むと母親は泣き始めた。実は桜良は、自分が死んだら「共病文庫」を僕に渡すよう母親に頼んでいた。僕の名前は母親は知らないので、とりにくるのを待っていたのだ。
「共病文庫」を最初の数日は、病気を知った中学生時代の日記だった。
そして高校生になり、2年生の4月22日、僕との出会いが嬉しそうに書いてあった。僕の名前はボールペンで塗りつぶされていた。僕が名前を出さないでほしいと言ったからだろう。
しかし6月22日に僕が名前を出すなと言ってからは、焼肉、スイーツ食べ放題のことは書いてあっても、僕に関する記載はなくなっていた。
入院してからは、寿命が半分に縮まり、僕を心配させまいと嘘をついていたとわかった。僕と恭子が仲良しになってほしいとも書いてあった。
名前を出すなと言ったせいなのか、桜良が僕をどう思っていたかの明確な答えは「共病文庫」に書いていなかった。読み終わった僕は母親に返そうとしたが、まだ先があるといわれ、白紙のページをめくると最後のほうに遺書が書いてあった。
遺書には、家族や友達への感謝、恭子に病気を話さなかったことの謝罪と感謝の気持ちが綴られ、最後は僕に対する気持ちが書かれていた。
桜良はずっと僕に憧れていた。自分は周りに人がいないと成立しなかったけれど、僕はいつでも僕自身だったからと。そして
『死ぬまえに君の爪を煎じて飲みたいな』
でもやっぱり
『君の膵臓を食べたい』
と締めくくってあり、僕が桜良に対して思っていたのと同じことを、桜良も僕に対しておもっていたと知った。
そして母親に頼んで桜良のケータイを見せてもらうと、最後に送信した『君の膵臓を食べたい』というメールは開封済みになっていた。僕は赤ん坊みたいに号泣した。
僕が泣き終わると母親は、桜良が大切していた2人・僕と恭子でまた来てほしいと言った。
僕は名前を名乗った。志賀春樹。そして「共病文庫」を受け取った。
■12「恭子」
僕は恭子をカフェに呼んで「共病文庫」を見せて、桜良は殺されなくても病気で死ぬ運命だったと伝えた。
恭子はなぜ教えてくれかったと僕に怒りながらも、その場で「共病文庫」を読んで号泣した。
僕は最後に「僕を許してほしい。友達になってほしい」と恭子に頼んだが、恭子は店を出ていった。
■13「1年後」
僕は桜良のような
人を認められる人間に
人に認められる人間に
人を愛せる人間に
人に愛される人間に
なるべく努力して、やっと恭子と仲良しになっていた。
恭子とは、桜良と一緒に旅行した学問の神様の神社にも行った。
僕は友達も1人できた。いつもガムを噛んでる男子だ。僕は、彼が恭子のことが好きだと教えてあげた。彼が誰なのかは、恭子も気づいている。
僕と恭子は、桜良のお墓参りを終えると、桜良の家に向かった。
★終わり★
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