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【三度目の殺人ネタバレ】犯人と結末がコレ。器の意味から真相がわかる?

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是枝裕和監督の映画「三度目の殺人」のキャストとあらすじ、犯人と結末ネタバレを紹介します。「器」という意味不明のキーワードも気になります。

「三度目の殺人」は原作のないオリジナル脚本。小説本も出てますが原作ではないです。

福山雅治さん×役所広司さん×広瀬すずさんという豪華キャスト!供述や動機が二転三転する犯人の三隅(役所広司)に翻弄される重盛弁護士(福山雅治)は、弁護のため調査を進めるうち三隅が被害者の娘・咲江(広瀬すず)と接点があると知る。果たして真犯人は誰?

キャストとあらすじ、犯人と結末ネタバレするので映画「三度目の殺人」に興味のある人は参考になったら幸いです。
 
 

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●映画「三度目の殺人」キャスト


■重盛の弁護士事務所

● 勝ちにこだわる弁護士:重盛(福山雅治)
死刑確実な三隅を裁判で無期懲役にするため調査を始めたが、違和感を感じやがて事件の秘密に辿り着く。
● 弁護士:摂津大輔(吉田鋼太郎)
元検事。重盛の古き仲間で、共に事件解明に奔走する
● 若手弁護士:川島輝(満島真之介)
● 事務員:服部亜紀子(松岡依都美)

■検察官

● 検察官:篠原一葵(市川実日子)

■犯人

● 殺人犯:三隅(役所広司)
殺人の前科者で2度目の殺人を犯した。解雇された工場の社長を殺して死体を燃やした容疑。
● 三隅の娘
北海道に住んでいる

■被害者とその家族

● 工場の社長
三隅を解雇して殺された。
● 娘:山中咲江(広瀬すず)
被害者の娘で物語の鍵を握る少女。左足が悪く、三隅と接点がある
● 嫁:山中美津江(斉藤由貴)
「私たちは家族を殺されたんですよ」と泣いて訴える一方、三隅は週刊誌の取材に美津江に頼まれた被害者を殺したと供述している 

■重盛の家族

● 重盛の父:彰久(橋爪功)
重盛の父で、30年前に三隅が関わった事件の裁判長だった
● 重盛の中学生の娘ユカ(蒔田彩珠)

●映画「三度目の殺人」あらすじ


それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が、解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し、死刑はほぼ確実。

しかし、弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、なんとか無期懲役に持ち込むため調査を始める。何かが、おかしい。

調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述が、会うたびに変わるのだ。金目当ての私欲な殺人のはずが、週刊誌の取材では被害者の妻・美津江(斉藤由貴)に頼まれたと答え、動機さえも二転三転していく。

さらには、被害者の娘・咲江(広瀬すず)と三隅の接点が浮かび上がる。重盛がふたりの関係を探っていくうちに、ある秘密にたどり着く。

なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体の知れない三隅の闇に呑み込まれていく重盛。弁護に必ずしも真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から知りたいと願う。その先に待ち受ける慟哭(どうこく)の真実とは?

あらすじ引用:https://www.fujitv.co.jp/b_hp/sandome/index.html

 
 

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●映画「三度目の殺人」犯人と結末ネタバレ


クビにされた工場の社長を殺して、死体を燃やした容疑で三隅(役所広司)が逮捕・起訴された。30年前に2人殺した犯人として前科があるので、これが三度目の殺人となる。

犯行も自供し、死刑はほぼ確実だが、摂津弁護士から引き継いで弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、無期懲役に持ち込むため調査を始める。

三隅が工場を解雇された理由は金庫の金を持ち逃げしたから。重盛は三隅に面会して話を聞くが、摂津によると供述がコロコロ変わるという。

■供述変更1「やけになって殺した」

● 三隅は犯行当日は焼酎を2~3杯飲んでいた。やけになって殺した。(前回は以前から殺そうと思っていたと供述)

● 死体を燃やすガソリンは最初から用意しておらず、走って10分の工場に取りに行った。

三隅本人は減刑を望んでるが、そうは見えない。なんとか無期懲役に持ち込みるとよいが。

重盛が犯行現場を見に行くと、偶然なのか、焼け跡は十字架のかたちをしていた。

タクシーの車内映像から、三隅は手を火傷していたことが判明。

さらにガソリン臭くて窓をあけたことから、盗んだ財布にはガソリンのシミがあったことが判明。ということは、ガソリンをかけてから被害者の財布を盗もうと思いついた?

だとしたら弁護方針は強盗殺人ではなく、クビにされた怨恨を動機という殺人と窃盗にしよう。金目的の強盗殺人は身勝手で罪が重くなるから。

強盗殺人ではなく、殺人と窃盗だ。

■被害者遺族

摂津が三隅に書かせた謝罪の手紙を、重盛は被害者遺族へ届けにいく。

重盛は三隅の代わりに謝罪するが、被害者の嫁の美津江(斉藤由貴)は、手紙ひとつでは許せないと憤り手紙を破いてしまう。

一方、工場社員に話を聞くと、工場は前科者が多く、三隅は社長に感謝してるはずだった。

■娘

三隅には36才の娘がいて北海道の留萌(ルモイ)に住んでいるが、服役していた30年間会ってない。

殺された被害者にも娘・咲江(広瀬すず)がいた。

重盛にも14才の娘ユカがいる。ある日、娘が万引きをした店に迎えにいき謝罪。ユカは演技で泣いて許された。重盛は嫁と離婚危機で、娘からは父親と思われてない。

しかしその後、娘から電話で「なんかあったらまた助けにきてくれる?知らん顔しない?」と聞かれ、「助けにいくよ」と答えるのだった。
 
 

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■供述変更2「美津江に頼まれて殺した」

三隅が勝手に週刊誌の独占取材にこたえ記事が掲載されワイドショーでも報じられ、摂津と重盛は困惑する。

● 当初の金目当ての私欲な殺人を否定し、被害者の嫁・美津江に頼まれて殺したと。どうして最初に言わなかった?

● 預金通帳には10月の頭に50万円の振り込みがあり、これは殺しの報酬の前金。殺人依頼は犯行2週間前に携帯のメールで届き、犯行後も一度公衆電話で連絡をとっていた。

● メールには「私のことは黙ってて。悪いようにはしないから」とあり、これは殺しのことなのか?不倫のことなのか?美津江と男女の関係を尋ねると三隅は否定も肯定もせず照れてるだけ。

これが事実なら共謀殺人で美津江が主犯ということで、強盗殺人の成立を争う裁判になる。

■三隅のカナリア

三隅のアパートの大家に話を聞くと、三隅は飼ってたカナリアが病気で死んだとき、アパート敷地内に墓を作って埋めていた。その墓は十字架のかたちをしていた。

重盛が墓を掘ってみると鳥の死骸は5羽もあった。どうやら病気ではなく殺したようだ。しかし三隅によると1羽だけ逃げたという。

家賃38000円だが、来月分の家賃はいつもより10日も早く払っていた。最初から逮捕されるつもりだったか聞くと、三隅は「家賃を払うのは楽しい」と答えるのみ。

■三隅と被害者の娘・咲江

三隅のアパートの大家によると、足の悪い女子高生がよく遊びに来ていた。被害者の娘・咲江(広瀬すず)のことだ。

咲江の足が悪いのは生まれつきだったが、周囲には工場の屋根から飛び降りて怪我したと嘘をついていた。

■重盛の父は30年前の裁判長だった

重盛の父・彰久(橋爪功)は、30年前に三隅が2人殺した事件の裁判長だった。彰久は三隅が楽しくて殺したと思ってたが、当時の世論に沿って温情判決をくだした。しかし結果的に三度目の殺人が起きてしまった。

■30年前の殺人

30年前の事件のとき重盛は高校2年生だった。

当時、三隅は借金取り2人を殺して建造物放火した強盗放火殺人の犯人。事件翌日に駅のベンチで座っていたのをで渡辺刑事が見つけて逮捕していた。

動機は公式には怨恨となってるが、供述が二転三転して実際よくわからない。当時の三隅を渡辺刑事は「感情のない空っぽの器」と表現した。

当時、炭鉱がなくなって溢れた失業者たちに、ヤ〇ザが高利貸しして酷い目にあわせていた。そんな背景があり死刑を回避するため弁護士が動機を怨恨ということにした。三隅に個人的恨みはなかったから逆に不気味だった。
 
 

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■三隅の娘

重盛は北海道に住む三隅の娘に会いに行くが所在不明で、勤務先の店では三隅のことを「あんな人死んでほしい」と言っていた。結局、娘には会えなかった。

重盛が娘に会いに行ったことを知ると三隅は困惑した。

そして本音では社長殺しを後悔しておらず「あんな奴殺されて当然だ」「生まれてこなかったほうがいい人間はいるんです」と言い出した。

■被害者の娘

重盛は被害者の娘・咲江に接触し、三隅のアパートへ通っていたことを尋ねる。

実は三隅の娘も咲江と同じように足が悪かったが、咲江はそのことは知らなかった。

■被害者の妻と娘

被害者の妻・美津江は、駅前で三隅と2人きりでいたとマスコミから取材されるが、違うそれは会社の忘年会だと否定。

美津江は旦那の死後、保険金がおりないことを不思議に思う。保険会社は美津江が三隅に殺させたと思ってるのだろうか

咲江は美津江に「あれは殺人の依頼じゃない、食品偽装の・・・汚いお金。工場つぶれちゃえばいい」と言った。

対する美津江は「裁判では余計なこと言わないでよ」「工場のこととか、お父さんのこととか」「お父さんだけが悪いわけはないでしょ」と娘に釘を刺した。

■十字架の意味

重盛は三隅に十字架の意味を尋ねる

重盛
「十字架の意味は?何かの罪を裁こうとしたのでは?」
三隅
「裁くのは私じゃない。私はいつも裁かれるほうだから」
「カナリアが1羽だけ逃げたのは、わざと逃がした」
「人の命をもてあそんだ人がいたら理不尽だと言ってやりたい」
「父も母も嫁もなんの落ち度もないのに不幸になって死んだ」
「彼らの知らないところで命は理不尽に選別されてる」

三隅は、人の命を自由にできる裁判所に憧れていた。

■裁判

ついに裁判が始まった。

三隅は「財布を盗むためじゃなく、美津江に頼まれて殺した」と証言。

一方で美津江は「例の件とは、仕事のこと。詳しくは知らない」と関与を否定。50万円についても「旦那が勝手に私の名前を使って送金した。犯行後1000万円を渡す約束もしてない」と否定。

■被害者の娘・咲江と三隅

咲江と三隅の出会いは、去年2月15日の大雪の日に三隅が河川敷で焚火をしていて、咲江が通りかかったことがきっかけ。咲江が誕生日だと言ったら「雪でケーキ作ろう」と三隅が誘った。携帯で2ショット画像を自撮りした。

咲江は14才から父親にレ〇プされたことを三隅に話した。三隅にとって咲江は娘の代わりの存在となった。

その5日後に、三隅は重盛の父(30年前の裁判長)にハガキを送っている。

咲江は、三隅が咲江を父親の性的暴行から救うため殺したと重盛に話す。だから美津江とは関係ない。

咲江は「殺してくれ」とは頼んでないが、心のどこかでそう思っていたことが三隅に伝わった。
 
 

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■食品偽装があった

咲江の証言を三隅に伝えると「咲江は嘘つきだ」と否定。

犯行当日、三隅は「偽装のことで大事な話がある」と社長を誘って河川敷まで連れていった。

偽装とは食品偽装のこと。月に1度、工場は出どころ不明の小麦粉をタダ同然で仕入れていた。あの50万円はその偽装に対する金だった。

ならばどうして「美津江に夫殺しを頼まれた」と嘘を?旦那が娘をレ〇プするのを見て見ぬフリした美津江を裁こうとしたのか?

■供述変更3「本当は殺してません」

裁判はもう始まったのに三隅は「私、河川敷にはいってません。本当は殺してません」と言い出した。
 
なんで今頃?どうして最初から否認しなかった?

「否認しました。刑事にも弁護士(せっつ)にも最初は否認しました。でも『嘘つくな、認めれば死刑にはならない』と言われて」「あの工場で人の弱みにつけこんで生きてるより、刑務所のほうが嘘つかないで済むから」

財布は盗み、偽装のことばらすと社長を脅して、その金は娘に送った。火傷は前の晩に焚火して火傷した

しかしこれだけ供述が二転三転してるのに今回だけ信じてくれといわれても・・・と重盛は困惑するが、弁護士は依頼人の主張に沿うべきだ。信じることにした。

咲江にも三隅が否認したと伝える。裁判では三隅が咲江を救おうとしたことは話さないよう求めるが、咲江は「本当のこと話させてください」。

■裁判

結局、検察が提示できる証拠は三隅の自白しかない。

裁判の途中で三隅は「やけになって脅して金をとろうとして、社長を工場前で待ち伏せしたが、河川敷には行ってない、殺してない」と犯行を否認し、法廷をざわつかせた。

休憩中、裁判長・検察・弁護人で話し合い、検察は裁判やりなおしを求めるが、争点に犯人性を加えたままで裁判を続行しようということになった。しかし結論ありきで、三隅が殺してないことを誰も信じてない。

結局、咲江が証言しないまま、判決は下された。

判決は死刑。

メールは殺人依頼にはならない。供述変更は責任逃れとされた。

連行される三隅は重盛の手をかたく握り「ありがとうございました」と礼を述べた。

重盛が咲江に謝ると、「あの人の言った通りでした。ここでは誰も本当のことを話さない」「誰が裁くか、誰が決めるんですか?」

■その後

そろそろ桜が咲く季節。重盛は三隅と面会。

三隅が犯行を否認した理由をずっと考えていた。殺人を否認すれば咲江につらい証言をさせずに済むからでは?

三隅「そう考えたから私の否認に乗ったんですか?それはいい話ですね」
 
三隅「私はずっと生まれたこなければよかったと思ってました。いるだけで周囲を傷つけるから」

三隅「もしそれが本当なら、こんな私でも誰かの役に立つことができる。たとえ人殺しでも」

重盛「それはつまり 僕がそう思いたいだけってこと?」

三隅「だめですよ僕みたいな人殺しにそんなこと期待しても」

重盛「あなたはただの器?」

三隅「何ですか?器って」三隅は意味深な表情をしただけだった。

★終わり 器の意味って何だ?

以上、映画「三度目の殺人」ネタバレでした。結局、犯人が誰なのかはっきりしない結末でしたし、「器」という意味不明とも思えるワードで締めくくられ、あとは視聴者にゆだねるスタイルでした。個人的には犯人は三隅で、やはり咲江を守るため殺したと思いますが。

器の意味は、三隅自身は考えはなく空っぽで、他人の想いを入れる器となり、代わりに殺人を犯すということだと思います。30年前は高利貸しに苦しんだ人たちの想いを、そして今回は父親にレ〇イプされた咲江の想いを。



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コメント

    • hee
    • 2022年 2月 10日

    苦しんでいる誰かの為に殺しているのではなく、苦しめている人を裁き、自分は罪を背負い十字架にかけられる、キリストのような事をしているのだと思います。
    彼は器のような存在であり、人が求める事を受け入れる、だから裁判での証言が全ての誘導に従ってしまい支離滅裂になっています。

    重盛は被告の事を考えた行動をせずに事務的な処理をしているので、三隅を減刑したい思いを受け止めずに死刑を望む声を受け入れたのではないでしょうか?

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