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ジブリ映画「風立ちぬ」が金曜ロードショーで地上波テレビ放送されるのですが、キャスト声優一覧を調べると「庵野秀明さんの声優がひどい」という感想が多いです。
たしかに庵野秀明さんは声優ではなく、エヴァンゲリオンで有名なアニメ監督ですが、そもそも宮崎駿監督が庵野秀明さんを声優に選んだ理由はなんでしょう?
実は「庵野秀明さんの声優がひどい」という感想がある一方で、「庵野秀明さんの声優だからこそ良い」という真逆の感想もあるんです。まさに賛否両論。
それは宮崎駿監督が庵野秀明さんを声優に選んだ理由を知ると、なんだか納得したのでした。
ちなみに「風立ちぬ」完成後、宮崎駿監督は自分の作品で初めて泣いたそうです。
そして声優で主演した庵野秀明さんは「マイクの前に立つ人の気持ちがよくわかった」と苦笑い。
目次
●ジブリ映画「風立ちぬ」キャスト声優一覧 庵野秀明がひどい?起用された理由とは
映画「風立ちぬ」声優一覧について、庵野秀明さんの声優ががひどいという意見があります。どういうことでしょう?
■庵野秀明の声優がひどい?
・庵野秀明が最低、声優を舐めるな
・庵野秀明の声優が苦手
・棒読みすぎて感情移入できない
・意味不明
・さすがに酷くて途中で視るのやめた
・気持ち悪すぎ
など、庵野秀明さんの声優がひどいという感想をもつ人が多いです。
でも一方で庵野秀明さんが声優だからこそよかったという感想も
■庵野秀明はひどくない。むしろ良い
・不器用な感じが、この声だから良い
・二郎の声は庵野秀明さんしかありえない
・最初は違和感あったが見てるうちにマッチした
・感情表現が分かりにくいから逆に際立つ
・はっきり言って下手だがそれが良い
・実在の堀越二郎は頭の中は飛行機だけの愚直な技術者だから声優は下手で当たり前
など、ひどいという感想とは真逆の意見もたくさん。
ジブリは、いわゆる『普通の声』を演じられる人を声優に選んでるところがスゴイと評判です。
プロの声優だと逆に『普通の声』を演じることは難しく、どうしても芝居がかってしまうと思いますし。
実在の人物の半生を描いたからこそ、技術うんぬんより雰囲気を優先するべきという意見も。
■宮崎駿監督が庵野秀明を声優に選んだ理由がすごかった
庵野秀明さんは宮崎駿監督と師弟関係なんです。
1984映画『風の谷のナウシカ』で巨神兵シーンの原画を手掛けたことは有名で、今回「ゼロ戦が飛ぶシーンがあるなら描かせてほしい」と頼んだのですが、
一方で宮崎駿監督はプロデューサーと同時に、二郎の声優に庵野秀明さんの名前を挙げてたんです。主人公の声優をオファーされた庵野秀明さんはビックリしつつも、いざ声を出せば下手で諦めるだろうと思ってオーディションを受けたら見事合格。それもそのはずオーディションは形式的ですでに庵野秀明さんに決まっていたから。
宮崎駿監督は庵野秀明さんを声優に選んだ理由をインタビューでネタバレしてます。
「現代で一番傷つきながら生きてる。その感じを持っていて、それが声に出てる」
「角が丸くなくてギザギザしてるんです」
そう言われた庵野秀明さんは「当たらずも遠からず。しんどい生き方してます」と認めてます。エヴァンゲリオンの監督して有名な庵野秀明さんですが、けっこう批判にさらされてるのです。
エヴァンゲリオンが名作すぎるがゆえ、アニメの終盤のダメ出し、同じような内容で何度も映画化、まだ完結してないこと、など何をしても批判され傷つきながら生きてます。
二郎のキャラには「早口、滑舌の良さ、凛としてる」の3つを挙げていて、宮崎駿監督は「演じたのではなく、そのものになってたからよかった」「ちゃんと二郎になってる」と庵野秀明さんの声優を大絶賛してます。
■「風立ちぬ」キャスト声優一覧
金曜は #風立ちぬ
🍃🌀🍃🌀🍃🌀🍃
二郎🚹と菜穂子🚺
相手を思いやる2人の健気な姿を見ていると胸がギューっと熱くなっちゃうカナ😢#宮崎駿 #ジブリ #スタジオジブリ #ノーカット pic.twitter.com/i7lhXLk9aX— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) 2019年4月9日
● 堀越二郎(声優:エヴァンゲリオン監督の庵野秀明)(少年期の声優:鏑木海智)
飛行機に夢中。目が悪くパイロットを諦め設計士となり、ゼロ戦など多くの戦闘機を生み出す
● 嫁:里見菜穂子(声優:女優の瀧本美織)(幼少期の声優:飯野茉優)
紙飛行機を通じて恋を実らせ二郎と結婚。持病の結核が悪化して亡くなる。
※菜穂子役の瀧本美織さんは、ジブリ映画『かぐや姫の物語』のオーディションで落選していたのですが、高畑勲監督が推薦して『風立ちぬ』のオーディションに合格して採用されたそうです。
■ミツビシ■
● 親友:本庄(声優:俳優の西島秀俊)
二郎のライバルで多くの戦闘機を設計した
● 上司:黒川(声優:俳優の西村雅彦)
二郎の才能を評価し、結婚の仲人にもなった
● 黒川夫人(声優:女優の大竹しのぶ)
二郎と菜穂子の結婚を応援
● 設計課長:服部(声優:俳優の國村隼)
服部譲次が実在モデル
■軽井沢■
● カストルプ(スティーブン・アルパート)
軽井沢町に滞在中のドイツ人。ナチスに悲観的
● 菜穂子の父親:里見(声優:俳優の風間杜夫)
二郎と菜穂子の交際を認める
■二郎の家族■
● 母(声優:女優の竹下景子)
● 妹:堀越加代(声優:女優の志田未来)(幼少期の声優:信太真妃)
■イタリア航空機メーカー「カプロニ」■
● 創業者カプローニ(声優:能楽師の野村萬斎)
カプローニは実在モデル
●ジブリ映画「風立ちぬ」あらすじ
映画「風立ちぬ」は、ゼロ戦も設計したなど飛行機作りに情熱を注いだ堀越二郎を実在モデルに、その半生を創作して描いた物語です。
幼いころから美しい飛行機を作ることに憧れていた二郎(庵野秀明)は、イタリアのジャンニ・カプローニ(野村萬斎)のような飛行機の設計士を目指して東京の大学に進学。そして関東大震災が起こった日、美しい少女・菜穂子(瀧本美織)と運命的な出会いを果たした。その後大学を卒業した二郎は、日本が戦争に向かって突き進む中、飛行機の設計をするために三菱に入社。上司の黒川(西村雅彦)や課長の服部(國村隼)から一目置かれる存在に成長した二郎は、親友の本庄(西島秀俊)と共にドイツに研修に行くことに。
ドイツで最先端の技術に触れた二郎は、帰国後、戦闘機の設計主任に任命された。しかし初めての試験飛行で、二郎が作った戦闘機は大破。しばらく軽井沢のホテルで静養することになった二郎が出会ったのは、絵を描くのが趣味の美しい女性・菜穂子。彼女は、震災の日に二郎が助けた少女だった。震災以降、二郎にほのかな恋心を抱き続けていた菜穂子は再会を喜ぶが、会食の約束をしていた夜に突然発熱。菜穂子は結核を患っていた。
二郎と菜穂子はいつしか恋に落ち、2人は菜穂子の父・里見(風間杜夫)の許しを得て結婚の約束を取り付けた。そして二郎は工場で再び戦闘機の設計に没頭することになるが、そこに里見から菜穂子が体調を崩したという連絡が入る…!引用:https://kinro.jointv.jp/lineup/20190412
「風立ちぬ」の「風」はそのタイトルの雰囲気から、爽やかな風をイメージしがちですが、
宮崎駿監督によるとこの「風」は、原発が爆発したあとに吹いた爆風のことなのです。
●ネットのみんなの反応
風立ちぬは見ねば。
ちなみに堀越二郎の出生地は隣町である— 貫井@コミティア128【み10b】 (@thetellerteller) 2019年4月12日
今日風立ちぬじゃん!観ねば!生きねば!
— 奥山 (@LIFE___FUCKING) 2019年4月12日
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