_
もはや国民的ドラマといっても過言ではない【半沢直樹2】の銀翼イカロス編の舞台となる、帝国航空について、モデルのJAL再建実話と原作ネタバレを紹介します。
帝国航空はかつて日本の翼と呼ばれた巨大航空会社だが、業績不振で破綻寸前・・・。半沢直樹は中野渡頭取から再建を命じられます。
モデルのJAL再建実話と原作ネタバレを見るとそっくりです。
また、原作の小説「銀翼のイカロス」には登場しない大和田(香川照之)が登場して、もしかして味方になる匂わせもたまらないですね。
目次
半沢直樹2【銀翼のイカロス】帝国航空のモデルと実話ネタバレ
実在モデル企業は、明らかに「JAL(日本航空)」だといわれてます。
JAL(日本航空)は国策会社として海外路線を独占してましたが、自由化や、アメリカで起きた2001年9.11や2008年サブプライムローン問題の影響、などで利用者激減の憂き目にあい経営悪化。
原因は他にいくつもあります。
● 官僚的な経営体質
● 経営陣のお家騒動、激化する派閥抗争
● 粉飾決算
● 複数の労働組合の反発
● 社員はほとんどコネ入社で危機感がなく高給が当たり前
● 自民党政権との癒着による不採算路線進出(採算の見込みのない地方路線)
● アメリカから大型機体の大量購入
● 投資の失敗。ホテルや関連企業を増やして総合サービスで競争力強化を図ったが、採算性の見通しが甘かった。
2010年1月に経営破綻すると、自民党政権下の国土交通省が2009年8月に有識者委員会を設置。銀行も入って再建案を作りました。
そんななか2009年に自民党から民主党に政権交代。
前原誠司さんが国交大臣に就任し、自民党の有識者会議を廃止して大臣直属の私的再生検討チーム「JAL再生タスクフォース」を立ち上げてJALにに乗り込み、銀行には再建放棄を迫りました。しかも法的根拠を持たない私的チームなのにその費用10億円余りをJALに負担させます。
しかし最終的に「JAL再生タスクフォース」はほとんど結果を出せず解散。
政府と金融機関が出資して設立した「企業再生支援機構」があとを引き継ぎ、2010年1月に会社更生法を申請し、前原国交大臣と親しい京セラの稲盛和夫名誉会長がCEOに就任して再建が進められました。
徹底した再建努力の結果、2010年3月期が1337億円の営業赤字だったのが、2年後の2012年3月期に2049億円の営業黒字にV字回復を遂げ、再上場を果たしました。
銀行団は債権放棄を拒否しましたが、最終的に法的処理に伴い90%近い債権放棄(5215億円)を余儀なくされまています。
半沢直樹2【銀翼のイカロス】帝国航空の原作ネタバレ
半沢直樹の帝国航空も、半官半民の国策会社から始まり完全民営化した会社で、500億円の大赤字の見通しですが、社員は厚待遇のままで神谷社長も危機感がありません。
リストラをしようとしても7つの従業員組合がそれぞれ利害を主張して反対。企業年金の減額はOBが反対するなど、様々がしがらみが邪魔して経営は悪化の一途をたどります。
最初は渋っていた神谷社長が半沢直樹チームの修正再建案を受け入れた矢先、憲民党から進政党に政権交代。
元女子アナの白井亜希子が国土交通大臣に就任するとすぐ、憲民党の有識者会議で承認された帝国航空の修正再建プランを白紙撤回し、公的資金は注入しないというクレイジーな爆弾発言とともに有識者会議は解散させます。
白井亜希子大臣は、企業再生の専門家による白井直属の再建検討チーム【帝国航空再生タスクフォース】を立ち上げ、銀行団に一律70%の債権放棄を迫ります。3年目で大幅黒時に転ずるという仰天のシナリオを描きます。
半沢直樹は500億円の債権放棄しなくても自主再建は可能だと主張して白井大臣と対立します。
倍返しの結末ネタバレは、白井大臣の後ろ盾で憲民党の党首・箕部議員の不正を半沢直樹が暴いたことで、白井亜希子が国土交通大臣を辞任して【帝国航空再生タスクフォース】は消滅!箕部議員は失脚!
半沢直樹2【銀翼のイカロス】帝国航空 モデルと原作の比較ネタバレ
● 帝国航空・・・モデルはJAL
● 白井亜希子大臣・・・モデル大臣は前原誠司、モデル女性キャラは蓮舫と辻元清美、
● 憲民党を立ち上げた箕部議員・・・民主党を立ち上げた小沢一郎
半沢直樹2【銀翼のイカロス】帝国航空 ドラマには大和田が登場
大和田(香川照之)は、帝国航空編(銀翼のイカロス)の原作には登場しないですが、ドラマには登場します。
大和田(香川照之)は残作の最終回で、半沢直樹に不正を暴かれて倍返しを食らい、土下座をさせられる屈辱を味わいました。出向を命じられる覚悟でしたが、中野渡頭取は派閥争いにバランスを保つため、平の取締役に降格という処分で済ませました。こうして大和田は中野渡頭取派へ鞍替え。
そして半沢直樹2の1話で、中野渡頭取から帝国航空の再建計画を練るよう命じられると「頭取には多大な恩赦を受けました。その御恩は一生忘れません。施されたら、施し返す。恩返しです。それがわたくしのモットーでございますので、精いっぱいやらせていただきます」と頭を下げました。
そういうわけで大和田が半沢直樹の味方になるかどうかも注目です!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。